【例文あり】内定式での挨拶は何を話せばいい?ポイントを解説
はじめに
- 内定式は企業が学生に正式な内定を通知するための式典
- 内定式では内定通知の授与や企業代表からの挨拶が行われる
- 内定式を通じて入社意欲の向上や企業理解を深める意図がある
- 挨拶は1分程度にまとめ、周囲を見ながらハキハキと話す
- 挨拶では大学で取り組んだことや入社に向けての意気込みを話そう
- 内定式の挨拶で何を話すか事前にしっかり準備しておこう
内定式とは?
内定式とは、企業が学生に対して正式に内定を通知するための式典で、倫理憲章で定められた内定解禁日に従って10月1日以降に行われます。企業の代表や役員も出席するフォーマルな場のため、清潔感のある身だしなみやビジネスマナーを意識した振る舞いが求められます。卒業に関わる講義や冠婚葬祭と予定が重なっているといったやむを得ない事情がある場合を除き、基本的には出席するのが望ましいです。服装の指定が特にない場合は、就活時に使用していたスーツを着用しましょう。
内定式では何をする?
内定式では、以下のようなプログラムが行われます。式典後に、食事をしながら社員や内定者同士で交流できるよう懇親会を開くケースも多いです。所要時間は1~2時間程度が一般的ですが、企業規模によっては一日がかりで行われる場合もあります。
- 内定通知書の授与
- 企業の代表や役員による挨拶
- 内定者の挨拶や自己紹介
- 入社に関する手続きやスケジュール案内
- 適性テスト
内定式が行われる目的とは?
ここからは内定式が行われる目的について解説します。どのような目的があって実施されるのかを知っておけば、出席する意義を理解して前向きな気持ちで参加できるでしょう。
入社への意欲を高めるため
内定式に出席してもらうことで、入社への意欲を高める狙いがあります。企業代表や役員も出席する改まった場で内定通知書を受け取ることによって、この企業に入社するという実感がわいてくるでしょう。同期となる内定者や社員と交流して、働くイメージが見えてくることで不安な気持ちが和らぐといった効果も期待できます。式典を通じて入社への意欲を高めてもらい、学生を早期に囲い込みたいといった企業の考えもあります。
企業理解を深めるため
内定式では企業代表や役員からの挨拶で、経営理念や企業のビジョンについて話を聞く機会があります。就活時に企業研究で調べた内容を、改めてトップから直々に話を聞くことによって、理解をさらに深められるでしょう。内定者への激励の言葉を聞き、新社会人として気持ちを一新したり、仕事への意欲が向上したりといった効果も期待できます。
内定者同士や先輩社員との交流の場を設けるため
内定式のプログラム終了後、内定者同士や先輩となる社員と交流の時間を設けている場合も多いです。共に働くメンバーの人柄を入社前に知る良い機会ですので、積極的にコミュニケーションを取りましょう。先輩となる社員へ、面接やインターンシップのときに聞けなかった質問や、入社までにしておくとよいことについて聞くのもよいでしょう。企業側としても、新入社員がどういった人物なのか知れるチャンスのため、双方のモチベーションアップが期待できます。
内定ブルーを回避するフォローのため
内定が出たものの「本当にこの企業に入社して大丈夫だろうか」という漠然とした不安を抱えて、気分が沈んでしまうことを内定ブルーといいます。内定が出てから入社するまで数か月間あいてしまうので、その間に「就活が充分でなかったのでは」「もっと自分に合う企業があるかもしれない」と心配になってしまう学生も出てきます。内定式への出席を通じて入社に向けて気持ちを高めてもらうことで不安を解消し、内定ブルーを回避するという狙いもあります。
新入社員が周りに差をつけるためには?入社に向けた準備も解説では、入社前に準備しておきたいことや学生のうちにやっておくといいことについて紹介しています。内定式を終えたら、入社に向けて支度も気持ちも整えておきましょう。
内定式の挨拶で気を付けたいポイント
内定式では、内定者一人ひとりに挨拶の時間を設けているケースが多いです。社会人として大勢の人の前で挨拶するときのポイントを確認しておきましょう。
挨拶の時間は1分程度が目安
内定者の挨拶は、1分程度にまとめるのが理想です。企業から何分程度で挨拶してくださいと指定があれば、それに従いましょう。ひとりで長々と話していると聞いている方が飽きてしまったり、進行の妨げとなったりする恐れがあります。反対に短すぎる場合、自分がどのような人物なのか知ってもらうには不十分です。1分程度話す場合文字数の目安は300文字程度なので、一度文章に起こして話す内容を整理してみましょう。
挨拶に盛り込みたい内容
内定式での挨拶では、以下の内容を盛り込むのがおすすめです。まず自分の名前と大学名を伝えて、その後は自分の人柄が伝わるエピソードなどを交えて自己紹介をしましょう。内定式後の懇親会で会話のきっかけとなりそうな趣味や、大学で所属しているサークルについて話すのもおすすめです。入社に向けて仕事に活かせそうな特技について話すのもよいでしょう。
- 氏名と大学名
- 出身地
- 趣味や特技
- 学生時代頑張ったこと
- 志望動機
- 入社後のビジョン
周囲を見渡しながらハキハキと話す
挨拶をするときは、会場全体を見渡すようにして、背筋を伸ばしてハキハキと話しましょう。緊張するとうつむきがちになったり早口になったりしてしまう方も多いですが、後ろの方にいる出席者に声が届きづらくなってしまいます。新入社員らしく明るくフレッシュなイメージを与えられるよう、視線や姿勢、声の出し方にも注意しましょう。不安な方は、内定式の挨拶に向けの練習をすることをおすすめします。スマホで録音して、話すスピードや時間をチェックしてみましょう。
人前で話すのは緊張してしまうという方には、就活生必見!面接で緊張しない方法を伝授の解説・緊張せずに面接に臨むための対策法について徹底解説!が役立つでしょう。緊張を和らげる方法や本番前にしておくべき注意点について解説しています。
内定式での挨拶例文
上記の挨拶時で気を付けるポイントを踏まえて、内定式での挨拶例文を3つ紹介します。何を話せばいいのか迷ったとき、ぜひ参考にしてみてください。
挨拶例文1
趣味やサークル活動をメインにした挨拶
初めまして、〇〇大学××学部の静楽太郎です。私は東京下町の出身ということもあって幼いときから落語に興味があり、大学でも落語研究会に所属しております。休日には演目の舞台となった場所へ足を運んで、登場人物になった気持ちでのんびり街歩きをして過ごしています。もし落語に興味があるという方がいらっしゃったら、この後の懇親会でお話できたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
挨拶例文2
学生時代頑張ったことや入社への意気込みをメインにした挨拶
初めまして、〇〇大学××学部の静楽太郎です。学生時代は経済学を深く学び、中でも地域経済の研究に没頭しました。地域密着型企業である御社で、自分の知識を活かして働くことで生まれ育った地域に貢献したいと思ったのが志望理由です。1日でも早く仕事に慣れて戦力となれるよう、努力いたします。皆さまと一緒に働けるのを楽しみにしています。どうぞご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
挨拶例文3
学生時代頑張ったことや入社後のビジョンをメインにした挨拶
初めまして、〇〇大学××学部の静楽太郎です。学生時代はAI技術の研究に打ち込み、その中でSEとしてのキャリアに魅力を感じました。趣味はプログラミングで、スマホ向けのミニゲームを始めとしたさまざまなアプリ開発に挑戦してきました。貴社の先進的な技術開発に関心を抱き、SEとしての道を志望しました。入社後は、ユーザの生活を豊かにするソフトウェア開発に貢献し、最先端の技術を駆使して新たな価値を創造したいと考えています。
まとめ
内定式では内定通知書を受け取るほかにもさまざまなプログラムが用意されています。企業代表や役員なども出席するフォーマルな式典のため、社会人としてのマナーをチェックされる場面も多いです。身だしなみを整え、気を引き締めて臨みましょう。挨拶は第一印象を左右するポイントになりますので、何を話すか事前に準備しておくと安心です。内定式が終わったら、担当者へお礼メールを忘れずに送るように気を付けましょう。