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Googleアナリティクスの使い方、設定ポイントなど

date2024年12月06日
Googleアナリティクスの使い方、設定ポイントなど
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はじめに

  • GoogleアナリティクスはWebサイトやアプリ訪問者の行動を分析する無料ツール
  • まずはデータ保存期間、内部トラフィック、データ収集、クロスドメイン、Google Search Consoleとの連携、の設定をしておく
  • 忙しい、専門知識に自信がない、複雑なWebサイトを運営しているならプロに依頼するのがオススメ
  • 「BtoBサイト」「Eコマース」「FAQサイト」「Webサイトリニューアル前後の分析」のプロ的解析ポイントを解説
  • Googleアナリティクス360とはGoogleアナリティクスの多機能有料版

Googleが提供している「Googleアナリティクス」はWebサイトの効果的な運用に役立ちます。多様な情報分析結果を有効に活用してはいかがでしょうか。

Googleアナリティクスとは

Googleが提供する「Googleアナリティクス(Google Analytics)」とは、Webサイトやアプリの訪問者の行動を分析するための無料ツールです。ユーザのアクセスデータを収集・解析し、サイトのパフォーマンスやマーケティング活動の効果を可視化することができます。また、2023年7月にはGA4(Google Analytics 4)へバージョンアップされ、より幅広いデータ収集と分析機能が備わるようになりました。

Googleアナリティクスの基本的な使い方

Googleアナリティクスの基本的な使い方5つについて解説していきます。

1 アクセス数を調べる

Googleアナリティクスでできることの1つ目は「Webサイトへのアクセス数をページビュー数とセッション数で確認できる」です。

  • ページビュー数:Webサイトで表示されたページの閲覧数のこと
  • セッション数:ユーザがWebサイトにアクセスした回数で、複数ページを閲覧した場合もセッション数を1とカウント

2 ユーザ属性を調べる

Googleアナリティクスでできることの2つ目は「ユーザ属性調査」です。「ユーザ属性の概要」という項目で、Webサイトに訪問するユーザの主な基本情報が把握可能です。手に入る情報として以下のような項目があります。

  • 訪問者の年齢層、性別、居住地域
  • 使用しているデバイス(パソコン、スマホなど)
  • どのくらいの頻度でサイトを訪れているのか
  • ブラウザやOSの種類

3 流入経路を調べる

Googleアナリティクスでできることの3つ目は「流入経路の調査」です。Webサイトに訪問するユーザが、どのような経路をたどってWebサイトに訪問してきたかを把握できます。主な流入経路は以下の5つです。

  • Organic Search:自然検索
  • Direct:ブックマークやメールマガジンなど
  • Referral:リンクなど
  • Paid Search:リスティング広告など
  • Display:ディスプレイ広告など

4 レポートを作成する

Googleアナリティクスでできることの4つ目は「レポートの作成」です。Googleアナリティクスで「探索」機能を使うと「平均」「比率」「パーセンテージ」などの多様な指標とデータをかけあわせて、自由にレポートを作成できます。
レポートを読むと、Webサイトの状況を深く理解してより効果的なマーケティング戦略を立てることができます。

5 Looker Studioと連携する

Googleアナリティクスでできることの5つ目は「Looker Studioとの連携」です。Googleアナリティクスと同様にGoogleが提供するツールに「Looker Studio」というものがあり、このツールを使うとWebサイト分析ができます。
他にもGoogleが提供しているツールは多くあるので、そのツールを利用して得たデータを取り込み・レポート作成・共有して、有効に活用していきましょう。

Googleアナリティクスで設定すべきポイント

Googleアナリティクスで設定すべきポイント5つを解説します。とくにGoogleアナリティクス初心者の方は設定忘れにご注意ください。

1 データ保存期間

Googleアナリティクスで設定すべきポイントの1つ目は「データ保存期間」です。というのも、Googleアナリティクスのデフォルト設定されているデータ保存期間は「2か月」だからです。
あまり短い期間でデータが消えてしまっては困ってしまいます。個別の特別な理由がないのであれば、最長の「14か月」に設定変更しておくことをオススメします。

2 内部トラフィック

「内部トラフィックの除外」は、正確なデータ分析をおこなうために非常に重要な設定です。内部トラフィックとは、企業の従業員や関係者がWebサイトを訪問する際のアクセスのことです。
これを除外することによって、実際のユーザ行動に基づいた信頼性の高いデータを取得することができ、適切なマーケティング施策・サイト改善をおこなうことができます。

3 データ収集の有効化

Googleアナリティクスで設定すべきポイントの3つ目は「Googleシグナルにおけるデータ収集を有効化する」です。GoogleシグナルはGoogleアナリティクスにおける機能の1つで、ユーザのクロスデバイス行動を追跡して、より正確なデータ分析を可能にするためのデータを提供するものです。ユーザが複数のデバイス(スマートフォン、パソコンなど)を使い分けて、Webサイトを閲覧する場合に同一のユーザとして認識するといった機能があります。

4 クロスドメインの計測設定

Googleアナリティクスで設定すべきポイントの4つ目は「クロスドメインの計測」です。
クロスドメイン計測を設定すると、複数のドメインにまたがるユーザの行動を1つのものとして認識可能となり、より正確なデータ分析が可能になります。クロスドメイン計測がとくに有効なケースは以下に記載する3つです。

  • ECサイト:商品の詳細ページ、決済ページなど、複数のドメインで構成されている
  • メディアサイト:ニュースサイト、ブログなど、複数のドメインでコンテンツを提供している
  • 大規模なWebサイト:サイト内で複数のサブドメインやディレクトリが存在する

5 Google Search Consoleとの連携

Googleアナリティクスで設定すべきポイントの5つ目は「Google Search Consoleとの連携」です。「Google Search Console」はGoogleが無料で提供している、Webサイトにおけるキーワードの検索順位や表示回数などを把握可能なWebサイト管理ツールのことです。あなたのWebサイトがGoogle検索でどのように表示されているか、どのようなキーワードで検索されているか、そして、サイトにどのような問題が発生しているかなどを詳しく分析することができます。SEOやWebサイト運営に役立つことうけあいです。

設定は「プロに頼む」か「自分でやる」か

Googleアナリティクスの設定をプロに依頼するか、自分でおこなうかは、次のような要素を考慮して決定するとよいでしょう。

  • ●自分でおこなうのがオススメな3つのケース
  • 自分に時間がある

  • 自分の学習意欲が高い

  • シンプルなWebサイトを運営している

  • ●プロに依頼するのがオススメな3つのケース
  • 自分に時間がない

  • 自分の専門知識に自信がない

  • 複雑なWebサイトを運営している

自分の選択に不安があるときは、プロに依頼して学びながら将来的に自制化を目指すのも手です。

プロのアクセス解析事例

プロのアクセス解析事例について4つ解説します。実際にGoogleアナリティクスを使う時にはこういった手順を踏みます。

1 BtoBサイト

プロは「BtoB(Business to Business)サイト」のアクセスデータについてはこのように解析をおこないます。

  1. CVポイント(コンバージョンポイント:最終的なゴールにつなげるための一連の導線)の、どこがGoogleアナリティクス上で計測できているのか、また計測できていないのかを分析
  2. CVポイントそれぞれのルールを定義、数値と実数値にずれが出ない状況を構築
  3. 目標としていたコンバージョン数を達成するための、モニタリングを実施
  4. Googleアナリティクスの計測やレポーティングの仕組みを整え、目標達成度合いを日次で追いかけられる体制を構築

2 Eコマース

プロは「Eコマース」のアクセスデータについてはこのように解析をおこないます。

  1. Googleアナリティクス上でECサイトの受注データを計測できるように設定する
  2. 売上・商品の閲覧回数・カート投入回数・カートからの削除数・購入フォームへの遷移数(商品購入を完了するために移動したページ数)などから、商品のパフォーマンスを多面的に判断する
  3. 商品の売上を伸ばすための課題特定をおこなう
  4. 売上の可視化で、デジタルマーケティング施策の費用対効果がはっきりする。売上ベースでみて効果のある施策だけを残す

3 FAQサイト

プロは「FAQサイト」のアクセスデータについてはこのように解析をおこないます。※アクセスデータ解析の前段階で「閲覧回数」については計測がおこなわれているものとします。

  1. 回答の質についても評価するため「役に立った」「役に立たなかった」などのボタンを設置し、クリック数を計測する
  2. 閲覧回数の多いFAQから「役に立たなかった」を多く押されているものに対して、回答内容を見直し改善する

4 Webサイトリニューアル前後の分析

プロは「Webサイトリニューアル前後の分析」のアクセスデータについてはこのように解析をおこないます。

  1. 訪問者がWebサイトに訪れる目的を整理する
  2. その目的(複数も可)に、Webサイト上でのゴールとなるページ(複数も可)を決める
  3. Webサイト上でアンケートを設置し、Googleアナリティクスの計測データと合わせて、目的ごとのゴールに到達した率をみる
  4. サイト行動導線を詳細に分析・課題点を明らかにし、リニューアル時に補強すべき改修点をあぶりだす

Googleアナリティクス360とは?

ここまでGoogleが無料で提供する「Googleアナリティクス」について解説してきましたが「Googleアナリティクス360」という有料版もあります。
料金については企業の状況によってそれぞれ異なりますので、導入を検討される際はGoogleの担当者に相談して最適なプランを選ぶようにしてみてください。無料版とは大きく以下の3点で違います。

  • 機能:多くの面でグレードアップ
  • データの信頼性と安全性:大きく向上
  • 導入後のサポート:専用の窓口あり

まとめ

ここまで「Googleアナリティクスの使い方、設定ポイントなど」というテーマを解説してきました。
Googleが無料で提供している「Googleアナリティクス」とはWebサイトやアプリの訪問者の行動を分析するためのツールです。
今後の社会では、Googleアナリティクスを活用しユーザとうまく向き合うことが必要となります。ぜひこの記事を読んでGoogleアナリティクスについての知見を深めておきましょう。

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