新社会人に必要な持ち物は?入社前に準備しておきたいこと
はじめに
- 持ち物のチェックや準備をすることで作業をスムーズに進められる
- 身だしなみは社会人として最低限のマナーでもある
- 身につけるものや身の回りのものはシンプルなデザインを選ぼう
- 引っ越しの準備は入社する1カ月前までに済ませよう
- 仕事に関する知識やビジネスマナーを事前にチェックしよう
入社を前に持ち物をチェックしておくことは社会人としてのマナーでもあります。入社後も取引先や業務などに必要なものをすぐ取り出せるよう、今から準備しておくべき内容とは何かをしっかり把握しておきましょう。事前に心構えができるとスムーズに社会人としてのスタートを切れるはずです。新しい環境で新社会人として気持ちよく初日を迎えられるように、ぜひこの記事を役立ててください。
新社会人に必要な持ち物とは
社会生活において身の回りを整えておくことは職場で作業をスムーズに進めるために重要なことでもあります。予定外の業務が入った時などすぐ対応ができるように準備ができていないと、「ビジネスにおける意識が低い」という印象を与えかねません。常に社会人としての自覚を持って、必要な持ち物をチェックし、万事準備しておきましょう。以下の図を参考にしてみてください。
新社会人に必要な持ち物 | |
---|---|
手帳・メモ帳・筆記用具 | 腕時計 |
入社関連書類 | 大きめのかばん |
身分証明書・印鑑 | ハンカチ・ティッシュ |
名刺入れ | 歯磨きセット |
1.手帳・メモ帳・筆記用具
スケジュールやタスク管理、電話を受ける時のメモ書きなどに必要です。スケジュールやタスクはアプリでも管理できる半面、手帳があると取引先へ出向く際にすぐ確認できるというメリットがあります。筆記用具もシャープペン、ボールペン、消しゴム、蛍光マーカーなどをきちんとしたペンケースに入れて持ち歩くと良いでしょう。シンプルなものを心がけ、 社会人としてふさわしいものを選ぶようにしてください。
2.入社関連書類
あらかじめ、入社前に会社から渡された入社関連書類をすべて記入して、前日までには仕上げておきましょう。折り曲げないようクリアファイルに挟んで、かばんに入れておくと安心です。当日になってひとつでも足りないものがあると、業務でも「できない人」と思われかねません。
なかには本人確認のための住民票などが必要になる場合もあるため、余裕を持って準備しておきましょう。
3.身分証明書・印鑑
入社関連書類の不備や書類の追加がある場合に備えて、身分証明書・印鑑を常備しておくと安心です。業務で使うシャチハタなどのハンコ類は会社で用意してくれる場合もあるので、事前に確認しておきましょう。証明書や印鑑は個人情報なので、くれぐれも紛失には注意してください。
4.名刺入れ
部署にもよりますが、営業などで名刺を持ち歩く場合に名刺入れが必要になることがあります。スーツ、ネクタイなどの身なりを周りから見られているのと同じように、「名刺入れ」も注目されます。きらきらした派手なものを避け、黒・ブラウンなどダークカラーのシンプルなものを選ぶのがベストです。
名刺入れは革製のものが使いやすいとされていますが、何よりも社会人にふさわしい名刺入れを選ぶようにしましょう。
5.腕時計
スマホで便利に時間を確認することはできますが、仕事で私用スマホを使うのは周りからあまり良い印象を持たれません。電話応対中に時間を確認する場面もあるため、手元をすぐ確認できる腕時計が最適です。注意点として派手なものやカジュアル過ぎない時計など、ビジネスシーンにふさわしいデザインを選ぶようにすると良いでしょう。
6.大きめのかばん
入社初日に書類を渡されることも考慮して、おおきめの封筒などが入るサイズのものを準備しておきましょう。入社後もビジネスシーンに合わせて、マチが広いものや収納が多いものなどの機能がついている革製かばんを選ぶと良いです。取引先へ出向く時など、自立したかばんだと床に置いた際、見栄えが良く失礼にならないためおすすめです。すぐ必要なものを取り出せるように、かばんの中は常に整理しておくと良いでしょう。
またファスナー付きのものを選ぶと、紛失も防げます。
7.ハンカチ・ティッシュ
手を洗って、そのまま服装で拭いたり水滴を払ったりする行動は周りから見ても清潔さを欠きます。かならず、ハンカチ・ティッシュを常備しておきましょう。場所にかかわらず、「常に誰かに見られている」という緊張感を持つことが大切です。 また派手なデザインのものを避け、ビジネスシーンにふさわしいハンカチ・ティッシュを選ぶようにすると良いでしょう。
8.歯磨きセット
お昼ご飯のあと、歯磨きの習慣づけすることで口臭予防にもなり、エチケットにつながります。クライアントの接客など周りに気を遣うことは社会人としての最低限のマナーです。ほかにも歯磨きすることでリフレッシュでき、なおかつ眠気対策ができるなど仕事をする上でメリットが豊富にあります。
また午後の仕事へのスイッチを切り替えられたりやる気を向上させたりする効果があるので、ぜひ歯磨きセットを用意しておきましょう。
社会人になるための準備
上で述べた「持ち物」の他に、社会人になるための準備を抜かりなくしておくことで、気持ちよく社会人デビューができます。身だしなみ編や一人暮らし編など大きく3つに分けて、くわしく説明していきます。ぜひ、入社前の「準備」に役立ててください。
身だしなみ編
身だしなみは社会人のマナーであり、上司や社員、クライアントに悪い印象を与えないように整えておく心掛けが求められます。どのようなことに注意して、いかに清潔な印象で仕事ができるかについて、ぜひ以下を参考にしてみてください。
1.寝癖を整える
ぼさぼさした寝癖が目立つ髪型は周りからの印象を悪くします。髪型とともに髪色も仕事にふさわしいスタイルにセットしておきましょう。清潔感のある髪型はお客様に好印象を持たれるだけでなく、信頼を得る効果があります。
時間がない時ために、会社にもヘアブラシを置いておくと良いでしょう。いざという時のマナーにつながります。
2.仕事に着ていく服の調達
ビジネススーツ2~3着用意しておきましょう。インナーやワイシャツはスーツに合わせてバリエーションをきかせたものがベストです。またネクタイやハンカチ、ベルトもローテーションで使えるようにしておくと劣化しにくく、長持ちします。女性は勤務中にストッキングが伝線した時のために、予備を用意しておくと安心でしょう。
目安として以下の図を参考にしてみてください。
仕事に着ていく服の目安 | |
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ビジネススーツ | ・毎日着ていく人は2~3着用意しておくと良い |
インナー・ワイシャツ | ・最低でも5枚、1週間分用意しておく ・汗をかいた時のための替えも用意すると無難 |
ハンカチ | ・シンプルなものを1週間分用意しておく ・派手な柄を避ける |
ベルト、ネクタイ | ・ローテーションで2~3本用意する ・派手な柄や色は避ける |
靴下・ストッキング | ・ボトムの色に合わせた靴下を選ぶ ・派手な柄や色を避ける ・ストッキングは必ず予備をかばんに入れておく(伝線した時の予備) |
3.靴の調達
スーツや服装の色に合わせて、靴は2~3足調達しておきましょう。天候に対応して、雨天時のために防水透湿性素材仕様の靴も用意するとより安心です。女性はヒールの高さが低過ぎず、高過ぎないパンプスを選びましょう。ヒールの高さはおおよそ3~5cmくらいのものが無難です。
いずれも入社前にきちんと磨いておき、入社後も靴底のすり減りなど常にメンテナンスしておきましょう。
一人暮らし編
一人暮らしするための引っ越しには、最低でも入社する1カ月前までに済ませておきましょう。目安として4月から入社の場合は引っ越しの繁忙期を避けて、遅くても3月上旬までに済ませるのがベストです。バタバタしてからの入社とならないよう、諸々の手続きに余裕を持って引っ越しをしておくと無難でしょう。引っ越しにかかる4つの準備について、以下を参考にしてください。
1.住所届け出
市役所へ行き、市民課へ住所を届け出ましょう。市役所は混雑しやすく、処理に時間がかかるため、入社後だとバタバタしてしまう恐れがあります。転出届は2週間前からできるので早めの対応をしておくと無難です。
市外や県外など今住んでいる場所から離れる場合、まず転出証明書を発行してもらわないと、転入届の提出ができないため注意してください。併せて、勤務先にも新住所の変更をし忘れないようにしましょう。
2.ライフラインの契約手続き
電気・ガス・水道・通信は生活においてなくてはならないライフラインです。とくにガスの開栓やWi-Fiなど光回線工事をするための手続きには日中の立会いが必要となるため、入社前には済ませておきましょう。電気・水道については電話一本で開通が可能です。ついでにネットや郵送で、利用料の引き落としの手続きしておくのを忘れないようにしてください。
各種契約における引き落とし手続きは遅くても1週間前に済ませておくと良いでしょう。
3.銀行口座開設の手続き
光熱費や給料振り込みのための料金引き落としに口座開設をしておきましょう。
給料やボーナスは本人以外名義の口座に振り込めないため、本人名義の銀行口座が必要です。会社によっては銀行を指定している場合があるため、入社前に確認してから通帳とクレジットカードを作りましょう。
また給料振り込みの口座を変更した場合はかならず、会社へ変更申請を行ってください。一人暮らしにかかわらず、実家住まいの人でも銀行口座開設は必要です。
4.郵便物転送の手続き
新しい住所先に郵便物を届けてもらうための手続きです。最寄りの郵便局窓口へ転居届を出しましょう。転居届を出した当日から、1年だけ郵便物を新住所に転送してくれる「転送サービス」というものがあります。 注意点として1年を過ぎるとサービスが適用されなくなるため、早めに友人や親せきなどへ引っ越した旨を連絡しておくと親切です。
勉強編
倫理的思考力や問題解決能力などをあらかじめ身につけておくと、業務でも有利に働く上に周りからも「できる人」と注目されます。周りから注目される社会人デビューとなるように、まず言葉遣いに関する情報を集めて事前に覚えておくとベストです。
1.仕事に関する知識を勉強する
入社前にビジネス知識を学び、身につけておくと良いでしょう。入社後に必要な資格取得のための勉強もしておくと、初日からのスタートもスムーズです。社会人になっても勉強する人ほど仕事の選択肢も増えて、将来的にキャリアアップにもつながります。
学んだ知識は仕事で経験を積むごとに自己肯定感が高まるなどのメリットをもたらすでしょう。
2.ビジネスマナーを学ぶ
挨拶の仕方やメール、電話の仕方、名刺の渡し方などビジネスマナーに関する知識を事前に勉強し、シミュレーションしておきましょう。ビジネスマナーは多岐にわたるため、情報収集するようにしてください。ビジネスマナーを身につけるメリットのひとつとして、仕事にかかわる人との信頼関係を高められることが挙げられます。
学んで損をすることはないので、ぜひビジネスマナーにおける知識をマスターしておきましょう。
まとめ
上で述べた「持ち物」や「準備」について理解できたでしょうか? 社会人としての第一歩を踏み出すために、まず持ち物や身の回りの準備をしっかりしておくことが重要です。事前準備をきちんとすることは、社会人としての「意識改革」を促すことにもつながります。これから勤める会社の名前を背負っていくのだという自覚を持ちながら、準備をしておかねば周りから「自己管理能力」が低いと見られかねません。
ぜひ、入社前から持ち物や準備など念入りにチェックする習慣を身につけて、新社会人デビューをスタートさせましょう。