スキルアップの疑問解決!そもそもの必要性から習得方法まで
はじめに
働く上でスキルアップの重要性を説かれる機会も多くあると思います。そもそもスキルアップはなぜ必要なのでしょうか? スキルアップのために何をしたらいいのか、どんなメリットがあるのか、など疑問に思う方もあるでしょう。そんな疑問にお答えしていきます。
スキルアップの意味とは
「Skill up」よく目にするこの表記は和製英語です。英語では「improving skills」(スキルアップする)と表現します。上達・進歩を意味する improve を用い、スキルを上達・進歩させると言い換えられます。
日本語でスキルとは、自身が持つ技術力や能力のことで、仕事においては必要な能力・技術・資格を指し、これを上達・進歩させるために訓練や研修などを行うことをスキルアップと言います。
スキルアップが必要な理由
スキルアップによって何が変わるのか想像してみましょう。例えば、資格を取得することで資格取得手当など給料アップにつながります。さらにコミュニケーション力やマネジメント力などを習得することで、後輩たちをまとめ部署の運営ができるようになれば昇進の可能性も出てきます。
また、転職の際には習得したスキルは大きなアピールポイントになります。
将来、フリーランスという選択をするならば、より高度なスキルを明確に提示できることが、仕事をする上で有利にはたらくでしょう。
目標をもってスキルアップすることは、仕事上での達成感や充実感につながるだけでなく、プライベートにおいても収入アップなど満足感を得ることができるかもしれません。
キャリアアップとの違い
スキルアップの類語にキャリアアップという言葉があります。このふたつは目指す先が違いますのでしっかりと区別をしましょう。
- スキルアップ 個人の持つ能力・技術力・資格を勉学や研修・鍛錬などにより、向上させること
- キャリアアップ 取得したスキルを活用して、昇格・転職・独立などの際に役職や地位が上がること
言い換えると、スキルアップは個人的な実力を上げることを指し、キャリアアップは社会的な実力を上げることを指します。
キャリアアップについては、さらに詳しい記事があります。こちらをご参照ください
キャリアアップとは?意味と類義語との違い・準備や選択肢から業種/職種別の方法まで
スキルアップはメリットたくさん!
スキルアップの必要性がわかったところで、スキルアップによって受けられるメリットについて考えてみましょう。スキルは一朝一夕では身につきません。コツコツと積み重ねた努力が実ってこそスキルアップができたといえます。
スキルアップできた先にあるメリットを知ることで、より具体的な目標や目的を定めることができるはずです。
昇給や昇進につながる
先にも述べたように、企業によっては資格を取得することで資格取得手当の支給があります。専門的なスキルを必要とする業種に多く見られる制度で、1回の支給額はわずかでも継続的に支給されるとなれば大きな収入となります。また、資格取得報奨金のような一時金が支給される場合もあります。
また、多くの経験を積むことで培われたスキルを活かしてワンランク上の職域を目指すこともできます。役職に就くこともひとつですが、例えば、ITエンジニアならプログラマーからシステムエンジニアに、など上位職種への昇進ができます。これは昇給も伴うため大きなメリットといえるでしょう。
作業時間の短縮
仕事をする上で作業効率は極めて大きな課題となります。限られた勤務時間にどれだけのタスクを消化できるか、誰もが効率的に行うための工夫をしているかと思います。この工夫の積み重ねもスキルアップのひとつといえるでしょう。
例えば、IT化が進み多くの企業がデータの共有をPCから行うようになりました。このPCへの入力にしても、アプリの特性やPCの機能を学び使いこなすことでスキルアップし、作業時間を大きく短縮することができます。
こうして生まれた余裕の時間は、休息や新たなアイデアの創出・工夫を考えるなどの好循環を生み出すことも可能でしょう。
仕事の幅を広げられる
スキルアップをすることで、まず技術力やテクニックは身につきます。これにより仕事の質を上げることもでき仕事の幅は大きく広がります。職場の仲間とも円滑なコミュニケーションがとれ、さらに資格の取得などがあれば、新たな分野の仕事を任されるきっかけとなるでしょう。
また、培ったスキルに専門的なスキルが加われば、別の職種選択という道も開けます。前述したプログラマーからシステムエンジニアが良い例となります。さらにやりたかった職種への転職という道もあります。
スキルアップするためには常に学び続けることが大切で、その先にはさまざまな選択肢を広げられるでしょう。
顧客や周りからの評価の向上
顧客に信頼されるためには何が必要か悩んだことのある方も多いでしょう。幅広いスキルを習得することで、顧客が抱える問題を的確に解消できれば、自身の評価が向上する可能性があります。さらに高度なスキルを身につけ顧客の要望に応えられれば、信頼を得ることも可能です。
さまざまなスキルを身につけスキルアップすることで、顧客の信頼も得られ売り上げにつながり、周りからの評価も上がる、という相乗効果も期待できるでしょう。
転職や独立をしても活躍できる
転職や独立を考える際にも、多くのスキルを所持していることは有利にはたらくといえます。ただ、明確に提示できる必要があるため資格などの証明しやすいものの方が効果的な場合もあります。競争を勝ち抜くためには、より高度なスキルを複数取得することで他者より優位性があることの証明になり、スキルの取得に至る努力は自信につながるでしょう。
転職も独立も、高度なスキルに裏付けされた自信と明確な目標・目的をもって挑戦することで、不安や迷いに悩まされることなく成功をつかみ、活躍することができるでしょう。
スキルアップを目指すなら習得したいスキル5選
日々の努力や工夫の積み重ねがスキルアップにつながるとお話ししてきましたが、実際に何から習得したら良いのかわからない方もあるでしょう。ここでは、スキルアップを目指すならぜひ習得してほしいおすすめスキルをご紹介します。
コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルは、人間関係を円滑にするために必要不可欠です。その他すべてのスキルがこのコミュニケーションスキルの土台の上で活かされるといっても過言ではないでしょう。
例えば、一日中PCを操作しているITエンジニアに、コミュニケーションスキルなど必要なさそうだと想像する方は多いのではないでしょうか。しかし、実際には開発に関わる多くのエンジニアがこまめにコミュニケーションをとり、知識・技術・経験の相互理解を深めながらプロジェクトを進めています。
スマホなどネットを介しての人間関係の構築が常態化した現代、対面とは異なるコミュニケーションのあり方を考えたスキルアップも必要となるでしょう。
ロジカルシンキング
論理的思考ともいわれ、物事を分解・整理して筋道を立てて結論を導き出す考え方・思考法のことで、論理的にとらえながら説明することで、聞き手の理解を促すことができます。
ビジネスにおいては、結論をわかりやすく納得できる形で相手に伝えられることは、商談やプレゼンだけでなく、さまざまなシーンで活用できる重要なスキルといえます。問題解決能力やコミュニケーション力も向上しますので、ぜひおすすめしたいスキルです。
まずはロジカルシンキングの基礎をしっかり理解するところから始めましょう。
自己管理スキル
自己管理を一言でいうと、自分で自分をコントロールする力といえるでしょう。
体調を整えることから、精神面、特に感情のコントロールなどは日々注意していかなければなりません。また、ビジネスの面では時間を管理し、モチベーションの維持を行い業務に取り組むことで生産性を上げていかなければなりません。
プライベートでもビジネスにおいても、意欲やモチベーションの維持のために、目標や目的意識を持つことが有効な手段となるでしょう。
ITスキル
昨今、DXの推進やネット環境の躍進により、多くの企業でシステムのIT化が進んでいます。ITスキルは、自らの業務課題を充分に実現するための実務能力のひとつと言えるでしょう。
IT人材不足のおり、ITスキルをアップしたいと考える人は多いようです。「ITパスポート」などは社会人の基本ITスキルとして取得をおすすめする資格です。
また、2002年に経済産業省が策定したIT人材のスキル体系を表した、「ITスキル標準」(ITSS)に認定された資格を取得することでスキルレベルの確認ができます。
プレゼンテーションスキル
プレゼンテーションと聞くと苦手意識を覚える方もいるかと思いますが、ビジネスシーンにおいては度々必要となるスキルです。自ら情報(意見や提案)を発信して相手の承諾を得ることでビジネスを進めていくことができ、会社の利益にも貢献できます。
簡潔で理解しやすい資料は、自らの提案を相手に伝えるカギとなり、仕事を進めやすくするでしょう。
また、高いプレゼンテーションスキルを持って、相手の理解を得られることは、顧客や社内からの評価も上がり信頼を得ることにもつながります。
スキルアップをはかる方法は?
スキルアップするには学び続けることが必要です。スキルアップのために何をどう学ぶのが有効か、以下ではスキルアップするための方法を3つご紹介します。
資格取得に挑戦する
スキルアップしたことをわかりやすく証明できるのが資格取得です。仕事に直結する資格であれば、業務に活かし活躍の場も広げられます。ただ、資格を取得することのみを目的とするのではなく、その過程の中で学び、新たな知識を習得しようとする努力が重要です。試験合格という大きな目標に向かい計画を立て日々実行していく強い意志も必要です。さらに学び続けることで、目指すキャリアアップも可能となるでしょう。
現在の業務もしくは将来就きたい仕事に、どんな資格が有効かしっかりリサーチし目標達成を目指しましょう。その先には多くの自信を得ることができ、自身への評価も高まることでしょう。
働きながら資格を取るには工夫も必要です。以下記事ではおすすめ資格の詳細を含めてご紹介しています。社会人が働きながら資格を取るには?資格取得のメリットやおすすめ資格も紹介。こちらも参考にしてください。
セミナー/研修/スクールに通う
積極的にスキルアップを目指すなら、ビジネスパーソン向けのセミナーやスクールの受講をお勧めします。休日や仕事帰りに定期的に参加することで無理なく知識の習得に役立ちます。住んでいる地域に適切なスクールが無かったとしても、オンライン講座が多く開催されていますので探してみましょう。
講座で習得した知識は、仕事で実践し経験を積むことでさらなるスキルアップにつながります。また、社外のセミナーやスクールに通うことは、異業種交流もはかれ視野や人脈の広がりにもつながるでしょう。
スキルアップ制度の整っている企業へ転職
現状でのスキルアップに限界を感じるなら、思い切って転職を考えてみましょう。人材確保や社員のスキルアップを目的に社内講座や研修制度を整えている企業が多くあります。自身の目指す職種が望める企業のHPなどを見て教育や研修制度の内容を確認しましょう。
例えば、人材不足が深刻なIT業界では、未経験者を採用し充実した研修制度によって社員のスキルアップをはかることで人材確保を目指している企業があります。スキルアップできる会社の多くは、資格取得手当などを充実することで社員のモチベーションアップに努めています。
こうした企業に転職することでスキルアップはもちろんキャリアアップの視野も広がるでしょう。
まとめ
スキルアップをすることで多くのメリットがあることがおわかりいただけたでしょうか。技術力・知識・経験、さらに精神面の向上にもつながります。スキルアップはビジネスパーソンとして必要不可欠なことといえるでしょう。
高いスキルを習得することで将来の選択肢も広がります。目標を定め目的を持ったスキルアップを進めていきましょう。
株式会社セラクでは、教育制度を充実させ社員のスキルアップを目指しています。転職を考えているのなら選択肢の一つとしてはいかがでしょうか。
最後のチェックポイント
- スキルアップは昇進や昇給につながり、転職や独立の際にも有利にはたらく
- スキルアップは個人的な実力を上げること、キャリアアップは社会的な実力を上げること、しっかりと区別しよう
- スキルアップすることは、たくさんのメリットがある
- ビジネススキルのアップと専門分野のアップ、どちらも取得しよう
- 自身にあったスキルアップの方法を選択しよう
- スキルアップできた先にある将来を想像しよう