【レディース・メンズ】夏オフィスカジュアルの着こなし方
はじめに
- オフィスカジュアルとはカジュアルな要素を取り入れたビジネスファッションのことである
- 業界・業種・社風によってコーディネートの度合いは異なる
- デニムやスウェットの生地はオフィスカジュアルに向かない
- 奇抜な柄・色を避けて露出の低い服装を選ぶ
- 襟なしジャケットは商談や出張などのビジネスシーンに向かない
聞き慣れたクールビズと似たような言葉で、「オフィスカジュアル」と聞くとどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか?最近では働き方改革により、オフィスカジュアル導入する企業も増加してきました。「オフィスカジュアルで来るように」と伝達があっても、どうようなコーディネートにしたらいいのか? と悩まれることがあると思います。
本記事ではオフィスカジュアルの許容範囲とともに、服装の組み合わせや着こなしのポイントと注意点について解説します。
オフィスカジュアルとは
「オフィスカジュアル」とはビジネススーツのようにカチッとした印象とは違い、カジュアルな要素を取り入れつつ、オフィスの雰囲気に合わせたビジネスファッションのことを指します。メンズやレディースなどの性別を問わず、働く上で会議や接客などさまざまな場面で通用できる失礼のないコーディネートが求められます。また、スーツと比較して、動きやすいうえに軽量でかつ疲れにくい点では、仕事に対するモチベーションも向上できるのがメリットだと言えるでしょう。
カジュアルの範囲はどこまで大丈夫?
こなれ感のあるオフィスカジュアルといっても、どのくらいカジュアルダウンが可能なのか気になるでしょう。業界・業種・社風などによって、コーディネートの度合いが異なります。TPOに合わせる必要があるため、周りにいる人のコーディネートを参考にするのがポイントです。どこまでOKなのか、オフィスカジュアルの許容範囲や節度について先輩に聞いてみるのも手でしょう。
夏場のオフィスカジュアルの着こなし方
1週間のオフィスカジュアルコーディネートをどうするか悩んだり、迷ったりすることはありませんか? まずオフィスカジュアルの基本を理解しておけば、コーディネートも失敗せず上手に選べるでしょう。レディース・メンズに分けて、着こなし方について紹介します。
メンズ
メンズが着るオフィスカジュアルと聞いて、どのような服装にしたらいいのかイメージが思い浮かばないこともあるでしょう。メンズはとくに汗をかきやすいため、服装を決める上で組み合わせ以外に素材選びも重要です。そのことを踏まえて、どのような組み合わせがあるのか見ていきましょう。
ワイシャツ×ジャケットなし
ジャケットなしでシンブルにワイシャツとスラックスだけという組み合わせです。かしこまった雰囲気にせず、淡いブルーかグレーのワイシャツにチノパンかスラックスでまとめるとよいでしょう。ただし、ホワイトのワイシャツを着用する場合は下着が透けないよう、注意する必要があります。下着は肌の色に近いベージュのものを着ると透けにくくなるため、おすすめです。
ニットTシャツ×ジャケット
ニットと聞くと、冬に着るものなのでは……と思いがちですが、実は夏でも快適に着られる「サマーニット」というものがあります。夏のニットTシャツは綿や麻の生地など吸湿性・通気性により、汗っかきのメンズでも優れものとして取り入れたい素材のひとつです。ブラウンニットTシャツ×ブラックジャケットあるいは、ネイビーのニットTシャツ×ベージュのジャケットという組み合わせがよいでしょう。スラックスはトップスの色に合わせると、上品に見えます。
ポロシャツ×ジャケット
ホワイトのポロシャツ×グレーのジャケットあるいは、ネイビーのポロシャツ×ベージュのジャケットという組み合わせです。暑い時にジャケットを脱いでもオフィス内で違和感がなく、爽やかな印象に見えるのがポイントです。さらにスラックスにブラウンのベルトで組み合わせれば、夏オフィスカジュアルのコーディネートとしてはピッタリでしょう。
レディース
レディースはメンズとは違い、コーディネートに幅があるため、どこまでオフィスカジュアルなのか迷うことがあるでしょう。どのような組み合わせがよいのか、以下3選を紹介しますので、参考にしてください。
サマーニット×セットアップ
吸湿性の高いサマーニットのセットアップです。セットアップでできているため、コーディネートが不要でなおかつ、簡単に着用できる上に働く女性の強い味方でもあります。オフィスカジュアル系なのにもかかわらずきちんと感が醸し出されているため、女性にうれしい通勤スタイルのひとつです。
ブラウス×ワイドパンツ
引用元:こなれた抜け感をプラス!夏のワイドパンツスタイルで旬な装いへ引き立てて
リネン素材でできたブラウス×足首が見えるアンクル丈のワイドパンツというスタイルです。ブラウスはホワイトか淡いブルーが清楚な印象を与えます。ワイドパンツはレーヨン混紡素材であれば、柔らかい風合いかつ上品に見えるのでおすすめです。ブラウスの上からジャケットを羽織って、クールに決めましょう。
ノースリーブ ×カーディガン×ロングスカート
引用元:ユニクロ&GUプリーツスカートの着こなしは「渡辺 静香さん」がお手本! きれいめな高見えコーデ9選♪
ノースリーブでリブ素材のタンクトップに、カーディガンを羽織るというスタイルです。
冷房対策としても使えるカーディガンは薄いポリエステル素材であれば、家庭洗濯でも繰り返し洗えるため、メリットとしては大きな魅力でしょう。ロングスカートは丈が長すぎず、タイトかフレアなものにすれば品がよくスッキリきれいに見えます。
着こなしのポイントと注意点
夏のオフィスカジュアルを着こなす上でのポイントや注意点を理解しておくことで、オフィスの空間になじむだけでなく、お客様からの印象も良く見られます。以下のポイントと注意点を参考にし、ホワイト・ブラック・ネイビー・グレーなどのベースカラーを、上手に組み合わせる「着こなし力」が身につくようにしましょう。
着こなしのポイント
夏のコーディネートでどのポイントに注目し、どのように着こなせばよいのかについて説明します。以下のポイントを把握しておくことでオフィスカジュアルの上級者を目指し、周りから好印象を持たれるようにしておきましょう。
1.社風に合ったスタイルを選ぶ
会社によって社風や規定はさまざまであるため、一緒に働くメンバーのコーディネートを参考にして、どのようなスタイルを選ぶかを自分で見極めなければなりません。自分が働く会社ではOKなコーディネートでも見た目によっては、社風にそぐわない場合もあるので、注意する必要があります。たとえば、レディースの場合はフリルの度合いや柄の模様など、メンズの場合は奇抜な柄やスキニータイプのスラックスなどがその例でしょう。
2.かしこまりすぎないコーディネートにする
自分が働く会社ではオフィスカジュアルが認められている場合、外回り営業や接客がある人を除き、カチッとした服装を着ている人はすくないかもしれません。そのような雰囲気の中で一人だけビジネススーツで固めると、やはり周りから浮いてしまう上に話しかけにくい空気を作ってしまう場合があります。
3.清潔感のあるものを選ぶ
職場では暗黙の了解で良しとしている服装であっても、お客様と接する際に「ビジネスマナーに反している」と感じ取られてしまう場合があります。服装の生地・色・柄・模様などで、オフィスカジュアルの許容範囲に入るかどうかは見る人によって異なるでしょう。オフィスカジュアルは周りから不快感を買われない、清潔感のあるコーディネートを意識するとよい印象を持たれます。
オフィスカジュアルの注意点
1週間のオフィスカジュアルのコーディネートで、周りからどのように評価されるかは自分では読めないことがあります。自分では良しと思っても上手に着こなせなければ、残念な印象のスタイルになってしまうでしょう。よい印象を持ってもらうために、ここではオフィスカジュアルの注意点について説明します。
1.カジュアルすぎるコーディネートは避ける
デニムやラフなTシャツはとくにカジュアルな印象に見られがちなため、オフィスカジュアルとしては向きません。またインパクトの強い色は周りとの調和を乱すおそれがあります。あまりにもカジュアルすぎるコーディネートはかえって、周りが仕事に集中できない空気を作ってしまうでしょう。落ち着かない心境にさせてしまいかねないことを意識して、コーディネートに気を付けなければなりません。
2.露出度の低い服装を選ぶ
とくに女性に多いパターンで、オフショルダーや背中が大きく開いたコーディネートは過度な露出度の高い服装であるため、オフィスカジュアルスタイルを許容としていてもビジネスシーンには向きません。肩が見えるノースリープを着用する場合は、カーディガンやジャケットなどを羽織るスタイルが適切です。スカートも膝が隠れる程度の丈、パンツルックはくるぶしまでの丈とし、過度に肌を見せないように意識しましょう。
3.奇抜な柄・色は避ける
コーディネートする上で上下の色の組み合わせや全体的なバランスが重要であり、周りとの調和をとれていることがオフィスにおいては大切です。奇抜な柄や色を差し色としてでも取り入れてしまうと、オフィスで浮いてしまいかねません。落ち着いたシックの柄、ベーシックカラーやパステルカラーなど控えめな色味を選ぶと、周りの雰囲気とうまくなじみ、仕事もしやすいでしょう。
コーディネートのよくある疑問
夏におけるコーディネートの今更聞けない疑問について、思い悩むことがあるでしょう。素材やどこで購入すればいいのかなどの疑問に対して、以下の3つに分けて具体的に説明しますので、対策する上で参考にしてください。
どのような素材を選べばよい?
基本、ラフすぎるデニムやスウェット生地のような素材はカジュアルな印象が強いため、極力避けたほうがよいでしょう。レディースは清楚なシフォン生地や速乾性のある綿+レーヨンの混紡素材を選ぶと、高見えしてオフィスカジュアルとしてはピッタリです。メンズの場合は通気性・速乾性のあるリネン素材あるいは、しわになりにくく耐久性の高いポリエステル素材がおすすめです。夏に着るジャケットの場合は裏地のない背抜きのものを選ぶと、通気性がよく快適に過ごせます。
オフィスカジュアルはどこで買うのがよい?
そもそもオフィスカジュアルの服ってどこで買えるのか、気になるところでしょう。
UNIQLO(ユニクロ)やGU(ジーユー)のようなプチプラのお店でも十分、オフィスカジュアル系のものが売られており、なおかつファッション通信販売のサイトからでも気軽に買えます。購入した人の口コミも参考にできるので、色々探してみてください。
襟なしジャケットを着てもよい?
最近でオフィスカジュアルを推奨する会社が増加してきたこともあり、抜け感のある襟なしのノーカラージャケットを着用している人もちらほら見られるようになりました。ジャケットはTPOに合わせて着用するものですが、オフィスの雰囲気や周りの先輩のコーディネートを参考に着こなしていくとよいでしょう。ただし、商談や出張の際などのシーンでノーカラージャケットの着用は避けたほうが無難です。
まとめ
自分らしさを表現できるオフィスカジュアルについて理解いただけたでしょうか? オフィスカジュアルとはいえ、TPOに合わせて清潔感のあるものを選ぶようにしましょう。どのくらいカジュアルダウンするかは、上司や先輩のコーディネートを参考にすると失敗しません。
また素材や色に注意しつつ、周りとの調和がとれたコーディネートを意識して、気持ちよく職場になじむようにしてください。