面接と面談は何が違う? 意味を詳しく解説!
はじめに
面接と面談は目的が違います。企業が応募者の人柄やスキルなどを確認するために、質問する形式を面接と言います。それに対して面談は、求職者および企業が対等に意見交換する場を指すことが多いでしょう。面接が採用に直接関わるのに対して、面談は採用とは直接関係ないことが多く、お互いの認識のずれを埋め合わす場です。それぞれの目的の違いを把握し、面接・面談に臨めるようにここでは解説します。
面接と面談の違い
面接と面談の違いは、企業主体の質疑応答なのか、双方向性のあるコミュニケーションなのかです。面接の目的は、企業が応募者を選考するのに対して、面談の目的は企業と求職者の認識のずれを解消することにあるでしょう。面談は企業側と求職者がお互いをよく知るために、対等に質問しあえる機会です。企業の質疑に対し、自己アピールする必要のある面接とは対照的に、面談はフラットに企業側に質問できる機会と言えるでしょう。
面接とは
面接とは、企業が自社の採用基準に従って、応募者を見定める機会です。企業主体で質疑応答を応募者にして、応募者はそれに対して、自己アピールできる応答をしなければならないでしょう。また応募者は、選考されているという緊張感を常に持ちながら臨む場となりがちです。
面談とは
面談とは、直接採用の合否に影響しない相談形式のものです。応募者が志望動機などなくても、気軽に企業に質問できる機会です。直接採用に関わらないため、最低限のマナーを守って気軽に臨みましょう。面談は選考前に行うものと選考後に行うものなどがあり、段階に応じて形式は変わります。
面接を実施する理由とその形式
面接を実施する目的は適正確認と、その企業の必要スキルの基準に応募者が達しているかどうかを正確に評価するためです。また面接形式は、下記の3形式があります。それぞれの面接形式の違いと特徴を把握し、いずれの形式になっても対応できるように準備しましょう。
個人面接
個人面接は、1人もしくは複数の面接官と1人の応募者による面接形式です。中途採用面接は、ほぼ個人面接と言ってもいいでしょう。応募者が1人のため、企業側からの質問の内容も豊富です。また応募者のアピールできる時間が集団面接よりあり、事前準備がより重要になるでしょう。
他の面接者と比較されても見劣りしないようにポイント押さえ、しっかり対策して本番に臨みましょう。面接の入室・退室マナー【集団面接・Web面接も解説】の記事では、就活や転職の面接に欠かせない、面接室への入退室と立ち居振る舞いのマナーについて解説していますので、ご参考ください。
集団面接
集団面接は、1人もしくは複数の面接官と複数の応募者による面接形式です。新卒採用面接の際に、実施されることの多い形式です。集団面接は複数応募者がいるため、企業側から設けられる質問時間も限られます。端的に自己アピールをしなくてはなりません。
集団面接に臨む前に特徴を把握することで、しっかりと対策して本番に臨むことができます。【集団面接/グループ面接】入退室のマナーは? 流れやコツを解説!の記事では集団面接に関して詳しく解説していますので、ご参考ください
オンライン面接
オンライン面接は、パソコン・スマートフォン・タブレットなどを用いて、遠隔地でもビデオ通話しながら実施する面接形式です。目線は画面ではなくカメラに合わせるなど、オンライン面接独特の注意点が存在します。
面談を実施する理由とその形式
面談を実施する目的は、仕事内容の説明、条件の話し合い、親交を深めるなどが挙げられるでしょう。その形式は段階に応じて、役割を変えます。選考前のカジュアル面談、リクルーター面談に加えて、選考後のオファー面談の3形式あります。
カジュアル面談
カジュアル面談とは、主に採用面接の前段階の懇談会を指します。企業側だけでなく、求職者にも気軽に質問ができる機会です。お互いの情報を交換でき、対等に話せるのがメリットで賛否の判断をしないのが特徴でしょう。
リクルーター面談
リクルーター面談とは、出身大学のOB・OGなどが応募したい企業にいる場合、OB・OGの方から直接スカウトされる面談を指します。時期は選考開始前が多く、場所はオフィスやカフェ、オンラインなどさまざまでしょう。回数は複数回行われることもあります。
オファー面談
オファー面談とは、内定が決まった後、企業と求職者で意見をすり合わせる面談を指します。ここで不採用となる可能性はほとんどありません。主に就労条件の確認を行うのが目的です。入社意思の確認や不安点の解消もここで行われます。
まとめ
面接と面談の違いは、採用選考の有無や対等な立場で話ができる環境であるか否かにより変わります。採用選考のある面接では、企業からの質疑に対して自己アピールをしなくてはなりません。そのため緊張感が応募者に伴います。一方面談は、採用選考とは直接関係がありません。そのため求職者が気軽に企業に質問できるのがメリットです。面接と面談の目的の違いを把握し、就活を有利に進めて参りましょう。
最後のチェックポイント
- 面接と面談の違いは、合否に関わる判断があるかどうか。
- 面接とは、企業が自社の評価基準で応募者を見定める機会。
- 面談とは、対等な意見交換、情報交換の機会。
- 面接には、個人面接・集団面接・オンライン面接があり、面談には、カジュアル面談・リクルーター面談・オファー面談がある。それぞれの形式の違いと特徴を把握し、いずれの形式になっても対応できるように準備しよう。