6月内定なしから再スタート!6月こそやるべき就活対策
はじめに
懸命に就職活動を行ったにもかかわらず、大学4年次の6月になってもなかなか内定をもらえないケースがあります。そうしたときはまず冷静になり、これまでの就活で改善できるところはなかったか思い返してみましょう。この記事では、6月から今一度内定を目指すにあたって、見直しておきたいポイントを解説します。
内定が出るタイミングとは
一般的に、6月は内定者が多く出はじめるタイミングであると言われています。日本経済団体連合会(経団連)の採用選考スケジュールにおいて、6月は選考開始の時期にあたりますが、実際にはそれより以前から選考を行っている企業が多いとされるためです。ただし、一部のベンチャー企業や外資系企業などでは、選考スケジュール自体が異なる場合もあります。
6月に内定なしは危ない?
「6月に内定なしは危ない」などと言われる理由としては、先述の選考開始時期のために、企業によっては6月に採用選考自体が終了していることも多いためと考えられます。また、例年6月には7割を超える学生に内定が出ているという統計もあります。とはいえ、そうした情報を必要以上に気にせず、自分の就活に集中することが大切です。
これから行うべき4つのこと
ここからは、6月を迎えての就活再スタートにあたり、押さえておくべき4点のポイントを紹介します。企業選びの視野は狭くなっていなかったか、書類作成や面接の対策は十分に行ってきたかなど、原点に立ち返って考えてみましょう。
就職先が決まらない原因については、就職先決まらない原因とは?就活の対策や就職先の選び方も解説で詳しく紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
自己分析・企業研究をする
まずは、あらためて自己分析や企業研究を行い、自分の強みや企業選びの軸を明確にし直しましょう。これまでの就活で自分に合わない職種や企業を選んでいないか、自身の適性や価値観を通して冷静に分析するのが大切です。自己分析を進めるうえでは、友人や家族、先輩など、第三者に相談して客観的な意見を得ることも効果的です。
エントリー数を見直す
そもそもエントリーしている企業数が少ないという場合は、エントリー数を増やしてみましょう。中小企業やBtoB企業(企業向けの商品・サービスを扱う企業)など、知名度があまり高くない企業にも範囲を広げて調査しましょう。ただし、やみくもにエントリーするのではなく、自身が十分な対策を行える数に絞るのが重要です。
面接対策を行う
面接になるとどうしても緊張してしまうという場合は、大学のキャリアセンターや就活エージェント、スマートフォンアプリなどを活用し、面接練習をなるべく多くこなしましょう。練習の際は回答の内容だけでなく、話のまとめ方は理解しやすいか、声のトーンや大きさは適切かなど、さまざまな角度からチェックする必要があります。
受け答えやマナーを振り返る
面接をはじめとしたこれまでの就活シーンで、小さなことでも何か改善できる点はなかったか、基本的な部分から見直してみましょう。身だしなみや言葉遣い、立ち・座り姿勢のほか到着時間の調整やメールでのやりとりの仕方など、社会人としての基本のビジネスマナーを事前に把握しておくと、印象はぐっと良くなります。
面接対策!完全マニュアルでは、面接の練習方法からメールでのマナーなど、面接に関するあらゆる情報を網羅しています。こちらも参考にしてみてください。
6月からの就活における注意点
6月からの就活で注意すべき点は、この時期には採用募集枠が少なくなったり、選考自体をすでに締め切っていたりする企業も少なからず出てくることです。入社選考の難易度がおのずと上がると予想されますので、最新の情報を収集し、企業説明会への参加など、積極的かつスピーディーな行動が求められます。
秋採用に挑戦しよう
6月を過ぎても内定がない場合は、「秋採用」への挑戦を検討してみましょう。秋採用は8月末~12月上旬頃に行われる採用選考のことです。募集枠は春夏採用より少なく倍率が高い傾向にありますが、十分な対策を行い、企業のニーズをしっかりと把握して臨めば、内定の可能性は高まります。以下で秋採用に臨むときのポイントを紹介します。
積極的に情報収集する
秋採用はそもそも行っている企業が少ないため、求人情報サイトなどを使って積極的に情報を収集する必要があります。スカウト型の求人サイトやエージェントの活用、合同説明会への参加もおすすめです。
これまでの就活を見直す
先述した「これから行うべきこと」を押さえつつ、これまでの就活を振り返ってみましょう。自己分析や企業研究は十分か、面接対策は足りているか、志望動機などの回答はわかりやすいかなど、あらゆる観点から改善を試みましょう。
秋採用ならではの質問に備える
秋採用の面接では「なぜ春夏採用の段階で自社を志望しなかったのか」を聞かれることが想定されます。これまでの就活で何を感じ、どう反省して今に至ったのか、キャリアプランの変遷を踏まえて前向きに伝えましょう。
まとめ
6月になっても内定が出ない状況においては、つい周囲の就活生と自分を比較して落ち込んでしまったり、焦りから就活の軸がぶれてしまったりすることなどが懸念されます。不安が募るのは当たり前のことですので、まずは自分自身のメンタルケアに努めましょう。
就活で悩んだときには原点に立ち返ることが何より大切です。自分が本当にやりたいことは何かを思い返し、自分の価値観や意思を尊重して、できることから挑戦してみてください。
最後のチェックポイント
- 一般的に、6月は内定者が多く出はじめるタイミングと言われている
- 例年6月には7割超の内定者が出ているが、必要以上に焦らないことが重要
- 自己分析や面接対策、マナーなど、これまでの就活を見直し改善しよう
- 6月からの就活では募集枠が減るなど、難易度が上がることが予想される
- 6月からの就活では、秋採用へのチャレンジを試みるのもおすすめ
- 内定が出ないときこそ周囲に気を取られず、自分の価値観や意思を大切に