【新卒】仕事辞めたい!辞めるリスクと辞めるべきか判断する方法
はじめに
新卒で入社し、まだわずかな期間しか仕事をしていないとしても、仕事を辞めたいと感じることはあるでしょう。しかし新卒で辞めてしまうとリスクが生じるため悩む人もいるようです。
新卒の人が仕事を辞めたいと感じる理由や時期、新卒で仕事を辞めるとどのようなリスクがあるのか。新卒でも辞めるべきかを判断する基準についてなどを交えて紹介します。
仕事辞めたい!そんな時の対処法や理由などを徹底解説している記事も参考にしてみてください。
仕事を辞めたいと思い悩んでしまう際は以下の記事をご参考ください。ケース別にどう自分と向き合えばよいか徹底的に解説しています。
新卒だけど仕事辞めたい!よくある理由は?
就職活動を勝ち抜きせっかく新卒での入社を果たしたものの、仕事を辞めたいと思うこともあるでしょう。辞めたいと感じる理由にはいくつかの「よくある理由」があるようです。
- 仕事内容とのミスマッチ
- 人間関係が合わない
- 労働環境が劣悪だった
- 社風が合わない
新卒だけど辞めたいと思ってしまうよくある理由を上記4つに的を絞って紹介しましょう。
仕事内容とのミスマッチ
入社した頃はやる気に満ち溢れ、どのような仕事でもポジティブにやり通そうと考えていたかもしれません。しかし実際に業務につき、日々の仕事をこなしていくうちに、小さな違和感が芽生えはじめた……なんてことはないでしょうか。
できると思っていた業務が、思っていたよりもずっと難しい。難しいあまりにうまくこなせず、ミスを連発してしまう。このようなミスマッチが起こってしまうと、辞めたいと思う気持ちが加速してしまう傾向にあるようです。
最初の頃に抱いていたイメージと、実際のイメージの乖離が大きすぎると、そのギャップについていけなくなる人もいます。うまくこなせないことに落ち込み、心が折れてしまうケースも珍しくはないでしょう。
人間関係が合わない
新卒に限らず仕事を辞めたいと感じるよくある理由には、人間関係の問題をあげる人も多いのではないでしょうか。学生時代の頃とはまったく違うコミュニケーションのとり方に、心が疲れてしまう人もいることでしょう。
上司や同僚とのコミュニケーションがうまく取れない、反りが合わない人ともガマンして付き合っていかなくてはならない。イヤなことがあっても毎日顔を合わせなければならない。
このような逃げ場のなさと問題の解決が望めないことなどから、仕事に行くことが億劫になり辞めたいと感じてしまうのでしょう。
労働環境が劣悪だった
労働環境の問題に悩み、辞めたいと感じる人は新卒でも多そうです。就職活動中や入社するまではわからなかった環境の悪さに、心も体も疲弊して辞めるという選択肢を選ぼうとするのかもしれません。
決められた労働時間をはるかに超える勤務時間。自分のキャパシティを大幅に超えてしまう仕事量。仕事を片づけるためには、早朝から出勤し夜遅くまで残業をする日々。下手をすると休日出勤も断れない雰囲気も。
このような状況ではプライベートの時間を確保するどころか、体や心の休息を取る時間すら削られてしまい、辞めたいと思いはじめるのかもしれません。
社風が合わない
どこの会社にも、暗黙の了解な独自ルールが存在します。社会人としての最低限のルールやマナーだけではない何かを強要されることに、入社して間もない新卒の人たちは疑問や違和感を覚えることでしょう。
プライベートの時間を大切にしたいのに、やたらと全員参加のイベントが週末に行われるとか、社長のワンマンさに振り回されるなど、独自ルールは会社によってさまざまです。
これらの独自ルールや会社のもつ雰囲気、仕事のやり方や進め方に違和感を覚えはじめると、ついていけないと思いはじめ、仕事を辞めようと考えてしまうようです。
辞めると起こるリスクはなに?
新卒でも仕事を辞めたいと感じることは、決して珍しいことではありません。しかし新卒で仕事を辞めることにはリスクも伴います。
- 転職に支障がでる
- 同年代の社員と差が開く
- 「新卒採用」としても「中途採用」としても微妙な立ち位置に
ここでは上記3つのリスクにポイントを置き、くわえて新卒の人が仕事を辞めたくなる時期についても考察してみましょう。
転職に支障がでる
入社後から3年以内までを「新卒」と括りますが、入社後すぐ、とくに1年未満で仕事を辞めてしまうと、新卒のなかでもさらに転職活動によくない影響を与える可能性が濃くなります。
社会人の暗黙の了解に、最低でも3年は辞めないようにと考える風潮があることを聞いたことはないでしょうか。このような風潮だけが理由ではありませんが、やはり入社3年以内で仕事を辞めてしまうと、仕事が長続きせずすぐ辞める人だという烙印を押されてしまう可能性が出てきます。
会社側も、採用や新人の育成に費用や労力を費やします。これらをムダにしないためにも、すぐ辞めるかもしれない可能性がわずかにでもある人は避けようとするかもしれません。その結果、内定がもらいにくいなどの支障が出てくることもあるようです。
同年代の社員と差が開く
転職をすると、新卒で入社して以来コツコツと働いて積み上げてきたキャリアは断絶されてしまいます。そしてまた新たな職場で1からキャリアを積み上げていくわけですが、そのせいで同年代の正社員で働いている人たちとは、どうしてもキャリアの差に開きが起こってしまうでしょう。
同い年でも新卒から継続して働いている人は、キャリアが入社時から継続されているため「先輩」として扱われます。同世代でありながら先輩・後輩の関係になりますので、不満に感じる人も出てくるかもしれません。
努力次第で開いてしまったキャリアの差を埋めることは可能です。しかし差がつけられてしまったことに納得がいかないまま働いていると、人間関係に支障をきたす可能性も出てくるでしょう。
「新卒採用」としても「中途採用」としても微妙な立ち位置に
新卒は大学卒業後に入社してから3年以内の人を指しますが、一度でも仕事を辞めてしまうと新卒の肩書は剥がれ落ちてしまいます。新卒で転職をした人は、「第二新卒」という立場になり、新卒採用でも中途採用でもない微妙な立ち位置になります。
働いていた期間が短くても、履歴書に「既卒」とごまかして書くことは辞めましょう。学校卒業後、正社員として就職せずにいた「既卒」と、新卒から転職を行った「第二新卒」では意味が大きく異なります。履歴書を詐称していると、何かのはずみで明るみに出たときに、会社から厳しい選択を迫られるかもしれません。
第二新卒でも採用する企業もありますが、やはり新卒や中途採用と比較すると、募集数や条件が見劣りする可能性もあります。
新卒が辞めたくなる時期で多いのは?
新卒の人が仕事を辞めたくなる時期には、いくつかのターニングポイントが存在すると言われています。それらの時期は以下のようにあげられます。
- 1カ月
- 3カ月
- 半年
ここでは上記3つのターニングポイントについて順番に詳しく見ていきましょう。
1カ月
入社して最初の1カ月は、やる気に満ち溢れ新しい仕事や環境に胸を躍らせているかもしれません。しかしそれ以上に目まぐるしく変わってしまった日常や人間関係、はじめての仕事内容などに大きなストレスが発生していることでしょう。
とくに学生時代とは生活する時間軸が異なりますので、就業時間に体内時計をあわせていく作業に苦戦する人も多いようです。
このような環境の変化に馴染めず、徐々に「この会社じゃダメだ」などと考えはじめる人も少なくありません。五月病などにかかりやすいのもこの時期です。
3カ月
なんとか最初の1カ月を乗り越え、就業時間にあわせた体内時計の調整もできるようになってきた。努力の結果が自分でもわかるようになると、このままなんとかなると考えることでしょう。
しかしそこで頑張りすぎると、大型連休でもない限りまとまった休みがないため、日頃の疲れが取れずに失速してしまいかねません。自分では大丈夫と思っていても、体と心は想像以上に疲弊していますので注意が必要な時期です。
慣れてきたことで余裕が生まれ、周囲と自分のスキルの差なども見えてきます。そのせいでモチベーションを維持できなくなることもあるようです。
半年
半年も経過すると、新しい環境にもすっかり慣れ、仕事にもさらに余裕が生まれてくる頃かもしれません。しかしそのせいで入社3カ月目頃に感じた、周囲との差がますます明確になりはじめます。
周りはすっかり仕事に慣れて成績をあげているのに、自分は入社当時と何一つ変わっていない。同じように頑張っているはずなのにと思えば思うほど、空回りしてしまい悪循環を生み出してしまうでしょう。
今なら転職してもやり直せるのではと考えはじめるのも、ちょうどこのぐらいの時期かもしれません。
仕事を辞めるべきか判断するには?
新卒で仕事を辞めて本当にいいのか。転職のリスクなどを考えるとどのように決断したらいいのか悩む人も多いでしょう。そこで新卒の人が仕事を辞めるかどうかの判断として、以下の2つについてお話ししましょう。
- 辞めたら解決するのか?
- 体調を崩しているのか?
新卒で辞めるかどうか悩んでいる人へ、1つの判断基準として考えてみてください。
辞めたら解決するのか?
第一に考えるべきは、今抱えている問題は本当に退職することで解決するのかどうかという点です。なんとなく辞めたいとか、なんとなく仕事に行きたくない・働きたくないと考えているレベルであれば、今の仕事を退職せずに解決へと導けるかもしれません。まずは辞めたい理由について冷静に分析をおこない、解決策を模索してみましょう。
ミスが多いのは新人だから当たり前、言われたことを忘れないようにメモをしっかり取る。このようなところからはじめて、ストレス発散する方法を見つけたり、みんなも同じように悩むこともあると自分を励ましたりしてみてください。そしてきちんと休息と睡眠を取ることを忘れなければ、冷静な判断もできるようになるはずです。
体調を崩しているのか?
新卒でも早めに仕事を辞めると決断したほうがいいかもしれない理由もあります。その理由とは、明らかな体調不良です。寝ても疲れが取れない、眠れない。仕事へ行くことがツラクくて頭痛や腹痛が起こるなど、普段と違う異変が起こっているのであれば、早急に対処しなくてはいけません。
労働環境が劣悪であったり、ツライ人間関係の問題に悩まされていたりすると、心が休まることはなくなってしまいます。心の疲れが蓄積されてしまうと体に変調を及ぼすのです。逆も然りで、体を酷使しすぎていると、心が折れてしまうような現象も起こりえます。
休職もひとつの対処法ではありますが、体調に影響が出ているのであれば、退職について考える明確な目安となるでしょう。
まとめ
新卒で仕事を辞めたいと感じた理由によっては、新卒でも退職し、転職を視野に入れて考えることは問題ではありません。しかし新卒で辞めてしまうと、今後の転職活動にリスクを背負うことになります。可能であれば退職せずに済む方法がないかをじっくりと考えてみてはいかがでしょう。
慣れない環境に対応しようと頑張っていると、大きなストレスを抱えてしまい冷静な判断ができないかもしれません。大切な判断となりますので、しっかりと休んでストレスを少しでも軽減してから、辞めたい理由についてよく考えてみれば自ずと答えは見えてくるでしょう。
最後のチェックポイント
- なぜ新卒でも仕事を辞めたいと感じたか理由を明確にする
- 新卒で仕事を辞めると転職時にリスクが伴う
- キャリアが断絶されるため同世代とのキャリアに差が出る
- 新卒で転職する場合は「第二新卒」扱いになる
- 「新卒」でも「既卒」でも「中途採用」でもない微妙な立ち位置
- 辞めたくなるターニングポイントは1カ月・3カ月・半年
- 仕事を辞めることでしか問題が解決しないか冷静に判断する
- 体調不良は退職を考える明確な指針となる