転職の相談は誰にすればいい?相談相手をしっかり見極めるポイント
はじめに
転職について悩んでいる時、誰に相談すればいいか迷っていませんか。相談相手を間違えると適切な答えがもらえず、思わぬ失敗につながることもあります。だからこそ、しっかり見極めることが大切です。
この記事では、転職相談の前にしておきたい準備や、相談相手を見極めるポイントを具体的に解説していきます。自分に合った方法や相手を知り、悩みを解決するための一歩にしてください。
転職相談の前にしておきたい準備
まず大切なのは、いきなり誰かに相談しないことです。自分が悩んでいるポイントをきちんと整理するところから始めましょう。
転職の相談方法にもいくつか種類があります。 それぞれメリット・デメリットがあるため、相談する前に確認してみてください。
悩んでいるポイントを整理する
あなたは転職について、具体的にどんな悩みがあり、何を解決したいでしょうか。例えば、以下のような内容が考えられます。
- 転職すべきかどうか
- どうやって転職をすればいいか
- 転職先の会社でうまくやっていけるか
- 新しい仕事が本当に自分に向いているのか
頭の中にある悩みや相談したいことは、一つではないかもしれません。転職は人生の転機ともいえますし、様々な不安や迷いを感じるのも当然です。
しかし実のある相談にするためには、相談内容をある程度整理しておくといいでしょう。メモやノートに書き出すだけでも、きっと見えてくることがあるはずです。
転職相談の方法を選ぶ
転職を相談する時には、大まかにはメールか電話、もしくは対面となります。人によって向き不向きもあるため、自分が相談しやすいのはどの方法か考えてみてください。
メールで相談
まず一つ目はメールでの相談です。メールを利用する大きなメリットは、24時間いつでも相談できる点でしょう。時間帯を気にする必要がありません。
文字でのやり取りになるので、話すのが苦手な人にもぴったりです。文章にすること(言語化)によって頭の中も整理され、相手の回答も残るので後から読み返すこともできます。
一方で、やり取りに時間がかかるというデメリットもあります。返信は相手のタイミング次第なので、急いでいる時には向きません。必要な回答が得られない時や、お互いに言葉が足りない時には、ストレスを感じる場面もあるでしょう。
電話で相談
二つ目は、電話での相談です。電話の場合は声でやり取りができるので、話のニュアンスを掴みやすいのがメリットといえます。すぐに返答をもらえるのもいいところです。
誰かに話を聞いてもらいたいけれど、対面では恥ずかしいという方にも向いています。場所を問わないので、比較的時間をとられずに相談をすることが可能です。
デメリットとしては、相手の顔が見えないため、ややコミュニケーションが取りづらいかもしれません。お互いの雰囲気や視線が分からないことで、自分の言いたいことが伝わらない可能性もあります。
対面で相談
そして三つ目は対面での相談です。対面のメリットは、 相手に直接会って話すことで自分の考えや意図を伝えやすいところです。顔が見えるので安心感もあり、デリケートな悩みも相談しやすいでしょう。
目の前の相手の話を聞くからこそ、より親身になってもらえます。考えがまとまらず言葉に詰まった時も、察してもらえる良さがあります。
ただし対面の場合は、 時間と場所に拘束されるデメリットがあります。日程の調整や足を運ぶ必要があるので、気軽にいつでも相談できるわけではありません。
相談相手を見極めよう
では実際に、誰に転職相談をするのがベストでしょうか。深く考えずに相談してしまうと、後で大きな失敗につながる可能性もあります。適切な相手を見極めるようにしましょう。
以下にそのポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
転職エージェントは?
相談相手として、まずは転職エージェントを思い浮かべる人も多いでしょう。転職エージェントに相談するメリットは、何より転職のプロだということです。日々多くの悩みを聴き、支援をしてきたノウハウがあります。
もちろん、最新の転職市場についての情報も持っています。相談した場合には、自分の状況に合わせた適切なアドバイスが受けることが可能です。
また多くの転職エージェントでは、面接対策や履歴書・職務経歴書の添削もしてくれます。具体的な話が進むほど企業との交渉も任せられるため、心強い味方になるはずです。
デメリットとしては、面談の日程調整やサービスへの登録に手間がかかります。気軽に相談してみたい人には、ややハードルが高いといえるでしょう。
一方で、本格的な転職活動を視野に入れている場合は、最もおすすめできる相談相手です。遠慮なく頼って具体的な話を進めていきましょう。
上司・同僚は?
毎日多くの時間を過ごす職場だからこそ、身近な上司や同僚に相談することもあるかもしれません。
メリットは、自分の状況や気持ちをよく理解してもらえる点です。同じ環境にいるからこそ、第三者よりも深く共感してもらえる可能性があります。
ただし、上司・同僚に相談する時には十分気をつけなくてはなりません。大きなリスクも踏まえた上で話をする必要があります。
もしあなたが会社を辞めるとなった場合、周りはどんな顔をするでしょうか。時には意図せぬ噂が広まってしまったり、嫌がらせを受けたり、転職の邪魔をされたりすることもあるようです。
本当に信頼できる先輩や同僚がいる場合にのみ、打ち明けるようにしましょう。
友人・家族は?
友人や家族に相談することも考えられます。あなたの性格やライフスタイルも理解していますし、本音でフランクに話をしやすいことがメリットです。
転職に対してまだモヤモヤとした状態であっても、ひとまず気軽に相談することができます。そんな会話の中で迷いや不安が和らぐこともあるでしょう。
デメリットは、的確なアドバイスがもらえるとは限らない点です。相手に転職経験がなかったり、自分と異なる価値観を持っていたりすると、悩みの解決にはつながりません。家族に相談する場合は、生活にも関わるため転職を反対されることもあります。
誰かに話を聞いて欲しい場合、まずは友人や家族に相談する人も多いですが、上記のデメリットは頭に入れておきましょう。
公的機関の無料相談
周りに相談できる人がいなければ、無料で公的機関に相談することもできます。公平な立場の第三者に相談したい場合も、以下に紹介するサービスをぜひ活用してみてください。
・ハローワーク
対象者 | 全員 |
相談できる内容 | 主に求人の紹介を行っています。転職に関わる相談や自己分析のサポート、履歴書の書き方や面接対策など、幅広い内容を受け付けています。 |
特徴 | 正式には「公共職業安定所」といいます。全国各地に拠点が設けられ、地域差なく平等にサービスを受けられるのが特徴です。求職者・求人企業の双方が無料で利用でき、就職困難者も手厚い支援が受けられます。 |
運営会社/機関 | 厚生労働省 |
営業時間・曜日 | 平日:8:30~17:15※平日及び土曜日に開庁時間を延長している拠点もあります。 |
電話番号 | 各拠点によって異なります。 |
・若者しごとホットライン
対象者 | 34歳以下の若年者 |
相談できる内容 | 就職や転職活動、仕事に関わる様々な悩みについて、 就職支援アドバイザーが相談を受け付けています。 |
特徴 | 34歳以下の若者を対象にしたサービスで、電話かメールで相談をすることが可能です。電話の場合は1回15分程度のため、ちょっと聞いてみたいという内容でも気軽に相談できます。保護者の方の相談も受付ています。 |
運営会社/機関 | 東京しごとセンター(公益財団法人東京しごと財団) |
営業時間・曜日 | <電話>平日:10:00~19:00土曜:10:00~16:00※日曜・祝日・年末年始(12/29~1/3)はお休みです。 <メール>フォームより24時間受付 |
電話番号 | 03-3511-4510 |
・おしごとアドバイザー
対象者 | 34歳以下の若年者 |
相談できる内容 | 就職・転職に関する素朴な疑問や悩みから、応募書類の書き方や面接対策、キャリアの方向性まで、幅広い相談を受け付けています。 |
特徴 | 相談員は全員がキャリアコンサルタントの有資格者です。正社員としての就職を後押しする、具体的なアドバイスがもらえます。平日の夜間や休日の相談ができることが特徴で、在職中や平日に時間が取りにくい人にも便利です。 |
運営会社/機関 | 厚生労働省 |
営業時間・曜日 | <電話>平日:17:00~21:00土日・祝日:10:00~21:00 <メール>フォームより24時間受付 |
電話番号 | 0120-987-754 |
・全国職業相談センター
対象者 | 全員 |
相談できる内容 | 職場や仕事にまつわる誰にも言えない悩みを相談できます。会社での人間関係から仕事内容・環境への不満、雇用に関するトラブルまで、様々な相談を受け付けています。 |
特徴 | 各公的支援機関や経験豊富な専門家と連携し、公平中立な立場での悩み解決をサポートしています。最初はメールでの相談となりますが、希望によっては電話や面談での相談に進むことも可能です。 |
運営会社/機関 | 株式会社日本技術総合研究所 |
営業時間・曜日 | <メール>フォームより24時間受付 |
電話番号 | なし(メール相談のみ) |
まとめ
転職を考える時、相談相手は慎重に選びたいものです。 誰に相談するか次第で、その先のキャリアを左右するといっても過言ではありません。悩みを解決して前進できることもあれば、思わぬ失敗やトラブルにつながることもあります。
転職は人生の転機ともなる大きなテーマです。 まずは自分でしっかり考え、信頼できる相手に相談し、転職への一歩をスムーズに踏み出しましょう。
最後のチェックポイント
- 転職の相談をするなら相手を見極めることが大切
- まずは自分が悩んでいるポイントを整理する
- 相談方法にはメール、電話、対面の三通りがある
- 相談相手には、転職エージェント、上司・同僚、友人・家族が考えられる
- 公的期間の無料相談を活用しよう