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自宅や企業を守る!進化していくスマートロックの強みとは

date2024年01月23日
自宅や企業を守る!進化していくスマートロックの強みとは
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はじめに

スマートロックを利用したことはあるでしょうか。ホテルや企業のオフィスなどでは、カードキータイプの電気錠からスマートロックへの交換が進みつつあり、賃貸マンション、個人の住宅でもスマートロックが使われるケースも増えてきています。

スマートロックとはどのようなものなのでしょうか。この記事ではメリットとデメリット、気になる安全性と導入前に確認すべきポイントなども含め、スマートロックについて解説しています。

鍵不要?!スマートロックとは

鍵不要?!スマートロックとは

スマートロックは、通信・認証機能をもち、デバイスで施錠・解錠するシステムの総称で、SESAME(セサミ3、4)、 Qrio Lock(キュリオロック)、 SwitchBot(スイッチボット)などの製品が販売されています。デバイスの中心はスマートフォンで、鍵を別に持ち歩く煩わしさから解放されるだけでなく、高いセキュリティレベルも需要につながっています。

日本のスマートロック市場規模

世界中で、デジタルテクノロジーを用いて日常のあらゆる場面で人間の行動をスムーズにする研究が行われています。スマートロックはこうしたIoT技術が暮らしに溶け込んでいく実例と言えます。セキュリティに関する需要の高いアメリカをはじめ、世界的にもスマートロックの普及が進んでいますが、日本国内でもその市場規模は拡大を続けています。

わたしたちの暮らしに導入されつつあるIoTについて、こちらのIoTとは?なにかを分かりやすく解説の記事でもくわしく解説していますので、参考にしてみてください。

気になるスマートロックの仕組み

気になるスマートロックの仕組み

スマートロックの基本的な構造は、錠とデバイスをつなぐ通信機能と照合する認証機能の2つです。スマートロックに使われている通信機能としてはWi-Fi、LTE、Bluetoothなどがあります。
これらをIT制御する仕組みは製品ごとに違いますが、この制御システムを使って解錠の権限を付与したり、1度付与した権限を無効にしたりといった情報の更新が遠隔操作でできるのが、スマートロックの大きな利点でしょう。

スマートロックはデータをクラウドで管理するシステムですが、クラウドについてはこちらのクラウドとは?意味やクラウドサービスのメリットを初心者にもわかりやすく解説!
の記事でも解説していますので、ご覧ください。

どんな空間で利用しているか?

どんな空間で利用しているか?

では、このスマートロックはどんな空間で利用されているのでしょう。導入されている具体例から、オフィス、集合住宅、戸建てなどシチュエーションごとにスマートロックを使うメリットを見てみましょう。

企業向けのオフィス、ホテル、工場など

スマートロックはすでに多くの企業向けにオフィス、ホテル、工場などで導入されています。スマートロックを使えば、入室できるメンバーをエリアごとに制限することも、メンバーの追加や削除などの設定変更も容易です。リアルタイムのモニタリングと履歴データの保存を遠隔で行えるなど、入退室管理システムによってセキュリティを高めていく点もスマートロックのメリットです。

ホテルではスマートロックで宿泊客ごとに情報を更新することも可能となり、セキュリティレベルをより向上させることができます。

賃貸住宅やマンション

スマートロックはマンションやアパートなどの賃貸住宅での利用も広がっています。エントランスや駐輪場などの共用エリアの鍵としても、各戸の占有部分の鍵としても使いやすく、従来のように入居者が入れ替わるごとにシリンダー交換をしなくても、スマートロック内の情報を更新することで、次の入居者に新しいキーとして渡すことができます。

スマートロックは接着剤で取り付けられる後付けが可能な製品もあります。ドアに穴を開けることなく設置できるので賃貸物件でも利用しやすく、入居者が自分でスマートロックを取り付け、退去の際に取り外すことも可能です。

戸建て住宅

戸建て住宅では、スマートロックを証明や空調などの操作と一体化したスマートホーム機能の1つとして、新築・リフォーム工事の際に採用するケースが増えています。外出先からでも自宅の施錠・解錠を確認でき、鍵の持ち歩きも不要というスマートロックの利点が、ホームセキュリティ対策の選択肢として定着しつつあります。

次世代スマートロックのメリット・デメリット

次世代スマートロックのメリット・デメリット

スマートフォンという多機能デバイスを多くの人が持つようになり、暮らしに様々な変化が起きました。スマートフォンとの連携機能を持たせた家電製品も増えています。こうしたIoT技術の発展の中で利用が増えているスマートロックですが、デメリットはないのでしょうか?スマートロックをメリット・デメリットの両面から見てみます。

メリットの場合

スマートロックには従来の鍵にはない5つのメリットがあります。

メリット
(1) ハンズフリーで施錠・解錠が可能『オートロック機能』『手ぶらで解錠』
わざわざ鍵を探す手間が省ける
(2) 施錠・解錠の履歴確認が可能いつ誰が入退室したかスマホの履歴に記録が残り、
確認ができる
(3) 鍵のシェアと権限設定ができる友人や家族で鍵を共有できる 権限も設定できる
(日にちや時間を指定してURLを共有し、鍵IDを発行)
(4) 紛失・盗難・複製の低リスクスマートフォン=鍵としているため、万が一、紛失してもパスワードをかけている限り、盗難による複製や不法侵入などのリスクが低い
(5) オートロック機能で閉め忘れ防止〇〇分後に施錠設定しておくことで自動施錠できるので不安がなく、万が一、施錠し忘れていた場合、遠隔操作での施錠が可能。

デメリットの場合

スマートロックのデメリットについては以下の4つがあります。

デメリット
(1) サムターンの形状によって制限がある特殊の形をしたサムターンは取付けができないことがある。とくにしずく型や丸形サムターンは対応不可。
(2) 引き戸タイプのラインナップが希少スマートロックのほとんどが開戸タイプが多いため、引き戸タイプのものが限られている
(3) スマートロック本体の電池切れやスマートフォンなどの不所持による締め出しスマートロック本体の電池切れまたはスマートフォンやICカードを所持せず、外出した場合、締め出されてしまうことがある
タッチキーや暗証番号などのオプションがあればより安心。セサミであれば従来の鍵でも開けられる
(4) バグが発生する可能性があるスマートロックのアプリで管理するため、アプリが
起動しない、音声認識できない、施錠・解錠の動作
遅延などのバグが発生することが懸念される

既存のドアへ取り付ける場合、従来の錠の取り付けでも形状に制限があることを考えると、スマートロック特有のデメリットは少ないとも言えます。

失敗しないスマートロックの選び方

失敗しないスマートロックの選び方

スマートロックはどんな基準で選べばよいのでしょう。設置場所に合う製品を選ぶには、3つの基準があります。いざ、取り付ける時に限って、「このドアには付けられない」などの盲点が起こりえることがあります。それを防ぐため、次のポイントをしっかりと確認し、取り付けを行いましょう。とくにインターネットで購入する際には注意が必要です。

製品仕様の相性確認

すでにスマートロックが組み込まれたドアも製品化されていますが、既存のドアにスマートロックを取り付ける場合には、スマートロックの製品仕様とドアノブとの相性を確認し、形状について知っておく必要があります。チェックすべき項目は次の3点です。

ドアノブの形状

まずドアノブの形状を確認しましょう。一般的なドアノブは大きく4種類ほどに分類できますが、このうちノブの中に鍵を差し込む「ドアノブ」タイプにはスマートロックは取り付けられません。

また室内側にある施錠・解錠ができるツマミをサムターンと呼びますが、このサムターンが1つのドアに2つある「2ロック(ダブルロック)」タイプは製品によっては取り付け可能です。取り付け可能なドアノブの形状が製品によって異なりますので注意が必要です。

鍵(ツマミ)の形状

室内側から施錠・解錠ができるツマミには丸形、涙形(しずく形)などの形があります。このようなツマミ形状によっても取り付けられないタイプがありますので、製品が対応しているか確認しましょう。

サムターン周辺のサイズ

サムターンのサイズ、サムターンからドアの端までの距離とツマミを回す角度などによってはスマートロックが取り付けられないものもあります。比較的新しいドアの規格では取り付け可能なものが多いものの、チェックが必要なポイントです。

おすすめのスマートロック機能

登場以来、スマートロックはより使いやすく進化しています。製品ごとに、スマートロックの快適さと高いセキュリティというメリットを感じさせてくれる機能がついています。使うと便利なおすすめの機能を紹介します。

バッテリー残量の通知機能

スマートウォッチには防犯・防災の機能も備わっています。履歴解錠から一定時間たつと自動的に施錠されるオートロック機能や、締め忘れを通知するリマインダー機能のほか、災害時に避難所のドアが自動的に解錠される機能もあります。

スマートウォッチとの連携機能

スマートロックにはスマートウォッチとの連携機能をもつ製品もあり、スマートフォンを取り出さなくてもスマートウォッチを装着した手をかざすだけで施錠・解錠ができます。Apple Watchに代表されるスマートウォッチを24時間身に着けている人にとっては非常に便利な機能です。 Apple Watchユーザーのスマートロック選択には【Apple Watch対応】と明記されたものがまず候補となるでしょう。

施錠・解除方法の比較

スマートロックの施錠・解除方法のうち代表的なものを紹介します。製品によっては複数の解除方法を備えたものもありますので、用途にあったものを探しましょう。最近では、スマートロックのレンタルサービスもありますので、まず、レンタルで体感してみるのもいいでしょう。

ハンズフリー対応タイプ

ハンズフリー対応タイプは、スマートキーを持った人が玄関のドアに近づくと自動的に解錠され、離れると施錠される機能がついた製品です。バッグやポケットからスマートキーを出さなくてもよいため、とくに傘を差した雨の日や、両手に買い物袋を持って帰宅した日などにその便利さを実感するでしょう。

スマホ操作対応タイプ

スマートフォンにアプリをインストールすることで使えるスマートキーです。スマートフォンを利用したものは、複数人での利用にも対応しやすく、誰が施錠・解錠したのかを含めて他のメンバーが遠隔操作でドアロックを確認することも可能です。帰宅したことが分かるので、家族間の利用にも使いやすいタイプです。

マルチデバイス対応タイプ

ICカードキーや暗証番号のテンキーなど、複数のデバイスで施錠・解錠ができるタイプのスマートロックもあります。工場、オフィス、ホテルなど、多くの人が出入りする空間ではこうしたマルチデバイス対応タイプが適しています。子供からお年寄りまで幅広い年齢層への対応が必要な病院のような機関では、管理者側が設定済みのものを配布するだけで使えるICカードキーと、医療スタッフしか入れない区画では暗証番号を併用するなどの使い方ができます。

スマートロックに危険性はない?

スマートロックに危険性はない?

ここまでスマートロックについて説明してきましたが、従来タイプのものでも、スマートロックでも“鍵”である以上、重要なのは安全性です。スマートロックには危険性はないのでしょうか?もしあるとしたなら、それはどんなものなのでしょう。スマートロックの危険性について見てみます。

オフィスや自宅に停電が起こったら?

「停電でスマートロックが開かなくなったら?」という心配は無用です。スマートロックは電池式であり、停電によって使えなくなることはありません。スマートロック内にあるバッテリーは残量が少なくなるとスマートフォンに通知され、電池の交換を促されます。
また、SESAME(セサミ)のように従来タイプの鍵での施錠・解錠も可能なスマートロックもあります。このタイプの場合、従来タイプの鍵を使った際の履歴も確認できます。

ハッキングされない?

スマートロックに関してハッキングの危険性が気にかかる方も多いでしょう。スマートロックには高度な暗号技術を組み合わせた金融機関の金庫にも採用されているセキュリティ対策が施され、通信機能も安全性の高い方式が使われています。外部による不正な攻撃を防ぎ、プライバシーを守られるなど、スマートロックはハッキング対策もなされたシステムと言えるでしょう。

Bluetoothのセキュリティは?

スマートロックの通信機能ではBluetoothが最も多く採用されています。機器同士を無線で接続する通信としてはWi-Fiも一般的によく使われていますが、BluetoothはWi-Fiと比較してセキュリティレベルが高く、消費する電力も少ないこともメリットです。Bluetoothは周波数ホッピング方式で毎秒1600回チャンネルの切り替えながら、さらに暗号化されて行われる通信であり、ハッキング被害にも遭いにくいのが特徴です。

まとめ

急速に普及しつつあるスマートロックは、暮らしを便利に変えていくIoT技術の1つです。身近な場所でスマートロックが使われるようになると、安全性と利便性を知るとともに購入を検討する機会も増えるでしょう。導入の際には、スマートロックの特徴を理解して、適応する製品を選ぶようにするといいでしょう。

最後のチェックポイント

  • スマートロックの市場規模は拡大している
  • スマートロックは一般家庭にも普及しつつある
  • スマートロックは遠隔操作での管理がしやすい
  • スマートロックのセキュリティレベルは高い
  • スマートロックの取り付けには仕様確認が必須
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