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オープンカンパニーとは?インターンとの違いやメリットについて解説

date2024年12月13日
オープンカンパニーとは?インターンとの違いやメリットについて解説
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はじめに

  • オープンカンパニーで就業体験はできない
  • 半日~1日と短期間である
  • 採用の評価対象にはならない
  • 全学年が対象なので早くからキャリア形成が進められる
  • 目的に合わせてインターンシップとの使い分けをするとよい

オープンカンパニーとは

オープンカンパニーとは、学生に対して、企業や就職情報会社、大学のキャリアセンターが企業や業界の情報提供を行うイベントのことです。オープンキャンパスの企業・業界版のようなもので、企業の説明会や交流会などがこれに該当します。

キャリア形成支援の強化を目的として、2022年に厚生労働省、文部科学省及び経済産業省により、「インターンシップの推進に当たっての基本的な考え方」が改正されました。この改正により、2025年卒から、インターンシップなどのキャリア形成支援プログラムが4つに類型化され、学生がより自身のキャリア目標や興味に応じて適切なインターンシップを選択しやすくなりました。この4類型の一つが、オープンカンパニーです。

インターンシップとの違い・インターンシップの4類型

前項で説明したように、2025年卒から対象となる新しい4類型をまとめたものが以下の表になります。

学生キャリア形成支援の4類型
インターンシップとは称さないインターンシップと称する
類型タイプ1
オープンカンパニー
タイプ2
キャリア教育
タイプ3
汎用的能力・専門活用型インターンシップ
タイプ4
高度専門型インターンシップ
目的企業や業界についての情報提供働くことへの理解を深めるための教育適性や能力の見極め専門分野における能力向上
対象全学年全学年学部3・4年
修士1・2年
修士課程
博士課程
就業体験なし任意必須必須
期間半日~1日の短期間プログラムによる汎用的能力活用型は5日間以上
専門能力活用型は2週間以上
2か月以上
取得した学生情報の採用活動への活用不可不可

参考:厚労省・経産省・文部科学省共同|インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方 2022改訂

タイプ1:オープンカンパニー

オープンカンパニーは、企業や業界についての説明や社員との座談会などで構成されており、インターンシップのような就業体験は行われません。期間は半日~1日と短いです。また、企業はこのイベントで得た学生の情報を採用活動に利用できません。
「就業体験はない」、「期間は長くても1日」、「採用に影響しない」、これらがインターンシップとの違いだといえます。

タイプ2:キャリア教育

働くことへの理解を深めることを目的としたプログラムで、参加者が自らの職業観など、今後のキャリアを考えるきっかけを提供します。CSR(企業の社会的責任)活動の一環として行われることもあります。就業体験の設定は任意で、期間の定めもありません。
また、オープンカンパニー同様、対象学年が不問であることに加え、企業は学生の情報を採用活動に利用できません。

タイプ3:汎用的能力・専門活用型インターンシップ

学生が実際の職場での業務体験を通じて、自分の適性や進路を考える機会を提供するプログラムです。
一般的な業務体験のほか、専門的な内容を含む業務を体験することもできます。
こちらは学部3・4年、修士1・2年を対象とし、企業は採用活動開始以降なら学生の情報を採用活動に活用できます。

タイプ4:高度専門型インターンシップ

学生が実務体験を通して自らの専門性を向上させることを目的としたプログラムです。おもに大学院生を対象とし、身に付けたスキルを活かして実践力の向上を図ることができます。企業は採用活動開始以降なら学生の情報を採用活動に活用できます。

オープンカンパニーの特徴

オープンカンパニーの特徴とはどのようなものでしょうか。項目別に見ていきます。

オープンカンパニーの目的と対象

オープンカンパニーの目的は、学生に対し、企業や業界の情報を提供することです。会社説明会に似ていますが採用や応募の話はされません。企業や業界について理解を深め、自身のキャリアプランを考える機会として活用できます。
対象はすべての学年です。修士や博士課程なども含まれます。

オープンカンパニーの実施時期と期間

企業は1年中いつでもオープンカンパニーを開催できますが、学業の妨げにならないよう、夏休み期間に開催するところが多いです。また、対面形式だけでなく、遠方の学生も参加できるようオンライン形式を採用している場合もあるので、参加を希望する企業のホームページなどを確認すると良いでしょう。
実施期間は通常、半日から1日が一般的です。

オープンカンパニーの内容

オープンカンパニーの内容は、業界説明・企業説明・ワークショップ・社員との座談会・職場見学などがあり会社説明会に似ています。しかし、説明会のように今後の採用フローを説明され、具体的な採用応募に誘導されることはありません。オープンカンパニーはあくまでも、自社情報の提供や魅力をアピールし、交流する場として設けられています。

オープンカンパニーのメリット

オープンカンパニーのメリットにはどのようなものがあるでしょうか。以下に見ていきます。

企業や業界への理解を深められる

オープンカンパニーでは企業や業界についての説明のほか、働いている社員との座談会などが行われます。
実際に企業を訪ね、そこで働いている人と対話をすることで、インターネットや紙の資料ではわからない実際の様子がわかります。

学年を問わず参加できる

大学1年生であっても参加できるのがオープンカンパニーの特徴です。早い時期から企業研究や業界研究が始められます。自身のキャリア形成を早くから進められるのはオープンカンパニーのメリットであるといえます。

短期間なので参加しやすい

オープンカンパニーの実施期間はほとんどが半日~1日と短いため、インターンシップに比べスケジュールの調整も比較的容易で、気軽に参加できます。短期間であることを利用して、複数の企業のオープンカンパニーに参加することも可能なので、企業や業界について幅広い知見を得られます。

他の学生と交流できる

オープンカンパニーでは同じ業種を目指す学生と知り合い、情報交換を行うことができます。自分ひとりでは知ることができなかった情報を得て、その後の就活に活かせるのもオープンカンパニーのメリットです。

オープンカンパニーの注意点

さまざまなメリットがあるオープンカンパニーですが、注意点にはどのようなものがあるでしょうか。

就業体験はできない

オープンカンパニーはインターンシップと違って就業体験のプログラムはありません。入社前に実際にその仕事を体験しておきたいと考える学生は、インターンシップに参加したほうがいいでしょう。

採用の評価につながらない

オープンカンパニーでは、企業はそこで得た学生の情報を直接的に活用することはできないルールとなっています。学生が自己アピールをしても評価の対象にはならないのです。参加する場合はその点に留意しましょう。

まとめ

オープンカンパニーは、就業体験はなく短期間です。また採用の評価にもつながらないので気軽に参加できるのが大きなメリットだといえます。オープンカンパニーで複数の企業の様子を知り、狙いを定めた企業にはインターンシップで参加するというように、上手な使い分けをして就活の成功につなげていきましょう。

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