稼げるプログラミング言語ランキングを発表!【現役プログラマーが徹底解説】
今回の出演者
ITエンジニア採用担当
新卒ITエンジニア
ベテラン SE
ベテラン プログラマー
ITサプリについて
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みい
今回は現役のプログラマーしゅんさんと、現役SEのたくさんにお越しいただきました。「稼げるプログラミング言語」というテーマで調べたランキングを元に、お二人にいろいろと解説いただければと思っております。
稼げる言語ランキング 21位~15位
みい
まずは21位~15位の言語がこちらになります。
- 21位:F#(312万円)
- 20位:PHP(361万円)
- 19位:VB.NET(373万円)
- 18位:JavaScript(378万円)
- 17位:Java(380万円)
- 16位:C#.NET(381万円)
- 15位:VB(382万円)
みい
実際に使われてる言語は何かありますか?
しゅん
私は17位のJavaを使って開発してきました。Javaは非常に汎用性のある言語でして、これを扱えるエンジニアもそれなりに人数が多いですね。iPhoneアプリやAndroidアプリ、WindowsのアプリもJavaを使って開発されたものは圧倒的な数があります。どの環境でも動くので、環境に依存せずに開発できる点が特徴ですね。
みい
Javaを使っている現場は多いのでしょうか?
しゅん
そうですね。その一方で、扱えるエンジニアもそれなりにいるため単価が少し上げにくい、というところもあります。
みい
Javaは有名ですけど、使える人が多いとランキングで低くなるのは何故でしょう?
たく
熟練者と初心者ではそれぞれ実力が違うので、どうしても金額の差があります。平均化すると下がってしまう、といったところですね。
みい
なるほど、幅広い人が使っているという特徴が出た結果ですか。他にも使っていたことや、少し触れたことがあるといった言語はありますか?
たく
20位のPHPは意外と多いので、みなさん無意識に見て、触れてると思いますよ。普段、ブラウザでインターネットを見ているかと思うんですけど、実は裏側でシステム的に使っている言語なんです。
みい
名前的にはあまり知らない印象がありましたけど、結構馴染み深いものだったりするんですね。
たく
実はそうなんです。他……私的にはVBですかね。
みなさんExcelのマクロってご存知ですか? Microsoftが開発してる言語でして、Excelマクロっていうのは裏側でVBが使われているんですよ。マクロって、ツールとして結構何でもできたりするので、サブ言語じゃないですけど、VBが使えると現場では重宝されますね。
しろ
ちなみに、JavaとJavaScriptは名前が似ていますが、違いはあるんですか?
しゅん
JavaScriptは主に、web上のUIを重視した言語ですね。Javaが基本的に裏で動いてるのに対して、JavaScriptは画面を表示する際によく使われている言語になります。
稼げる言語ランキング 14位~8位
みい
続いて、ランキング14位~8位がこちらになります。
- 14位:C(388万円)
- 13位:C++(390万円)
- 12位:PL/SQL(391万円)
- 11位:SQL(392万円)
- 10位:Go(397万円)
- 9位:Ruby(397万円)
- 8位:Swift(398万円)
みい
馴染みのある言語はありますか?
しゅん
11位のSQLですね。こちらは、多様なデータが保存されているデータベースにアクセスして、特定のデータを取り出したい時に使われる言語です。条件付けて必要なデータのみを取り出す、といった使い方ができます。
たく
システムで使われていないものは無い、と断言できるくらい、SQLは確実に身に付けた方がいい言語だと思います。
みい
最初に身に付ける言語の1つとしていいかもしれませんね。
たく
9位に入っているRubyも面白くて、これ日本人が作った言語なんですよ。あまり表立っていないですけど【食べログ】とか【価格.com】とかのページにも使われているみたいですね。
しゅん
10位のGo言語も、最近人気がありますね。これはGoogleが開発した言語でして、有名どころではメルカリが使っています。
しろ
C言語って「C#」とか「C++」とかあるじゃないですか。Cの言語って、すべて同じようなものなんですか?
しゅん
同じCという名前はついていますが、まったく別物です。まずCについて一言で言うなら「上から下まで順番に処理していく、非常にシンプルで追いやすい言語」です。
C#は、どちらかというとJavaに近い言語ですね。いろいろと制約はありますが、似ている部分も多いので、Javaを使える人は基本C#も使えると思います。
最後にC++について。これは「難しい言語だ」とよく言われる有名な言語ですね。「世界はこの言語で動いている」とも言われてます。
たく
言葉は一緒だけど全然違う、って分からないですよね。
みい
難しいですよね。
しゅん
「この機能だからこの言語しか使えない」とか、そういった部分があるから分けられているんじゃないかな、と思います。
たく
システムによって使いやすい言語とか、やっぱりあるんですよ。
みい
一概にどれを勉強すればいい、という訳でもないですよね。
たく
自分がやりたい開発に沿った言語を学んだ方がいいでしょうね。8位のSwiftはAppleが推奨してる言語です。AppleのiOSとかアプリの開発をしたいっていう気持ちがあれば、Swiftは勉強した方がいいと思います。
稼げる言語ランキング 7位~5位
みい
続きまして、7位~5位になります。
- 7位:Python(403万円)
- 6位:VC/VC++(404万円)
- 5位:Perl(405万円)
みい
こちらの言語にも、馴染みがあるとか、実際に使われているものとかありますか?
しゅん
7位のPythonは最近流行っていると思います。Pythonはデータサイエンスや統計によく使われる、汎用性の高い言語です。その分、結構な人気があります。
たく
最近流行りのAIとか?
しゅん
そうですね、あの辺りではよく使われていると思います。
みい
なるほど、だから需要も高まっていると。ちなみに、Pythonが使える方は周りに多いですか、少ないですか?
たく
最近多いので、増えてきていると思います。
しゅん
やはり人気があるので、勉強して使えるようになった方が増えているんじゃないですか。
稼げる言語ランキング 4位
- 4位:COBOL(406万円)
みい
4位はCOBOLという言語です。
たく
COBOL、私使ってましたよ。確か、昔からあるシステムの言語だったかと。
みい
古い言語ということですが、どうしてCOBOLは年収が上位なのでしょうか?
たく
恐らく、金融業界などの昔のシステムには、COBOLがよく使われていたんだと思います。それを新しい言語に書き換える必要があって、でもCOBOLを使えないと新しい言語に書き換えられない。そういった要素で需要も高まり、年収も上がっていると思われます。
みい
時代背景によって、年収も前後してくるんですね。
たく
そうですね、結構需要が大事かなと。エンジニアの数が少ないと引っ張りだこで「お金出してでもウチに」というところが出てきますし。Javaみたいな大多数が使えるものだと、単価が安い人を選べるということもありますから、エンジニアの数によって単価や年収は変わると思います。
みい
需要に対してエンジニアが足りてない、というところは、ある意味穴場ですか?
たく
そうですね。ただ、やはり時代の流れというものがあるので、それを使い続けていいかどうかはまた別なんですよね。何でもできるのが一番いいですけど、そういう訳にもいかないですし。
しゅん
将来性を見据えることが大切ですね。
稼げる言語ランキング 3位
- 3位:Objective-C(407万円)
しろ
3位はObjective-Cという言語になります。
しゅん
こちらも前述のSwift と同様にAppleが開発した言語でして、MacのアプリとかiPhoneのアプリに使われる言語ですね。難易度が高い、と言われています。
たく
Javaと一緒で、オブジェクト指向と呼ばれる言語の1つです。スマホのアプリってAndroid用とiPhone用と2つあるじゃないですか。それぞれ違う言語なので、片方にはJavaで、もう片方にはObjective-C を使います。それもあって、開発する時は結構大変なんですよ。
みい
同じ1つのアプリでも、リリースするところが違うと言語が変わってくると。
たく
そうなんです。
しろ
Objective-C とSwiftって、MacやiPhone向けという点で少し被っていると思うんですけど、なぜObjective-C を使われる方は年収が高いのでしょうか?
しゅん
Swiftというのは、Objective-C をより使いやすくするために改良した言語でして。使いやすくしたことで一部の機能が失われているので、より高度なアプリの開発には、Objective-C の方が特化した言語になります。
しろ
Objective-C は応用が効くため単価が高くなる、ということですね。
稼げる言語ランキング 2位
- 2位:Scala(440万円)
みい
2位はScalaという言語です。
たく
有名なところで例を挙げるとTwitterとかLinkedInとか、ああいったアプリの裏側で使われています。大規模なので、需要が高く年収も高いんじゃないかな。
みい
Twitterは使用されている方多いですよね。
たく
今後もなくなることはないと思うので、需要はしばらく高そうですね。
稼げる言語ランキング 1位
しろ
それでは、最後に気になる第1位の言語です。
- 1位:R言語(476万円)
しろ
R言語は初めて聞きました。
たく
私も初めて聞きました(笑)
しゅん
私も使ったことはないですけど、R言語も一応、データサイエンスや統計の処理に特化した言語ですね。7位のPythonと似たようなイメージがあると思うんですが、Rに関してはPythonより更に特化した言語になります。
その代わり、使い幅が狭いので汎用性はあまり高くないです。システム開発には向いてない言語ともいえるので、扱えるエンジニアが圧倒的に少なく、単価も高いんじゃないかなと思います。
今回の動画のまとめ
みい
今回は「稼げるプログラミング言語」というテーマでお話しました。改めてランキングはこちらになります。
- 1位:R言語(476万円)
- 2位:Scala(440万円)
- 3位:Objective-C(407万円)
- 4位:COBOL(406万円)
- 5位:Perl(405万円)
- 6位:VC/VC++(404万円)
- 7位:Python(403万円)
- 8位:Swift(398万円)
- 9位:Ruby(397万円)
- 10位:Go(397万円)
- 11位:SQL(392万円)
- 12位:PL/SQL(391万円)
- 13位:C++(390万円)
- 14位:C(388万円)
- 15位:VB(382万円)
- 16位:C#.NET(381万円)
- 17位:Java(380万円)
- 18位:JavaScript(378万円)
- 19位:VB.NET(373万円)
- 20位:PHP(361万円)
- 21位:F#(312万円)
しろ
今後もITサプリでは未経験からIT業界へ転職したい方へ向けて情報発信をしていきますので、興味がある方はチャンネル登録と高評価をお願いします。
まとめ
今回は、現役のベテランエンジニアの方をゲストにお招きし「稼げるプログラミング言語」というテーマでお話しいただきました。
プログラミング言語にも流行りがあり、Go言語やPythonは人気が高く、順位も中程にランクインしていました。また、JavaやJavaScriptのように有名で、使いこなせるエンジニアが多い言語は、単価も下がりやすい傾向にあるようです。時代の流れで古い言語が必要とされる場合もありますが、一番は自身が開発したいものに沿った言語を学ぶ方がいいとのことでした。
この記事が、これからプログラミング言語を学ばれる方のお役に立てれば幸いです。
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