必ず知っておきたい社会人マナーとは?役立つオススメマナー本も紹介
はじめに
就職が決まり晴れて社会人として働くことになったら、できるだけ早く身につけておきたい「社会人マナー」。学生の頃とは違い、さまざまな人と関わり仕事をしていく上で、最低でも基礎的な社会人マナーを覚えておきたいものです。
しかし社会人マナーが必要と言われても、どのようなことを押さえるべきなのかわからない人や、できているかどうか不安な人もいることでしょう。
そこでこの記事では、社会人マナーとはなにか、なぜ必要なのかにはじまり、社会人マナーの基本中の基本6項目と社会人マナーを学ぶ方法などを交えながら詳しく紹介します。
社会人マナーとは?
社会人として働いていく上で身につけておきたい「社会人マナー(ビジネスマナー)」は、なぜ必要とされるのでしょう。そもそも社会人に求められる「マナー」とはどのようなものなのかも気になるところです。
「社会人マナー」が必要だと言われていても、決められたルールを守っていたり、成果を出していたりするのであれば、些細なマナーなんて気にする必要がないと考える人もいるかもしれません。しかしそれでも重要視されるにはなんらかの理由が必ず存在するはずです。
社会人マナーの必要性について確認していきましょう。
社会人としてのルール
上司や同僚・部下など、世代も価値観も異なる人たちが集まり働いていくためには、確固たる信頼関係を構築することが必要です。社会人マナーはコミュニケーションを取ることや信頼関係を深めるための心強いサポートとなるために、必要不可欠であると考えられているのでしょう。
たとえば「ほうれんそう(「報告」「連絡」「相談」)」などは、仕事をスムーズに進めていくために必要なコミュニケーションで、社会人マナーの基本動作とも言われています。一見業務に関係ないように思える飲み会でのマナーなども、円滑なコミュニケーションを取るために押さえておけば、ご自身への評価につながるでしょう。
マナーの基本
社会人マナーを身に着けておくことは、個人の評価だけではなく所属する組織全体の評価にもつながります。しかし何から身につけていけばいいか迷う人もいるかもしれません。
- ハキハキとした挨拶
- 正しい言葉遣い
- 持ち物やTPOを考える
- メール
- エレベーター
- タクシー
まずはこれら6つの基本中の基本となる社会人マナーを紹介しますので、ご自身ができているかどうかを確認していきましょう。
ハキハキとした挨拶
社会人だけに限らず、ハキハキとした挨拶をすることはコミュニケーションの基本中の基本です。ハキハキとした挨拶をしていると、お互い気持ちよくスムーズに仕事を進められるきっかけになってくれるでしょう。
上司や取引先にだけハキハキとした挨拶をするのではなく、社会人マナーとしては同僚や部下など、いつも顔を合わせるすべての人に気持ちのよい挨拶を心がけてください。別け隔てなく気持ちのよい挨拶ができることで、相手もあなたに安心感をいだき、信頼関係も深まっていくことでしょう。初対面の相手に対してならばなおのこと、重要となるポイントです。
正しい言葉遣い
挨拶同様に社会人マナーの基本となるのは、「正しい言葉遣い」です。尊敬語や丁寧語、謙譲語などが曖昧になっていないでしょうか。対面する相手が誰かによって正しく使いわけなければ、相手に失礼となってしまいかねません。
正しい言葉遣いは一度習得してしまえば、長きに渡り会話をする上で心強いスキルとなるでしょう。相手のことを考えて正しい言葉を選ぶことは信頼関係を深めることにもつながります。
いざというときに困ることのないよう、普段から正しい言葉づかいができるように練習をしておいてください。
持ち物やTPOを考える
さまざまな人と出会うビジネスの場では、挨拶をはじめとする第一印象が重要な鍵を握るシーンが多く登場します。初対面の人との信頼関係を築くためには、見た目から与える印象に気をつけることも社会人マナーだと言えるでしょう。
好印象を与えるための社会人マナーは、TPOをわきまえた身だしなみが鍵を握ります。服装や腕時計やバッグなどの持ち物、髪型や化粧・ネイル、男性の場合はヒゲやネクタイなど……。華美なものは避け、清潔感があるその場にふさわしいものを選びましょう。
清潔感のある身だしなみを整えておくためにも、ハンカチなどの小物類も必ず持参しておくよう意識してください。
髪型や髪色についても好印象を持たれるには共通点があります。清潔感や信頼感を感じてもらえるには何に気を付けると良いか、【好感度アップ】社会人の髪型・髪色のマナー(メンズ・レディース)の記事で扱っていますので、確認してみてください。
メール
手軽なやり取りができることから落とし穴が多いメールにも、社会人として押さえておきたいマナーがあります。メールのマナーのうち、基礎的なこととして以下の5つをきちんと押さえておきましょう。
- 要件は簡潔に
- 相手にわかりやすいよう丁寧な文章を意識する
- 文脈がおかしくないか注意する
- 誤字脱字や誤変換がないかを再確認
- 最後に送信相手の宛先や肩書、名前が正しいかの確認を
以上5項目がメールの基本マナーです。他にもビジネスメールの場合は顔文字や絵文字を使用しないなどもあげられますので覚えておくといいでしょう。
エレベーター
エレベーターに乗るタイミングや、立ち位置などにも社会人マナーは存在します。
上司や取引先の人など、自分より目上の人とエレベーターに同乗する場合は、自分が一番に乗り込み、操作盤の前で全員が乗ったことを確認するまで「開」ボタンを押しておきましょう。降りる場合も「開」ボタンを押して待ち、全員が降りたことを確認してから自分も降りるという流れがエレベーターでの正しい社会人マナーです。
操作盤の前に立つ場合、目上の人に完全に背中を向けてしまうと失礼に当たります。体を少し開いて半身に立ち、側壁に背中を向ける形が理想的です。
タクシー
移動でタクシーを利用する場合は、事前にタクシーを止めておきましょう。万が一大きな荷物などがある場合は、自ら率先してトランクに入れるようにしてください。
タクシー内の座席のマナーとしては、運転席の真後ろの席が「上座」となります。一番目上の方から乗り込んでもらえば間違えなくていいでしょう。道案内や支払いをする人は、後部座席に乗り込むのではなく助手席に座ります。仕事上でのタクシー利用の場合は、領収書を忘れずにもらうようにしてください。
降りたあともトランクに荷物がある場合は、出発時と同じように自ら率先して荷降ろしをすることも忘れずにおこないましょう。
社会人のマナーがわからない!不安な場合は?
社会人マナーの基本中の基本はご紹介しましたが、まだまださまざまなマナーが存在します。いざというときに困らないようにしたいと考えてはいても、勉強不足だと感じる場合はどうすればいいのでしょう。
ここでは「本で学ぶ」方法と、「研修で学ぶ」方法の2種類をご紹介しますので、ご自身にあった方法で社会人マナーの習得を目指しましょう。
本で学ぶ
本で学ぶことは、自分の好きな時間や好きな場所で学べるメリットがあります。そこで本で社会人マナーを学びたい人にむけて、以下の2冊を紹介します。
『ビジネスマナーの解剖図巻』
出版社:エクスナレッジ/著者:北條久美子
144ページに渡る内容は、社会人初心者の人向けのマナーから雑談力を高めるような高度テクニックまでを網羅。社会人としての「一般的マナー」の型を覚える最初の一冊としても最適。
『入社1年目ビジネスマナーの教科書』
出版社:プレジデント社/著者:金森たかこ
280ページに渡る内容は、周囲にはなかなか聞けない・教えてもらえないような初歩的な社会人マナーの常識が列挙されています。わかりやすいイラスト解説も魅力。
研修で学ぶ
オンライン講座や会場を借りての研修・講座などを利用し、社会人マナーを習得する方法には、本で学ぶ一方通行の学びではなく、実践を用いた学びを得られることが最大のメリットと言えるでしょう。
対面での研修や講座の場合、その場でわからないことを質問したり、できていないことを指導してもらえたりする点もポイントです。デメリットとしては、開催に関しての時間や場所に対する制約が発生しますので、忙しい人の場合は調整が難しいかもしれません。
マナー講座や研修はいろいろ開催されていますので、スケジュールや受講方法などの詳細を確認し、ご自身にあったものを選んで受講するといいでしょう。
まとめ
社会人として働く上で必要な「社会人マナー」。ここで紹介したマナー以外にも多くのマナーが存在します。しかし一度にすべてを覚える必要はありません。早く覚えるに越したことはありませんが、まずは基本中の基本の部分を丁寧に学んで身につけることを優先してください。
社会人としてのマナーは、一度習得して身につけてしまえば簡単に忘れてしまうことはないでしょう。だからこそ社会人となった最初のうちに基礎・基本をしっかりと見につけておくことをオススメします。
あまり難しく考えず、最初は相手に不快感を与えないためにはどうすればいいかを考えながら行動し、失敗をしながらでも構いませんのでその他のマナーを習得していきましょう。
最後のチェックポイント
- 社会人マナーは信頼関係とコミュニケーションを深めるサポートスキル
- 社会人マナーの基本は第一印象で好印象を与える行動につながる
- 正しい言葉遣いやハキハキとした挨拶、清潔感が相手に安心感を与える
- TPOをわきまえた身だしなみも重要なマナーのひとつ
- 社会人マナーは本や研修・講座などで学べる
- 一度習得した社会人マナーは簡単には忘れないので最初にしっかり学ぶ
- 相手に不快感を与えないためにはどうするかを第一に考える