あなたの客先常駐(SES)企業は大丈夫?優良企業の特長を紹介
はじめに
たとえエンジニアの仕事が自分に合っていても、勤務先の企業に不満があれば前向きに働くことはできません。この記事では客先常駐(SES)企業として、 優良企業の定義とその特長を紹介します。自分の現状を客観的に把握するため、ぜひ参考にしてください。
優良な客先常駐(SES)企業の定義とは
「優良企業」と言ってもその切り口や捉え方はさまざまです。とはいえ、ある程度の共通認識や思い浮かべるイメージはあるでしょう。優良な客先常駐(SES)企業の定義としてどんなものがあるか、まずは確認しておきましょう。
社員が生き生きと働いている
最も大切なのは「社員が生き生きと働いている」ということです。企業は人が集まってできています。もし社員が辛そうに働いていれば、とても優良な企業とは言えません。社員が仕事に対して生き生きと取り組むことで、社内が活性化し成果も上がります。それが事業の発展や、企業としての成長にもつながるのです。
また社内の風通しの良さもとても重要です。誰かに我慢を強いることなく、お互いに対等な関係できちんと意見が言い合えること、意思疎通がしっかりと図れていること、こういった職場環境は社員のモチベーションに大きく影響します。
ここで働き続けたいと思える
「ここで働き続けたいと思える」ということも欠かせません。そのためには休みをきちんと取ることができ、残業も多すぎないことが大切です。労働時間が長すぎると心身の健康を保つことができず、働き続けることは難しいでしょう。
最近では長時間労働を是正しようとする動きもありますが、実際にはまだまだという職場も多いはずです。そういった労働環境では人材が定着せず、良い組織作りが難しくなります。プライベートの時間をきちんと確保し、ワークライフバランスの取れた働き方ができることは、優良企業の条件と言えそうです。
優良な客先常駐(SES)企業の特長5つ
次に、優良な客先常駐(SES)企業の具体的な特長を見ていきましょう。安定性や取引先数など主なポイントを5つにまとめたので、自分の勤務先にいくつ当てはまるか確認してみてください。
会社基盤が安定している
会社基盤が安定しているということは、優良企業の大きな特長です。例えば、上場していて継続的な利益を出しているようなら、安定した基盤があると言えるでしょう。
業績が安定していれば社員に対しても還元できるため、給与や賞与などに反映されやすくなります。社員はリストラなどの不安もなく、腰を据えて働くことができます。そういう意味で、前述した「働き続けたいと思える」という定義を満たすでしょう。企業の安定性は新しい取り組みや働き方にもゆとりを生み、社内の良い循環につながります。
取引先が多い(案件が多い)
客先常駐(SES)企業としては、取引先が多いことも優良企業の特長です。社員はクライアントに常駐して一定期間働き、さまざまな企業やプロジェクトで業務に取り組みます。そのため、取引先の多さや、案件が豊富にあることは重要です。仕事が無ければ常駐することもできません。
エンドユーザーと直接取引のある企業は、中間マージンが発生しないため利益も当然大きくなります。それに、元請けできるだけの技術力、営業力がある証でもあり、信頼性の高い企業と言えるでしょう。
福利厚生がしっかりしている
優良企業かどうかを考える際に、福利厚生の充実度は良い目安になります。なぜなら社員の働きやすさに直結するからです。福利厚生とは給与以外の報酬・サービスを指しますが、特に独自で取り入れている制度には、その企業の考え方や社員に対する姿勢が表れます。
例えば住宅手当や家族手当などは経済的なサポートになりますし、休暇制度が充実していれば社員の健康やモチベーションにつながります。また、資格取得支援や海外研修、eラーニング受講など、教育・スキルアップ制度が整っていることもポイントです。どんな福利厚生を用意しているかは、社員を大切に考えているかどうかの一つの指標になります。
評価制度が確立されている
「どんなに頑張っても正当に評価されない」企業では、社員は生き生きと働けませんし、長く働き続けたいとも思えません。評価制度がしっかり確立されていることは、優良な企業の大切な特長です。
定期的な面談やフィードバックの機会があり、評価基準や給与体系がオープンに共有されていることが望ましいでしょう。そうすれば目標設定もしやすく、継続的なスキルアップにつながります。また、社内表彰や社員交流などのイベントが充実していることもモチベーションに大きく影響するはずです。
自社サービスを持っている
客先常駐(SES)企業が自社サービスを持っていることは、優良企業としての大きな特長となります。基本的にクライアントからの案件を受注して常駐することになりますが、会社独自でサービスを開発している場合、自社で収益を確保することができるからです。
5年先、10年先といった将来性を考えた場合、いつまでも受託できる案件があるとは限りません。二次請け、三次請けの仕事しかなければ先細りの可能性もあります。自社サービスがあれば技術力の証明にもなるため、営業の面でも有利です。加えて、自社内で開発に回せる資金力があることも示せるでしょう。
まとめ
以上、優良な客先常駐(SES)企業の定義と特長について紹介しました。今の勤務先と照らし合わせて、当てはまるものがいくつあったでしょうか? もし当てはまるものが無い、あるいはほとんど当てはまらなかった場合は、今より良い職場があるかもしれません。まずは客観的に自分の現状を把握し、これからのキャリアを考えてみましょう。
将来的なキャリアを検討する際には、「今のSES企業がベスト?理想の将来につながるキャリアを描くには」の記事もぜひご覧ください。