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第二新卒の転職の失敗例と成功のためのポイント(転職時期や転職サービスの種類)

date2024年10月08日
第二新卒の転職の失敗例と成功のためのポイント(転職時期や転職サービスの種類)
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はじめに

第二新卒の転職を成功に導くためには、成功させるための考え方を知ることも重要です。とくに第二新卒の場合は、社会経験があることから新卒とは違った転職活動の方法を知ることで成功の手掛かりとすることができます。

転職を成功に導くポイントを知り、必要な考え方を身に付ければ、よりよい未来を選択できるでしょう。この記事では、第二新卒の転職の失敗例から成功のためのポイントに触れていきます。

第二新卒の転職はうまくいかない?

第二新卒の転職はうまくいかない?

第二新卒の転職は、うまくいかないとは限りません。しかし、不満を優先した転職や方向性の定まっていない転職では、成功することは難しいでしょう。

転職理由で多いのは、現在の仕事と転職者の思い描いていた生活や環境とのミスマッチです。また、企業側でも第二新卒を積極的に採用しているところもあり、新卒が1年目、2年目で離職してしまうことも、転職してくることも見込んで採用活動を行っています。

そのため、第二新卒の転職がうまくいくかどうかは、転職者の意向や考え方とそれをいかに企業側に伝えられるかで決まるといえます。

よくある転職の失敗例

ここでは、第二新卒のよくある転職の失敗例を見ていきましょう。失敗例を知ることによって、転職を成功に近づけることが可能です。

失敗例1:前向きな理由の転職ではない転職を繰り返す

人間関係がうまくいかないことや働いている会社の待遇が転職の理由となることは多いでしょう。

しかし、目先の現職の不満を解決するためだけの転職では失敗する可能性が高いといえます。転職したとしてもすぐに不満点を見つけ、再度転職を行うといったパターンもあります。第二新卒であれば、売手市場であるため、転職先は見つけやすいといえますが現在の職場のデメリットのみを転職理由にすることは避けましょう。

実際に目的のない転職であれば、企業のデメリットばかりに目がいきがちになり再び転職を繰り返す、といった悪循環となるパターンも多いといえます。

そのため、転職する場合は不満点を明確にし、妥協できるポイント・譲れない点を整理したうえで方向性を定めて転職することが大切です。

失敗例2:転職先を決定する前に会社を退職した

転職する場合は転職先が決まってから退職しなければ以下のようなマイナスの要素が考えられます。

  • 金銭的な余裕がなくなりやすい(自己都合退職であれば失業給付金も3ヶ月後でなければ支給されない)
  • 転職者の将来を考える時間や余裕がなくなりやすい
  • 焦って転職者が望まない企業に転職をする

第二新卒においては、一般的に卒業後の3年間は第二新卒として扱われる事が多いと言えます。第二新卒として扱われる期間はある程度決まっているものの、焦る必要はありません。失敗する確率を下げるためにも転職先を決めたうえで退職しましょう。

失敗例3:新卒採用との違いを理解していない

第二新卒も新卒採用と同じ手順を踏む企業もあります。しかし、社会人としてのベースができているかどうかなど、第二新卒と新卒者では採用担当者から見られているポイントが違うという点を理解しておかなければなりません。

  • 新卒の採用基準

    スキルよりも人物評価がメインです。そのため、学生時代を通して何を行ってきたか、企業研究をしているのかなどから採用担当者は評価します。

  • 第二新卒

    企業によってスキルや経験を重視する企業と、人物採用の企業とで、どちらかに分かれます。スキルに重点を置く場合、1年で転職する人と3年目で転職する人とでは、3年目の方が評価されやすいと言えるでしょう。1年目で転職しスキルを武器に転職したい場合はその点も踏まえていくつかアピールポイントとなる強味とそれを裏付けるエピソードを用意するようにしましょう。また、人物評価に関しては、学生時代に学んだことのエピソードも重要ですが、それに加えて転職理由や退職理由の説明内容によって評価が大きく分かれると言えます。

採用担当者が第二新卒と新卒をそれぞれどのような点をポイントとし、見ているのかを把握しておくと、書類や面接の対策が立てやすくなります。

失敗例4:目先の業務内容だけを優先する

やりたいことや目指すものが決まっていたとしても、会社の事業内容や社風と考えや価値観が合わなければ、再び転職を繰り返すことが予想されます。

理由としては、やりたいことが明確であっても事業内容や長期的な業務内容に不満が出る確率が高く、そうなった場合、「再び転職すればいい」と考えがちであるためです。

転職成功のためのポイント

転職に失敗する理由に触れたうえで、転職に成功するポイントについて見ていきましょう。ポイントを理解することによって、転職を成功させる可能性を向上させられます。

ポイント1:職場に求めることの優先順位をはっきりさせる

職場に求めることの優先順位をはっきりさせるためには自己分析を行いましょう。今後自分が何を大事にしたいのか、仕事とプライベートはどちらを重視するか、どのようなスキルを身につけていきたいのかなどをしっかりと考える時間を取り、明確にすることが重要です。

例えば、下記のような要素について1つ1つについて自分の考えを書き出してみましょう。

  • 給料
  • 勤務体系
  • 人間関係
  • 働き方
  • 休みの日や通勤時間

それぞれの要素を整理し、何を優先するかを決めましょう。全ての希望が叶う職場を見つけることは至難の業なので、それぞれの要素の中で譲れるもの、そうでないものをしっかりと整理しましょう。

ポイント2:前向きな転職理由を考える

第二新卒の転職では現状に課題を感じて転職するため、転職理由がマイナスな理由となりがちですが、プラスに考えられる理由を整理して採用担当者に伝える必要があります。

たとえば、現状の業務では、スキルが身に付かないと考えていた場合、現職でどのようなスキルを身に付けたのか。そしてそれ以上のスキルアップがなぜ難しかったのか。転職することでどういうスキルアップにつながると考えているのか。などを伝えることが大切です。現状の不満ではなく、どのようなスキルがあり、今後更にどのように伸ばしていきたいのかを考えるようにしましょう。

ポイント3:将来的なビジョンを持つ

明確な目的を達成するために、転職先の企業でどのような働き方を行えるのかを転職前から想定しておくことが重要です。

数年先の未来に自分がどうなっていたいのか、その企業の業務内容を知ったうえでどのようなポジションを目指したいのかなどを明確にしましょう。

ポイント4:自分の希望と採用側の意向を確認する

転職する企業に対して、自分の今までの経験や考え方を整理し、人事や採用担当者に自分のアピールポイントと企業のマッチする部分を明確に伝えられるようにしましょう。

性格や働き方、考え方などの価値観のマッチ度が第二新卒の転職においてはスキルよりも評価の対象となることが想定できます。

ポイント5:転職先の企業の条件や環境について調べる

新卒採用と第二新卒の採用では、採用基準が異なるものの、労働条件は最初から明記されていることが多いです。

そのため、労働条件に対して納得できるかをよく確認しましょう。現状の待遇などに関して大きな不満がある場合には、転職先の企業の条件は比較した上でどのように違うのか違いを確認することをおススメします。

転職をうまくいかせるために知っておくと良いこと

転職をうまくいかせるために知っておくと良いこと

転職を成功に導くポイントとして、よく聞かれる質問とその回答例を知っておきましょう。

転職理由の説明

ここでは、前向きな転職理由の事例に触れて行きましょう。

  1. IT系のスキルアップを目指す場合
    「私が転職したいと思った理由は、さらにITやプログラミングに対するスキルや知識を向上させたいと思ったからです。現職では、担当業務が細分化されていて関わる部分が非常に部分的です。同じ業務を3年間行っており、一通りのことは対応できるようになりました。現在のスキルを活かしつつより幅を広げスキルを高めるために転職も一つの手段だと感じました。」

現状の課題と課題に対して自分がどのように向き合ったのか、今後どうしていきたいかについて説明ができると良いでしょう。

  1. キャリアチェンジを目的とした場合
    「私は現在、住宅の販売を行っています。しかし、元々プログラミングを学びたいという意欲が非常に強く、自身で無料のオンライン学習サイトなどでも勉強していました。転職しようと思ったきっかけは、営業管理システムが導入され、劇的に業務時間が短縮されたことに驚きを感じたためです。私も誰かのためになるスキルをプログラミングで提供したいと強く思い、転職に踏み切りました。」

何をきっかけに、キャリアチェンジしたいと思ったのか、そのためにどのような努力をしたのかを話せると良いでしょう。

  1. 労働環境が劣悪だった場合
    「私は現状では、事務職についており、多くの社員の方から感謝されることもあり、大きなやりがいを持って業務に取り組んでいました。しかし、業務が非常に立て込む状況が度々起こり、残業時間も深夜に及ぶことが連日つづき、体調を崩しがちでした。上司にも業務風フローについて相談しましたが会社の方針とのことで解決しませんでした。今後長く働いていくためにも安定して働ける環境のある企業で働きたいと思い転職に至りました。事務職で培った業務を先回りして考えながら仕事を進める姿勢を今後も活かしていきたいです。」

現状に不満がある場合は説明が他責にならないように気を付けましょう。解決に向けて取り組んだことや、身に付けたスキルとそれを今後どう生かしていきたいかが説明できると良いです。

転職時期はいつからがおすすめ?

転職時期はいつからがおすすめ?

転職を行う場合、おすすめの時期があります。それらの時期が何故おすすめといえるのか、具体的な理由について触れていきましょう。

1月から3月に転職活動→4月入社

この期間がおすすめの理由は、以下の理由が挙げられます。

  • 中途採用者・新卒者の入社時期を合わせ。研修を同じタイミングで行える
  • 多くの企業の決算期と重なる

たとえば、急な人事異動があった場合の人員補填と新卒者との同時入社を同じタイミングで行うことで、必要な人員の確保が企業は行いやすくなります。また、新卒者と中途採用者が同じタイミングで入社する場合、基本的な企業のルールや業務内容を研修で理解することが可能です。企業は決算期を迎えるタイミングで人事異動などを決定することが多いといえます。そのため、1月~3月にかけて転職活動を行うことで転職の成功率を高めることが可能です。

7月から9月に転職活動→10月入社

10月に決算を行う会社が多く、何かと新しい事業などをスタートする時期であるため、求人が増加する傾向にあります。また、3月決算の企業では半期となり、9月末で退職者が増加することから、4月と同程度に転職活動には向いている時期といえるでしょう。

たとえば、3月までに転職活動を活発に行い、転職が決まらなかった場合は、7月までに履歴書の内容などをブラッシュアップして再度本格的な転職活動を行うなどの動きを選択できます。

加えて、10月入社となる場合は以下のメリットが考えられます。

  • 一人だけではなく、様々な背景を持つ複数人の同僚と同時に入社
  • 研修よりも実務を通して業務になれていく

とくに、研修の有無に関しては4月の方が手厚いことが考えられるでしょう。しかし、業務に早く取り掛かれるため、業務に慣れるスピードが速いことは4月入社との大きな違いといえます。

おすすめの転職方法

おすすめの転職方法

転職方法は多様化しており、それぞれに特徴もあります。ここでは、転職方法における違いについてみていきましょう。

相談するなら

就活カフェを利用するなどの新しい方法があります。就活カフェでは、就活に関する気軽な相談を行える場所も多く、同じように就活を行っている人々が集まることもモチベーションを保つために役立つでしょう。

加えて、転職活動を行うにあたって活用できる無料Wi-Fiの提供なども現状の就活には重要だといえます。サイトの登録などのインターネットを活用しない転職活動は現状では非常に厳しいためです。

就活カフェにおいては、場所によっては、企業のセミナーやフェアが開催されることもあり、就活カフェで転職活動を行う1つの理由になっています。企業にとってもさまざまな学生に対して、自社をアピールすることが可能である点もメリットです。

また、プログラミング系の職種に就きたい場合には、カジュアル面談という形でキャリア相談をするという手があります。IT未経験エンジニアを多く採用している企業によっては、面接の前にカジュアル面談という形でキャリア相談に応じている場合があります。いきなり転職するのが不安な場合はそうした機会を活用し、相談をしてみるのはいかがでしょうか。

エージェント

転職エージェントを活用するメリットは、転職者の今後のビジョンに近い企業を選定して担当者が紹介してくれる可能性があることです。場合によっては、今までと異なる職種を薦められることもあるものの、担当者と転職者の間で信頼関係ができれば転職活動は成功しやすくなるでしょう。

たとえば、転職サイトではサンプルはあるものの、履歴書の書き方も誰かが教えてくれるわけではありません。しかし、業界に精通したエージェントからアドバイスをうけることでよりブラッシュアップしやすくなり、自分で作成するよりも人事採用担当者にアピールできるなどのメリットがあります。面接対策などに関しても、相談できるため、安心できるサービスの1つだといえるでしょう。

デメリットは、応募先企業との相性よりも、エージェントの担当者との相性に左右されることが挙げられます。また、同じエージェント企業の複数の担当者から案内が届くこともあり、転職者自身がある程度、情報を整理しておかないと混乱することもあります。

イベント/フェア

転職イベントやフェアは、多くの採用担当者と話せることがメリットだといえます。採用担当者と話すことによってその企業の雰囲気を知る、転職者にとって重要な要素を知ることが可能です。採用後のミスマッチを減少させるなど、転職する際の懸念点も解消できます。

また、企業について全く知らない状態であったとしても、イベントやフェアなどであれば多くの企業を知り比較することも簡単に行うことが可能です。加えていえば、同一の業務内容や職種だったとしても待遇が異なることも少なくありません。

対して、転職イベントやフェアのデメリットは以下のものが挙げられます。

  • 参加企業が限られているため、転職者のニーズを満たせる企業があるとは限らない
  • 転職者が集まるイベントであることから、書類選考以上に通過率が厳しいこともある
  • それぞれの企業を深掘りしてリサーチや検討するできない

とくに、大きな会場で行われる転職イベントやフェアは参加する人数が多いため、書類選考がなかったとしても、後日連絡来る可能性はあまり高くないことが予想されます。

転職サイト

転職サイトのメリットは、 web履歴書や職務経歴書を記述し、サイト上に登録することで企業の採用担当者にアピールすることが可能な点が挙げられます。

また、以下の点は転職者にとっては、大きなメリットだといえるでしょう。

  • 求人応募が気軽にできる
  • エージェントや採用担当者から連絡が来ることがある
  • 場合によっては、サイト内の担当者と話かできる

とくに、求人サイトは転職者の経歴や資格などを用いて応募し、採用担当者などにアピールすることが目的となります。とくに、応募する場合には、転職エージェントを経由するものもあるため、幅広い求人を検討することも可能です。

転職サイトのデメリットは、転職者のプロフィールや履歴書の記述内容のブラッシュアップにアドバイスをもらえない点が挙げられます。エージェントなどと比較した場合、転職者の希望やかなえたい未来までを考慮してアドバイスを行ってくれることは少ないといえるでしょう。

まとめ

第二新卒の転職は、成功のポイントを知り、対策を行うことによって成功率を上げることが可能です。また、転職理由や退職理由はどのような理由であっても、前向きに捉えられる内容を人事担当者に伝える必要があるといえるでしょう。

そして、第二新卒の転職失敗例を知り、様々な転職方法のメリットやデメリットを比較しましょう。それぞれの転職方法を併用して、使用することでデメリットをカバーした転職活動が可能となります。

最後のチェックポイント

  • 第二新卒の転職は失敗例・成功例を知る。
  • 仕事に求めることの優先順位を決めておく
  • 転職活動を行う時期は1月~3月、7月~9月がベスト
  • 転職理由は前向きに説明できるようにする
  • 転職方法の種類とそのメリットやデメリットを知っておく
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