隠れ優良企業を見つけるには?成功する企業リサーチの方法


はじめに
- 隠れ優良企業とは知名度は高くないが働きやすい企業のこと
- 競争率が比較的低く、内定を取りやすい
- クチコミサイトや大学のキャリアセンターなどで見つけられる
- BtoB企業や中小企業に多い
- 福利厚生や待遇が充実している
いざ就活といっても世の中には数多くの企業が存在します。その中から本当に自分にマッチする企業を探すのは至難の業です。そのような時、着目してほしいのが隠れ優良企業の存在です。この記事では隠れ優良企業の特徴や見つけ方について解説します。
隠れ優良企業とは
隠れ優良企業とはいったいどのようなものなのでしょうか。特色を見てみましょう。
競争率が低い
有名企業や大企業は商品やサービスが知られていたり、CMや広告を打っていたりして知名度が高いのが特徴です。そのような企業は就活生の間でも人気が高く、競争率も高いのが現状です。一方、隠れ優良企業はそこまでの知名度はないため志望者が少なく、比較的内定を取りやすいといえるでしょう。
経営が安定している
隠れ優良企業は派手な商品やサービスを持たなくても、大企業の下請けなどで経営が安定しているところが多くあります。地味なイメージで知名度が高くなくても、財務状況が健全で倒産などのリスクが低い企業が隠れ優良企業であるといえます。
労働環境や待遇が充実している
福利厚生や待遇は大企業になればなるほど充実しているイメージがあるかもしれませんが、隠れ優良企業の経営が長年安定している裏には充実した労働環境や待遇があります。働きやすい環境だからこそ社員のロイヤリティが高く、安定した経営ができているのです。
独自の主力商品があり成長性が高い
隠れ優良企業はニッチな需要に対応していて、独自性のある商品やサービスを提供していることが多いです。そのような企業は将来的な成長が期待できます。とくに独自の技術や特許を持っている企業は競争に強く、経営が安定しています。
キャリアアップが早い
社員の数が多い大企業に比べ、若手社員でも大きなプロジェクトに参画できるなど、キャリアアップのチャンスが早くに得られる可能性があります。経営陣との距離も近く、新入社員でもコミュニケーションが可能な職場環境が整っていることも隠れ優良企業のメリットといえるでしょう。
隠れ優良企業の見つけ方
知名度が低く見つけにくい隠れ優良企業は、どのようにして見つければいいのでしょうか。
- クチコミサイトを参考にする
- OB・OG訪問をする
- BtoB企業から探す
- 中小企業から探す
- 就活エージェントに相談する
- 就職四季報を参考にする
- インターンシップに参加する
- 大学のキャリアセンターを利用する
クチコミサイトを参考にする
クチコミサイトは現職・元職員からの生の声が掲載されており、企業の内部情報を知る貴重な情報源となります。実際の仕事内容から待遇、社風までさまざまな情報が載っています。より正確な情報を得るために、クチコミサイトは1つだけでなく複数チェックしましょう。
OB・OG訪問をする
実際にその企業で働いている人がいたら、ぜひ直接話を聞いてみましょう。「休暇は取りやすいか」「残業はどれくらいあるか」といった、企業説明会や面接では聞きにくいことも聞けます。自身のキャリアプランと照らし合わせながら、いろいろな質問をしてみましょう。
BtoB企業から探す
一般消費者向けのBtoC企業に比べ、企業間取引を主とするBtoB企業は知名度が低く、就活における競争率も低い傾向にあります。取り扱っている商品やサービスが流行に左右されにくく、経営の安定も高いことからBtoB企業に隠れ優良企業は多いといえます。
中小企業から探す
大企業はCMや広告を打っていて知名度が高いですが、そこまで知られていない中小企業が実は隠れ優良企業であるという可能性があります。就活生の応募が集中せず競争率が低いだけでなく、入社してからも裁量の大きい仕事を任されたり、幅広い仕事を経験できたりとやりがいが持てる傾向にあります。
就活エージェントに相談する
就活生は就活エージェントのサービスを無料で利用できます。就活エージェントは学生を集めたい企業と契約して企業から紹介料をもらっているからです。ですから就活エージェントが紹介する企業は、自然と学生が集まる有名大企業ではなく、中小企業やBtoB企業が中心です。就活エージェントを利用することで効率良く隠れ優良企業を探せるでしょう。プロのアドバイスが利用できるのも魅力です。
就職四季報を参考にする
就職四季報には5,000社以上もの企業の情報が掲載されています。載っているのは中立的・客観的なデータなので信頼できます。入社3年後の離職率や有給休暇の消化日数などが載っているので、優良企業かどうかの判断に役立つでしょう。
インターンシップに参加する
インターンシップは実際の職業体験を通じて、業務内容や企業内の雰囲気を直接体感できる貴重な機会です。どのような優良企業でも相性が合わなければ長期的なキャリア形成は困難です。インターンシップで前もって働き方や社風を確認するのは重要です。
大学のキャリアセンターを利用する
大学のキャリアセンターは、長年にわたり企業との連携ができているので優良中小企業や地元企業を紹介してもらえます。利益を追求していないので純粋に学生の将来を考えた求人を紹介しています。とくに大学のある地元での就職を希望している就活生にはオススメです。
隠れ優良企業の特徴
隠れ優良企業を見極めるためのポイントや特徴にはどのようなものがあるでしょうか。
- 離職率が低い
- 有給休暇の取得率が高い
- 産休・育休の取得率が高い
- 年間休日が120日以上ある
- 福利厚生が充実している
- 財務状況が安定している
離職率が低い
企業の働きやすさを裏付ける指標の1つに離職率の低さが挙げられます。特に、入社後3年以内の早期離職率が30%を下回っている企業は、社員の定着率が高く、働きやすい環境が整っていると判断できます。
有給休暇の取得率が高い
有給休暇はあればいいというものではなく、実際に消化できているかどうかが重要です。忙しすぎて取得できない、取得しにくい社内の雰囲気があるような企業は働きやすいとはいえません。企業研究の際には有給休暇の取得率に注目しましょう。
産休・育休の取得率が高い
女性が安定して長く働きやすい職場かどうかも優良企業の判断基準になります。産休・育休の取得率の高さはもちろん、管理職に女性がいるかという点にも着目しましょう。女性が働きやすい企業は男性にとっても働きやすい企業であることは言うまでもありません。
年間休日が120日以上ある
週休二日に祝日・振替休日を足すとおよそ120日になります。年間休日が120日以上あればその企業はホワイト企業である可能性が高いです。また、夏季休暇や年末年始休暇が追加されている企業は、ワークライフバランスを重視していると判断できます。
福利厚生が充実している
住宅手当や育児手当など各種手当が充実している企業は経営が安定している優良企業だといえます。社員食堂や保養施設などが整っていればさらに働きやすいでしょう。
財務状況が安定している
福利厚生や待遇が充実していても、経営が安定していなければ優良企業とはいえません。経営状況を判断するには財務諸表を確認しましょう。財務諸表を見れば自己資本比率や利益がどれくらいあるか、借金や投資の状況がわかります。
隠れ優良企業探しの注意点
隠れ優良企業を探す際に注意すべき点にはどのようなものがあるでしょうか。
隠れ優良企業が自分に合わないこともある
どれだけ待遇や条件が良くても仕事内容や社風が合わないこともあります。OB・OG訪問やインターンシップ制度を通じて、適性を見極めることが重要です。
競争率が高い場合もある
一般的に競争率が低いとされる隠れ優良企業でも、同様の考えを持つ就活生が集中する可能性があります。就活の手を抜かず本気で挑みましょう。
他企業への応募も平行して行っておく
隠れ優良企業を対象とした就活も普通の就活と同じであると考えましょう。いつ何が起きるかわからないので、1社受かればいいだろうと安心せず複数の企業にエントリーしておくことをオススメします。
まとめ
就活生にとって誰もが知っている有名大企業は魅力的ですが、競争率が高いのがネックです。そこで、知名度は低いものの働きやすく待遇もいい隠れ優良企業が狙い目です。経営の安定性や福利厚生に着目し、自分に合った隠れ優良企業を発見することでスムーズに就活を進めましょう。