【エンジニア必見】Pythonが注目されている理由5選!データサイエンティストが解説!【IT業界/転職】
今回の出演者
金融系ITエンジニア
元役者ITエンジニア
データサイエンティスト
ITサプリについて
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けい
今回のテーマは『Pythonが注目されている理由5選』です。データサイエンティストのしゅうさんをゲストにお招きしましたので、お話を聞いていきたいと思います。早速ですがしゅうさん、そもそも「Pythonとは何なのか」という説明をいただいてもよろしいでしょうか?
しゅう
Pythonはプログラミング言語ですね。C言語などの他言語と比べるとすごく書きやすいので、初心者におススメな言語になっています。
てもし
「プログラミング」とかで検索かけると「Python」というワードがよく出てくるぐらい、みなさんに調べられていますよね。
けい
しゅうさんは日常的にPythonを使われているのですか?
しゅう
そうですね。仕事では面倒くさいことを自動化する時に使っていますし、それ以外でもデータ分析のところで使うことが多いです。
1.ライブラリが豊富
しゅう
『ライブラリ』と呼ばれる「いろいろな機能がまとまったもの」がたくさん公開されているので「あまり学習コストをかけずにさまざまなことができるようになる」ということが、注目されるポイントの1つだと思います。
てもし
つまり、1つ1つ自分で組み立てる必要はなく、既に用意されたものがあると。それは便利そうですね!
けい
具体的にはどのような種類があるのでしょうか?
しゅう
たとえば表計算に特化した『Pandas』というライブラリがありまして、これはデータ分析とかによく使われるライブラリで、コードがすごく簡単に書けるので人気ですね。
てもし
グラフとかも簡単に書けるのですか? グラフというと、自分で1つ1つ組み立てて作っていくイメージがありますけど。
しゅう
コードを1行書くだけで、Excelみたいな感じでグラフが書けますよ。
けい
その他にも何かありますか?
しゅう
「機械学習」という言葉を聞いたことがあるかと思います。統計分析・機械学習みたいなことを、自分で数式からプログラムを書くことなく「こういったことをしたいです」という風に書くと、すぐ学習させることができますね。
2.大量のデータを扱える
しゅう
先程の話と関連しますが、Pythonはデータ分析が得意な言語なので「大量のデータを扱うことが得意」と言えます。
けい
一言で「大量」と言われても少し分かりづらいのですが、しゅうさんは最大でどのぐらいのデータを使われたことがありますか?
しゅう
何百万行、ですね。
けい
Excelだと6万5千行ぐらいですから、PythonだとExcelの100倍くらいのデータでも早く処理できる、ということですね。
てもし
PythonのMaxデータ量はありますか?
しゅう
パソコンのメモリが乗る限りはいけますね。
てもし
すごい! 可能な限り無限、ということですね(笑)
3.機械学習
しゅう
画像分析や深層学習などの「機械学習」がPythonはすごく得意です。
けい
深層学習について、簡単にご説明いただいてもよろしいでしょうか?
しゅう
簡単に言うと、すごく頭の良いAIですね。基本的にこういう深層学習やAIなどの研究論文の実装は、Pythonで書かれています。なので、Pythonが使えると「昨日発表された論文の結果が今日使える」みたいな感じになります。
てもし
なるほど、本当にPythonは世界的に主流のプログラミング言語なのですね。先程「深層学習」とか「機械学習」という言葉がありましたが、深層学習というのは具体的に何かに使われているのでしょうか?
しゅう
一番身近なところではGoogle検索に使われています。ここ10年ぐらいの間で、Googleの検索が「結構頭良くなったな」と思いませんか?
てもし
思います。「何で今、俺が調べようとしたこと分かったの?」みたいな時あります!
しゅう
実は、Google検索で使われている検索のアルゴリズムが、深層学習のものに切り替わったタイミングがありまして。そのタイミングから、かなり頭が良くなりました。
てもし
何か調べものをしている時に、大体自分の年齢向けの、ちょうど必要としている広告がポンっと出てくるのは……?
しゅう
それは、年齢とか検索結果とか、いろいろなものを踏まえて機械学習のAIが「この人はこれを見る確率が高そうだな」と判断したものをピッ、と出しています。
けい
他に画像解析も得意、ということでしたが、どういった点が優れているのでしょうか?
しゅう
それも頭が良くなった時期がありまして、その時に使われたのが深層学習のモデルになります。
けい
なるほど、そこもリンクしてくる訳ですね。
てもし
曖昧な画像を載せても、それを参照して調べ出してくれるような、そういったことも「Pythonは得意」ということですね。
4.スクレイピング
しゅう
次に「スクレイピング」という技術がありまして、これは「Pythonをやりたい」と思う人の入り口になることが多いところですね。
けい
スクレイピングはどんな技術なのか、ご説明いただいてもよろしいでしょうか?
しゅう
簡単に言うと「インターネットのWebページから必要な情報を抜き出す」といった技術ですね。例えば「ある芸能人の画像を調べたい」という時に、WebページのHTMLの中身から要素を抜き出す感じです。
てもし
「Pythonを学習しようかな」と思った人は、スクレイピングをやる事が多いですか?
しゅう
スクレイピング技術が必要になって、そのためにPythonを学んだ、という話は聞いたことがあります。
けい
順番としては、必要に駆られた人が「Pythonから始めよう」となる感じなのですね。
5.アプリケーション構築
しゅう
最後は「アプリケーションの構築が得意」というところだと思います。
Pythonに標準機能に、マウスを動かして自分でアプリを作れる機能、いわゆるGUI (コンピュータへ出す命令や指示を画面上で視覚的に捉えて、行動を指定できるもの) が備わっています。別のライブラリと併用することでAndroid向けのアプリが作れたり、Web上で動くアプリを作れたりとその辺りにPythonは特化していますね。
てもし
「Python」をネットで調べると、よく「Python アプリ」と出てきますけど、AndroidやiPhone向けの、標準アプリケーションを作りやすいという感じでしょうか?
しゅう
自分が作ったものを、自分が使いやすいように書き起こしやすい、という感じですね。
けい
GUIの機能があれば、その後は使いやすいでしょうね。
しゅう
使いやすいですね。僕も趣味で作ったことがあります。
スクリーンに映っているものを文字に起こす作業を何回もやる必要がありまして。それをやるのが面倒に感じたのでスクリプトを書きました。その後で「これをいちいちコマンドラインから叩くのも面倒だな」と思ったので、アプリにしたことがあります。
てもし
それは今も使っていますか?
しゅう
はい、たまに使っています。
てもし
「面倒くさいからアプリ作りました」とか、カッコいいですね! 憧れます。
6.本日のまとめ
しゅう
今回紹介した「Pythonが注目されている理由」の5つはこちらです。
- ライブラリが豊富
他の言語と比べても書きやすく、初心者におススメのプログラミング言語 - 大量のデータを扱える
大量のデータ処理や分析が効率的にできる、非常に優れたツール - 機械学習が得意
画像解析・深層学習などの機械学習が得意で、最新研究が発表されるとすぐに使える - スクレイピングが得意
Webページからいろいろな情報を集める必要がある時に使うとスムーズにできる - アプリケーション構築が得意
普段やっていることをまとめてアプリケーションに起こすことが割と簡単にできる
まとめ
注目されるプログラミング言語の1つであるPython。他のプログラミング言語と比べると、初心者にもおススメできるくらいの書きやすい言語とのことでした。
『ライブラリが豊富』『大量のデータを扱える』という特徴は、Pythonの魅力であり注目されるポイントとなっているようです。また、その特徴により『機械学習』『スクレイピング』『アプリケーション構築』なども得意だそうです。
画像分析やアプリ作成に興味がある方や、その技術を必要とする方はPythonを学ぼうとする事も多いそうです。Pythonを学ぶ際には「必要なこと、興味を持ったことから始める」といった方法で、段階的に学習すると良いかもしれませんね。
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