【ITニュース】NFTとは?アートやゲーム?仮想通貨?分かりやすく紹介!【IT就活/転職】
今回の出演者
新卒ITエンジニア
金融系ITエンジニア
元役者ITエンジニア
ITサプリについて
この記事は動画『ITサプリ』で配信している内容をもとにテキスト配信しています。ITサプリは未経験からIT業界へ転職したい方に向けて情報配信をしているYouTubeチャンネルです。IT業界ではたらく上で役立つ知識を発信していますので動画でもお楽しみください。
じま
今回のITニュースは『デジタルデータで稼げるNFTとは?』というテーマでお話していきます。
1.NFTとは?
じま
お二人は『NFT』を知っていますか?
てもし
聞いたことはある、くらいです。
けい
正直分からないですね。
じま
NFTとは『Non Fungible Token』の略で、日本語に訳すと非代替性トークンという意味になります。
てもし
言葉だけでも、何を言っているのか分からないですね……
じま
要は、NFTは「鑑定書や所有証明書付きのデジタルデータ」のことです。仮想通貨と同じく、データ管理にブロックチェーン技術が用いられています。そのため、改ざんや偽造ができない仕組みになっていますね。
2.ブロックチェーンとは?
じま
『ブロックチェーン』というのは「取引履歴を暗号技術によって鎖のようにつなげ、全ての取引履歴を正確に維持する技術」のことです。ビットコインや暗号資産も、このブロックチェーンを使用したデジタルデータでして、安心して利用できます。
3.仮想通貨とNFTの違い
じま
仮想通貨とNFTには、1つだけ明確な違いがあります。それは、暗号資産には代替性がありますが、NFTは「非代替性」なので、代替性がありません。
てもし
代替性とは何ですか?
じま
「代わりがある」ということですね。仮想通貨の500円は「デジタルデータの500円分」として存在しますが、そこに唯一無二の価値はつかないですよね?
てもし
ただの500円のデータ、ということですよね?
じま
そうですね。NFTの場合は、その500円にシリアルナンバーが入っているようなもので、唯一無二の500円として価値がつきます。
てもし
なるほど。お札で例えて考えると、分かりやすいですね。
4. NFTのメリット
じま
NFTのメリットは、唯一無二の価値が保証されているので、それを「誰でも売買できる」ということですね。
てもし
仮想ですけど、現実の物理的な感覚に近いですよね。
じま
データなので自分で物理的に持っていられる訳ではないですが、手に入れたら「自分だけが持っているもの」になるということですね。
けい
それが保証されている、ということですよね?
じま
その通りです。
5.NFT〇〇 驚愕の落札額
じま
NFTアート(NFTと紐づけられたデジタルアート作品)というものが注目されています。最初に注目を浴びた例では、Twitterの創業者ジャック・ドーシーと言う方が、が最初に投稿したツイートですね。こちらがオークションに出品され、約3億円で落札されました。
てもし
1件のツイートが3億!? すごいね!
じま
後に続くように、アメリカの「Beeple(アメリカのデジタルアーティスト・グラフィックデザイナー)」というアーティストのNFT作品も、過去最高の75億円で落札されました。こういった海外の驚くようなニュースが次々と発表されたことで、日本でも現代美術家の村上隆さんや、音楽ユニットのPerfumeなどの著名人も、続々とNFTを発行しています。
てもし
日本の小学生が描いたデジタルアートが数十万で売れた、というニュースもありましたね。
けい
海外のDJが購入した、という話でしたね。
じま
購入したDJの方がSNSのトップ画にしたら「それイケてるね!」と話題になって、その子の作品がすごく売れたということです。
けい
夢がありますね!
じま
他にもドルチェ&ガッバーナ(イタリアを代表する世界的なラグジュアリーブランド)が初のNFTコレクションを発表しまして、総額は6億円です。他にも、NBA(アメリカのバスケリーグ)のNFTトレーディングカードが2000万円で売買され、不動産でもデジタルアート作品の家が5500万円で販売されました。
てもし
それは、実際に住む家ではなく「デジタルアートの家」ということですよね?
じま
はい、一種のアート作品として5500万円です(笑)
こういった中で、ゲームにもNFTが広がっています。「Decentraland」というブロックチェーンを活用したVRゲームは、生活できる仮想空間として有名ですね。こうした仮想空間で、仮想会社の設立や仮想上の不動産売買、服を購入したり友達と散策をしたり、バーチャルイベントに参加することもできます。
6.NFTのデメリット
てもし
デメリットはありますか?
じま
まず、法整備ができていないので、偽造品の発生や著作権問題に発展してしまうリスクがありますね。あとは手数料です。
けい
何の手数料ですか?
じま
NFTアートなどは、イーサリアム(ヴィタリック・ブテリン氏によって開発されたプラットフォームの名称で、仮想通貨イーサが使われている)のブロックチェーンを利用することが多いです。その場合に『ガス代』と呼ばれる取引手数料が、プログラムの処理ごとに発生します。このガス代は、ユーザーの通信料に応じて高額になっていく仕組みなので、利用者にとっては少しデメリットになりますね。
てもし
まだできたばかりですし、法が定まっていないことやデメリットもあって「普及はこれから」という感じなのですね。
7.NFTの将来性
じま
最後に、NFTの将来性について。「ノンファンジブル」というNFTデータサイトの情報によると、2020年の取引高は約1億ドルでしたが、2021年の第一四半期NFTの取引高は約20億ドルだったそうです。1年も経たずに20倍になった、ということですね。
てもし
物凄い右肩上がりですね!
じま
唯一無二のデジタルデータとなるNFTはアートだけでなく、あらゆる業界がNFTに参入し始めています。他にも、会員の証明や選挙時の電子投票にも活用される動きがありますね。
てもし
確かに、選挙をネットで行うのは難しそうですが、NFTを利用することでネット投票ができるようになれば、投票率の問題なども解決の兆しが見えてきそうですね。
じま
以前に紹介した「メタバース」が普及すれば、自ずとNFTも普及していきますし、間違いなく発展していくだろうと思っています。
まとめ
今回のITニュースは最近話題のNFTについてご紹介しました。「非代替トークン」「ブロックチェーン」という技術面からも安全性が高く、これからの伸びしろが期待できます。現在では、NFTやブロックチェーンを利用した、仮想空間上で会社設立や物品の売買などができる生活を体感できるゲームも出てきています。NFTアートも注目されており「1ツイートが3億円」「小学生が描いた絵が数十万円で落札される」など、夢のある事例もありました。
さまざまな業界が参入を始めているNFTですが、まだ歴史が浅く、法整備がされていないため、偽造品の発生や著作権、手数料などの問題解決が課題となっているようです。しかし法整備がなされ、メタバースなどの仮想空間技術が普及していけば、自ずと発展していく技術と言えるでしょう。
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