教師から転職したい!おすすめ転職先や転職成功体験談を紹介
はじめに
社会人にとって身近なものとなった転職ですが、公務員である教員においては難しいとされることがあります。この記事では民間の企業へ転職を考えているものの、不安や疑問があるという教員の方に向けて、役立つ情報をわかりやすくお伝えします。
教師からの転職希望者は増えている?
以下のグラフは、公立小学校・中学校・高校の各年度において離職した教員のうち、離職理由を「転職のため」とした人数の割合を示したものです。この結果を見る限り、転職のために教師・教諭を離職するケースは徐々に増加傾向にあると考えられます。
とはいえ、ビジネス経験が乏しいイメージを持たれたり、学校業務に追われてそもそも転職活動の時間が取れなかったりと、教員からの転職はやはりハードルが高いと言えるでしょう。
教師の転職を成功させるポイント
困難なイメージがつきまとうものの、教員から転職をするのは不可能と決まっているわけではありません。ここからは、転職に失敗しないためにも押さえておくべき具体的なポイントを解説します。
転職の理由やタイミングを明確にする
まずは自己分析を行い、自分が転職したい理由や希望をはっきりさせ、今後の方向性を見定めましょう。転職のタイミングを明確にすることも大切です。事前に転職時期を決めておくことで、いつ頃に何を行うかなどのスケジュールを立てやすくなります。
転職理由の考え方や、採用面接などでの伝え方については、スキルアップなど転職を考える主なきっかけと転職理由を伝えるときのポイントと回答例を参考にしてみてください。
教員免許や経験を活かせる職種を選ぶ
転職先選びにおいては、教員免許や指導経験が活かせる職種を選ぶことをおすすめします。ただし、あくまでほかの業種や職種より採用の難易度が低い可能性がある、ということです。もし、ほかにやってみたいことがあれば、挑戦してみるのもよいでしょう。
スキルや資格を身につける
とくに未経験の業界を目指す場合は、新しいスキルや資格を勉強することで、転職活動や実務に役立つかもしれません。基本のビジネスマナーやパソコンスキルをはじめ、プログラミングや英語など、希望の業種・職種に合わせて選びましょう。
教師経験者におすすめの転職先
教員の転職先としてまず考えられるのは教育関連業界ですが、教育とは関わりのない世界でも、教員としての能力やこれまでの経験を活かすことは可能です。ここからは、転職にあたっておすすめの仕事をいくつか紹介します。
教育関連の仕事
学習塾や予備校をはじめ、各種スクールや学童保育など、民間の教育機関にはさまざまなものがあります。塾講師や家庭教師などは、教員でなくても引き続き教育の分野に携わりたい、という場合におすすめです。また、教材の出版や通信教育など、教育関連の事業を行う企業に勤めるという選択肢もあります。
コミュニケーションスキルを活かせる仕事
教員ならではのコミュニケーション能力を仕事に活かすこともできます。たとえば、営業職は相手にわかりやすく自社製品やサービスの魅力を伝えるという点で、人前で授業を行ってきた経験を強みにできます。同様に、学校などの事務職も、周囲への気配りや状況把握が求められるため、子供たちや保護者への対応経験が役立つ仕事と言えるでしょう。
IT関連の仕事
未経験の業界にチャレンジするにあたっては、未経験者を積極的に募集している業種に応募することで採用の可能性が高まります。その中でもIT関連の仕事は、成長分野でありながら将来の人材不足が予測されていることもあり、選択肢のひとつとしておすすめです。継続的に勉強することで、新たなスキルを得られるかもしれません。
未経験からのキャリアチェンジにおすすめ!ワークライフバランスがとれ安定して働けるIT業界の職種とは!? では、IT関連の仕事について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
教師からエンジニアへ!転職成功体験談
最後に、株式会社セラクにおいて、元教員からエンジニアへの転職を成功させた方の体験談を紹介します。
じつは元々教員として働き、担任として学級経営や授業を行ったり、体育主任として運動会の指揮をしたりしていました。
人間関係などのストレスも大きかったりしたので、転職という言葉はいつも頭の片隅にあった気がします。
元々プログラミングやコーディングが好きだったのもあったので、エンジニアになることを決心して未経験でも2か月でエンジニアとして活躍できるセラクに入社しました。
まとめ
時間的な制約や公務員と民間企業の違いなど、教員の転職にはさまざまな不安要素があることは否めません。しかしながら、事前の準備と自己分析、業界研究などをしっかり行うことで、納得のできる転職は可能です。教育に関わる仕事はもちろんのこと、これまでとはまったく異なる仕事がしたい場合でも、自分自身の可能性を信じて転職活動に臨みましょう。
最後のチェックポイント
- 教員の転職は難しいとされるが、転職を理由に離職するケースは増加している
- 転職の理由やタイミングを明確にすることで、転職活動の方向性が見えてくる
- 教員免許や資格を活かせる職種を選ぶほか、新たなスキルを獲得するのも手
- おすすめの転職先は教育関連や、コミュニケーション能力を活かせる仕事
- 成長分野で未経験からでもチャレンジできるIT業界も選択肢のひとつ