勉強するやる気がでない!原因とやる気を出す事前準備、対応方法7選
はじめに
勉強をするためのやる気が出ずに困ることはないでしょうか。漫画やスマートフォン(以下「スマホ」と称する)に夢中になり、集中が途切れて、やる気がなくなってしまうこともあるかもしれません。
勉強のやる気が出ない原因にはどのようなものがあるのでしょう。やる気を出すための事前準備や、やる気がでないときの対応方法についてご紹介します。
この記事の内容は動画でも紹介しています。
勉強のやる気がでない原因は?
勉強をしなくてはと思っても、なかなかやる気が起こらないという経験はありませんか? 今すぐやれば終わるのに、もしくは今やっておかなければならないのに、まったくやる気が起こらないなんてこともあるでしょう。後悔先に立たずとならないよう、なんとかやる気を出したいものです。
なぜ勉強をしないといけないときほどやる気が起こらないのでしょう。小中学生・高校生(受験生)・社会人の3つのケースから、やる気がでない原因をみてみましょう。
小学生/中学生の場合
小学校高学年頃から中学生になると、塾通いをするお子さんが増えます。学校と塾、両方の勉強に追われ、勉強量がアップすることも珍しくはないでしょう。勉強量が増えたせいで、常に勉強をしている気がしてイヤだという気持ちも出てきます。結果、勉強に対するやる気が出なくなってしまうのかもしれません。
思うように勉強がはかどらないと、勉強などムダではないかと疑問に感じはじめることもあります。周囲の人と比較して勉強ができない自分に対して落ち込み、やる気を無くしてしまうケースもあるようです。
また、テスト前になると勉強をしなければならないという焦りからか、逆に勉強に対するやる気が無くなってしまうことも珍しくありません。
高校生/受験生の場合
高校生になると小中学生の頃と比べて、家で勉強に割ける時間の割合が減少します。授業時間の増加や、通学に時間がかかるなどが原因としてあげられるでしょう。
勉強時間が確保しにくいにもかかわらず、勉強の難易度はアップします。そうなると授業についていくために、睡眠時間を削ってでも勉強時間を確保しようとしてしまいがちです。
長時間の勉強や睡眠不足は集中力を欠き、冷静な判断力を鈍らせます。その結果、疲れすぎてやる気が起きない状態を引き起こしてしまうのです。
「勉強をしないといけない」「成績をあげないといけない」、このような焦りから、逆にやる気が起きない状態になってしまうことも起こり得ます。
社会人の場合
社会人は学生時代と異なり、生活スタイルが変化します。学生の頃のようにまとまった勉強時間を確保することが難しくなるでしょう。
仕事が忙しくて疲労が蓄積されてしまうなど、体力的な問題も出てきます。仕事の後や合間に勉強をするほど、体力に余裕がない状態になってしまう人もいるかもしれません。
まとまった時間が取れない焦りや、心身の疲弊はストレスを加速させます。焦りやストレスのせいで、頑張ろうと思っても勉強をするやる気が起きないのです。
学生の頃とは違い、比較する相手がいないことからやる気が起きないケースも考えられます。競争心をもち得ないせいで、気持ちが緩みがちになりやる気が薄れることもあるでしょう。
社会人になって勉強をする場合は、スキルアップやスキルチェンジなどの資格取得が目的の場合が多いです。転職で有利な資格と取得する時に注意したいことこちらの記事では、転職に関わる資格取得についてまとめました。参考にしてください。
勉強をはじめる前にすること
勉強に対するやる気を起こすためには、事前の準備が重要な鍵を握ります。どのような準備をおこなえば勉強に対するやる気をキープできるのでしょう。
ここでは老若男女を問わず、勉強に対するやる気を維持するための4つの事前準備についてご紹介します。
4つの事前準備は、難しく考えずできることばかりです。また勉強以外のさまざまなシーンでもやる気を維持する効果があります。ぜひ気軽に取りいれてみてください。
勉強をする理由は人それぞれ違います。ただ、学生・社会人を問わず「今より良い未来」を目指す目的は一緒ではないでしょうか。目的に迷ったときに冷静になれるこんな記事をご紹介します。自己実現とは?マズローの欲求5段階説の活用法。こちらもご活用ください。
集中できる場所と物を用意する
やる気を維持するためには、いかに集中できるかがポイントです。集中が途切れないようにするために、場所と道具の準備を行いましょう。
集中できるのであれば自宅でも構いませんが、意外に家の外に出たほうが集中できるケースもあります。1人で勉強するほうが集中できる人でも、有料の自習スペースやコワーキングスペースなど、人がいる場所も試してみてください。
いつもと異なる場所で勉強すると脳が活性化し、記憶力が高まる「場所ニューロン」の活性化も期待できます。
周囲の音が気になる人は、耳栓やノイズキャンセリング機能のあるイヤホンを用意しましょう。必要な情報は聞こえる状態で、集中力を削ぐような騒音が排除できます。
机の上を片付けて不要な物は置かない
やる気を維持するための集中力を切らさないポイントは、視覚情報を整理することです。
目から入る情報は想像以上に脳のリソースを使用します。ムダな情報を取り込まないために、まずは勉強スペースにある不要なものを片付けてしまいましょう。
机の上以外にも、勉強中の視界に漫画やスマホ、ゲームの類のものを置かないように工夫してください。漫画やゲームなどはつい手にとってしまうと、あっという間に時間を経過させてしまいます。勉強をするときは漫画やゲームは見えない場所に片付けることがベストです。
スマホに関しては音や通知に気がつかないようサイレントモードにするといいでしょう。可能であれば手元から離れた場所に置くことをオススメします。
目標を設定し計画を立てる
やみくもに長時間勉強し続けるのではなく、勉強をはじめる前に目標設定をおこない、きちんと計画を立てることが重要です。
最初に今日はどこまで勉強をするかの目標を設定します。次に目標を達成するために何時間(何時まで)勉強するかを設定します。このとき、「ポモドーロ・テクニック」という25分作業をおこなったら5分程度の短い休憩を入れるようなテクニックなどを取り入れると、集中力を維持したよい状態で勉強ができるでしょう。
他にはやることリストなどを作成し、できたことを消していくと達成感が得られるのでやる気がアップします。
ご自身のできる範囲でムリなく目標を定め、計画を実行することがやる気を維持する鍵になるでしょう。
室温は低めにする
やる気を維持するためには、脳を疲れさせないことも重要なポイントです。室温を低めにし、適度な換気・休憩を取り入れましょう。
集中力を維持し、やる気を起こすためには「頭寒足熱」の言葉の通り、頭の付近は冷やして足元は温めてください。室温が高いと頭がボーッとし集中できなくなることもあるでしょう。集中できなくなる可能性を防ぐためにも、室温は低めに設定しておいてください。
集中して勉強をしているとどうしても脳が酸欠になり脳が疲れはじめます。脳に休息をさせるためには、ときどき部屋の換気をおこない、新鮮な空気を体中に送り込みましょう。換気以外にも椅子から立ち上がったり、簡単な運動をおこなったりするなども効果的です。
勉強のやる気を出す方法7選
勉強をするときにやる気を出すためにはどうすればいいのでしょう。やる気を出すためにはご自身のなかにある「やる気スイッチ」を見つけることが大切です。自分のなかの「やる気スイッチ」を知り、どのようにして「やる気スイッチ」をONにするかを考えてみてください。
ここでは自分のなかにある「やる気スイッチ」をONにし、継続するための方法を7つご紹介します。
自分にあった方法で、「やる気スイッチ」を押しましょう。
お気に入りの文房具を使う
勉強に対する苦手意識や、勉強をすることがイヤだと感じる気持ちを払拭するためにオススメのアイテムは、「文房具」です。
自分で厳選して集めたさまざまなお気に入りのアイテムに囲まれることで、テンションをアップさせ、やる気の相乗効果を促します。
まずはお気に入りのノートを1冊見つけてみてください。気に入るノートを探しているだけでも気分が高揚し、勉強に対する苦手意識が軽減されることでしょう。
お気に入りのノートが見つかったら、さっそくそのノートを使って勉強をはじめましょう。やる気がなくても少しずつ勉強を進めていくことで「作業興奮」の効果が作用し、徐々にやる気も上がってきます。
音楽を聴きながら勉強する
周囲の騒音をシャットアウトできる音楽も、やる気を出すための有効な手段です。
集中力を高めるためには、歌詞がない曲を選ぶといいでしょう。歌詞を聞くことに意識がいってしまうと集中が途切れ、やる気がなくなってしまう可能性もあるからです。
最初はお気に入りの曲を聞きながら、簡単な問題に取り掛かるといいでしょう。好きな曲を聞くことで徐々にやる気も高まっていきます。
やる気が高まったところで音楽は一旦消しましょう。そこからは応用問題や少し難易度の高い問題に挑戦してみてください。
このように音楽を使い、ご自身のやる気のコントロールができるようになれば、勉強に対する苦手意識も薄まり、勉強自体も楽しくなってくるはずです。
アプリを上手に使って効率をあげる
勉強中のスマホは誘惑が多く、勉強に対する集中力ややる気を阻害してしまうかもしれません。しかし、スマホのアプリには勉強へのやる気や集中力の向上を促し、勉強のサポートをしてくれるものがたくさんあります。
暗記系に役立つアプリを導入すれば、移動中のわずかな時間も勉強に使えます。アプリのなかのキャラクターに応援してもらえれば、勉強に対するモチベーションもアップしていくでしょう。
スケジュールアプリやタイマーアプリなども、上手に取り入れていくことで、勉強の効率化が図れます。アプリのなかには、スマホを触らないように時間設定できるものもあるようです。
ご自身にあったアプリで勉強の効率化を目指しましょう。
名言を見て偉人の考えにならう
どうしてもやる気がでない場合は、言葉の力を借りてみてはいかがでしょう。
好きなアーティストの言葉や歌詞の一節、偉人や有名人の言葉など、世の中には多くの名言が存在します。それらの言葉の力を借り、やる気を取り戻しましょう。
「名言 やる気」というキーワードで検索するだけでも、心に響く名言がたくさんヒットします。ヒットした言葉の数々から、今の気持ちにしっくりくるものを探してみましょう。
気に入った名言が見つかったら、声に出して読み上げてみたり、書き出してみたりしてください。言語化・視覚化をすることで自己暗示ができ、やる気にもつながります。言葉の力は想像以上に私たちにパワーを与えてくれることに気づくはずです。
スマホの画面や壁紙を変える
勉強をしていてもなかなか集中ができず、何度もスマホを開いてしまうことはないでしょうか。スマホを触らずにいることができればいいのですが、スマホを触らないようにするせいでイライラしてしまい集中が途切れ、勉強に対するやる気がなくなってしまっては本末転倒です。
それならば思い切って、スマホのロック画面やホーム画面をやる気が出るようなものに変更してみてはいかがでしょう。
やる気を維持するために応援してくれるような名言や、ご自身を戒めてくれるような名言などを待ち受けに表示してみてください。また、かわいいイラストや動物の写真を壁紙にすることで、スマホを開くたびにストレス発散ができたり、やる気をアップさせたりする効果が期待できるでしょう。
アニメなどから刺激をもらう
勉強を続けていると突然行き詰まってしまうことや、思うように成果がでなくて勉強がイヤになってしまうこともあるでしょう。
そのようなときは、好きなアニメや映画などから刺激をもらい、元気をわけてもらってください。好きなものを見て元気を出すことで、なくしかけたやる気を取り戻せるかもしれません。
好きなアニメや映画だけではなく、わかりやすく目標に向かって頑張るストーリーのものや、前向きな気持ちに共感がしやすい内容のものをチョイスしてもいいでしょう。
アニメや映画を見るとなると、まとまった時間を消費してしまいますが、やる気が回復するのであれば決してムダな時間ではなく、むしろ大切な時間になるはずです。
長めに休憩をとる
効率よく勉強をするためには、思い切って長めの休憩を取ることも必要です。勉強の合間に適度なリラックスをすることで、体と心に刺激と栄養を与えます。
毎日頑張って勉強しているのであれば、週に1回は勉強をしない日を作ってみてはいかがでしょう。その日は思う存分好きなことに没頭したり、ひたすらボーッとしたりして過ごしてみてください。あまり長い時間休むと落ち着かない場合は、軽いストレッチをしたり、近くをフラッっと散歩したりしてみてください。
まったく違う行動を取ることで、脳に新しい刺激を与え、もう一度頑張ろうとやる気を取り戻せるはずです。このようにまとまった休息を取ることで、体や心、脳にもよいリフレッシュ作用を及ぼします。
まとめ
勉強をするやる気が起こらない原因や、勉強をするためのやる気を起こすための事前準備・対応方法についてご紹介しました。
やる気というものは、なかなか曖昧でやっかいなようなものに感じるかもしれません。しかし、今回ご紹介した事前準備や対応方法を見ればわかるように、少しのことでやる気のコントロールを行うことは可能です。
さまざまな角度からアクションを試みることで、うまくやる気のコントロールをおこない勉強に活かしてください。
最後のチェックポイント
- 必要なときほどやる気が出なくなることは多い
- 勉強に対する苦手意識や焦りからやる気が無くなることもある
- 勉強ばかりしていることでやる気が維持できないケースも
- 勉強に対する苦手意識や嫌悪感を払拭することが大切
- 心身にくる疲れやストレスも原因になりやすい
- 周到な事前準備がやる気を引き出すきっかけになる
- やる気を出すための簡単なアクションを覚えよう
- やり方ひとつでやる気はコントロールできる