【好感度アップ】社会人の髪型・髪色のマナー(メンズ・レディース)
はじめに
社会人になるとどんな髪型・髪色がふさわしいのでしょうか? ビジネスにおいては清潔感や好感度がとても大切です。社会人の身だしなみの一つとして、髪型や髪色は印象を大きく左右します。
この記事では社会人のあなたに向けておすすめの髪型や髪色を紹介します。男女別に詳しく紹介し、具体的な髪色の目安にも触れます。
他にも、必ず知っておきたい社会人マナーとは?役立つオススメマナー本も紹介の記事もございます。併せてチェックしてみてください。
メンズ(男性)の場合
まずはメンズ(男性)の髪型について見ていきましょう。清潔感のあるヘアスタイルは第一印象アップに欠かせません。スーツやオフィスカジュアルに似合う、爽やかな髪型を意識してみてください。
特に前髪は顔の印象を左右するポイントです。あまり重くならないように注意し、おでこを見せるように前髪を上げるのもよいでしょう。また、スタイリングの際にはヘアワックスをつけすぎないよう気を付けてください。もちろん、ワックスなしでキマる髪型なら毎朝の支度も楽になります。
ショート(短髪)
メンズの髪型の中で最も軽やかな印象なのはショート(短髪)ヘアです。爽やかで清潔感のあるヘアスタイルと言えるでしょう。業種・職種を問わず幅広い職場で好まれます。
おでこ、眉、耳に髪の毛がかからないように短くすることで見える顔の面積が広くなり、相手に明るく元気なイメージを与えることができます。特に新入社員の頃は活発な印象が好感を持たれるため、ショートを選んでおくと無難かもしれません。
スタイリングではワックスやジェルを使い、全体に自然なツヤ感を出したり、毛先の流れを整えたりしましょう。前髪は上げるか、分けて流すようにします。ベリーショートなら忙しい朝もセットが簡単です。ただし、坊主ほど短くすると威圧的な印象を与えかねないため、短くし過ぎないように注意してください。
ツーブロック
ツーブロックとは、主にトップを長めに残し、サイドやバックを短めにカットした髪型のことです。髪の長短差やカットする部分の工夫で印象がずいぶん異なります。
ツーブロックはスーツによく似合い、オシャレな雰囲気を出せるため社会人にも人気です。サイドやバックを短くすることで髪量が減り、顔周りのすっきりした清潔感も演出することができます。
ただし、なかにはツーブロックをよく思わない会社があることも事実です。「チャラチャラしている」「派手」「怖い」印象に見られることがあるため、特に新入社員の頃は注意してください。短い部分の面積を広げすぎたり、極端に短くしたりしないなど、やりすぎない程度にとどめましょう。
刈り上げ
刈り上げとは、サイドやバックをバリカンやハサミで短くカットすることです。刈り上げる髪の長さで印象が変わり、一般的な6mmだと肌がうっすら見える程度、9mmで肌がぎりぎり見えないくらいになります。社会人におすすめなのは、地肌が透けすぎない6~9mmの範囲です。
ツーブロックと刈り上げの違いは、髪の長い部分と短い部分がつながっているかどうかです。ツーブロックは髪が2つのブロックに分かれ、長い髪の毛が短い部分に覆いかぶさっている髪型です。一方刈り上げは、髪の長さがグラデーション状にトップまでつながっている自然なスタイルを指します。
刈り上げでも長短差でメリハリを出すことは可能です。ツーブロックに比べてよりナチュラルなさっぱりした印象となります。刈り上げた部分が伸びてくると見た目が悪くなるため、こまめなメンテナンスも必要です。
パーマ
パーマと言ってもしっかり強めのカールからナチュラルにクセづける程度まで、さまざまなデザインがあります。上手にスタイリングできない、直毛で硬い印象になってしまう、髪のボリュームやハリ・コシが以前よりもなくなった、そんな悩みを解決できる手段でもあります。
注意点としては、清潔感があり好感が持てる程度にとどめること。例えばニュアンスパーマでほどよいウェーブ感や無造作感を出すのはおすすめです。もともと直毛であれば柔らかい印象になり、扱いやすくもなります。ややしっかりしたカールであれば、髪全体に動きが出てボリュームアップさせることが可能です。
ただし、パーマを禁止している会社もあるため、自社の規定を確認し、先輩や上司のヘアスタイルも見てみてください。業種・職種はもちろん、職場にふさわしい髪型も重要です。
おでこが広めの人・丸顔の人
おでこの広さが気になる人も多いようです。メンズのヘアスタイルはレディースほどバリエーションがないため、どの髪型がいいか困るかもしれません。しかし上手にヘアスタイルを変えることで、悩みをちゃんとカバーすることができます。
おでこの広さをカバーするのに重要なのは前髪です。前髪を重めに作ればおでこの面積を狭く見せることができます。もしくはアップバング(前髪を上げる)で爽やかなスタイルを作り、目線をトップに誘導することも可能です。
丸顔に悩む場合はサイドをすっきり短くカットすると、全体的に縦長のすっきりした印象に近づきます。あるいはニュアンスパーマをかけて顔周りに動きを出し、小顔効果を狙うのもいいでしょう。
いずれにしても、自分のフェイスラインや髪のクセによって似合う髪型は違うため、信頼できる美容師さんに相談してみましょう。
髪色
社会人になると、学生時代のように自由にカラーリングというわけにはいきません。基本的には黒色(地毛の色)にしておくのが無難でしょう。
そもそも会社の規定でカラーリングを禁止している所もあります。髪色自由という会社も増えていますが、まだまだ「チャラチャラしている」と見られがちなのも事実です。特に入社して間もない内は少し様子を見てはいかがでしょうか。
カラーリングをする場合は、ビジネスシーンで違和感のない明るさを選んでください。暗めの色ならOKという社風でも、オフィスの照明によっては明るく見えてしまう可能性もあるため、要注意です。またしばらくすると根元部分とカラーリング部分の差が目立ってくるため、身だしなみを保つには継続的に染め直す必要もあります。
レディース(女性)の場合
次にレディース(女性)の髪型について見ていきましょう。メンズに比べるとレディースの方が様々なヘアスタイルができる分、社会人としての正解が分からないと感じる人もいるかもしれません。基本的には男女問わず清潔感が第一です。それをふまえた上で、自分の顔立ちや雰囲気に似合い、かつビジネスシーンでもふさわしい髪型を選びたいものです。
全体の長さだけではなく、前髪だけでもずいぶん印象が変わります。幼く見えたり、古臭く見えたり、メイクと同様に顔のイメージを決める重要なポイントです。前髪を固定するため目立つ位置にヘアピンをつけるようなことはおすすめできません。
また、就活のメイクで清潔感と好感度を上げる具体的方法(アイシャドウ・眉毛・リップ)の記事ではビジネスシーンにピッタリなメイク方法もご紹介しています。是非参考にしてみてください。
ショート
ショートはさっぱりと軽やかな印象を与えるヘアスタイルです。快活でマニッシュなイメージもあり、年齢を問わず選べる髪型と言えます。さらに耳が見えるようにすると爽やかですっきりとした雰囲気になります。
ショートは髪の重さがないためトップの高さを出しやすく、毛先のアレンジで全体に動きをつけることもできます。また、髪が短い分シャンプーやドライヤーなどが短時間で済むことも、忙しい社会人には嬉しいポイントです。
短すぎる髪型に抵抗がある場合は、ショートボブ程度の長さにすればよりナチュラルで扱いやすくなります。個性的なベリーショートは規定で禁止している会社もあるため、注意してください。
ミディアム
肩から鎖骨あたりまでの長さのヘアスタイルがミディアムです。知的な雰囲気もほどよい爽やかさも叶うため、多くの人におすすめできます。
ミディアムの長さになると毛先を巻きやすく、ヘアアレンジの幅もぐんと広がります。気分や季節に合わせてアップにしたり下ろしたりと、自由度の高い長さです。ヘアアレンジが苦手な場合も、顔周りにレイヤーを入れるなどカットの仕方で印象を変えられます。
注意点としては、肩につく長さであるため、毛先がハネやすく、スタイリングが少し面倒なところもあります。悪く言えば中途半端な長さでもあるため、ボサボサ頭や単なる伸ばしっぱなしにならないようメンテナンスを心がけましょう。
ロング
女性らしい雰囲気を演出できるロングヘアは、やはり人気の髪型です。サラサラのロングストレートやゆるふわな巻き髪に憧れる人も多いのではないでしょうか。
ロングならコテ・アイロンも使いやすく、編み込みなどさらに幅広いヘアアレンジが可能です。髪の重さがあるためクセが出にくく、忙しい朝にはひとまず結んでおけばOKという手軽さもあります。ショートヘアに比べて輪郭をカバーしやすいのも嬉しいメリットです。
ただし、髪が長い分、清潔感には注意してください。ゴムで束ねたりピンで止めたりして、だらしない印象を避けることが大切です。こまめにカットする必要はありませんが、キレイな髪を保つためには乾燥やダメージへのケアも欠かせません。なお会社によっては、長い髪は束ねるという規定があるため一度確認してみましょう。
パーマ
社会人として好まれるパーマは、あくまでナチュラルな雰囲気のゆるいカールです。強すぎる派手なパーマはビジネスでは違和感があり、どこか古さを感じさせる可能性もあるため避けましょう。
上手にパーマをかければカットだけよりもニュアンスが出て、ふんわり柔らかな印象や華やかな印象を演出できます。クセが強くて毎日のセットに時間がかかるという人は、ストレートパーマをかけることもおすすめです。自分の髪を扱いやすくする方法として検討してみてください。
ただし、パーマをかけるとどうしても髪が傷みやすくなります。最近ではダメージを与えにくい薬剤も増えているため、できれば髪に優しいものを選びましょう。職場によってパーマ禁止の所もあるため、残念ながらかけられない場合もあります。
髪色
メンズに比べるとレディースのカラーリングはより一般的と言えます。ただし、髪色の明るさや色味には注意が必要で、職種によっては明るめの髪色はよくないとされています。落ち着いた色味の範囲を心がけましょう。
暗い髪色でも、色味をプラスすることで好みの印象に変えることができます。例えばピンク系のカラーなら赤みが多いため、甘さやツヤが出ます。あるいはアッシュ系のカラーなら落ち着いた印象になり、ナチュラルな透明感を出すことが可能です。単に暗くするわけではなく、色の特徴を活かして重く見えにくい工夫をすることもできます。
髪質によって色落ちしやすかったり染まりにくかったりするため、美容師さんに相談することが効果的です。カラーリングもパーマと同じく髪にダメージを与えやすいため、特に長い髪ほどしっかりしたケアが必要となります。
髪色のレベル(トーン)
社会人の髪色は落ち着いた色がいいと分かっても、具体的にどのぐらいを目安にしたらよいのでしょうか。カラーリングの際には、髪の明るさを数字で示した「トーン」という言葉が使われます。美容室で髪色の見本を見たことがある人も多いでしょう。
トーンの共通基準になっているのは、日本ヘアカラー協会(JHCA)が提唱している「レベルスケール」です。数字が小さいほど暗く、大きいほど明るい髪色を表します。同協会では企業の一般的なレベルとして6~8レベル(トーン)を推奨しています。
これはいわゆる「普通の茶髪」ぐらいを指し、6トーンはやや茶色味を感じる程度の上品さ、8トーンはほどよく明るいナチュラルカラーとなります。この範囲であれば社会人にもOKとされているため、美容師さんに具体的なトーンを伝えると安心です。もちろん、職場でトーンが決められている場合はその明るさに従ってください。
まとめ
社会人の身だしなみとして髪型や髪色は重要なポイントです。第一に求められるのは清潔感であり、髪型や髪色次第で相手に与える印象を左右するといっても過言ではありません。
特に社会人経験が浅い頃は、髪の色は黒色(地毛)か落ち着いた色味が無難です。パーマをかける場合はニュアンスをつける程度のゆるさがよいでしょう。髪の長さは毎日のスタイリングにも関わるため、自分に合うスタイルを相談しながら決めてみてください。
最後のチェックポイント
- 社会人の身だしなみの一つとして、髪型や髪色は印象を大きく左右する
- 男女ともに清潔感が大切
- 前髪は顔の印象を決める重要なポイント
- 髪型を工夫することでおでこの広さや丸顔もカバーできる
- パーマをかける場合は派手な印象を避ける
- 社会人の一般的な髪色として6~8レベル(トーン)の明るさが推奨されている