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ロボットエンジニアの年収から向いている人の特徴までを解説

date2024年10月25日
ロボットエンジニアの年収から向いている人の特徴までを解説
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はじめに

  • ロボットエンジニアとはロボットの開発や設計、検証、メンテナンスなどをおこなうエンジニア
  • 業務内容はロボットの「仕様・用途の策定」「設計・開発」「実験・検証」「保守・メンテナンス」
  • 社会のロボット化・自動化がどんどん進んでおり、将来性は抜群
  • プログラミングスキル、数学の知識、ロボットの知識、発想・想像力、が求められる
  • おすすめ資格は情報処理技術者試験、CAD利用技術者試験、機械設計技術者試験
  • キャリアプランは専門的スペシャリスト、管理職、独立や起業、の3つ
  • 平均年収は約473万円で、人によっては年収1,000万円以上に到達することも
  • 向いているのは「論理的思考力に優れている」「ものづくりが好き」「向上心が強い」に該当する人

現在、多くの現場でロボットは活躍しています。実際に触れる機会は少ない人も、そのエンジニアについて知見を広めておくのは有意義です。

ロボットエンジニアとは

一般的にロボットエンジニアとは、「ロボットの開発や設計、検証、メンテナンスなどをおこなうエンジニア」のことです。機械工学、電子工学、人工知能(AI)などのスキル・知識を組み合わせて、産業用ロボット、サービスロボット、自律型ロボットなど、多種多様な用途に応じたロボットを作成する職種です。

ロボットエンジニアの業務内容を解説

ロボットエンジニアは、ロボットというものへ包括的に携わります。仕事内容を大きく4つにわけて解説します。

1 仕様・用途の策定

ロボットエンジニアの業務、1つめは「ロボットの仕様、用途を決める」です。
ロボット化に対する市場やユーザの要望を正確に把握して、ロボットの種類や主要な機能を決めていきます。それが終わったら、ロボットの性能指標や安全基準、コストなどの具体的な要件を定義していきます。

2 設計・開発

ロボットエンジニアの業務、2つめは「ロボットの具体的な設計と開発をおこなう」です。
1で決定した計画に沿ってロボットを設計し、実際に作成します。作業は多くの場合、以下に記載する3チーム制です。

  • ロボット本体の開発チーム:ロボットの構造や機能を設計します
  • ロボット頭脳開発チーム: ロボットに動きや判断をさせるためのプログラムを作成します
  • ロボットの五感設計開発チーム:モーターやセンサーを開発します

3 実験・検証

ロボットエンジニアの業務、3つめは「ロボットの実験と検証をおこなう」です。
チームで協力して開発したロボットが、設計したとおりの動きと性能を発揮するか? をテスト、評価します。多種多様なシナリオを用意して、ロボットのパフォーマンスや信頼性を試すのです。また、テスト結果によっては設計やプログラムの改善をおこないます。

4 保守・メンテナンス

ロボットエンジニアの業務、4つめは「ロボットの保守・メンテナンスをおこなう」です。
ロボットは完成・製品化して市場に出た後も、継続的な保守・メンテナンスをする必要があります。具体的には消耗品や部品を交換・補充しますし、不具合がある場合もあります。また、ソフト面でもアップデートが求められる場合もあるのです。

ロボットエンジニアの将来性

ロボットエンジニアの将来性は非常に明るいと言えるでしょう。
これから少子高齢化などで労働力不足がますます深刻化し、多くの分野・産業においてロボット化・自動化の要望がどんどん増えてきています。それに伴い、ロボットエンジニアの活躍の場は広がっていくことが予想されます。現在のロボット利用の具体例を以下に記載します。

  • 製造業:生産ラインの自動化、検査、物流など
  • サービス業:接客、清掃、介護など
  • 医療分野:手術支援、リハビリ支援、診断支援など
  • 建設業:建物の建設、メンテナンスなど

ロボットエンジニアに求められるスキル・知識

ロボットエンジニアになるためには何が必要なのでしょうか。求められるスキル・知識を解説しますので見ていきましょう。

1 プログラミングスキル

ロボットエンジニアにとって、プログラミングスキルは必要なものです。
ロボットの制御、センサー情報の処理、自律的な動作など、幅広い領域で使用されます。プログラミングスキルがないとロボットエンジニアとしての仕事をするのが難しいとも言えるでしょう。
以下に「ロボット開発業務でよく使われるプログラミング言語」を4つ記載しますので選択の参考にしてみてください。

  • Python:研究開発、プロトタイプ開発、AIロボット、シミュレーションなど
  • Java:シミュレーション、ロボット制御、Androidアプリ開発など
  • C言語:産業用ロボット、組み込みシステムなど
  • C++:C言語と同様。産業用ロボットや複雑なロボットシステムの開発など

2 数学の知識

ロボットエンジニアにとって、数学の知識は必要なものです。
理由としては、ロボット開発業務に数学の知識は不可欠だからです。設計、動作制御、センサー処理など、多くの領域で高度な数学的解析・計算が求められます。以下に「ロボットエンジニアが学ぶべき数学」を記載します。

  • 線形代数:ロボットの位置計算や動作制御に使用する
  • 微分積分学:動力学や制御システムの解析に使用する
  • 確率論・統計学:センサー処理や環境認識に使用する
  • 微分方程式:ロボットの動作や制御モデルの記述に使用する
  • 幾何学:空間的な操作や3Dモデルの認識に使用する
  • 最適化理論:経路計画やシステムの効率化に使用する
  • 離散数学とグラフ理論:経路計画やシステムのモデル化に使用する

3 ロボットの知識

ロボットエンジニアにとって、ロボットの知識は必要不可欠なものです。
知っておくべき分野も多岐にわたり、それぞれが密接に連携しあっています。大きな核となるものを以下に記載しますので、学習の参考にしてみてください。

  • 機械工学:機械的な構造や部品の設計、製作に関する分野
  • 電気電子工学:モーターやセンサー、それらを制御するための回路設計に関する分野
  • 情報工学:人工知能やプログラミングに関する分野
  • 制御工学:動作を実現するための制御システム設計に関する分野
  • センシング技術:ロボットが周囲の環境を認識するためのセンサー技術に関する分野

4 発想・想像力

ロボットエンジニアにとって、発想・想像力は必要なものです。
理由としては、ロボットエンジニアの役割は技術的な問題解決にとどまらず、まったく新しいものを生み出すことが求められるからです。複雑化する社会変化に対応するために、従来の枠組みにとらわれない創造的な考え方が必要になります。
発想・想像力は技術的なスキルと同とうに重要なものです。

ロボットエンジニアにおすすめの資格

最初にお伝えしたいのが、ロボットエンジニアになるために特定の資格が必要というわけではありません。しかし、ロボットエンジニアやロボットエンジニアになりたい人にオススメの資格が3つありますので解説します。

1 情報処理技術者試験

1つめに取得をオススメする資格は「情報処理技術者試験」です。ITに関する知識の保有が証明できます。IT関連の国家資格で、基礎知識から実用的な知識まで、多種なIT関連試験があり、目的に合わせて受験できます。

  • ITパスポート試験
  • 情報セキュリティマネジメント試験
  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • ITストラテジスト試験
  • システムアーキテクト試験
  • プロジェクトマネージャ試験
  • ネットワークスペシャリスト試験
  • データベーススペシャリスト試験
  • エンベデッドシステムスペシャリスト試験
  • ITサービスマネージャ試験
  • システム監査技術者試験
  • 情報処理安全確保支援士試験

2 CAD利用技術者試験

2つめに取得をオススメする資格は「CAD利用技術者試験」です。ロボットエンジニアの業務であるロボットの設計・構築にはCADを使用する場面が多いからです。
CAD利用技術者試験は2次元と3次元にわかれており、さらにそれぞれ3つのレベルがあります。

  • 2次元CAD利用技術者試験:1級・2級・基礎、に分かれている
  • 3次元CAD利用技術者試験:1級・準1級・2級、に分かれている

3 機械設計技術者試験

3つめに取得をオススメする資格は「機械設計技術者試験」です。
ロボットの動力伝達システム、構造設計、材料選択など、機械設計の知識・技術を証明できます。
3級から1級の3つにわけられていますが、2級以上の試験には実務経験が必要となるため未経験であればまず3級を受験しましょう。

  • 機械設計技術者試験:1級・2級・3級、に分かれている

ロボットエンジニアのキャリアプラン

ロボットエンジニアのキャリアプランはどのようなものになるでしょうか?
実はそもそもロボットエンジニアそのものが、経験を積んだエンジニアがなるキャリアの一つの到達点です。その先のキャリアプランとなると以下に記載する3つが考えられます。

  • 更なる専門分野のスペシャリスト
  • 管理職へのキャリアアップ
  • 独立や起業

ロボットエンジニアの平均年収

ロボットエンジニアの求人を見てみると平均年収は約473万円になります。ロボット技術がさまざまな産業分野で活用されるようになり、人材としての需要も高いロボットエンジニアの平均年収は、他のエンジニア職種と比較しても高収入です。
しかしここで注意して欲しいのは、年収は経験年数・役職・所属企業・業界によって大きくかわるという点です。専門的で高度な知識・スキルの保有者は高評価を受けますし、課長・部長クラスの役職になれば年収1,000万円以上に到達することもあります。

ロボットエンジニアに向いている人の特徴

ロボットエンジニアに向いている人の特徴を3つ解説します。気が付いていない適正に気が付くきっかけになればさいわいです。

論理的思考力に優れている

ロボットエンジニアに向いている人の特徴、1つめは「論理的思考力に優れている」です。
複雑なシステムを設計・構築するためには、論理的な思考力が必要です。また、問題の原因究明にも役立ちます。仮説を立てて検証するという、論理的な思考は強く求められるでしょう。

ものづくりが好き

ロボットエンジニアに向いている人の特徴、2つめは「ものづくりが好き」です。
ロボット作成は、アイデアをもとに実際に動作する機械やシステムに作り上げるプロセスです。自分が設計・作成したものを組み上げて動かすことは、もの作りを愛する人にとって非常に魅力的でしょう。課題や困難が発生しても、前向きに対処できます。

向上心が強い

ロボットエンジニアに向いている人の特徴、3つめは「向上心が強い」です。
ロボット業界は技術の進化が速く、最前線で活躍し続けるためには自主的に最新技術を学びどんどんスキルアップしていく心が大切です。また向上心のある人は、周囲の仲間やプロジェクト全体の発展にもよい影響を与えるでしょう。

まとめ

一般的にロボットエンジニアとは「ロボットの開発や設計、検証、メンテナンスなどをおこなうエンジニア」のことです。

ロボットエンジニアの業務内容は4つの領域がありました。

  • 仕様・用途の策定
  • 設計・開発
  • 実験・検証
  • 保守・メンテナンス

ロボットエンジニアの将来性は、これから活躍の場がどんどん増えていくと予想されており、非常に有望であると言えます。

ロボットエンジニアに求められるスキル・知識としては4つありました。

  • プログラミングスキル
  • 数学の知識
  • ロボットの知識
  • 発想・想像力

ロボットエンジニア資格としては3つオススメしました。

  • 情報処理技術者試験
  • CAD利用技術者試験
  • 機械設計技術者試験

ロボットエンジニアのキャリアプランは大きな方向として3つを挙げました。

  • 更なる専門分野のスペシャリストへの道
  • 管理職へのキャリアアップへの道
  • 独立や起業への道

ロボットエンジニアの平均年収は約473万円で、役職が上がれば1000万円も可能です。

「ロボットエンジニアに向いている人の特徴」としては、3つの性格があります。

  • 論理的思考力に優れている
  • ものづくりが好き
  • 向上心が強い

社会の自動化が進み、これからどんどんロボットが活躍する場所も増えていくのは確実です。この記事を読んで、皆さんもロボットエンジニアについての知見を深めておきましょう。

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