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インターンシップの質問例5選|質問内容の見つけ方を徹底解説!

date2023年10月10日
インターンシップの質問例5選|質問内容の見つけ方を徹底解説!
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はじめに

  • インターンシップでの質問は会社で働く人たちの生の声が聞ける
  • 質問する姿勢は働く意欲があることを伝えられる
  • 質問内容を整理して準備万全にしておく
  • NGな質問かどうかをしっかりと見極めておく
  • 質問する際のマナーと態度、注意点も忘れずに

実際に職場を体験するインターンシップでは、その会社で働く先輩たちの生の声を聞けるだけでなく直接質問できる絶好の機会です。また積極的な質問の姿勢は、貴重な情報を得られるだけでなく好印象にもつながります。この記事では、インターンシップ時のマナーや質問例などを理解し、インターンに向けて準備を万全にしておきましょう。

インターンシップとは

インターンシップとは、志望する職場で実際に働いてみたり訪問してみたりする、いわゆる「職業体験」であり、学生を対象に業務内容や環境への理解を深めることです。また企業側にとっても採用につなげられるメリットもあります。インターンシップでは学生が職場体験をすることで「働く自分」をイメージでき、より就活への意欲につながるまたとない機会になるでしょう。

インターンシップで質問すべきこととは?

何を質問すればよいか、焦ってしまうことがあるでしょう。どのような場面においてもスムーズに質問できるよう、事前に質問すべきことを考えておく必要があります。ここではインターンシップで聞くべき代表的な質問を以下の5つのテーマで紹介します。

事業内容や仕事内容

事業内容や仕事内容に関した質問をすることで、現役社員ならではの話が確認できます。企業のWebページに書かれているよりも詳しい話が聞けるように、考えて質問に臨むのが重要ポイントです。どのような情報を得られるのかについて、以下の例とともに見ていきましょう。

1.実務で得られるスキル

実務で得られるスキルについて、例えば「現在携わっておられるお仕事と得られたスキルについて教えてください」と質問することで、職務内容やスキルアップについての具体的な話を確認できます。

2.1日のスケジュールや繁忙期

自分が志望している職場で実際に働いている方に「職場での1日のタイムスケジュール」を質問することで、繁忙期やコアタイム、残業の有無など、より詳細な仕事内容や勤務状況を把握できます。例えば「繁忙期やそうでない時期、それぞれの残業はどのくらいになるのかについて教えてください」といった質問からは、月初や月末、年末年始や年度末など、1年を通じた働き方や部署ごとの仕事の大きさを推し量れるでしょう。

3.仕事のやりがいと難しさを聞く

職場の方からは、実体験としての「仕事のやりがいと難しさ」を確認できます。また実務の情報は自分と置き換えることで「どのような働き方ができるか」を想像できるでしょう。こういった質問をする際に、ネガティブな内容だけにならないよう「楽しさ」と「難しさ」など、ポジティブなイメージとセットにして質問するとよいでしょう。

求められる人物像

求められる人物像からは、その会社において人柄や精神性が重要視される働き方を把握できます。能力やスキル・キャリアパスを見据えて、勉強するべきことや挑戦する姿勢のあり方について見ていきましょう。

1.能力やスキル/勉強すべきこと

会社で求められるスキルや人物像について質問することで、企業側の「採用の軸」と自分の「就活の軸」、両側面から比較ができます。今からでも勉強しておいた方がよいことを質問することで、就職後に役に立つスキルや会社が求める精神性、将来的な能力の追加や成長についてなど、さまざまな感触を得られるでしょう。
また積極的な質問の姿勢からは、仕事面での学習意欲や成長性をアピールすることもできます。

2.キャリアパスについて

自分のやりたい仕事や目指す役職へのキャリアパス(経験や評価制度)に関する質問からは、目標の達成に向けて、以下のような具体的な情報が得られます。

  • 「役職に就くまでにどのくらいの年月やスキルが必要か」
  • 「どのような成長期間を経て、目標を達成したか」

上記のように困難な目標に挑戦する姿勢は、志望する企業で「本気で働きたい」という熱意を伝えられるでしょう。

採用情報に関する質問

採用情報に関する質問では、現在働く人たちがどのようにして採用に至ったのか、ホームページや説明会では聞けなかった情報を得られるでしょう。以下に解説していきます。

1.先輩社員の共通点や就職活動について

求められる人物像に似た質問ですが、「現在活躍している人の共通点」に絞ることが重要ポイントです。実際の職場において重要な資質やスキル、人間性や成長のための方向性など、採用側の軸と活躍の実例を把握できます。「企業が求めた人材」でもある先輩社員に「〇〇さんはどのような基準で就職活動に取り組みましたか? 」など質問をすることで、採用に至った就活の軸を確認できるでしょう。

2.ホームページ以外の情報について

ホームページや説明会では確認できなかった情報を質問することで、採用における「実際のところ」について把握できます。
また、よく考えられた質問をする姿勢は、熱心に企業研究に取り組んでいることが企業側にもしっかりと伝わるでしょう。

社風や雰囲気について

社風に関する質問からは、社内の雰囲気や人間関係、いわゆる居心地や風通しのよさについて把握できます。自分に合った環境で働くために重要なことでもあるので、しっかりと質問内容を考えておきましょう。

1.企業理念に関する質問

例えば、以下のような質問で、業務以外の雰囲気について把握ができます。

・ 「○○さんから見てここがよいと思える御社の企業理念はありますか」
・ 「御社の企業理念が浸透していると感じる時はどのような時ですか」

上記のように、企業理念への共感は採用要素のひとつです。質問の際には、「私は御社の企業理念の○○に感銘を受けており……」などと述べられるように準備しておきましょう。

2.人間関係の距離について

上司や同僚間の関係性や距離感について聞きたい場合は、「上司の方や同僚の方の呼び名をどのように呼んでいますか?」というような質問が良いでしょう。上記のような質問を通じて、「さん付け」や「ニックネーム」など、社員間の人間関係の距離や職場の雰囲気を把握できます。

3.社員教育や質問環境について

これは職場での教育や質問できる環境の有無に関する質問です。例えば「質問や情報共有はどのように行われていますか?」と質問することで、風通しのよさや、疑問点の話しやすさについて把握できます。

4.社内行事や交流について

いわゆる「飲み会」や「付き合い」など、社内行事の頻度、同僚間の仲のよさ、お酒の席などについて気になる方もいるでしょう。例えば「社内のイベントや同僚の方々の交流はありますか?」などと質問することで、社内行事や交流に関する情報を把握できます。

福利厚生やワークライフバランス

福利厚生やワークライフバランス、いわゆる「働きやすさ」への取り組みに関する質問では、「その会社独自の取り組み」について質問することをおすすめします。例えば、女性ならではの産前産後休業や男性も取れる育児休業など、期間やどのように取得できているかを確認しながら、質問内容を考えると良いでしょう。

1.休日の過ごし方について

社員の方々が充実した仕事をするためにも「リフレッシュにつながる休日」を過ごせているかは重要な要素です。「休日はどのように過ごされていますか」と質問することで、休日の取りやすさや取得率について確認できるでしょう。

2.ワークライフバランスについて

昨今の働き方改革で重要視されているワークライフバランスは、企業の重要な課題であり、長く働く上でも欠かすことのできない取り組みです。会社独自の特別な取り組みや健康のための制度について聞くために、「ワークライフバランスについて特別な取り組みはありますか?」などと質問してみましょう。

3.有給休暇や育休・産休について

新卒のみなさんにとっても、健康維持のための休みやすさや制度の利用状況、長く休んだ後の復職のしやすさや雰囲気などは気になるところです。例えば「有給休暇の取得率と産休・育休からの復職率について教えてください」という質問からは、働きやすさだけではなく、就職後に長く働けるかの答えが聞けるでしょう。

どれくらいの期間がある?

選考がはじまる3月までの間に、専門学校や大学3年生からインターンを始めるところがほとんどです。インターン時期は企業によって違いますが、専門学校・大学の長期休暇(8~9月・2~3月)などのシーズンに行われます。以下では短期・長期、季節ごとに行われるインターンについて見ていきましょう。

インターンの種類と期間
インターンの種類と期間

短期のインターン

短期は1dayもしくは1週間から1ヶ月程度を目安としています。1dayは文字通り、1日完結型インターンのことです。メリットとして、多忙な就活中でも参加しやすく、複数のインターンを組みやすい点が挙げられるでしょう。また1週間から1ヶ月の短期の場合、夏休みや冬休みなどの長期休暇を利用して参加しやすいという特徴があります。この期間中に功績を収めれば、本選考における面接の免除など企業によって優遇される場合もあるので事前に確認することがポイントです。

長期のインターン

長期は3ヶ月以上を目安とし、実際に職場体験をすることです。働く方々と一緒に仕事をし、ビジネススキル、社会人としてのマナーなどを学べられます。入社する際に社会人としての知識がすでに備わっていることから、難なくスタートできる点がメリットのひとつとして挙げられます。長期インターンの場合、平日の日中をメインに働くことになるため、学業との両立が難しいでしょう。しかし、ほとんどの企業では学業を優先してくれるため、事前にインターンの内容を確認する必要があります。

季節ごとのインターン

基本的に「いつ」と言う決まりはなく、ほとんどの企業では全シーズンで開催されています。季節で言えば、7~8月の夏季インターン、2~3月の冬季インターンが一般的です。夏季インターンでは長期休暇に合わせて、1週間以上のインターンを募集するところが多い傾向にあります。対し、冬季インターンは企業側が多くの学生に参加してもらい、選考に呼び込むことを目的としているため、1dayから1週間といった短期インターンの募集をかけるところがほとんどでしょう。

質問することでどのようなメリットが得られる?

志望先の企業で働く人の生の声、説明会では聞けなかった詳細な情報にも触れられるインターンシップでは、積極的に質問することで多くのメリットが得られます。ここではインターンシップで質問するメリットについて見ていきましょう。

現役社員の生の声が聞ける

インターンシップでは、その会社で現在働いている社員の方々に直接質問ができます。その質問を通じて、採用サイトや説明会では聞けなかった先輩社員の生の声を聞けることが大きな特徴でありメリットです。

その会社が自分に最適かわかる

インターンシップの際に質問を通じて、実際に企業側が求める人材やスキル、職場の環境や雰囲気について把握ができます。この情報を自分と照らし合わせることで、希望通りであるか、活躍できるかなど、本当に自分に合う会社かを確かめられるのです。

先輩社員に覚えてもらえる

インターンシップで指導していただく職場の方の中には、将来そこで共に働く先輩社員や、お世話になる方がいるはずです。インターンシップで積極的な質問をすることによって、一足早く自分のことについて覚えてもらえるかもしれません。

上手な質問ができるために

自分にとって必要な情報が聞けるように、またメリットを最大限に引き出せる「よい質問」ができるよう、事前に準備をして質問に臨みましょう。ここでは「質問の準備」についてどのようにしたらいいかを解説します。

どうやって探す? 質問の見つけ方

インターンシップで最適な質問ができるためには、まず企業のことについて理解することから始まります。以下で説明する質問の見つけ方を知ることでスムーズに準備ができるでしょう。

1.企業研究や業界研究で理解を深める

質問に生かせるよう、事前に企業研究や業界研究を行っておきましょう。企業理念や社是、事業内容について調べておくことで、その会社が大切にしていることや将来的な仕事上の課題について考えられます。
また企業研究や業界研究によって理解を深めていくことは、志望する会社への熱意や自己PRにもつながるのでしょう。

2.生インタビューの視聴をする

企業ホームページに載っている先輩社員の生インタビュー内容を聞く方法です。話の内容から気になる箇所をピックアップし、それに対する質問内容を考えてまとめておきましょう。企業の特徴や実際働いている方のやりがいについて理解するとともに、そこで働く自分をイメージした良い質問が作れます。

3.就活の軸を明確にする

自分のやりたい仕事、得意なこと、譲れない条件など、会社を選ぶにあたっての「就活の軸」を明確にしておくことがポイントです。この「就活の軸」を明確にすることで、自分と志望する会社との相性を確認できるでしょう。

避けるべき質問について

インターンシップの質問では、相手を問い詰めるような質問の仕方や、YesかNoの二択を迫るような質問は避けましょう。質疑応答は相手との対話になるため、質問する際の態度も注意する必要があるのです。担当者への質問のタイミング確認や情報量が多い際は質問を整理するなど、質問する際のマナーができていれば企業への関心を持って質問しているのだなと注目されます。以下では避けるべき質問事例について解説します。

1.調べればわかる情報

企業がWeb上で公開している情報や、説明会で既に取り上げられた情報など、事前に調べればわかる情報をインターンシップの場で質問するのはNGです。そのような質問をしてしまうと「この人はきちんと企業研究せずにインターンシップに来たのか」と思われてしまいます。
インターンシップは限られた期間で職場に触れられる貴重な機会です。この機会ならではの質問ができるように準備して臨みましょう。

2.相手が答えにくい質問

相手のプライバシーや会社の機密情報、また人事の方に他部署のことについて質問をするなど、相手が答えにくい質問はNGです。そのような質問からは「この人はTPOをわきまえていないな」と思われてしまいますから、そういう質問は避けるようにしましょう。
相手が答えやすく気持ちよく答えられるように、相手の立場も考えて質問できるようにしておきましょう。

3.条件面に終始する

始めから給与や待遇についての質問をしたり、福利厚生や長期休暇について質問したり、またこのような質問ばかりに終始することはNGです。条件面への質問が悪いわけではありません。しかし、そればかりの質問態度では「この人はお金や休みなど条件面のことばかり聞く人だな」、「仕事内容やキャリアなど他に優先して聞きたいことはなかったのか」などと思われてしまいます。
相手からの印象が悪くならないよう、お互いに気持ちよくやりとりできる質問と態度を心掛けましょう。

まとめ

インターンシップでの質問は、その会社で働く人たちの生の声を聞ける貴重な機会です。実際に働くことになるかもしれない職場から、リアルで詳細な情報が得られることは就活していく上では大きなメリットであると言えます。よい質問ができるよう、事前に準備することで質問のメリットを最大限に引き出せられるでしょう。中には避けた方がよい質問もあるので、質問時のマナーと併せて事前に企業情報を把握しておくことがポイントです。企業側によい印象が残せるように準備して質問に臨みましょう。

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