文系就活生注目!文系におすすめな職業や有利な資格を解説
はじめに
- 文系の職業はポテンシャル採用で未経験の分野に挑戦しやすい
- 自己分析で自分を深掘りするのが理想となる職業に出会える早道になる
- 文系の職業でも資格を活かせる仕事は高収入を狙いやすい
- 文系の職業ではコミュニケーション能力や情報処理・語学力を求められる傾向がある
- インターンシップや資格取得をしてライバルに一歩リードしよう
文系の職業のポイント
文系と理系では、就職先の傾向にも違いが出てきます。
まずは文系の就職先にどのような特徴があるのか、ポイントをチェックしていきましょう。
ポテンシャル採用の企業も多い
文系の就活では、ポテンシャル採用と呼ばれる、人柄や将来性に重点を置いた採用方法を取り入れているところも多いです。
理系では専攻分野や専門スキルがマッチしていないと採用につながりにくいですが、文系ではポテンシャル採用によって未経験の分野の職業にも挑戦しやすい点がメリットといえるでしょう。
職業選択の幅が広い
文系の職業では、事務や営業といった一般的な職務のほか、教育関連や法律業務などの専門性の高い分野も数多く存在します。上記で述べたように未経験分野にもチャレンジしやすいこともあり、職業選択の幅が広いことも文系の職業のポイントといえます。
資格が無くても働ける職場も多い
理系分野では医療職をはじめとした、専門資格を必要とする職業も多いです。しかし、文系の職業では資格が無くても働ける職場や、働きながらスキルアップを目指せる環境も多くあります。未経験歓迎の求人も多数存在するので、これから専門的な知識やスキルを磨いてステップアップを目指せます。
文系の職業の選び方
続いて、自分に合った文系の職業を選ぶ方法について解説します。
自分が興味のある分野やどのようなことが得意かを掘り下げて考えるのが、マッチする職業を見つけるきっかけになるでしょう。ロールモデルとなる人物を見つけて、自分のライフプランの参考としてみるのもおすすめです。
自己分析をする
まずは自己分析をして、自分の強みや興味をひかれることが何かを明確にしておきましょう。学生時代に力を入れたことや特徴的なエピソードを整理して、自分のやりたいことや得意なことを洗い出します。自分を深掘りして見つめ直すことが、理想とする職業探しの第一歩になるでしょう。
ワークライフバランスやキャリアプランを考える
憧れの職業に就いたけれど、プライベートとの折り合いがうまく付かずに早期退職してしまうケースも少なくありません。自分が望むワークライフバランスや、理想とするキャリアプランについて考えてみるのも、自分に合った職業を探す手がかりになるでしょう。OBOG訪問の際、入社後のギャップについて聞くのも就職先選びの参考になります。
適職診断を受ける
質問に答えていくと自分に向いている職業を教えてもらえる適職診断は、進路を決める参考になるでしょう。
文系の人でも理系職の適性があると診断されるケースも珍しくありません。これまで選択肢に無かった職業の可能性に気付くチャンスとなるでしょう。
文系におすすめな業界・職種一覧
文系で人気の職業
文系で人気の職業を一部紹介します。
新卒採用では経験や特定のスキルよりも、一般的なビジネスマナーが身に付いているかどうかを見られる傾向にあります。特に面接時は身だしなみや立ち居振る舞いに注意しましょう。
事務
事務職は、書類作成や電話応対といったデスクワークを中心とする仕事です。一般事務のほか、営業事務や医療事務などそれぞれの分野に特化した職種もあります。一般事務では基本的なパソコン操作やビジネスマナーが求められるので、未経験でも比較的挑戦しやすいです。
営業
営業職は、お客様のニーズや課題をヒアリングして、自社商品やサービスを提案して売り上げに貢献する仕事です。
他の職種よりも成果主義の傾向があるため、学歴や経験に左右されずに上を目指せる可能性があります。業種も幅広く求人数も多いので、未経験の分野に挑戦してみたい方にもおすすめです。
経理
経費や給与の計算・管理といった企業の決算業務を担う仕事です。金銭に関わる業務のため、正確性や集中力が求められます。簿記や会計の資格・スキルを習得しておくと、就活で有利になるでしょう。
人事
人材の採用や選考、人材配置などを担当する仕事です。就活時、メール対応や面接などで人事担当者と関わった覚えがある方もいるのではないでしょうか。
広報・IR
社内外に向けた企業の広報や、投資家向けにIR情報の提供や対応を行う部署です。企業のイメージ向上や、公平性・信頼性を獲得するための活動を担当しています。社内向け広報では従業員やその家族に向け、経営理念や企業方針、社内ニュースなどを発信する社内報の作成をします。
販売
一般・法人向けそれぞれの商品およびサービスを提供し、販売促進をはかる部署です。ルート販売や店頭販売など、企業の業態や規模によりさまざまな形態があります。近年、通信販売の需要拡大にともない、ECサイトでの販売に注力している企業も多いです。
文系で資格を生かせる職業
文系で資格を生かせる職業について紹介します。
中には特定の資格を有している人のみ就くことができる職業もあります。志望する方は事前に要項を確認し、資格の取得を目指しましょう。
教員
教育学部をはじめとする文系の学生に人気の職業です。学校で教員として生徒に学びを教えるには教員免許が必要なため、大学の単位取得や教育実習をしなくてはなりません。
学校以外では塾講師や特別支援学校教員で教員となる道もあります。こちらでは教員免許は必ずしも必須ではありませんが、取得していた方が選考で有利になるでしょう。
学芸員
博物館や美術館で展示品の整理・保管・研究を行う職業です。学芸員になるためには国家資格のほか、大学で特定の単位取得も必要となります。作品の魅力や歴史を見る人にわかりやすく伝える学芸員の仕事は、文系の力の見せ所でしょう。
士業
士業とは、弁護士をはじめとしたそれぞれの分野での専門家の総称です。税理士や司法書士、社会保険労務士などが士業にあたります。特に法務関係の職業は専門性や責任も高いため、その分高収入な傾向にあります。
高収入を狙える仕事
ここからは平均年収の高い文系の職業を紹介します。年収や待遇の良い企業への就職が決まると勝ち組と呼ばれますが、プライベートとの兼ね合いや適性などもありますので、よく吟味して就活を進めましょう。年収の高い職業は人気な分ライバルも多く、自己アピールを入念にしておく必要があります。
公務員
公務員は、省庁など国家機関で働く国家公務員と、県庁や市役所などに勤める地方公務員があります。地域に根差して働く地方公務員は、Uターン就職を考えている学生に人気の就活先です。語学力に秀でている方は入国審査官や官公庁諸君といった道も目指せるでしょう。
リストラの心配が無く、長く安定して働ける職業なので、不況時は特に人気が高い職業のひとつです。
金融業
銀行や証券会社、保険会社などお金に関する信用取引に携わる職業です。正確性や忍耐力が求められ、難易度が高い分、高収入を目指せます。金融業界の営業部門ではコミュニケーション能力も重視されるので、文系の学生が多く採用される傾向にあります。
文系の職業で求められる能力
文系の学生が就活するにあたって、企業から求められる能力について解説します。
これらの能力は幅広い職業で求められるスキルですから、説得力のあるエピソードを掘り起こして、的確な自己アピールができるようにしましょう。
コミュニケーション能力
仕事を円滑に進めるうえで、人間関係は重要となります。周囲と穏やかにコミュニケーションを取り、相手の気持ちをくみ取って慮れる力は、文系の職業において重要な能力のひとつです。多くの学生が自己アピールする要素ですので、他者と差別化して採用担当者の印象に残るような具体的なエピソードをあげられるかが鍵となるでしょう。
情報を読み取り応用する力
文系ではレポート作成や研究発表といった、自分に必要な情報を読み取って分析したり相手にわかりやすく伝えたりといった、情報を正しく読み取って応用する力が問われます。
事務業務や営業など、幅広い分野で活かせる能力です。
語学力
英語をはじめとした語学力も、文系の職業で求められる要素のひとつです。グローバルな企業では社内外で日常的に外国人と接する機会があるケースも存在します。日常会話や基礎的な英文が読める程度の語学力を身に付けておくのが望ましいでしょう。
文系の就活を有利に進める方法
文系の就活を有利に進める方法について解説します。
就活では視野を広く持ち、膨大な情報を取捨選択する必要があります。現在働いているOBOGの意見を聞いたり、就活のスペシャリストに意見を聞いたりすると参考になるでしょう。
インターンシップやアルバイトで実際に働いてみる
気になる業界や職種がある方は、インターンシップやアルバイトで実際に働いてみることをおすすめします。実際の職務を体験してみることで職場環境や適性を体感できるので、資料だけではわからなかった実情が見えてくるでしょう。
実務経験があると面接時にもアピール材料になりますし、アルバイトから正社員登用を目指す道もあります。
有利になる資格を取得する
ポテンシャル採用も多い傾向にある文系の職業ですが、業務に関する資格を持っていればライバルよりも一歩リードできるでしょう。一見業務に関係ないように思える資格も、自分の強みに関連する資格であれば、自己アピールの補強材料になります。パソコン操作や語学系の資格は多くの職業で重宝される資格なので、取っておいて損はないでしょう。
就活エージェントを活用する
就活エージェントは求人の紹介をはじめとして、エントリーシート作成や面接練習など、就活のさまざまなシーンで心強いサポーターとなってくれます。進路が定まらないとき、多角的な視点から可能性を探してアドバイスをしてくれるでしょう。
非公開求人の紹介もしてくれるので、自力で求人を探すよりも多くの企業に出会えるチャンスを増やせます。
まとめ
文系の就職先は選択肢が広い分、どのような仕事が自分に合っているのかわからず悩んでしまう方も多いでしょう。まずは自己分析を入念に行い、自分の得意なことや理想とする働き方を整理してみましょう。さまざまな情報に触れて、未経験の分野に目を向けてみるのも、現状を打破するきっかけとなるかもしれません。