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履歴書と職務経歴書は両方必要?作成時に注意すべきポイントを解説

date2023年10月11日
履歴書と職務経歴書は両方必要?作成時に注意すべきポイントを解説
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はじめに

  • 履歴書は基本的なプロフィールを記載するもの
  • 職務経歴書はこれまでの仕事内容を具体的に記載するもの
  • 事前に自己分析と企業研究をしっかりと行う
  • 募集要項とアピール内容は一致させ、誤字脱字や間違った情報は書かない
  • PCで見やすいレイアウトを意識して作成する

就職活動をはじめた人が最初につき当たる難関のひとつ、それが履歴書と職務経歴書の作成ではないでしょうか。履歴書と職務経歴書の違いは何? 書き方はどうしたらいい? とわからないことだらけの方も多いことでしょう。

この記事では、履歴書と職務経歴書の役割、書く項目、書き方のコツ、作成時の注意点をご紹介します。履歴書と職務経歴書は就職活動をするうえで非常に重要なツールです。応募先企業の担当者にあなたという人間を十分にアピールできるよう、適切で効果的な履歴書と職務経歴書を作成しましょう。

履歴書と職務経歴書は両方必要?

履歴書と職務経歴書はどちらも必要です。ただ、企業が出している募集要項に履歴書のみを提出との記載があれば、その指示に従ってください。具体的な指示がない場合は、職務経歴書も作成した方が良いでしょう。

履歴書と職務経歴書を両方提出することで、企業からの印象を悪くすることにはなりません。むしろ、入社への意欲が伝わりプラスの印象になるでしょう。

書類を作成する前にしておきたいこと

作成する前に必ずしておきたいことは、自己分析と企業研究です。自己分析と企業研究をせずに始めてしまうと正しく作成できない為、しっかりと行いましょう。

自己分析では、今までのキャリアや自分の取得している資格などを過去から時期ごとに順に書き出してみましょう。また、あなたのキャリアのなかで普通では経験できないものがあれば、そちらも忘れずに整理してまとめておきましょう。求められている募集要項と自分のキャリアをすり合わせて、何がアピールできるポイントなのか書き出すことが大切です。

また応募する企業を事前にしっかりと研究しておくと安心です。リサーチしておくことで、応募する企業の求めている人材に沿った書類づくりができ、採用確率も格段に上がるでしょう。

履歴書と職務経歴書の項目を比較

履歴書と職務経歴書の項目の違いを知るために、それぞれの必要な項目を見てみましょう。履歴書はその人のプロフィールが中心なのに比べ、職務経歴書はこれまでしてきた仕事の内容を伝えるものになっているのがわかります。

履歴書に書く項目

履歴書は、ご自身の経歴や持っている資格など、基本的なプロフィールを説明する書類です。履歴書はある程度定型化されています(JIS規格)。履歴書に書く項目のうち、代表的なものを紹介します。自分に合ったフォーマットを選んでもいいでしょう。

学歴・職歴

学歴は学歴、職歴は職歴で別にまとめます。元号でも西暦でもどちらでもかまいませんが、履歴書と職務経歴書のなかでどちらかに統一しましょう。学歴は高校から書くのが一般的です。特に指定がなければ、義務教育は書かなくても問題ないでしょう。
職歴ではこれまで勤務してきた企業名を書きます。株式会社を(株)と略したりせず正式名称を書きます。会社内で異動があったらそれも書きましょう。職歴で長期のブランクがある場合は「通信教育で〇〇を勉強」等、していたことを簡潔に書くとプラスのイメージになるでしょう。

免許・資格

免許・資格は取得順に書きましょう。資格名は略さずに正式名称で。「合格」と「取得」の区別(「取得」は免許が交付されるものに使う)もつけ、適切に記入します。また、応募職種にまったく関係のない資格や趣味の資格などは「趣味・特技」の欄に記入するといいでしょう。免許や資格をまったく持っていない場合は「特になし」でかまいません。嘘の記載があると経歴詐称になってしまうので注意しましょう。

志望動機

志望動機の欄は、重要度が高いうえに書き方が決まっていないため、書くのを身構えてしまう人も多いことでしょう。
志望動機の書き方にはコツがあります。まず字数は300字程度を目安にしましょう。そして「自分はこういう理由でこの仕事を希望している」という結論から書き始めます。

職務経歴書に書く項目

職務経歴書は、一般的な形式はありますが、履歴書ほど定型化されていません。一般的な職務経歴書の例はこのようになります。

例を参考に、ご自身でワードやエクセルで作成してみてください。

職務要約

これまでのすべての職歴を要約して書きます。字数は100字~200字程度を目安に。あなたがこれまでどのような仕事をしてきたかを採用担当者がイメージしやすいように書いてみましょう。職務要約から先の経歴の記述は細かく、字数も多くなりますが、それを読みたいと相手に思わせるのがポイントです。それにはその体験が応募先の職場で活かせる内容であることが重要になってきます。自分の経験のなかから適したものをピックアップしましょう。

職務経験

所属していた会社別に、企業の規模(従業員数など)や業務内容、担当職務などを詳しく記入しましょう。履歴書の職歴欄とは違い、所属部署や職務内容など、より詳細に書きます。その業務をいつおこなったかもきちんと記入しましょう。また、その業務をおこなった際に心がけたポイントも書くと読む人へのアピールになります。

退職理由を書くときは「給料が安い」といった前職の批判にならないように。「身につけたスキルを活かして新しい職種にチャレンジしようと考えた」等のポジティブな書き方にしましょう。

仕事の成果

担当していた職務で成果を数字で表せられるものがあれば具体的に書きましょう。数字で表せられるような成果がない場合でも「業界全体が不況で売上が伸びず大変な苦労をしたが忍耐力が培われた」など、マイナス要素をプラスに転じた経験としてアピールするといいでしょう。また周りからの評価も成果のひとつです。高く評価されたことがあったら書いておきましょう。

培ったスキル

職務で培ったスキルや、自主的に学んだ資格などを記載しましょう。実際に資格は取っていなくても「エクセルを使って〇〇ができる」といったスキルがあれば具体的に記入するといいでしょう。この点が履歴書の資格欄とは大きく違うところです。資格やスキルが多い人は応募先の職種に関係ないものを省略するなど、ポイントを絞って読みやすく書くことも大事です。

自己PR

自分の長所だと思うところをただ並べるのは避けましょう。応募先企業が求めている人物像に沿ったかたちであなたの能力やこれまでの成果、仕事に取り組む姿勢や意欲をアピールします。また、なぜその仕事をしたいと思ったのかについて魅力を感じたところ、自分のスキルが活かせると思ったポイントなどを具体的に書きましょう。

履歴書と職務経歴書を書く時の注意点

履歴書と職務経歴書を作成する際の注意点として、どのようなポイントに気を付けて作成すればよいのでしょうか。順にみていきましょう。

募集要項とマッチした内容にする

企業が応募者に何を求めているかを、採用情報や企業情報などから読みとることが重要です。
そのためには上述した、自己分析と企業研究が必須になります。
自分のスキルやキャリアを募集要項と照らし合わせて、企業に求められている人物像を明確にしておくと書類作成や面接でも役立ちます。

誤字脱字や間違った情報を書かない

誤字脱字をしてしまうと、企業側からだらしない人と判断されてしまうので、注意が必要です。
入社後も雑に仕事をこなす人なのかと採用でマイナスの影響を及ぼす場合があります。
また、履歴書に間違った情報を書くと経歴詐称に該当してしまう為学歴や職歴、スキルや免許などの情報はすべて真実を記載しましょう。

手書きよりもPC作成がオススメ

手書きで作成しても問題はありませんが、効率性や全体的な読みやすさの面からPCでの作成がオススメです。また、企業側から作成する上での指示があればそれらに従いましょう。
企業側の専用のフォーマットがある場合はそちらを使用して作成しましょう。

誰もが見やすいレイアウトを心がける

履歴書や職務経歴書は自分の代わりにアピールしてくれる大切な書類なので、誰もが読みやすい書類に仕上げることが重要です。特に職務経歴書は読みやすいレイアウトが大切です。
フォントや文字のサイズに注意し、履歴書と職務経歴書ともに全体の文章は必ず左揃えで統一しましょう。

まとめ

就職活動では、履歴書と職務経歴書は両方必要な書類です。また履歴書、職務経歴書を作成する前には自己分析と企業研究は欠かせません。募集要項とアピールする内容は一致させて、誤字脱字や間違った情報は書かないように注意して作成することが大切です。履歴書や職務経歴書は自分の代わりにアピールしてくれる大切な書類ですので、PCで見やすいレイアウトを意識し、採用につながる書類を目指しましょう。

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