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AIリテラシーの重要性と基礎知識を紹介

date2024年05月22日
AIリテラシーの重要性と基礎知識を紹介
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はじめに

  • AIリテラシーはAIを 最大限、有効活用するために重要
  • AIの有効活用で仕事の効率があがる
  • AI予測の判断は最終的には人間が慎重に行うべき
  • 情報格差がより広がるかもしれない

AIリテラシーは必須スキルとなるか

みなさんは「AIリテラシー」という言葉を知っていますか?これは、AIのことをよく理解して、最大限、有効活用するための大事なスキルのひとつです。AIは人間のようにはできないタスクもあり、得意なタスクと苦手なタスクがあるのです。そのため、AIを利用する私たち人間がAIは何が得意か、何を手伝ってあげたらいいかをわかるようになるといいでしょう。そうすれば、上手なタスクはAIにまかせ、苦手なタスクは私たち利用者である人間が対応できます。

AIリテラシーの基礎

AIリテラシーは、AIの得手不得手や特性を理解することを指します。AIは、大量のデータの読み込みや分析、それらに基づいた予測と判断が得意です。しかし、すべてを兼ね備えているわけではなく、誤った答えを示すこともあります。AIがどうやって私たち人間と一緒に仕事をしているのかを理解して、AIを上手に使う方法の学習がとても大事です。

AIリテラシーレベルを高める方法

  • 「MANABI JOURNEYサーティファイ」の「AIリテラシー講座」

    学習ビデオは最大15分程度で短いため、隙間時間にも学習できます 。内容は「AI検定」に対応していますが、受験予定がなくても役に立つ内容です。
    AI検定 | AIリテラシー講座:https://manabijourney.jp/ai/

  • 「NECアカデミー for AI」

    ビジネス力、データサイエンス力、データエンジニアリング力という3つの重要なスキルを身につけるための研修を、ワンストップで学 べます。
    NECアカデミー for AI:https://jpn.nec.com/nec-academy/index.html

  • 「マナビDX」

    経済産業省と情報処理推進機構 (IPA) が運営している、 デジタル知識とスキルが学べるデジタル人材育成プラットフォームです。信頼できる講座のみを厳選して掲載し、初学者向け講座や実践レベルまでの講座を提供しています。
    マナビDX:https://manabi-dx.ipa.go.jp/

  • 「Coursera」の「DeepLearning.AI」の日本語コース

    AIの基礎を学びたい人向けで、理系文系、肩書きや職種に関係なく受講可能なコースです。 もともとは英語のサイトですけれども、日本語に対応した学習コースも利用できます。
    AI For Everyone (すべての人のためのAIリテラシー講座):https://www.coursera.org/learn/ai-for-everyone-ja

  • G検定(ジェネラリスト検定)・E資格

    日本ディープラーニング協会が主催しているG検定は、ディープラーニングの基礎知識と事業活用能力を判定する試験です。過去2年以内にJDLA認定プログラムを修了した人を対象にしたE資格もあります。
    G検定とは:https://www.jdla.org/certificate/general/
    E資格とは:https://www.jdla.org/certificate/engineer/

  • 「AI実装検定」

    AI実装検定実行委員会(AIEO)が運営しているAI実装検定は、ディープラーニングの実装能力と知識を判別する試験です。誰でも挑戦可能で、B級、A級、S級の3つの認定レベルがあります。AI の知識・実装力に加えて、 画像処理、自然言語処理、有名モデルの応用的な実装力も認定対象です。
    AI実装検定:https://kentei.ai/

  • 「人工知能プロジェクトマネージャー試験」

    一般社団法人 新技術応用推進基盤が主催する人工知能プロジェクトマネージャー試験は、AIプロジェクトのマネジメント能力を評価する試験です。 AIを利用した プロジェクトの企画力、開発技術、プロジェクト完遂能力が評価の対象となります。
    人工知能プロジェクトマネージャー試験 – (一社)新技術応用推進基盤公式:https://newtech-ma.com/aipm/

AI利用の問題点とは

AIの進化のスピードが目覚ましいため、AIについて間違った情報を信じてしまう人や、AIに対して苦手意識をもってしまう人もいます。そのため、AIを使って多くの人がより幸福になるように、どうやって上手にAIを使うかの学習が大事です。AIを安全に、そして多くの人が幸福になるように使う方法を見つけられるようになりましょう。

AI利用の倫理的な問題とは

個人の自己決定権は、AIの判断に影響されず尊重されるべき

AIがより賢くなると、人間にとって何が正しく、間違っているかをもう一度考える必要があります。たとえば、 AIが人間の体の中を診察して、「この人はこんな病気になりやすいかもしれない」と教えてくれるようになる状況があるとします。すると、医療従事者が病気にならないように先回りして治療できるため、多くの人は健康に過ごせるようになるでしょう。
AIが「これから先は絶望的で大変な状況が予測される」という予想をしたとしても、私たちは、「ではどうしたらいいのか?」についての考察と対策が重要です。たとえば、AIが「明日に大地震がくる」と予測した場合は、その準備を行い、「雹がたくさん降るかもしれない」と予想した場合、その対策をすることが大事です。AIの予想を聞いて、そのあとどうするかを考えるのが大切なことなのです。AIの予想を鵜呑みにせず、最後にどうするかを決めて対処するのは、いつも私たちなのです。 AIが予言した情報だけで「もう未来は決まっているのだろう」と悲しむ必要はありません。「自分に関することは自分で選び、決める」という、個人の自己決定権は尊重されるべきでしょう。

強力なAI兵器の開発が進む可能性がある

ある国はAIを搭載したロボットのヘリコプターのような兵器を戦闘に導入ました。それがAIドローンと呼ばれている兵器です。結果的にある国はAI兵器を使って戦闘に勝利しました。今、AIを搭載した兵器が戦場で使われています。今後、もっと強いAI兵器が作られるかもしれません。AIで戦争をはじめるのは簡単ですが、AIは戦争を止めてはくれません。AIを利用した戦火がおおきくならないようにすることも考えるべきではないでしょうか。

AI利用の社会的な問題とは

AIは今、多くの業務で使われてはじめており、私たちの日常にどんどん浸透しています。しかし、AIを使って悪いことをする人もおり、お金をだまし取る詐欺事件が起こることもあります。また、仕事をAIで代替されてしまい新しい職を探さなくてはならなくなった人たちもいる状況です。
さらに、AIについてよく知っている人とそうでない人との間で、格差が出てきています。これは情報格差、またはデジタルデバイドと呼ばれています。AIに詳しい人はその技術を活用してもっと便利に暮らすことができます。一方、AIに詳しくない人はその恩恵を受けられず、お金の面でも差が広がる可能性があります。
AIの急速な発展は犯罪、雇用の問題、そして情報格差という新しい問題を生んでいます。AIの普及に伴い、これらの課題にどう対応していくかが、これからの大きなテーマになるのではないでしょうか。

AI利用の限界

AIは、医療従事者の手伝いをしたり、金融関係でお金や株取引に関わる計算をしたり様々な状況で役立ちますが、得意なことと苦手なこともあります。AIができないことや限界について紹介します。

AIは万能ではない

AIが苦手とする仕事の例に、話の意図を正確に理解する翻訳・通訳の仕事があります。
AIはどのようなタスクでもうまくできるわけではありません。たとえば英文和訳で 、AIは言葉の表面的な意味は理解できても意味を正確に翻訳する作業は難しい場合が多いです。外国語で記されている概念の正確な説明や、日本語の訳語がまだ決まっていない語句が文章中に使われている場合などが当てはまります。

また、公の場でのスピーチや発言が必要な場合や友人や家族との交流で、感謝の気持ちや謝罪などを表現する際も いつでもうまくできるわけではありません。たとえば、ChatGPTというAIツールを使用して、SNSなどで注目を集めるようなコンテンツを投稿しようとしても、思ったようにおもしろい投稿を作れない場合が多いでしょう。

また、日本語が不自然になる場合 もあります。AIの使用にあたって自分の個人的な情報が勝手に使われる場合や、誰かの写真や作品が許可なく使われてしまう場合もあります。これは個人情報の無断利用や肖像権、著作権の侵害になってしまうかもしれません。
AIが教えてくれた情報が本当かどうかわからないことなども多く、AIが生成した嘘を本当のことのように提示し、間違った情報を生成するもあるため、注意が必要です。

AIと人間の共存は可能か

日本では最近、人口の減少によって、人材不足の状況がしばしば指摘されています。そのため、AIを様々な分野で応用し、人手不足に対応しようという動きがあります。その際に、単にAIを導入するだけでなく、AIを使って何をしたいのか、投資してどれくらい得をするのかを事前に考えることがとても大事になってくるかもしれません。

AIとの付き合い方の見直し

AIと仲良く付き合う方法や、AIリテラシーがなぜ大事かについて考えてみましょう。AIは人間より早くタスクを処理し、安定的な仕事の対応が可能です。しかし、人間にしかできないこともたくさんあります。AIとどうやって上手に付き合うかを考えるとき、これからどのような問題に直面する可能性があるのでしょうか。AIが多くの場所で働くようになると、雇用の減少し、人がする仕事が少なくなるかもしれません。
また、AIを利用するうえで情報漏洩のリスクがあり、情報を守る方法を考える必要があります。生成AIが絵を制作したり、歌を作ったりすることもできますが、その絵や歌の版権問題についても、きちんと考えなければならなりません。それから、もしもAIを利用して何かトラブルがあった場合、それは誰のせいなのか、責任の所在が不明確であるという問題もあります。

AIとの適切な関わり方とは

最近はAIを利用して3Dモデルを生成し、3Dプリンターという特別な機械を使ってデジタルデータから立体物を作れるようになりました。今後はモノづくりに携わる職業で働く人や、手工芸で熟練した仕事をする人もどんどん少なくなってしまうかもしれません。そのため、伝統工芸品を作る職人や手工芸で熟練した仕事をする人しかもっていない特別な技術をこれからも大切にして、伝えていくことが重要です。
AIが効率的に様々な身の回りの製品を作れるようになったとしても、人の手で創造する技術は後世に伝えいくべきではないでしょうか。

AIリテラシーの重要性を紹介

  • 仕事の一部がAIによって行われる
  • 手間のかかる作業に対する価値観の変化
  • 人間特有の要素が評価される

たとえば、ある業務に最適化されている特別なAIがあるとします。その存在を知っていれば、業務を効率化して、仕事がスムーズに進むようになるかもしれません。そのため、以前であれば手間がかかっていた作業に対する価値観が変化し、価値のないものになってしまう可能性もあります。また、少子高齢化によって労働可能な人が少なくなるため、AIを活用する可能性も高いです。そのためにAIを使いこなすことのできるAIリテラシーが重要になる可能性が高いでしょう。

まとめ

AIリテラシーとは、AIの使い方をよく理解することです。AIリテラシーを身につけると、仕事が早くできるようになり、毎日の生活がよりよいものになるでしょう。AIが新しい進歩を遂げるたびに、AIを利用する私たちも変化を敏感に素早く察知し、新しい技術を上手に使いこなせるようになりましょう。

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