25卒就活がやばい!その理由から対策までを解説
はじめに
「25卒の就活がやばいらしい」「何かが変わるらしい」などを耳にして、「就活はいつから始めればいいのだろう」などと不安に感じている就活生は多いでしょう。やばいといわれる理由からその対策までを紹介しながら、やばい時をチャンスに変えるためにやるべきことをお伝えします。
25卒の就活がやばいといわれる理由
やばいといわれる理由は、ルールが変ったりスケジュールが前倒しになったりすることが考えられます。さらに、コロナ禍の影響も含め以下で詳しく解説します。
インターンシップが採用に直結する
令和5年度から大学生等のインターンシップの取扱いが変わります。大きな特徴は、一定の基準を満たしたインターンシップで、企業が取得した学生の情報を採用選考に利用できるようになりました。
インターンシップと称さない | ||
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タイプ1 | オープン・カンパニー | 就業体験を必須とせず、「個社・業界の情報提供等」や「教育」が目的 |
タイプ2 | キャリア教育 | |
インターンシップと称して実施 | ||
タイプ3 | 汎用的能力・専門活用型インターンシップ | 就業体験が必須 「自身の能力の見極め」や「評価材料の取得」が目的 |
タイプ4 | 高度専門型インターンシップ(試行) |
この表はインターンシップを4つに類型化したものです。従来の1-DAYやグループワークなどはタイプ1・タイプ2に相当します。
タイプ3は就労体験を伴い、汎用能力活用型は5日間以上、専門活用型は2週間以上などの基準があり、ここで得た学生の情報を企業は採用選考に利用できるのです。この情報を活用できる開始日にも規定があります。以下の図をご参照ください。
就活の早期化がさらに進む
経済団体連合会に加盟する企業は、上記図のような日程を遵守する企業が多いです。
しかし、未加盟の企業・外資系企業やベンチャー企業・中小企業などは、必ずしもこのルールにのっとった活動をするわけではありません。少しでも優秀な人材を確保するために、早めから求人活動を行うのです。この時期が見えづらく、スケジュールも立てられないため、志望企業の申し込みに間に合わないことも起こりえるでしょう。
ガクチカが作りづらい
コロナ禍は、学校行事も部活も、アルバイトもままならない状況でした。多くの経験の中で身につく力や経験談が少ないことで、自己PRが書けない、アピールするネタがないと悩むことも多いでしょう。ガクチカが作りづらいことは採用担当者も承知しています。コロナ禍だから経験できたことなどに視点を変えてみる工夫も必要です。
ジョブ型採用も増えつつある
ジョブ型雇用とは、ジョブディスクリプション(職務記述書)に明記された職務内容に即した人材が採用され、職務内容を満たした成果によって評価される制度です。年齢や学歴ではなくスキルが重視されるため、専門学部で知識を習得してきた大学生にとっては、そのスキルを活かして対価を得られます。近年増えつつある採用方法と言えます。
就活が多様化している
コロナ禍の面接はオンラインが急増しました。落ち着きを見せる昨今ではオフライン面接も戻ってきています。面接だけをとってもオンライン・オフラインそれぞれの対策が必要です。
さらにカジュアル面談やSNS・スカウト型など企業とつながる手段も多岐にわたります。何を活用して就活を進めるのかを明確にする必要があるでしょう。
上記で述べたガクチカ・ジョブ型雇用・カジュアル面談について詳しく解説した記事です。参考にされてください。
ガクチカとは?書き方の例とポイントを解説!
ジョブ型雇用とは?これで理解できる!特徴・メリット・デメリット・メンバーシップ型雇用との違い
カジュアル面談とは? 目的・服装・準備・流れまで全て解説
就活環境はやばくない状況にある
多くの業種で人手不足が深刻な昨今、学生の民間企業への就職希望者数が約45万人に対し、求人総数が約32万人超過需要になっている現実からも、決して就職環境がやばいとは言えません。以下でもう少し詳しく見てみましょう。
就職内定率は上がっている
2024年卒の大卒求人倍率が1.71%と前年の1.58%よりアップして、コロナ禍前に近づきつつあります。
また、2024年大卒者を対象にした、2023年5月時点での就職内定率も65.1%と前年同月より+6.7ポイント上昇しました。
厚生労働省と文部科学省は共同で、令和5年3月卒業予定者の就職内定状況を調査したこのような結果もあり明るい状況がうかがえます。
卒業直前の令和5年2月1日現在の資料です。
- 大学(学部)は90.9%(前年同期差+1.2ポイント)
- 短期大学は86.8%(同-0.1ポイント)
- 大学等(大学、短期大学、高等専門学校)全体では90.8%(同+1.1ポイント)
参考:厚生労働省|令和5年3月大学等卒業予定者の就職内定状況(2月1日現在)を公表します
参考:リクルートワークス研修所|第40回 ワークス大卒求人倍率調査(2024年卒)
本当にやばい25卒就活者とは
25卒就活がやばいといわれても、すべての25卒がやばいわけではありません。以下ではどのような就活生が本当にやばいのかを紹介します。
時候の流れを理解せずのんびりスタート
上記でも述べた通り、2023年5月時点での就職内定率が65.1%となり、前年より増加傾向にあることからも、年々就職活動の時期が早まっていることが示唆されます。この現実を知らずに例年通りに就職活動を開始しても、出遅れてしまうことは否めません。正しい情報収集ができない就活生はやばいと言えるでしょう。
インターンシップに参加しない
インターンシップに参加することは時間も労力も多く必要とします。会社説明会や情報収集で企業情報は十分と考える人もいるでしょう。しかし、25卒からは採用に直結するインターンシップを利用しない手はありません。自分に合った相性のいい企業と出会える貴重な機会ですから、志望企業を絞ってインターンシップを有効活用しましょう。
やるべきことの優先順位がつけられない
就活を順調に進めるためには、予定を把握してスケジュールを立てることが重要です。志望企業によっては、就活の開始時期も異なります。周囲が動きはじめたから自分も動くではなく自分のスケジュールを作りましょう。スケジュールを立てることで、最初に準備すべきことや過程の中に不足が無いかなども理解できます。やるべきことに優先順位をつけて、一つひとつ解決していくことが大切です。
やばいを、やばくないにするためにやるべきこと
大学3年の4月スタートは普通と考えましょう。その前に準備できることも多いので、スタート時点で即活動開始できるように早めの準備を進めましょう。
以下ではやるべきことを詳しく解説します。
自己分析で自分の本質を理解する
自己分析とは、自分の強みや特性、長所短所を知るための大切なプロセスです。就活においては、どのような職種で何の仕事をしたいのか、自分はその仕事に向いているのかなどを明確にするために自分と向き合うことを言います。志望職種・志望企業を選択する際の基本と理解しましょう。
また、自己分析で自分の本質を理解していれば、就活中の自己紹介や自己PRにおいて、志望企業でどのように活躍できるかが明確になり強いアピールができるでしょう。
自己分析のやり方を紹介した記事です。こちらも参考にしてください。
内定につながる自己分析のやり方。誰でも無料で簡単にできる効率的方法
業界・企業研究で志望企業を絞る
企業研究の方法は、四季報や業界地図を読んだり、志望企業のHPを分析したり財務諸表をひも解くなどさまざまな方法があります。その中で自分が本当にやりたい仕事・職種を見つけ、やりたい仕事が実現できる企業を絞り込む必要があります。
有名な企業で名前を知っているから、今流行っている業種だからなど、表面的に見えるところでの企業選びは避けましょう。業界・企業研究で、名も知らない企業に活躍の場を見つけることも可能です。
企業研究のひとつの方法を紹介した記事です。ご活用ください。
就活生必読!四季報が企業研究にオススメな理由と読み方
エントリーシートを書く
エントリーシートには、なぜその企業なのか、その企業で何をしたいのかなどを明確にアピールする必要があります。そのためにはしっかりとした自己分析と企業研究がなされていないと、薄っぺらな内容になってしまい熱意が伝わりません。書き方の基本は手本となるサイトによってさまざまありますが、内容は素直な自分を表現するとよいでしょう。
エントリーシートを書く際の心構えに触れた記事です。参考にしてください。
就活で意識したい心構えは?就活成功のコツを伝授
面接対策を行う
コロナ禍で学生生活を過ごし、対面でのコミュニケーションに慣れていない就活生にとって、対面での面接は極度の緊張が生じると考えられます。面接対策の中でも対面での練習が大切になるでしょう。友人・家族の協力のみでなく、就活サイトの利用も有効です。オンライン・オフラインそれぞれに応じた対策が必要です。
いろいろな場面を想定した面接対策と回答例をまとめた記事です。ぜひ参考にしてください。
面接対策!完全マニュアル
長期インターンシップに参加する
記事冒頭でもご説明した通り、長期インターンシップは採用に直結します。少なくとも3社以上の参加がおススメで、同業種だけでなく異業種も経験することで新たな発見もあります。ぜひ有効活用してください。複数社に参加するためには、早い時期からの準備が必要です。自分のしたい仕事ができる企業と出会うために、参加企業選びと準備をしましょう。
インターンシップについて詳しく解説した記事です。一読をおススメします。
インターンシップとは?今さら聞けない内容/メリットなど解説
まとめ
25卒就活がやばいといわれる理由は、状況や環境の変化に気づけずに対応の遅れが一番の要因です。自分の人生を左右する重要な就活期間は大変短いです。この短期決戦を勝ち抜くためにも、正しい情報収集と迅速な行動が大切と言えます。
やばい時こそチャンスととらえ、できることを最大限に活用しましょう
最後のチェックポイント
- 25卒就活がやばい理由は、変化に気づけないこと
- インターンシップが採用に直結する
- コロナ禍から変化した状況を理解しよう
- 就活環境はやばくない
- やばくないにするためにやるべきことがある