転職活動は働きながら?辞めてから?派遣でつなぐ場合はどうする?
はじめに
厚生労働省が発表した「令和2年転職者実態調査の概況」によると、転職活動を経て離職に至るまでの期間は1カ月以上3カ月未満が多いとされています。
効率良く転職するためにこの記事では転職活動のメリットや注意点をご紹介していますので、転職活動に悩まれている方はご参考ください。
参考:厚生労働省|令和2年転職者実態調査の概況(個3.転職について)
転職活動は働きながら?辞めてから?
転職活動は働きながらするべきか仕事を辞めてからするべきか迷われている方も多いでしょう。以下からそれぞれのメリット・デメリットをご紹介しますので自分にあった方法を選んでください。
仕事を辞めてから転職活動する場合
仕事を辞めてしまうと収入が途絶えてしまうため、焦りから無理をしたり疲れたりして次の就職先を妥協してしまう可能性があります。自分が何をしたいかわからなくなる場合もあるでしょう。
しかし、まとまった時間を確保できるため資格取得やスキルアップに励めます。企業が希望する入社日にも合わせられるので転職先からも歓迎されやすいでしょう。
資格取得やスキルアップをすることで企業に即戦力をアピールできます。自己PRの例文や面接での回答例などを以下の記事でご紹介していますのでご参考ください。
即戦力とは?必要なスキルを紹介|転職活動で使える例文付き
働きながら転職活動する場合
時間を割きにくいことが働きながら転職活動をするデメリットです。求人情報や企業情報などを収集しにくかったり、応募企業と面接スケジュールや入社日の調整を行ったりする必要があります。
ただし、収入面が安定しているため離職期間中の焦りが生じにくく、納得がいくまで転職活動に臨めるというメリットもあります。
第二新卒や若手は「働きながら転職活動」するやり方がオススメ
どちらがいいか迷っている方や第二新卒・若手の方には働きながら転職活動することをオススメします。とくに、第二新卒・若手の場合は就職期間が短いので、ブランク期間ができると就業意欲が低いと評価される可能性があるためです。
また、社会人経験が浅いと離職自体が周囲の人から反対に遭いやすく、自分の希望通りに転職活動を行えない場合もあります。
派遣で働きながら転職活動をする場合はどうする?
次の転職先が決まるまでの間つなぎとして派遣で働くことも可能ですが、正社員としての就職先を探している場合は短期派遣を選びましょう。
派遣は辞めたいときに辞められる仕事ではありませんので、雇用期間を残しての退職は職場に迷惑をかけたりトラブルに発展したりする可能性があります。派遣期間は「辞めやすさ」を重視して選びましょう。
こちらの記事では派遣の種類と仕組みをわかりやすく解説しています。派遣の働き方には大きく分けて3種類ありますので一度確認しておくことをオススメします。
派遣社員とは?正社員との違いや給与など働き方をわかりやすく解説
働きながら転職活動する際の注意点
仕事をしながら転職活動中にやってはいけない・注意した方がいい事例を「しないこと」「怠らないこと」「忘れないこと」の3つに分けてご紹介します。
【やってはいけないこと】①転職活動状況を周りの人へ話す
極力家族以外には転職活動をしている話はしないようにしましょう。誰がどこでつながっているかわかりませんので、今の職場にあなたの転職活動状況が伝わってしまうことも考えられます。職場が忙しくて人手不足な状態であれば転職をさせないように引き止められてしまうかもしれませんので、退職まで黙っておくのが得策でしょう。
【やってはいけないこと】②社内端末からの転職活動
社内ネットワークは管理者が情報を閲覧する場合があるため、転職活動が職場にバレることもあります。社内端末や社内Wi-Fiを使って求人検索や求人応募を行うことは控えましょう。
また、企業のアドレスや電話番号で求人登録したり、社内端末から転職関連の電話やメールをしたり、社内共有カレンダーに転職活動の情報を入れたりしないようにも気を付けましょう。
【やってはいけないこと】③転職活動をSNSで発信
転職活動状況をSNSで発信するのは控えましょう。とくに、実名でSNS登録している場合は知り合いに知られてしまい職場にバレるケースがあります。
本人だけでなく家族や友人のSNSから情報がもれる可能性もあるため、あなたの転職活動を知っている人には情報をもらさないように協力してもらいましょう。
【怠ってはいけないこと】①転職準備
転職活動では下記のようにやるべきことが多くあるため、時間配分が大切です。
- 自己分析・キャリア分析
- 求人検索
- 履歴書・職務経歴書の作成、面接対策
- 面接日の調整、オンラインの場合は面接場所の確保
- 選考結果待ちの時間
転職活動期間をきちんと計算してスケジュールが狂わないように注意しましょう。
自己分析を行うと面接で自分をうまくアピールできます。以下の記事では簡単な自己分析のやり方やオススメの書籍をご紹介していますのでぜひ、ご参考にしてください。
内定につながる自己分析のやり方。誰でも無料で簡単にできる効率的方法
【怠ってはいけないこと】②転職エージェントとの連携
転職エージェントを利用する際は企業名が不明な求人には気を付けましょう。応募した求人が現職の求人や現職に関わりのある企業という可能性もありますので、転職エージェントには対象から外してほしい企業を伝えておくことが肝心です。
また、転職エージェントからの支援を目的として転職サイトに登録する場合は、職場の人事に発見されないように「企業からのスカウト機能」をオフにすることをオススメします。
転職エージェントの上手な使い方を知りたい方はこちらの記事もオススメです。エージェント選びに役立つ裏事情も掲載していますので、ぜひご覧ください!
【転職エージェントとは】見つけ方|仕事探しにオススメの理由
【忘れてはいけないこと】①異動のタイミングを考える
転職活動中に異動が発生すると転職活動自体が進みませんので、あらかじめ異動の可能性や時期を予測する必要があります。
また、異動直後の退職報告は周囲に迷惑をかけてしまうため異動願いを出さないことはもちろん、職場の異動時期に被らないように配慮する必要があります。
【忘れてはいけないこと】②自社の就業規則を読む
自社の就業規則を読んで、退職までの期間がどれくらいかかるか把握しておきましょう。
内定後は入社日の調整や退職手続きがありますので、きちんとスケジュールを組む必要があります。
1~3カ月前に退職届の提出を求める企業は多いですが、きちんと自社の就業規則を確認しておきましょう。退職手続きに手間取り入社日が延期になると、内定を取り消される可能性があります。
まとめ
働きながらにせよ辞めてからにせよ転職活動は「期間がどれくらいかかるか?」、「内定後いつから働けるか?」などをあらかじめ考えておく必要があります。「しんどい転職活動」ではなく、自分にあったやり方で無理なく行ってください。
最後のチェックポイント
- 仕事を辞めてからの転職活動は資格取得やスキルアップに励める
- 働きながらの転職活動は収入面が安定している
- つなぎ派遣は雇用期間に注意する
- 社内端末からの転職活動をしない
- 転職活動状況をSNSで発信しない
- 退職までの期間がどれくらいかかるか把握しておく