【ITエンジニア面接でよく聞かれる質問と対策を徹底解説!】
今回の出演者
新卒ITエンジニア
元役者ITエンジニア
ITエンジニア採用担当
ITエンジニア採用担当
金融系ITエンジニア
ITサプリについて
この記事は動画『ITサプリ』で配信している内容をもとにテキスト配信しています。ITサプリは未経験からIT業界へ転職したい方に向けて情報配信をしているYouTubeチャンネルです。IT業界で働く上で役立つ知識を発信していますので動画でもお楽しみください。
じま
今回は【エンジニア転職面接で聞かれる質問と注意点】というテーマでお話していきます。事前にアンケートを取りましたので、採用を担当されているお二人に「この質問は実際どうなの?」ということを暴露していただこうかなと思います(笑)
けい
なかなか採用側の本音って聞けないですよね。
既にITスキルの勉強をしていますか?
てもし
ITエンジニアを目指して面接に来て「これまでに何か勉強していることはありますか?」とか聞かれることがありますよね。僕も実際面接を行った際に、事前にプログラミング言語のさわりを勉強していたので「しています」と答えましたけど、あの時「無いです」と答えていたらどうなっていたのかな、と思うことがありまして。
あと「無いです」と言っても良いのかと、その場合面接までに無理にでも勉強して「やってます」と少し見栄を張った方が良いのか、という点もお聞きしたいです。
ひい
結論としては、勉強しているに越したことはないです。勉強されていれば面接の中で「今はどういう勉強をしているの?」とか「どういった職種がやりたいの?」というお話にもつながるのでプラスになります。ただ、本を軽くペラペラめくって、読んだ内にも入らないくらいで「やってます」と答えてしまうと、面接官から「どういった勉強をしているの?」と聞かれた際に答えられなくなってしまうかなと思います。
もし勉強していないのであれば「やっていないです」と正直に答えていただくと、非常に良いと思います。あと、問題集やテキストの種類も数多くありますので、勉強方法に迷っているなら「どういったテキストが良いですか?」とか「おすすめの参考書ありますか?」とか、面接の時に聞いていただけると良いですね。
けい
僕は実際、面接の時に「無いです」って答えました。「逆に何やれば良いですか?」と聞いた記憶がありますね。
あなたのキャリアプランを教えてください
てもし
面接で、キャリアプランについて質問されることがありますよね。僕の場合、その時に「パソコンを触るのが好きで、パソコンを自作しています」と答えたから、今インフラエンジニアとしているのかなと思っているのですが。もし僕が「アプリ開発に携わっていきたいです」と答えていたら、アプリ開発のエンジニアとして入社して研修受ける、という流れになっていたのでしょうか?
みい
新卒と中途で変わってくるかと思います。新卒はあまり細かく分けずに、エンジニア採用として面接をしています。その中で『この人は何をしていきたいのか』というものが見えてくるので、100%ではないですが、将来的にはできる限り希望に寄せた職種で働いていただこう、といった流れになりますね。
中途の場合、エンジニアと一口に言っても職種がたくさんあるので、求人情報が職種ごとに分かれています。なので、元々その求人情報に合わせて応募してくれていると思っています。面接でキャリアプランを聞いて「あれは、この部署じゃないよね」となった場合には、社内で話し合って「そちらの部署での採用はどうですか?」というお話をすることもあります。そういった場合、応募した求人情報とは違う、別の職種での採用になることも有り得ます。
てもし
新卒と中途で入り口は違っても、希望した職種にはなるべく寄り添ってもらえるということですね。
じま
やりたいことがあるなら、伝えた方が良いですね。
面接時の身だしなみ
じま
転職サイトや就活サイトにある、面接のコツを紹介するところで最初にあるのが身だしなみだと思っていて。『目線はここがいい』とか書いてありますし、面接の時『髪を染めている人は注意』とありますが、そういったところは実際に気にしていますか?
ひい
そうですね、身だしなみは見ています。髪型であれば『顔がしっかりと見えるように整えているか』が重要になります。髪色の場合は、今はWeb面接が多いので光具合では若干分からないところもありますが、金髪とかですと、常識として少し難しいかと思います。なるべく暗めの色で髪をしっかりまとめて、顔が見える状態で面接に臨んでいただけると、こちらとしても候補者の表情が分かりやすいので良いと思います。
目線の場合も、やはりWeb面接が多くなって難しいところではありますが、面接官も候補者について知りたいと思って見ているので、しっかりカメラ目線で話していただけると良いですね。資料を用意して下で読んでいる方もいるかと思いますが、できれば自分の言葉で伝えていただきたいので、カメラ目線でしっかりとお話していただきたいなと思います。
じま
顔が見える状態というのは、男性と女性それぞれ、基準みたいなものはありますか?
ひい
女性の方の場合、動いたりするとどうしても髪で顔が隠れてしまうことがあるので、しっかり縛っていただければいいと思います。男性の方は、目が隠れる長さの前髪だと表情が見えづらいので、額を出すような髪型にしていただければ良いと思います。
顔採用ってありますか?
じま
顔採用って、実際ありますか?(笑)
みい
顔採用は、正直なところ無いです。ですが、お話している最中に表情がずっと暗い方より、表情が明るくて人当たりの良い方は通過率の良い印象があります。
じま
やはり、表情はしっかり見せた方が良いということですね。
IT業界ならではの質問
けい
転職前の業界だと、面接では『こういうことを聞く』といった、業界ならではの質問があったのですが、IT エンジニアへの志望者には「勉強していますか?」以外にエンジニア視点の特別な質問ってありますか?
ひい
ITエンジニア志望者だけに聞く特別な質問、というものは無いですね。面接といっても、相手のことを知る時間といったイメージが強いです。なので、試すような質問よりは『前職で何をしていたか』とか『今後何をしていきたいのか』といった経歴や希望をお伺いしています。IT エンジニアの中でも、インフラエンジニアがやりたいのか、開発に携わりたいのかなど、希望される職種へ進めるよう細かくヒアリングをしていく時間、と思っています。
逆質問「質問ありますか?」の意図
けい
最近の面接官の方って「うちの会社はこうですよ」みたいな、面接の開始直後にたくさん喋ってくれる方が結構多くて、ホームページに載っている大きい情報は全部喋ってくださることもあって。そのおかげで、最後に「何か質問ありますか?」と言われた時に、詳しく喋っていただいているから何も無いことが多くて、面接に来ている側としては「何もありません」は良くないなと思って、かなり困ったことがあります。
最後の質問は、どういった考えで質問されているのでしょうか?
ひい
何か質問があるか、という確認以外の意図は無いので、深く考えていただかなくて大丈夫です。こちら側の説明と候補者の認識に違いが無いかどうか、というのを確認する上で、最終的な確認として「何か質問ありますか?」と聞いているので、不明点があれば聞いていただければなと思っています。
面接官が独自に説明してくれた言葉や、分からないことがあれば質問していただけると、こちらとしても「会社や職種に興味を持ってくれた」と思って「もっと会社のこと教えてあげよう!」という気持ちになります。ですので、疑問点や聞きたいことがあれば、遠慮なく聞いてください。
けい
面接を受ける際は自分のことばかりでなく『面接の間に面接官とコミュニケーションがどれだけ取れるか』といった点を大事にした方が良い、ということですね。
模範解答がない捻った質問はありますか?
けい
面接の対策本がたくさんある中で『ケーキを7等分にしたい時にあなたはどう切りますか?』のような、明確な正解がない質問って結構紹介されていますよね。そういった質問をしようとして、事前に用意されたことはありますか?
みい
結論から言いますと、用意したことはありません。中途の場合の面接では相手が『何を考えているか』とか『前職で何をされていたか』といったことを聞くことが多いです。いただいた回答から更に掘り下げた質問をして、より詳しく知っていく時間ですので、すぐに回答が出てこないような質問をすることは無いですね。
ネットや対策本に『面接ではこれが聞かれる』とかたくさん書かれていると思いますが、あまりそういったものは気にせずに、自己分析やキャリアプランを具体的に伝えられる方が大切かな、と思っています。
採用担当が「こいつできる!」と思う返答
てもし
面接官が好感を持てる質問とか「こいつできるな!」と思う質問とか、過去にそういった例があれば、ぜひお聞きしたいです。
ひい
そうですね……まず「こいつできる!」と思うかは、面接官それぞれだと思います(笑)
過去にあった例としては「自分に期待するポジションはどういったところですか?」とか「自分に任せてもらえる役割はどういったことですか?」と聞いてくれた候補者の方がいました。自分がどう働けるのか、というイメージがきちんとできていて、自分の意志だけではなく『面接官側から見た自分』を確認する質問をしてくれた方に、私は好感が持てました。
てもし
私が聞いても、それは確かにすごいと思いますね。
ひい
あとは先程も例に挙げたように、資格などを勉強していく中でWeb上や書籍がたくさんあって、迷うこともあると思います。その場合は、面接官に「どういった本が良いですか?」「おすすめの本は何ですか?」といった質問をしていただけると良いと思います。
会社としては「勉強意欲・学習意欲が高い人だな」と感じますし「入社してからいろいろ興味を持ってチャレンジしてくれそうだな」と思えるので、自分のキャリアプランについてアドバイスを求められる方は、結構好感が持てる印象ですね。
てもし
意欲的なことを質問する方が好感を持ちやすい、ということですね。
新卒採用と中途採用の相違点
じま
僕は新卒で、中途の面接を受けたことは無いのですが、新卒と中途では今までの経験やキャリアが大きく違うじゃないですか。面接時に重視している点とか、中途の場合は「この人は経験者だから」とか、そういったことは実際あるのでしょうか?
みい
やはり、新卒と中途だと結構異なっていますね。新卒の方でも『今まで何をしてきたか』は大切ですけど、皆さんアルバイトとかサークル活動とか、そういったところは似通ってしまいがちです。なので、メンタル面を重視しているイメージがありますね。それこそ『意欲的かどうか』といった点は結構大切だと思います。
面接って正直、何社も受けていると準備してこなくても答えられるような質問が多いです。そこでしっかり準備をしてきて「会社についてもっと知りたい」と思ってくれている子は話していて分かります。「この子事前に準備しているな」とか「入りたいと思ってくれているな」といったところを、新卒では重視しています。
中途の方では、やはり『経験が大切になってくる』というのが正直なところですね。今までの経歴などを聞いていく中で「今回こういう経験が生かせるね」とか、欲しい人材にマッチしているか、という点が大事になってくるので、そこが中途と新卒の大きく違う点だと思います。
てもし
僕とけいは、前職がITと全く関係ない業種でしたけど「IT業界に行くことで、前職やっていたことをこう生かすことができます」と言うと、結構好印象になりますか?
みい
そうですね。未経験の方も多く採用していますが、未経験であっても、アルバイトを全くしていない、ということでは無いじゃないですか。前職でされてきたことを「こういう風に活かせます」といったアピールをすることは大事だと思います。IT業界の中でも「前職は販売職でした」という方がコミュニケーション力や提案力を活かして、多く活躍されているイメージがありますね。
まとめ
今回は採用担当のお二人に【エンジニア転職面接で聞かれる質問と注意点】というテーマでお話ししました。
勉強方法に迷った場合に「何をしたら良いか」「おすすめの勉強方法は何か」を尋ねること、前職の経験から活かせるところをアピールすることは、採用側に好印象を与えるようです。また、新卒と中途で面接の仕方が変わってくるそうですが、できる限り希望に寄せた職種で働けるよう、面接では回答から質問を掘り下げることもあるということでした。
この記事が、面接の事前準備をされる方の参考になれば幸いです。
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