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GitHubとは?基本から活用事例までを紹介

date2024年07月02日
GitHubとは?基本から活用事例までを紹介
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はじめに

  • GitHubはコード を書く人向けの支援サービス
  • 開発の効率を高めるとても重要なツール
  • 無料プランでもプライベートリポジトリが使える
  • GitHubを学ぶとIT業界でとても役に立つ

GitHubとは?

GitHubはインターネットを通じて利用する、Gitという仕組みを利用したソースコードやデザインデータなどを共有できるサービスです。主にプログラムや、ウェブサイトなどの製作を行う際に利用するととても便利です。就職先を探す際にも、「あなたはGitHubを使えるか?」と聞かれる場面もあるでしょう。IT業界で働きたい場合にはGitHubの使い方を勉強しておくとよいでしょう。
GitHubには、「GitHub Copilot」という、AIを利用して上手にコーディングができるように提案してくれる特別なツールもあります。

GitHubはなぜ必要なのか

GitHubは2008年に作られてから、ソフトウェア開発に従事する人に使われています。チームでプログラム製作をする際、GitHubを利用すると誰がどのコードを書いたかわかるようになり、もし間違えてコードを消してしまっても、以前のバージョンに戻せます。GitHubを活用すると、チームで大きなタスクを上手に分け合ってコードを製作できるでしょう。
GitHubは、無料で使える「Free」プランがあります。そのため、資金面に課題があるプロジェクトなどでも利用しやすいでしょう。
また、Microsoft社がGitHubを買収してから、より多くのGitHubの機能が追加されました。たとえばVisual Studio CodeというMicrosoftのツールを使って、コーディングの手順がより効率的になったのです。
GitHubはプロジェクトの管理や開発を行う人たちにとって、開発の効率を高めるとても重要なツールです。

GitHubにおけるGitの役割

GitHubはGitという仕組みをもとにしています。Gitは、コーディングを効率的に行うために、前に書いたコードの履歴をいつでも確認し、管理できるようにするシステムです。
Gitを利用すると自宅のPCの中で変更した履歴を保存し、いつでも前に書いたコードを確認できます。
GitHubはインターネットを通して、チームと一緒にコード製作、コードの共有の際に便利でしょう。そのため、GitとGitHubは、コード製作をする際にとても大事で便利なツールなのです。

GitHub利用の基礎知識

GitHubにはリポジトリという機能があります。リポジトリにはファイルやディレクトリの状態の記録などが入っています。リポジトリには2つの種類があります。ひとつは、ローカルリポジトリで、個人のパソコン上にあるリポジトリです。もうひとつは、リモートリポジトリで、インターネット上のGitHubなどにあるリポジトリで、チーム間で共有するファイルやバックアップなどがあります。
ローカルリポジトリで製作を行い、リモートのリポジトリにデータを共有して作業をすすめるのが基本的なGitHubを利用した作業方法です。ローカルリポジトリに自分の製作した変更点を記録する行為はコミット、リモートリポジトリに対して、自分がローカルリポジトリに行った変更を反映し、共有する行為はプッシュと呼びます。

コードの製作をしている際に間違えたり、もっといいアイディアが浮かんだ場合、前に書いたコードにファイルの状態を巻き戻して直したり、新しいコードを書きたいような状況があります。そんな際に役立つのがブランチとマージという機能です。
ブランチという機能は書類作成をする際に、もとの書類をコピー機で複写し、作業を行う人がそれぞれ新たな紙を用意して書類を作るようなものです。変更履歴を分岐させて、同時並行で複数の開発作業が可能となります。
ブランチによってもとの書類からコピーされ、それぞれの変更が加えられた書類を再びひとつの書類にまとめるような作業の名称はマージです。マージを行うとブランチで設定された変更は統合されるのです。
プルリクエストという、チームのメンバーに「私の変更を見てください」と、マージをする前に確認をお願いする機能もあります。
また、他人のリポジトリを独立させ自分用の新しいリポジトリとする機能はフォークといいます。

GitHubの初期設定方法

GitHubを使う前には、初期設定が必要です。
GitHubのウェブサイトにて、「Sign up」ボタンを押し、名前やメールアドレスを登録します。
その後、認証メールに書いてある認証コードでアカウントの登録を行います。
GitHub: Let’s build from here · GitHub:https://github.com/

[Free](無料)、または [Pro](有料) プランの選択やアンケートなどに回答します。

設定が完了した後に、以下のページからリポジトリを製作できます。
New repository:https://github.com/new

GitHubの基本的な用語

GitHubを使うときに覚えておくといい基本的な用語をまとめました。困った際には参考にしてください。前述した用語もありますが、復習のつもりで確認してみてください。

ブランチ:
ブランチは、複数の変更を同時に処理できる機能です。ブランチを使うと、チームで同じリポジトリの作業を他人の影響を受けずに同時に行える。

コミット:
コミットは、ローカルリポジトリで作業をしている途中で、「ここまで製作した」という記録をつけることです。

プッシュ:
プッシュは、自分のローカルリポジトリでの作業内容を、チームメンバーが見ることのできるリモートリポジトリに送ることです。

マージ:
マージは、いくつかのブランチで発生した変更を一つにまとめることです。
これで、みんなの行った変更が一つに統合されます。

プルリクエスト:
プルリクエストは、「私の変更を見てください」と、チームメンバーお願いすることです。
チームメンバーが変更を確認して、マージを行っていいか決めてくれます。

フォーク:
フォークは、他ユーザーのリポジトリを自分にコピーして、それをもとに新しいリポジトリを作ることです。

クローン:
クローンは、フォークと同じくリポジトリをコピーすることです。しかし、クローンは単純なリポジトリのコピーを作成するため、リポジトリへの変更権限を自分が持っていない場合は変更を行うことはできません。

チェックアウト:
チェックアウトは、自分が作業するブランチを切り替えることです。

コンフリクト:
コンフリクトは、同じところにチームメンバーが変更を加えてしまい、どの変更が正しいのかわからなくなる問題です。

Issue:
Issueは、作業をするときに困ったことや間違いをチームで話し合って解決するための掲示板のような機能です。

GitHubを使うメリット

GitHubを使うと、いろいろなメリットを享受できます。
まず、開発効率の向上が期待できるのです。ブランチ機能で、安全にコードの変更ができ、同時に複数のメンバーが作業可能です。次に、プルリクエストを利用し、メンバー同士のアイディアを素早く共有し、マージでメンバーの変更点をきれいに一つにまとめられます。非公開のリポジトリであるプライベートリポジトリを利用すれば、機密情報を守りつつ開発でき、プロジェクト管理機能で、どこまでコードが完成したかを確認できます。
無料プランでプライベートリポジトリが使えるようになり、ますます便利になりました。

GitHubの活用実例

大手通信会社:
変化する市場ニーズに迅速に対応し、競争に勝つために内製化を推進していました。開発ツールの統一がアジャイル開発実現の障害だったけれども、GitHub導入によって問題が解決し、新規のアプリ開発をわずか4か月で完了できるようになりました。

インフラ、AI、IoTアプリケーション開発企業:
非効率な開発の解消を目的とするためにGitHub Enterpriseの社内導入を検討していました。最初に約100ユーザーライセンスを導入した後、最終的に約1000ユーザーライセンス以上導入しました。
GitHubはわかりやすく扱いやすい印象を持っており、初心者向けで学習が容易でした。

まとめ

GitHubは、パソコンでコード製作などの仕事をする際に使う、とても便利なツールであることがわかりました。GitHubを使いこなせればコードの製作やプロジェクトがもっと上手に、早くできるようになります。最初は「これはどういう意味なのだろう?」という単語が多く、戸惑うかもしれませんが、少しずつ練習すると誰でも使えるようになるでしょう。
そして、コーディングをする際に、どこで何を書いたかがわかりやすくなり、よりうまくコードを作れるようになります。GitHubを学ぶと、IT関係の仕事をする際にとても役に立つでしょう。

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