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【就活】何から始める?全体スケジュールから見る就活ガイド

date2024年06月28日
【就活】何から始める?全体スケジュールから見る就活ガイド
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はじめに

  • 全体スケジュールを把握すれば内定から逆算して就活に取り組める
  • インターンシップへの参加は就活を成功に導く重要な要素
  • 自己分析と企業研究で志望先とのミスマッチがないかをよく見極める
  • 選考書類は提出期限ギリギリにならないよう余裕をもって準備する
  • 筆記試験や面接には緊張して失敗しないよう繰り返し練習を重ねて挑む

新卒就活の準備はかなりの長丁場になるため、何をいつから始めるか悩む人も多いでしょう。中でも実際に業務を体験するインターンシップは就職活動の大きなウエイトを占める重要な要素です。

本稿では、インターンシップを含めた就活全体のスケジュール把握とともに、就職内定から逆算した「やるべきことのポイント」を時系列順に解説します。この流れを理解して有利な就活を進めましょう。

就活の全体スケジュールをチェック

就活成功のために、まずは全体スケジュールの把握から始めましょう。この日程がわかれば、内定から逆算していつ、何をすればよいかが見出せます。以下に日系企業と外資系企業の採用スケジュールを図解しますので、詳しく見ていきましょう。

日系企業の選考スケジュール

日系企業の選考スケジュール

外資系企業の選考スケジュール

外資系企業の選考スケジュール

全体スケジュールからわかること

一般的に企業側の広報活動は卒業前年度(4年制大学なら3年時)の3月、採用選考は卒業年度(4年制大学なら4年時)の6月に開始です。しかし選考のスケジュールはこれに限らず、企業によっては前倒しや遅らせる例もあります。なお外資系の企業は日系企業よりも早い選考スケジュールで進むのが特徴です。

また本選考だけでなく、日系、外資系ともインターンシップに大きなウエイトを占めていることがわかります。次の項目ではこのインターンシップについて解説します。

インターンシップに参加する

インターンシップは卒業前年度(4年制大学なら3年時)の夏から冬にかけて、実際に企業で働く就業体験のことです。正社員とほぼ同じ仕事をすることもあれば、グループワークなどを行うこともあります。以下で詳しく見ていきましょう。

インターンシップのメリット

経産省と厚労省ではインターンシップを「学生が在学中に自らの専攻、将来のキャリアに関連した就業体験を行うこと」と定めています。学生にとっては企業や職種を詳しく確認でき、企業にとっても採用前の学生を詳しく見られることがインターンシップのメリットです。

また26卒(2026年3月に卒業予定)の就活からは、長期のインターンシップで専門性を認められた学生に限り、面接をはじめとした採用活動の解禁日が卒業前年の3月1日からに前倒しされます。

4つのタイプ_引用図

引用|採用と大学教育の未来に関する産学協議会「産学協働による自律的なキャリア形成の推進PDF」p.27より

インターンシップの選び方

インターンシップにエントリーした企業の選考は現場での実技だけでなく、書類選考と面接を経て、その後も長く続きますので志望先をよく見極めることが必要です。

そのためにもインターンの時期がわかったらミスマッチにならないよう、申し込む前に行う自己分析と企業研究が大切になります。以下の項目では就活必須の準備となる自己分析と企業研究、書類選考と面接対策について解説します。

自己分析で理解を深める

自己分析とは書類選考や面接で、自分にとって譲れない就活の軸や志望動機、また自分の強みや特徴を相手に伝えられるよう、理解を深めるための分析です。この手順について、以下で詳しく見ていきましょう。

自己分析のステップ

自己分析は、これまでを振り返って自分の強みや魅力、反対に弱いところを理解する取り組みです。自己分析から自分の強みが把握できれば、志望する企業でどのように自分が活躍できるのかを明確に説明できます。

自己分析はエントリーシートや面接時の自己PRにも役立つ必須の準備です。ぜひ早めに自分の魅力と強みを発見する自己分析に取り組んでください。

長所と短所の活かし方

書類選考でも面接でも、長所は自己PRで自分の強みとしてアピールできます。反対に自分の短所については、克服すべき課題や短所として理解していることを述べましょう。

自分の短所を理解していること、それをカバーするための努力や工夫ができることは、ビジネスの重要な評価ポイントです。志望動機や自己PRでは短所も踏まえて、志望企業で貢献できることや目標とする未来の自分をしっかりと伝えましょう。

業界・企業研究で知識を深める

業界・企業研究は、自分が行きたいと思う業界を見極め、志望する企業を見つけるための取り組みです。以下で詳しく見ていきましょう。

業界・企業研究のポイント

業界・企業研究では自分の興味を見極めるとともに、「その企業でしかできないこと」や「企業が求める人材として自分がどのように貢献できるのか」などを具体的に研究・分析します。こうして作り出される志望動機は唯一性が高く、自己PRにも活用できる重要な情報です。Webページや四季報の読み解きも重要ですが、働く人の生の声が聞けるOB・OG訪問も有効です。

また企業研究には、興味のある業界や企業を調べる中で、自分に合う企業であるかを確認できるメリットもあります。

業界・企業研究へのアプローチ方法

自分の希望を優先して考えられれば理想的ですが、企業が多くて絞り切れない場合は業界研究から始めて志望企業を絞っていき、志望企業を絞り込めたら、その企業でしかできないことを明確にしていくとよいでしょう。

また自己分析から見つけ出した自分の強みや魅力から、活躍できそうな業種を探すことも有効です。その際には就職支援の担当者との面談や、他者との相談から知見を得る他己分析がおすすめです。

選考書類を準備する

企業によって異なりますが採用選考では履歴書、成績証明書、卒業見込証明書、健康診断証明書が必要になります。また企業によっては推薦状の提出を求められる場合もあります。以下の表でそれぞれ見ていきましょう。

必要書類の一覧

必要書類内容
履歴書就活生から企業へ、連絡先などの個人情報やこれまでの経歴を記載して伝える書類
成績証明書現在の習得単位と成績を証明する書類
卒業見込証明書学生が大学などから卒業する見込であることを証明する書類
健康診断証明書健康診断の結果をもとに大学などが発行する証明書
推薦状大学や教授からの推薦を示す書類。選考前に求められる場合もあれば、内定直前で求められる場合もある

履歴書とエントリーシートの違い

志望先には履歴書とともに、エントリーシートを提出することも一般的になりました。履歴書とエントリーシートは似た書類ですが、実は大きな違いがあります。

履歴書は就活生から企業に伝える個人情報などを記載する書類として、就活生自身が準備する書類です。一方でエントリーシートは志望動機や自己PRをはじめ、面接などで使う志望者の情報を企業側の書式で求める点に違いがあります。これには入力フォームやWebサイトが使われることもあります。

両者には重複する情報も多くありますが、履歴書は自分の経歴を軸に、エントリーシートは自己PRを軸に書くとよいでしょう。

ガクチカについても考える

ガクチカとは学生時代に力を入れた活動や成果のことです。企業側は志望者の性格や個性も知りたいと考えていますので、学生時代の経験や成長だけでなく、趣味や特技も重要なアピールポイントになります。

ガクチカは自己PRと組み合わせることで、強みをより魅力的に表現できます。書類選考ではぜひ、自分の強みや目標を明確にして、志望企業や面接官に自分の価値をアピールしましょう。

筆記試験と面接への対策を行う

企業によって異なりますが、採用選考では筆記試験が行われることもあります。また面接対策も必須の準備です。以下では、それぞれの試験対策を解説します。

筆記試験の準備

筆記試験では国語や数学といった学力に関する問題や性格検査、小論文や時事問題、IT知識やパソコンの操作など、出題される問題は企業によってさまざまです。あらかじめ筆記試験があるとわかる採用選考であれば、過去の問題や出題傾向を学習して臨んでください。

緊張からケアレスミスをしないよう、よく練習して本番に臨みましょう。

面接対策

就活での面接は、企業が自社の採用基準に従って応募者を見極める機会です。質問の難易度は異なりますがインターンシップから本選考まで、採用選考の段階ごとにさまざまな面接が伴います。

面接での的確な返答や自己アピールは、自己分析や企業研究を通じて考えますが、プレッシャーのある面接では言いたいことがあっても上手く言えなくなりますので、模擬面接などの練習を重ねて本番に臨んでください。

まとめ

本稿では就職活動に関する全体スケジュールから、つかみどころを解説しました。特に早めのスケジュール把握とインターンシップへの参加は、就活を有利に進めるために不可欠な要素です。

全体的に解説しましたが、それぞれのステップにはさらに詳細な記事をご提案しましたので、より深く知りたい方はぜひご一読いただけますと幸いです。

就職活動は長い道のりになりますので、ぜひ計画を立てて、積極的にチャレンジしてください。本稿がみなさんの就職活動をサポートするガイドブックになることを願っています。

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