就活中のネイルはOK?NG?ポイントや指先のマナーを解説
はじめに
- 就活中のネイルは一般的には避けるのが望ましいが完全にNGではない
- 落ち着いたデザイン・色のネイルであればTPOにあった清潔感が出せる
- ネイルNGの業界が複数あるので注意が必要である
- 就活中のネイルは薄ピンクまたはベージュ色で爪先の長さは1mm程度が望ましい
就活中のネイルはOK?NG?
基本的に、就活中のネイルは避けたほうがよいとされています。
しかし、就活中にネイルをどうしてもしたい人や爪先に気を配りたい人もいらっしゃることでしょう。
本記事では就活中におけるネイル可否の一般的な考え方や、とくにネイルNGの業界、就活中にネイルする場合のマナー・やり方を解説します。また、普段ジェルネイルをしている人が就活する場合の応急処置もあわせて紹介します。
就活中のネイルは基本的に避けよう
前項でも解説した通り、一般的に就活中のネイルはあまり歓迎されません。ただし、業界や企業によって考え方はかなり異なります。
就職後でも、職場によっては服務規程で仕事中のネイル自体を禁止にしていたり、色を限定してネイルを許可していたりする企業もあるようです。逆に、ネイルの規定自体がなく自由の職場も多くあり、企業や業界によって扱いがかなり違うのがネイルです。
しかし、これから応募する企業のネイルにまつわる規定を事前に知っておくことは難しいため、安易に考えることは危険です。選考に悪い影響を及ぼしかねません。
就活の身だしなみは「マナーやTPOに気をつかう」のが重要で、そこにはネイルも含まれます。就活や面接という場に求められるものを理解し、TPOにあった爪のマナーを守りましょう。
就活中にネイルする場合は落ち着いたものを
就活中にどうしてもネイルをしたい場合は、落ち着いたデザイン・色であればとくに問題でしょう。就活に適したネイルの色・デザインといった詳細は記事後半で解説しますが、まずは写真で基本的なネイルのOK例とNG例を示します。
ネイルNGな業界
前項で述べた通り、とくにネイルNGの傾向が強い業界が存在します。次項より業界の紹介とその理由を解説します。
食品・飲食業界、医療・介護関連など
食品業界、飲食業界、医療・介護関連、小売業などのその他衛生面が重視される接客業などの衛生面を強く意識する必要がある業界では、ネイルが完全NGの職場がほとんどです。したがって、これらの業界では就活中もネイルはNGと考えましょう。
公務員・金融業界など
公務員や金融業界、保険業界といった身だしなみに気をつかうべき業界もネイルはNGとされることがほとんどでしょう。
徹底的に衛生面に気をつかう業界ではないタイプの接客業や商社でも、お客様に対する印象面からネイルNGとされることが多いです。これらの業界や企業でも、就活でのネイルはNGと心得たほうが得策でしょう。
アパレル・美容系も注意
アパレル業界、美容業界は、ほかの業界と違って華美なファッションが推奨されることも多い業界です。
しかし、ネイルには当てはまらない場合も多く、アパレルや美容関連でも企業によっては身だしなみや衛生面の観点からネイルNGの企業もあるので、注意しましょう。
就活中にどうしてもネイルをしたい場合は?
就活中でも、地爪が弱いためネイルで補強したい場合や手先を美しく整えておきたいと考える人もいるでしょう。
前項までで解説したようなネイルに厳しい業界も存在しますが、日本に存在する企業のすべてがネイルに厳しいというわけでもありません。それらの企業や業界では、TPOに合ったネイルは問題ないことが多いのです。
就活でネイルする場合のポイントは「清潔感」です。
華美にしすぎず、就活のTOPやマナーを意識しましょう。就活では職場で周りの人とうまくやっていけるかどうかをみられており、したがって相手(企業の人事担当や面接官)を尊重したマナー・TPOが重要となるからです。
次項より、就活中でもできるネイルを紹介します。
色は落ち着いた薄ピンク、ベージュを選ぼう
ネイルの色は「手先になじむ色」がポイントで、薄ピンクやベージュがオススメです。多色やマーブルなどの応用的なやり方はやめて、ワンカラ―の1色にするのがよいでしょう。
形は丸みを帯びたものを
ネイルの形はラウンドやオーバルといった「丸みを帯びた形」が適しているといえます。スクエアのような角張ったものは、相手の皮膚を傷つける可能性があるので避けましょう。同様に、長さ出し(スカルプネイル)もNGです。
長さは指先から1mm程度で
爪の白い部分があまりに長いと清潔感に欠けるため、よくない印象を与えることが多いでしょう。ネイルの適度な長さは「指先から1mm程度」が適切と考えましょう。
ハンドケアも忘れずに
せっかくネイルを美しく加工しても、指先のケア・手のケアを怠ってしまうと急に手全体の清潔感に欠けることがあります。爪のケアや手の乾燥ケアなども同時におこなうのをオススメします。
爪切りはこまめに
清潔感を保つため、爪が伸びてきたら爪切りでこまめに切っておきましょう。ネイルファイル(爪磨き用のやすり)で爪を整えておくとより美しく見えます。
これらのアイテムはドラッグストアや100円均一の店舗、メイクアイテム中心のバラエティショップなどで販売されています。
指先のケアについて
必須というわけではありませんが、甘皮(爪の根本の薄皮)の処理をしておくと、指先をより美しく見せられます。
ただし、やりすぎるとケガをして細菌感染の原因になりえるので、必要以上に気にする必要はありません。甘皮処理の適切な頻度は2週間~1か月に1回といわれています。
ネイルサロンにて甘皮ケアのみのメニューがあるほか、セルフケアも可能です。自分で行う場合、最初に手を数分お湯につけて皮膚をふやかしてから、甘皮ケア用のアイテムをつかって少しずつ不要な甘皮をとっていきます。
また、爪先用の保湿オイルも同じ売り場で販売されていることが多いので、甘皮処理のあとに使用するのもよいでしょう。
トップコートのみにする手も
爪が弱くて割れやすい体質の人は、何かしら対策が必要なため、ネイルをしていることもあるでしょう。この場合、就活中にトップコートだけを爪に塗布するのもよいでしょう。色は無色かベージュが望ましいです。
自然な状態の爪のように見せながら爪の保護もできるので、就活に適しています。
【注意】就活中はNG・避けるべきネイル
前項でも述べたとおり、就活中はマナーやTPOにあったネイルにすることが肝要です。就職説明会や面接は、仕事をするにあたって自分のアピールをする場であり、爪をアピールする場ではありません。
就活で避けるべきネイルの種類を紹介します。
- ジェルネイル
ジェルネイルは華美なものが多いため、就活に適しているとはいえません。また、ジェルネイルは爪に塗ったジェルを専用のライトで硬化させて定着させるため、専用の方法でオフしないと爪を大変傷つけてしまいます。ジェルネイルが不要になったときはネイルサロンでオフするのが一般的な方法です。そうすると、面接までにサロンの予約が間に合わない事態もありえるため、ジェルネイルは最初からしない、または就活をはじめる前にあらかじめオフしておくのが無難といえます。
- スカルプネイル
スカルプネイル(スカルプチュア)は長さを1cm以上出すものが多く、見た目が華美になりすぎるため就活中は適しません。
- その他、派手な色・デザインのネイル
ネイルポリッシュ(マニキュア)を使用したセルフネイルでも、派手な色やネイルアート・ラインストーンや飾りアイテムの装着といった凝ったデザインは就活に適しません。
一時的にネイルを楽しむ方法は?ジェルネイルの応急処置方法もご紹介
就活中のネイルについての基本的な考え方は前項までで述べた通りです。この項目ではその他に気をつけるべきポイントや、豆知識を紹介します。
ネイルチップ
就活中でもつかえるネイルに「ネイルチップ」があります。
その名の通りチップタイプのつけ爪です。チップの裏側に接着剤または両面テープをつかい自爪に付着させて使用するものです。ネイルチップは使用を終えたあと、または一日の終わりに自分の爪から剥がす必要があります。つまり、普段はネイルチップを楽しみながら、就活の日は自然な状態の爪にできます。
しかもネイルチップは、接着剤や両面テープをつけなおすことで繰り返し使用できるため、気に入ったデザインを長くつかえるのがメリットです。
シールタイプ
就活中でもつかえるネイルには「シールタイプのネイル」もあります。
シールネイルを自分の爪の形に切りとり、水にぬらして貼りつけます。仕上げにトップコート塗布でシールと爪を保護しましょう。大変手軽なため、手先が不器用でセルフネイルが苦手な人にもオススメです。
注意点としては、色持ちがネイルポリッシュ(マニキュア)同様に最大2~3週間となる点です。就活中にシールタイプのネイルを楽しむには、前項で述べたような落ち着いた色・デザインにしましょう。
ジェルネイルの応急処置について
「ジェルネイルのオフがどうしても面接までに間に合わない!」というときにつかえる応急処置を紹介します。
ジェルネイルは爪に塗ったジェルをLEDライトで硬化させるため、無理やりとろうとすると爪がひどく傷つきます。このため、店舗でオフを依頼するのが一般的です。つまり時間と金額がかかり、オフの予約がすぐにできない場合もありえます。
このことから、就活に入る前にジェルネイルはオフしておくのが無難といえるでしょう。
どうしても間に合わないときには、次項のやり方を活用しましょう。
ベージュのマニキュアを上から塗る
オフできないときの応急処置として、ジェルネイルの上からベージュのマニキュアを塗る方法があります。ジェルネイルを落ち着いた色で上からカバーする方法です。
注意点としては、マニキュアを落とすときは必ず「ノンアセトンのリムーバー(除光液)をつかう」ことです。
アセトンのリムーバー(除光液)はジェルネイルに悪影響がでるため、つかわないようにしましょう。
ネイルシールを上から貼る
あまりに長かったり飾りをつけていたりしていないジェルネイルの場合は、落ち着いた色見のネイルシールを上から貼ってしまうのもひとつの方法です。
できる人はセルフでオフも視野に
ジェルネイルはとるときに大変爪を痛めるため、知識あるプロに依頼するのが本来のやり方なのは前項で解説しました。しかし、元ネイリストだったり、ジェルネイルに興味があって勉強していたりするために自分でオフできる環境にある人は、セルフでオフするのもよいでしょう。
ただし、きちんと知識がある人以外には推奨できない方法です。注意してください。
まとめ
基本的に、就活中のネイルは避けたほうがよいとされていますが、完全にNGではありません。就活のマナー・TPOにあった落ち着いたデザイン・色のネイルであれば清潔感が出せるため、好感度が上がることもありえます。ただし、さまざまな理由からネイルNGの業界も存在します。事前に調査しておきましょう。
ジェルネイルをしている場合は就活前にオフするのが賢明です。しかし、就活中でも活動外ではネイルを楽しみたい場合はネイルチップをつかう方法があります。面接のときは外せるのが利点です。
就活中はその後の人生を大きく左右する大切な期間といえます。したがって、自分本位なネイルを優先させるのではなく、その場にふさわしいものを心がけましょう。