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SAPエンジニアとは?業務内容や年収・将来性などを解説

date2024年07月17日
SAPエンジニアとは?業務内容や年収・将来性などを解説
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はじめに

  • 「SAPエンジニア」とはERP製品である「SAP」を取り扱うエンジニアのこと
  • 業務内容は 1パラメータ設定 2アドオン開発 3コンサルティング
  • 年収相場は正社員が約600万円、フリーランスは1,000万円以上が期待できる
  • 「「ABAP」の知識」「SAP関連資格の取得できる能力」が求められる
  • 一般的なキャリアパスは「SAPエンジニア」→「SAPコンサルタント」
  • SAPエンジニアの活躍は今後も増えていくので将来性は非常に高い

内容としては、ERPの分野で大きなシェアをもつ「SAP」のエンジニアについての知識を提供していく記事になります。

SAPエンジニアとは

急に「SAPエンジニアとは何か?」と聞かれても、困ってしまう人が多いのではないでしょうか。簡単に説明するならば、SAPエンジニアとはERP製品である「SAP」を取り扱うエンジニアのことです。

「SAP」とは

「SAP」とはどのような製品なのでしょうか。
SAPはドイツのソフトウェア会社SAP SEが開発・販売する「ERPシステム製品」です。
このSAPという製品は、世界規模で大きなシェアをもち規模を問わず多くの企業で使用されており、ビジネスプロセスの効率化とデータの統合管理に貢献しています。

「ERP」とは

「ERP」とは何でしょうか。
エンタープライズ・リソース・プランニング(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)の略称で企業に存在するすべての資源(人材、資金、情報、物資など)を一元管理して最適化するための統合型情報システムのことです。ERPの導入にはコストや時間がかかる反面、大きなメリットを得られます。

ERPとCRMの違い

ERPとCRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)は、企業の情報資産を管理するものとして混同しやすいので注意しておきましょう。ERPは「在庫管理」「会計管理」などの多くを含む業務全体に関するデータを統合する幅広い意味のもので、一方のCRMは業務の中でも「顧客情報」に関するさまざまなデータを管理するものです。部分的な管理と、全体的な管理の違いがあります。

SAPエンジニアの業務内容

SAPエンジニアはどのような業務をおこなうのでしょうか。3つに分かれていますのでそれぞれについて解説していきます。

1 パラメータ設定

「パラメータ設定」について解説します。SAPのパラメータを企業に合わせて設定やカスタマイズする作業です。パラメータを設定することで、SAPシステムの動作や振る舞いを細かく調整して、各業務プロセスを効率化できます。
SAPにはさまざまな設定項目が用意されており、パラメータ設定の必要数は膨大です。内容は複雑・広範囲にわたるため専門的な知識と経験を要求されますが、設定を適切におこなうことで業務プロセスの効率・最適化を実現できます。

2 アドオン開発

アドオン開発とは、標準機能にはない機能を追加開発することです。SAPシステムは、幅広く・多くの機能を提供していますが、それでもすべての企業に共通する機能を備えることはできません。SAPを導入する企業に合わせた適切な設定・開発・運用が必要です。企業に合わせて業務プロセスや標準機能を拡張したり、新しい機能を追加したりする必要があります。
SAPのアドオン開発は、企業ごとのニーズに対応するために重要であり、ビジネスプロセスの効率化と柔軟性を推進させます。

3 コンサルティング

キャリアを積んだSAPエンジニアはコンサルティングを担当することもあります。SAPに関する深い知識と経験をいかして、企業がSAPシステムを導入する際に導入支援をおこなうといったものになります。
SAPエンジニアのコンサルティングを活用すると、企業はSAPによるERPシステムを効果的に導入・運用でき、結果として業務効率化やコスト削減、競争力強化が達成されます。

SAPエンジニアの年収

SAPエンジニアに興味のある人は、年収相場について気になる方も多いのではないでしょうか。

結論としては、経験年数・スキル・雇用形態など、複数の要因によって大きく異なります。大きな目安として、正社員SAPエンジニアの年収相場は600万円程になるでしょう。一般に年収が高いといわれるIT関連の職種の中でも、SAPエンジニアは高待遇であることがわかります。理由としてはSAPエンジニアは需要が非常に高い点、専門的な知識とスキルの習得が必要とされる点です。
また、フリーランスのSAPエンジニアの年収は、経験年数が浅いうちは正社員のSAPエンジニアよりも低い水準ですが、経験を積めば年収1,000万円以上も可能となります。

SAPエンジニアに求められるスキル

SAPエンジニアにはどのようなスキルが求められるのでしょうか。
まず知ってほしいのは、SAPエンジニアになるために特定の資格が必要になることはない、ということです。
ここでは新卒や未経験からの転職、という場合にも学習しておいて損はないもの2点について解説しますので参考にしてみてください。

プログラミング言語「ABAP」の知識

SAPエンジニアには、プログラミング言語「ABAP」に関する知識が求められます。ABAPはSAP社が開発し1983年にリリースされ、主にSAPシステムの開発・運用に使用されています。
SAPを導入しても標準機能だけでは企業の要件を満たせないケースも多く、その場合にはアドオン開発が必要です。アドオン開発はABAPを使っておこないますので、SAPエンジニアにとって、プログラミング言語「ABAP」の知識は役立つスキルのひとつといえるでしょう。

SAP関連資格の取得できる能力

SAPエンジニアを目指す人にオススメの資格として「SAP認定コンサルタント」というSAP社が認定しているものを紹介します。この資格はSAPシステムに関する知識とスキルを証明する資格で、アプリケーションコンサルタント・デベロップメントコンサルタント・テクノロジーコンサルタントの種別があります。さらにそれぞれアソシエイト→スペシャリスト→プロフェッショナル、という難易度があります。

SAPエンジニアのキャリアパス

SAPエンジニアのキャリアパスについても気になるのではないでしょうか。
一般的には、SAPエンジニアとしてスキルや経験をつみかさね、さらに広い視野と経営視点が要求されるSAPコンサルタントへのキャリアアップという道があります。責任は大きくなりますが、年収の大幅なアップも期待できます。またSAPエンジニアとしての高いスキルをいかし、企業に所属しないフリーランスとして活躍していくことも可能です。
SAPコンサルタントは「どのようなSAPシステムを導入するか?」「どのようなアドオン開発をするか?」などを考え企業マネジメントをおこなっていく職種です。

まとめ

「SAPエンジニア」とはドイツのソフトウェア会社「SAP SE」が開発・販売するERP製品である「SAP」を取り扱うエンジニアのことです。
ここで出てきた「ERP」とは、企業に存在するすべての資源(人材、資金、情報、物資など)を一元管理して最適化するための統合型情報システムのことです。ERPと混同しやすいものにCRMがありますので注意しましょう。
SAPエンジニアの業務は、1 パラメータ設定 2 アドオン開発 3 コンサルティング、の3つになります。
SAPエンジニアの年収相場としては、企業に所属する正社員が約600万円、フリーランスは1,000万円以上が期待できます。
SAPエンジニアに求められるスキルとしては2つ解説しました。

  • プログラミング言語「ABAP」の知識
  • SAP関連資格の取得をする能力。オススメ資格は「SAP認定コンサルタント」

SAPエンジニアのキャリアパスは、一般的に「SAPエンジニア」→「SAPコンサルタント」というものになります。SAPエンジニアとしての高いスキルをいかし、企業に所属しないフリーランスとして活躍していくことも可能です。
現在ERPは多くの企業で導入されています。高いシェアをもつSAPの専門家であるSAPエンジニア活躍の場は今後も増えていくことが予想されており、この職種の将来性は非常に高いといえます。

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