営業職からのキャリアチェンジにおすすめ!営業経験を活かしながらスキルアップして稼げるIT業界とは
はじめに
現在、営業職についていて仕事が辛いと思うことはありませんか?仕事が辛いと感じながら働いている場合は原因について考えてみましょう。
こんな悩みを抱えていませんか?
- ノルマがきつい
- 提案準備で残業が絶えない
- お客様が理不尽
- お客様と社内の板挟みになる
- クレーム対応がつらい
これらは営業が持つ仕事の悩みとしてよく挙げられる項目です。
今あなたが抱えている辛いという思いは、職種によるものなのか、業界によるものなのか原因を考えてみましょう。「辛さ」のもとがわかれば楽しく働ける策が見つかるかもしれません。実は営業職を経験すると幅広くポータブルスキルが身に付いています。もっと自分に向いているキャリア選択ができるかもしれません。
安定安心の成長ができるIT業界
IT業界は日本のみならず世界的に伸びている成長市場の業界です。今後もITテクノロジは進んでいくことが想定され、仕事領域も広がっていくため、長期的に安定して成長が見込めます。それに応じて人材も必要となるため、右肩上がりの業界で比較的給料も上がりやすい環境で働くことが可能と言えるでしょう。
近年業界規模は右肩上がり(テレワーク/DX需要)
IT企業の業界規模は今後伸びていくことが想定されます。経済産業省の調査結果を見ると、IT人材は2030年には最大で79万人不足する可能性があると試算されています。今後も継続してIT人材のニーズは高まっていくことが想定されます。知識や技術を身に付け、技術力を磨き続けることができれば仕事がなくなるということは無いでしょう。テレワークやDX化が進むことで、今までITに関係がなかった業界にもIT化が加速しています。
参考:経済産業省|IT人材育成の状況等について
リモートで働けてワークライフバランスもとりやすい
IT企業ではTeamsやZoomといったWeb会議ツール、Slackなどタスク共有やチャット連絡がスムーズにできるツールを導入している企業も多くあります。そのため場所を問わず仕事をすることが可能で、ワークライフバランスがとりやすい企業が多く存在します。企業文化や考え方によって出社が必須となる会社もありますが、総じて柔軟な体制を導入している企業が多い業界です。リフレッシュできる環境で仕事をしたり、日によって働く場所を変えたりもできるため、ストレスが多い仕事をする場合も気分転換を図れます。平日も好きな場所で仕事ができることで、休憩時間を自由に使うことが可能です。
新しい技術に触れる機会が得られ自分の成長を実感できる
IT業界では、新しい技術に触れる機会が多くあります。不可能だったことが可能となる瞬間に立ち会えたり、今までSF映画の中で見た夢のようだと思っていたサービスの開発に携われたりすることは非常にエキサイティングでわくわくするものです。時代を切り開く感覚や、リードする感覚も時には味わえるでしょう。
自分自身についても前に進んでいる感覚が得られない仕事と違い、がんばったらその分、力を付けることができ成長が実感できます。携われる仕事の規模を大きくしていくことも可能です。作業効率を上げ対応時間を短縮もできます。手作業で行っていたことをプログラムで動かし自動化するなど、複雑なコードをシンプルに表記できるようになることで作業時間を短縮できます。
営業経験を活かせるIT業界の職種とは
営業経験のある人がIT業界で働く場合にオススメな職種として、ITコンサルタントが挙げられます。ITコンサルタントであれば、営業で培った能力を直接的に活かすことができるため、未経験からでも知識さえ身に付ければ即戦力として働くことも可能です。
ITコンサルタントとは
企業の課題に対してITを活用して解決するために戦略を策定したりシステムの提案・構築をしたりと企業の経営を助ける職種です。他にもプロジェクトの進捗管理や運用テストにも関わるなど、仕事内容は多岐にわたります。
次からはそんなI Tコンサルタントの魅力について見ていきましょう。
マーケティング視点でお客様の事業成長を実感しながら働ける
ITコンサルタントは、お客様と一緒に事業を大きくしていることを実感しながら仕事ができるので、やり甲斐を感じながら仕事をすることができる。事業について一緒に大きくしていくという気持ちで仕事ができるのでお客様の立場に立って仕事をすることができます。
数値目標ではなく課題解決で評価される
数字に追われることなく、お客様の課題解決ができるかどうかが評価基準となります。お客様に本当に喜んでもらえるかわからない商品を売るのではなく、課題を解決できるように伴走支援することができるので、役に立ちたい、貢献したいという気持ちの強い人にとっては満足感を得ながら働くことができます。
課題に対しお客様と同じ方向を見て協力体制で働ける
お客様とは対立関係ではなく、常に協力関係で仕事を行うことができます。お客様からのご意見や要望をいただくこともありますが、インシデント対応とは違い、一緒に仕事を行う上で、どうすればより良い結果が得られるかという方向性に向け、建設的な議論をすることができます。関係者は常に、同時に協力者でもあるので板挟みになることなく力を合わせて仕事をすることができます。
努力次第で稼げる
スキルアップに時間を割いた分だけ力を付けることができるので、努力が報酬に結び付きやすいと言えます。やってもやっても終わらない状況ではなく、やったらやった分だけ、仕事の効率も上がり、収入も上げて行くことが可能となります。理不尽な状況に陥ったとしても自分で打開策を身に付けて乗り越えていくことができますし、そうして苦難を乗り越えた経験があることでより大きな仕事に携わる力が着くので、努力を続け経験を積むことで稼ぐことができます。
技術力や知識を活かしてお客様に感謝される
自分の仕事の成果物が明確なため、周囲に感謝されながら仕事をすることができます。今までできなかった仕組みができて、誰かの仕事が楽になったり、データ分析が簡単にできる環境を作ることができたりと、目に見えて課題を解決することができます。身近な人から感謝されて働けるので、達成感を感じながら仕事をすることができます。
工数管理能力を高めON/OFFメリハリをつけて働ける
プロジェクトマネジメント能力を身に付けることで長時間労働から解放されます。工数の見積や管理精度を上げることで余計な工数を削り、効率的に仕事ができるようになります。その結果としてプライベートも大事にON/OFFのメリハリを付けて働くことが可能です。
ITコンサルタントになるために必要なこと
ITコンサルタントになるために必要なことについても見ていきましょう。
課題解決ができるだけの知識量が必要
お客様からの信頼を獲得するためにロジカルシンキングや課題解決力、提案型コンサルタントスキルも身に付ける必要があります。課題が何かを発見し、対応策を考え、実行していく力は社会人としての総合力が試されます。お客様の課題解決ができるようになるためには身に付けるべき能力が多岐に渡ります。
習得すべき技術力レベルが高い
ITコンサルタントとして活躍するためにはお客様の課題に応じて提案ができるIT知識を習得する必要があります。言語、開発の仕組み、構造や案件進行プロセスの理解も必要です。満足に課題解決ができる仕組みを組み上げられる技術力を得るには時間がかかります。
お客様の課題ヒアリングが必要
どんなニーズを持っているか聞き出す力も重要です。お客様自身も課題が明確になっていない場合もあります。時にはお客様から課題だと共有された内容とは別に、もっと優先度の高い問題点があることもあるでしょう。表面的な言葉に惑わされず課題の抽出と整理、そして優先度付けができるところまで含めたヒアリング力が必要となります。
進め方の認識合わせのため調整力が問われる
ITコンサルタントは課題解決に向けて、進め方の調整やスケジューリングをスムーズに行うことが必要です。どのタイミングで上席の確認を入れ、決裁を取るかは営業と同様の空気を読むセンスが必要となります。作業内容の優先度、スピード感、予算はどれくらいかなどタイミングよく確認を入れ、進めていく調整力が問われます。
高いコミュニケーション能力が必要
プロジェクトの途中で、予定通りに開発工程が進まなかったり、途中で要望が変わったりすることもあります。そうした時にタイミングよくお客様に状況をお伝えし、連携を取っていけるコミュニケーション力が必要となります。
営業経験スキルとは
営業経験があることでどのようなスキルが身に付いているのか、棚卸をしてみましょう。キャリアチェンジをする際にITコンサルタントとの親和性の高さや活躍イメージが沸くかもしれません。
課題のヒアリング
本質的な課題解決のために何をすることが必要かを聞き出すスキルが営業に求められるスキルの一つと言えるでしょう。お客様との会話の中で、お客様が認識している課題についてはもちろん、お客様自身も課題と気付いていない点も含めて見極めヒアリングできることが期待されます。
解決策の提案
ヒアリングした内容から、何に着手をするとお客様の課題解決につながるかを考え、優先順位付けを行います。優先度の高い内容の中から、自社IT製品の中で課題解決につながるサービスを洗い出し、活用方法や導入期間等についてお客様に提案し、課題解決につながると納得していただく力が必要です。
営業経験者がITコンサルタントとして活躍できる理由
営業経験者は先に挙げたITコンサルタントとして必要な、お客様から課題を聞き出すヒアリング力や解決策を提案する提案力、そして的確なタイミングで伝達事項を伝え、状況を調整できるコミュニケーション力については営業活動を通じて既に身に付いています。残る技術力やIT知識の習得は必要となりますが、ある程度ノーコードでも対応できるツールやプラットフォームが普及していて、市場規模も大きなものとなっています。中でもSalesforceが有名で、圧倒的シェアを誇っています。
実際はどうなの?IT企業の方に聞いてみた
キャリアコンサルタント:くに
- 保有資格
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- 国家資格 キャリアコンサルタント
- 所属団体
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- 日本キャリア開発協会
20年以上のキャリアを持つ。通信機器メーカー、CADベンダー、自動車部品メーカーにてプロセス革新コンサルタントとして数多くの顧客の課題解決に取り組む。現在はエンジニアとしての知見と厚みのある経験を活かしIT技術者採用、新入社員のキャリア形成支援などを中心に活躍。アドバイスには定評がある。
知識ゼロの営業からITコンサルタントへの転身は可能でしょうか?
はい、可能です。もちろん業界の専門知識などを学習していただく必要はありますが、営業の方は様々な業界の方との商談や顧客への対応力や折衝力を有しており、たくさんの業界知識を身に付けていることが多いです。ITコンサルタントと聞くと難しく聞こえますが、顧客の困りごとを解決するのが仕事です。業界知識があると業界が抱える課題やプロセスについての勘所が働くので、ITコンサルタントとしてご活躍されている方は非常に多いです。
どんな人がセラクのITコンサルタントとして活躍していますか?
主体的な行動、傾聴力、チームで協力して働いていける力、課題の発見と課題解決力の要素が重要になります。特にその中でも主体性が大切です。セラクではSalesforceなど、情報を一元的に共有できるCRMプラットフォームを活用したITコンサルタント職があるため、IT知識を一から習得しなくとも業務の行える環境が整っています。けれども身に付けるべき能力は他にも多くあります。自分自身が1人前のITコンサルタントになると決意し、自分の中でスケジュールを立て計画的に学習をしていくことが大切です。主体的に動けるかどうかが、ITコンサルタントとしての実行力やリーダー業務を行う上で重要な要素となります。
知識はどうやって身に付けられるの?内容は?期間は?
研修制度がある会社も多くあるので、研修の中で知識については習得することができます。例えば私が所属している株式会社セラクでITコンサルタントを目指していただく場合、Salesforceエンジニアの研修を用意しております。内容は、Salesforceの機能や使い方についての習得はもちろん、お客様の要望や課題をヒアリングし、要件定義、提案資料作成、課題解決に向けた提案のプレゼンテーションという実業務に近いプロセスも経験できるようになっています。期間は、どのITエンジニア領域でも約1.5か月の研修が設けられていて、研修が終わって実業務が始まってからも継続学習ができる仕組みになっています。
※常に最良の研修内容に改良されるため、入社のタイミングによって研修内容は異なる場合があります。
キャリアチェンジを成功させるコツを教えてください
異業種にチャレンジする際は、自己理解(価値観の明確化、職業興味や職業経験の棚卸しなど)や仕事理解(業務内容や必要なスキルなど)業界自体の情報を事前に収集しておくことがとても大切です。主観で想像した内容のままですと、入社してからのギャップも生じやすいので、志望する業界や職種で既に働いている人に話を聞き、会社説明会に参加するなどしっかり情報収集をして、働くイメージを具体化することが重要です。自己理解を深め、自身の仕事におけるやりがいや中長期的なキャリアの方向性について、改めて整理しておくことは面接の際に、キャリアチェンジをする理由を説明する場合にも必要です。しっかりと時間を取って取り組むことをおすすめします。