内定ブルーとは?働きたくないと不安になる原因や対処法
はじめに
- 内定ブルーとは内定先への入社が不安になってしまうこと
- 第一志望内定でも6割近くが内定ブルーを経験している
- 他企業への可能性や自信の無さが内定ブルーにつながる
- 同期となる内定者と交流したり新しいことにチャレンジしたりして、内定ブルーを乗り越えよう
- どうしても内定先に納得できないのであれば、就活をやり直すという選択肢もある
内定ブルーとは?
内定ブルーとは、内定を獲得して就活を終えたものの、この企業に入社するのが正解なのだろうかと漠然とした不安に苛まれて、憂鬱な気持ちに陥ってしまうことを指します。
「就活の教科書」運営企業によるアンケートでは、第一志望に内定した就活生の6割近くが内定ブルーを経験したという結果が出ています。内定ブルーは多くの就活生が経験する、誰にでも起こりうるものだといえるでしょう。
引用:就活の教科書|【調査報告】内定ブルーで2割以上の学生が就活を再開! 対処法は「学生に評価した点を伝える」が効果的
内定ブルーが起こる原因
内定ブルーが起こる原因について詳しく見ていきましょう。
大きく分けると内的要因と外的要因の2種類があります。内的要因は自分の考え方に由来する原因で、下記だと「内定獲得がゴールになっていた」までの3項目が対象です。外的要因は企業の条件や評判といった外側から影響するものを指します。
内定先でうまくやっていけるか不安
内定先でうまくやっていけるか、職場になじめるかどうか不安な気持ちが膨らんで、内定ブルーに陥ってしまうケースです。新生活への漠然とした不安が拭えず、働きたくないと落ち込んでしまうこともあるでしょう。仕事内容がうまくイメージできない、円滑な人間関係を構築できるか心配といったマイナスな気持ちから抜け出せなくなってしまいます。
他企業を選んだ方が良かったのではないかと感じてしまう
複数内定が出ていて、辞退した企業の方が魅力的に感じたり自分に合っていたかもしれないと悩んだり、就活を続けていれば納得のいく企業に出会えていたのではといった考えに陥ってしまうケースです。同級生に内定取得者が増えて、周りの進路が気になったり羨んだりするとこのケースにはまってしまいます。特に早めに就活を終えて、周りと自分を比べて不安になってしまう場合は要注意でしょう。
内定獲得がゴールになっていた
内定獲得がゴールとなっていて、いざ内定を受けたら自分の選択に自信が無くなってしまい、迷いが生じるケースです。ここで就活を止めずに続けた方がいいのではないか、さらに良い条件の企業からオファーを受ける可能性があったかもしれないと、就活を終えるのがベストな判断だったのかわからなくなってしまいます。
内定先の口コミや評判が気になる
内定を受けた後、入社予定企業について口コミサイトや周りの評判を聞いて、本当にこの企業に入社して大丈夫だろうかと不安になってしまうケースです。スマホで延々と口コミサイトの閲覧や企業に関する検索をしてしまい、情報を得る度に不安に襲われるといった泥沼にはまってしまう人も少なくありません。ネットの書き込みは不特定多数の人が行っていて、真偽が不確かなものもあります。鵜呑みにしてマイナスな気持ちに浸ってしまうなら、口コミからは一旦離れた方が良いでしょう。
勤務地について懸念がある
勤務地について懸念がある場合も内定ブルーに陥ってしまう原因のひとつです。Uターン就職で地元に戻らず都心部で働いた方が良かったのではないか、転勤が多い仕事なので慣れない土地でうまくやっていけるだろうかといった不安で、気分が沈んでしまいます。内定承諾時にはそうした要素に納得したつもりでも、入社が近づくにつれて心配な気持ちが膨れ上がってブルーになってしまうこともあります。
内定ブルーの対処法
内定ブルーにならないための対策や、内定ブルーから立ち直るための対処法について解説します。
内定ブルーは感情的なもので、根拠が無い場合もあります。気分転換をしたら解決する場合も多いです。
この企業に入社して頑張っていこうと思えるポジティブな感情へと転換できるよう、以下の内容を実践してみましょう。
内定者や内定先の社員と交流をはかる
入社先の人間関係や社風、同期がどのような人物かがわからず、不安な気持ちが膨らんでしまうことも内定ブルーの原因のひとつです。内定式に参加する際は積極的にコミュニケーションを取って、同期や先輩社員と関わってみましょう。内定者SNSで情報交換をすることで、入社前の不安な気持ちも解消されるかもしれません。
卒業旅行など残りの学生生活を充実させる
新社会人になると学生の頃より自由な時間が減ってしまうというのも、新生活への不安要素のひとつでしょう。社会人にも休暇はありますが、入社して間もない時期は有給も付与されていないので、平日の空いている日に旅程を合わせるのは難しいです。気の置けない友人達と卒業旅行をして思い出を作り、気分転換するのも内定ブルーからの脱却方法です。旅行以外にも勉学に励んだり遊びに出かけたり、残りの学生生活を充実させましょう。
新しいことにチャレンジする
漠然とした不安から脱出するためには、新しいことを始めて熱中するというのも選択肢のひとつです。気になっていたものに挑戦したり、仕事で役立つ資格の取得に励んだりしてみましょう。集中して打ち込めるものが見つかれば、不安な気持ちから意識が反れて、いつの間にか内定ブルーを解消していたというケースも珍しくありません。
信頼のおける相手に相談する
信頼できる相手に相談をして、不安な気持ちを和らげるのも対処法としてあげられます。話しているうちに考えがまとまって、漠然とした不安が落ち着く場合も少なくないでしょう。
保護者や友人といった身近な存在のほか、キャリアセンターや就活エージェントも心強い味方となってくれます。多くの就活生の悩みに向き合ってきた経験から、内定ブルーの不安感にも寄り添ってくれるでしょう。
就活をやり直した方がいい?
既に内定が出ているものの迷いが生じている場合、就活をやり直すというのも選択肢のひとつです。よく考えて慎重な判断を下しましょう。
以下を通じて自分の考えを整理して、内定を受けた企業に入社するのか、就活を再開して新たな可能性にチャレンジするのかを決めましょう。
自己分析をし直す
自己分析をやり直して、自分の適性や仕事を通じてかなえたいことが何かを考え直してみましょう。自己分析にはさまざまなやり方がありますが、考えていることを書き出していくマインドマップがおすすめです。モヤモヤとしている気持ちやその原因を書き出していき、感情の整理をすると内定ブルー脱却の糸口が見えてくるでしょう。
企業研究をし直す
企業研究や業界研究をやり直して、入社予定の企業独自の強みや将来性を発見すれば、入社意欲やモチベーションも上がるでしょう。
たとえば海外で勤務してみたい気持ちが出てきたけれど入社予定企業に海外支社が無い場合、競合他社が海外拠点を持っているなら、将来的に海外進出をする可能性はあります。
現時点での評価だけでなく、数年後の成長性も視野に入れるのがポイントです。
就活の軸を見直してみる
今一度就活の軸について考え直してみるのも、内定ブルー対策になります。自分の強みややりたいこと、将来的に達成したい目標を見つめ直して、入社予定の企業とマッチングしているかを考えましょう。
もしすべての条件が合致していなくても、数年後に転職をしてステップアップしていく道もあります。ないものねだりになっていないか、冷静に状況を見つめ直しましょう。
まとめ
内定ブルーは誰にでも起こりうる可能性があります。自分が何に対して不安や不満を感じているのか、原因を明らかにするのが内定ブルーからの脱却につながるでしょう。同期となる内定者や先輩社員とコミュニケーションを取るのは、入社への不安軽減となりますのでおすすめです。よく考えた末にどうしても内定先に納得できない場合は、就活をやり直すというのも選択肢のひとつとなります。