就活の髪型はどうする? 前髪のポイント、おすすめヘアも紹介
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はじめに
髪型は就職活動の重要な要素のひとつです。採用面接、企業訪問、インターンなど対面の場はもちろん、エントリーシートに添える証明写真などでも髪型が印象を左右します。この記事では、就活中の髪型について就活生が押さえておきたいポイントと、男女別のヘアスタイルを紹介します。
就活時の髪型で気をつけたいポイント
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就職活動では就活生は「社会人としてふさわしい振る舞いができる人物か」という観点で見られています。髪型はファッションとして自由に楽しんでよいものですが、就職活動においては男女とも爽やかで清潔感があり、社会人としてのマナーにのっとった髪型に整えて臨みましょう。
髪の毛は黒か地毛に近い色
就活では、アパレルのようにセンスをアピールしたい業界以外では、基本的に髪色は地毛に近い自然な色合いにします。明るさは男女ともに髪色の見本で4~8トーン程度がひとつの目安です。
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もともと地毛が明るい人は暗い色に染め直す必要はありませんが、「染めていると判断されたくない」と感じる場合には、黒に近い髪色に調整するのもいいでしょう。
前髪は眉毛やおでこが隠れないように
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長い前髪で顔を隠してしまうと暗い印象につながります。就活では前髪は長くても眉が隠れない程度にし、顔がはっきりと見える髪型が適しています。前髪を下ろすスタイルでも左右に流すかセンター分けで、おでこを隠してしまわないようにしましょう。
お辞儀で崩れない髪型を心がける
就活にふさわしい髪型は男女ともに、動いても崩れず常に顔回りがスッキリと見えるスタイルです。耳周りを出し、髪の毛が顔にかからないように整えておきましょう。とくにお辞儀で頭を下げて崩れないことが大切です。また普段、髪の毛を触る癖のある人は、無意識に髪を触ってしまいがちです。顔回りに髪がこないようにきっちりまとめて防ぎましょう。
ワックスの使用は適度に
ワックスやオイルなどのスタイリング剤は適量を控えめに使うようにしましょう。就職活動ではスタイリッシュに見えることよりも清潔感を大切に、髪のツヤも控えめにセットするよう心掛けます。
ワックスなしでもOK?
ワックスは髪を落ち着かせセットしやすくするために使うものです。髪型や髪質によっては使う必要はありません。髪の毛を濡らした状態からドライヤーでスタイリングしていくとワックスなしでもまとまりやすく、女性の場合はヘアゴムやヘアピンも利用すると整えやすいでしょう。
ヘアアクセサリーはシンプルなものを
就活の場ではゴムやヘアピンも楽しむためではなく、スッキリと髪型を整えるために使います。ヘアゴムやヘアピンはスーツの色に近いものがなじみやすく、シンプルでつけていても目立たないデザインのものを選ぶといいでしょう。
本当にダメ? 就活NGスタイルについて
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一般的に「就活には向かない」とされているヘアスタイルがあります。一概にNGというわけではありませんが、就活で取り入れる際には注意が必要です。スタイル別にその理由と気を付けるべきポイントを紹介します。
パーマ
パーマは志望する業界によっては派手な印象を与えてしまうことがあります。いわゆる天然パーマの場合はそのままで構いませんが、明るくスッキリと顔全体が見え、お辞儀をしても乱れない髪型に整えることが大切です。難しいときには、短髪にしてウェーブを抑えたり、女性はヘアゴムで結んだりしましょう。
ツーブロック
頭頂の髪は少し長めに、耳横から襟足にかけては短く刈り込んだツーブロックは、サイドを刈り上げる幅とトップの髪の長さとのバランスで印象の変わる髪型です。ツーブロックは活動的で精悍な印象にも仕上がりますが、刈り込みのスタイルによっては威圧感を与えてしまう懸念もあります。就活ではサイドを高い位置まで刈り上げることは避けたスタイルにすると爽やかな印象となります。
マッシュ
就活では髪の毛で輪郭を隠すことなく、顔がよく見える髪型が基本です。この点から、目の上まで前髪を下ろして眉と額を隠すようなマッシュスタイルは不向きと言えます。就活でマッシュスタイルを取り入れる際には、前髪は眉が見える長さで額もできるだけ見えるように分け、お辞儀をした際にも髪が乱れないような工夫が必要です。
シースルー/ぱっつん
束感のある長めの前髪から額が見えるシースルーは就活向きとは言えません。また前髪を短く切りそろえた「ぱっつん」は可愛らしさがありますが、就活生としては幼い印象にもつながります。前髪はお辞儀の際にも乱れないようにゴムやヘアピンで留めて清潔感を出しましょう。
長さ別・おすすめヘアースタイル
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ここまで就活向きの髪型についての基本的な考え方を紹介してきました。ここからは長さ別におすすめ就活ヘアスタイルを紹介します。
男性
就活におすすめの男性の髪型は清潔感と快活さを感じさせるスタイルで、基本的には短めに整えます。スッキリとした爽やかさを大切に、長めのメンズヘアーは就活では避けた方がよいでしょう。
ベリーショート
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ベリーショートは清潔感があり活動的な印象のある髪型です。パーマやツーブロックなどのスタイルでもベリーショートであればスッキリ見えます。気温の高い時季でも手入れがしやすいことも就活生にはメリットです。
ショート
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就活でのショートヘアは耳に髪がかからない長さでサイドをそろえます。前髪は眉が隠れない長さにするか、上げて額を出したアップバングスタイルでスッキリとさせましょう。
女性
女性は髪の長さによって髪型が考えられますが、お辞儀をしても崩れない、顔を隠さない髪型が前提です。常に同じ髪型ではなく、志望する企業の雰囲気に合わせてヘアスタイルを変えてみるのもいいでしょう。
ショート
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女性のショートヘアはアクティブな印象が就活にも向いています。サイドの髪は耳にかけ、スタイリング剤とヘアピンで落ちてこないように留めるとスッキリします。前髪が長い場合はななめに流し、できるだけ顔全体が見えるようにスタイリングしましょう。
ボブ
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ボブは髪が顔にかかって重く感じさせないように、サイドは耳にかけるスタイルで仕上げます。長さがある分ショートに比べて落ち着いた印象です。お辞儀で姿勢を戻した際に落ちてきた髪が気になって直すのはNGです。ヘアピンで固定しましょう。
ミディアム
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ハーフアップは顔回りをスッキリと見せられるスタイルです。髪全体を1つに束ねる長さが足りないときには、耳より高い位置の髪の毛を結ぶハーフアップがおすすめです。前髪の分け方で印象を変えやすいので自分の顔型に似合うスタイルを見つけましょう。
ロング
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ロングヘアは後ろで結ぶのが基本です。髪を束ねる位置が高いとカジュアルな印象になるので、耳と同じ高さを目安に下の位置で結ぶといいでしょう。髪束を1つにまとめるシニヨンはスタイリング剤で髪を落ち着かせ、おくれ毛もお団子の中にきれいに納めるようにします。
就活では迷うことも多いものです。先輩の体験談や専門家のアドバイスも参考に不安を解消していきましょう。
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まとめ
就職活動では、服装や髪型といった身だしなみも重要な要素です。採用する側にとって応募者は未知の存在であり、入社後にどのような活躍が期待できるか、ポテンシャルを推し量る意味もあります。顔の形や髪質によって整えやすい髪型も違ってきます。自分の魅力を最大限引き出せるスタイルを探してみましょう。似合う髪型は、さわやかな好印象につながります。
最後のチェックポイント
- 就活における髪型は清潔感を大切に
- 髪色は黒色か自然な地毛の色で
- 前髪は眉を隠してしまわない長さ
- 眉より長い前髪は横に流して額を見せる
- お辞儀の際に崩れないスタイルに