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【集団面接/グループ面接】入退室のマナーは? 流れやコツを解説!

date2024年01月26日
【集団面接/グループ面接】入退室のマナーは? 流れやコツを解説!
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はじめに

集団面接は個人面接とは異なりグループで面接官の質問に答えます。ほかの人たちと競い合うかのようで、面接前から緊張している人も多いのではないでしょうか? 本記事では集団面接の流れやマナー、受け答えのコツや質問例について解説します。集団面接に臨む前に特徴を把握することで、しっかりと対策して本番に臨みましょう。

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集団面接とは

集団面接とは

集団面接(グループ面接)とは、複数人で同時に受ける面接です。集団面接とグループ面接は同義となります。比較的早い段階の選考で行われることが多く、落ちる割合は高い傾向にあります。面接官は1人の場合も複数の場合もあり、質問は自己PRや学生時代にがんばったことなど、定番の内容が中心です。人気企業では全員を個人面接できないため、人数を絞るためのネガティブチェックとして集団面接を行うことがあります。反対に少人数への詳細な説明を兼ねて集団面接を行う企業もあります。問題解決を重視するグループディスカッションとは異なり、見られるのは傾聴の姿勢や基本的なマナー、性格や人柄などの部分ですので、グループは一緒に面接を受けるチームであり仲間だと考えましょう。

回答時間が短い

集団面接では複数人の面接を一度に行います。仮に1時間の面接時間があったとしてもグループが5~6人であれば長くとも1人あたり10分程度です。面接官の方やほかの就活生の発言が長くなれば5分ほどかもしれません。このため1人あたりの回答時間は5分~10分程度と考えておきましょう。ポイントは面接の時間を共有している点です。このような場面で自分ばかりが話してしまうと自己中心的だという評価を受けてしまいます。発言は短く簡潔にすることを意識し、ほかの人への傾聴も大切に、協調性ある面接態度を心がけましょう。

ほかの就活生と比べられる

集団面接では質問の受け答え以外にも身だしなみや言葉遣い、待っている間の基本的なマナーもほかの就活生と比較されます。次のような点に意識を向けて面接に臨んでください。身だしなみは、髪の色や服装の清潔感、ビジネスシューズや靴下の色合い、かばんや荷物がラフすぎないかなどに注意しましょう。言葉遣いは、きちんとした挨拶を心がけ、敬語の間違いやいわゆるタメ語を使わないよう意識しましょう。また、貧乏ゆすりや腕組みをしていたり、携帯電話ばかりいじっていたりしないかなど、待ち時間やほかの就活生が答えている時の立ち居振る舞いも見られています。

入退室の流れ

入退室の流れ

集団面接では面接を受けるグループごとに入退室を行います。列の先頭であれば代表してノックし、列の最後であれば入室後に扉を閉じます。個人面接とは要領が少し違いますので、グループで入退室する際の流れを把握しておきましょう。

入室の流れとマナー

ここでは面接室への入り方とマナーについて解説します。集団面接ではグループごとに一列になって入室し、ドアの開閉もこの列ごとに行います。列の先頭になったら扉を3回ノックして返答を待ち、室内から「お入りください」などと声をかけられてから扉を開け、「失礼します」と一礼してから部屋に入るのが基本のマナーです。列の2番目以降は扉の前で立ち止まり、「失礼します」と一礼して入室します。列の最後になった場合は、扉を静かに閉めてから、「失礼します」と一礼してください。全員がそろってもすぐには着席せず「お座りください」などと声をかけられてから着席します。

退室の流れとマナー

面接終了後はお礼を述べて一礼し、入室時と逆順に退室します。つまり入室時に最後だった人が先頭で、入室時に先頭だった人が最後です。列の先頭になったら扉の前で立ち止まって振り返り、「ありがとうございました」と一礼し、扉を開けて退室します。列の2番目以降も先頭と同じく扉の前で立ち止まり、「ありがとうございました」と一礼し、退室します。列の最後の人は扉の前で立ち止まり、「ありがとうございました」と一礼し、退室してから扉を閉じ、これで面接は終了です。

集団面接を受けるときのコツ

集団面接を受けるときのコツ

集団面接でも基本的な面接対策は有効ですが、その質疑応答が集団で行われることに一番の特徴があり、面接官もその中での就活生の受け答えに注目しています。そのため集団面接では個人面接とは違ったコツが必要です。ここでは集団面接を受けるときのコツを理由とともに解説します。

簡潔に話す

集団面接では特に簡潔に話す力が求められます。これは面接時間がグループで共有されるため、1人あたりの回答時間が限られるためです。そのような場面で長く話してしまうと、ほかの人への配慮ができていないと見なされてしまいます。この課題を攻略するためにも定番の質問には短時間で答えられるように練習しておきましょう。目安は1つの質問に対して1分以内です。

ほかの人が話しているときは耳を傾ける

ほかの人が話しているときは耳を傾けましょう。集団面接では発言を待つ間の態度や姿勢も見られています。下を向いたり、ぼーっとしたりせず、ほかの人の発言をよく聞きましょう。特に集団面接では、先に発言した人への意見や感想を求められることがあります。自分の受け答え以外の場面こそ油断しないように意識して臨みましょう。

ほかの人の受け答えを気にしすぎない

集団面接は定番の質問が多い傾向にあり、ほかの人と回答内容が被ることもよくあります。面接官もそれを想定していますので気にしすぎないようにしましょう。仮に回答が同じ内容であっても、自分の意見を付け加えることで差別化を図れます。また、ほかの人が立派すぎる回答をしていても、焦って背伸びをしないようにしましょう。簡潔にまとめられなければ、かえって評価を下げてしまいますので、焦らずマイペースを保ちましょう。

逆質問は積極的に行う

集団面接では定番の質問が多い傾向にあるので、逆質問で周りに差をつけましょう。面接の終盤で面接官から求められる逆質問には、志望度の高さや本気度、求める人材とのマッチ度を見極めたい意図があります。逆質問は企業に熱意を伝えられる絶好の機会です。ぜひ積極的に活用しましょう。また、高度な逆質問のためには企業研究が欠かせません。面接前に企業理念や業界の課題を押さえるとともに、内定から入社までに準備すべきことや、入社後に身につけると役立つ技術や資格についてなど、入社に向けた熱意が伝えられる質問を用意しておきましょう。

公務員の集団面接のコツ

公務員の採用試験でも集団面接を行うところがあります。公式ホームページにある過去の試験内容から調べておきましょう。民間と公務員の最大の違いは雇用主が企業ではなく、国や地方、公共団体などの自治体(行政機関)である点です。自治体に関する質問は面接でも必ずといってよいほど出されますので、志望する自治体の特色をよく理解しておきましょう。例えば市役所であれば、その市を選んだ理由や市の施策、公務員になりたい理由や役割、入職したらやりたいことや地域の魅力などの質問が考えられます。どのような質問にも答えられるよう、自治体への関心をもって地域の特色や政策を調べておきましょう。

集団面接で聞かれること

集団面接で聞かれること

集団面接で聞かれる内容は基本的な質問が中心です。これには短時間で多くの就活生を見ないといけないという効率面での事情や、集団での立ち居振る舞いを重視するためなどの理由があります。以下では集団面接でよく聞かれる自己紹介、志望動機、学生時代に力を入れたこと、自己PRについて解説しますので事前に対策しておきましょう。

自己紹介

集団面接の自己紹介では新卒なら大学名、学部名、氏名、短い自己PRに加えてあいさつなどを述べます。この質問には面接官が基本的な情報を確認する意図があります。面接官の方から簡潔にと言われた場合は30秒、そうでない場合でも1分以内を目安として事前に考え、練習しておきましょう。また自己紹介は自己PRと被らないように注意しましょう。

志望動機

志望動機では、自分にとってなぜこの企業でなくてはならないのか、感銘を受けた点や採用後はどのように働きたいかなど、その企業の選択理由を自分の言葉で話しましょう。この質問には履歴書と矛盾がないか、企業研究の深さ、入社意欲の高さや熱意を確認する意図があります。自分の経験や得意分野、学生時代に専門的に学んだことなどを盛り込んで、オリジナリティと説得力のある内容にしましょう。

学生時代に力をいれたこと(ガクチカ)

学生時代に打ち込んだエピソード(いわゆるガクチカ)は、活動の成果だけでなく、目標達成のために行った努力や工夫を盛り込んだストーリーにします。また、その活動に打ち込んだ背景についてもあわせて説明しましょう。この質問には物事に取り組む姿勢や思考力、性格や個性、問題解決能力などを見る意図があり、企業が求める人物像としての判断材料にも使われます。ほかの人と比べて長すぎたり短すぎたりしないよう気をつけて話しましょう。

自己PR

自己PRでは、自分の得意なことや苦手なことだけでなく、それを裏付ける具体的な背景や行動も伝えましょう。この質問には採用後の活躍について考えたいという意図があります。履歴書やエントリーシートと矛盾しない内容で、与えられた時間が1分のとき、2分のとき、3分のときそれぞれの準備をしておきましょう。例えばオンラインを活用したサークル活動であれば、単に活動をがんばったというだけでは説得力がありません。感染症予防対策のため学生間の交流や余暇活動が乏しかったなど、背景情報を補うことが重要です。また実績についても具体的に、SNSの活用例や学園祭などの成果を盛り込むことで、どのように結果を出したのか伝えてください。

ほかの人に差をつける回答の仕方

ほかの人に差をつける回答の仕方

集団面接は限られた時間の中で基本的な質問が多く、ほかの人と似た回答になることもあるため、大きな差が生まれにくい面接とも言えます。短時間でもほかの人とは違うところをアピールしたい方はこの方法を参考にしてください。

ほかの人の回答を引用して自分の意見を述べる

ほかの人の回答を引用する場合もあるのが集団面接の大きな特徴です。ぜひ対策して本番に臨んでください。以下は傾聴と引用の事例です。発言時に「私は〇〇さんの意見に賛成です。特によいと感じた点は▲▲の部分で、私はこれに加えて……と考えます」など、ほかの人の回答を引用して自分の意見を述べることで、前の発言者の意見を聞いた上で話している姿勢をアピールできます。また、前の発言者の長さに合わせて自分の話す時間を調整することで、短い時間の中でも評価材料が作れます。

オンライン(Web)での集団面接

オンライン(Web)での集団面接

近年では遠方の就活生への配慮や感染症予防対策として、オンライン(Web)での集団面接も増える傾向にありますが、オンラインならではの注意点もあるため、よく対策して臨む必要があります。基本的には対面での集団面接と同じですので、対面式と同じように油断なく準備して面接に臨みましょう。

オンラインならではの注意点

オンラインの面接も基本的には対面の場合と同じですが、オンラインならではの注意点もあります。大きく環境面とマナー面の2点に分けられますので、事前に確認と対策をして臨んでください。環境面では機器やインターネット回線の安定性、明るさや音声品質、静かな場所かどうかなどを確認しておきましょう。また環境設定や再起動の方法など、使用するツールにも慣れておいてください。マナー面では適切な服装を心がけ、入退室時の元気な挨拶や適度な笑顔、ほかの人が発言する時はマイクをミュートにし、カメラから目線を外さないよう意識しましょう。相手が聞き取りやすい大きめの声でハキハキと話し、早口にならないよう注意してください。

落ちるフラグ(サイン)とは?

落ちるフラグ(サイン)とは?

面接官の反応は気になるものです。集団面接ではグループのほかの就活生とも比べてしまいます。では、落ちるフラグ(サイン)や受かるフラグ(サイン)といったものは実在するのでしょうか? 集団面接の状況に照らし合わせて考えてみましょう。

深掘りされないのは落ちるサイン?

集団面接では1人にかけられる時間が限られているため、話の内容は深掘りされにくい傾向にあります。このため、自分の回答が深掘りされないからといって落ちるとは限りませんし、受かるサインについても同じことが言えます。選考の序盤で実施されることが多い集団面接では、次の面接に呼びたくなるかどうかが評価のポイントです。思い込みで落ち込んだり気を緩めたりすることなく、限られた時間の中でも印象に残る話ができるよう、最後まで全力で臨みましょう。

まとめ

集団面接はグループで時間を共有して面接を受けるため、回答時間が短く、ほかの人とも比較されます。自分以外の人が受け答えをするときも見られていること、発言を引用して意見を述べる場面などが、集団面接の大きな特徴です。一見するとライバルと競い合うかのような印象を受けますが、問題解決能力を重視するグループディスカッションとは異なり、基本的な受け答えや人柄などが見られます。このため面接のグループはチームであり一緒に面接を受ける仲間であると考えてください。基本的な対策は個人面接と同じですが、人数を絞る傾向の多い面接ですので、ケアレスミスをなくせるようにしっかりと対策して臨みましょう。

最後のチェックポイント

  • 集団面接は回答時間が短く、ほかの就活生とも比較される
  • グループは一緒に面接を受けるチームであり仲間と考える
  • 人数を絞る傾向もあるため対策してケアレスミスをなくす
  • 簡潔な受け答えができるよう練習し、答えを準備して臨む
  • 発言の引用も意識して、ほかの人が話している時は油断なく傾聴する
  • 逆質問は熱意を伝えられるよう積極的に活かす
  • Web上のグループ面接ではオンライン特有の注意点に対策を

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