職務経歴書を簡単に作成できる書き方はこれ!
はじめに
履歴書だけではまとめきらない自分をアピールするための情報を記入する「職務経歴書」。今回は職務経歴書を簡単に作成できる書き方を紹介します。事前準備と書き方のポイントを押さえて、職務経歴書を完成させましょう。
職務経歴書の書き方について悩んでいる方はこちらの記事をご覧ください。書き方のコツや職種別の書き方例、チェックポイント、送り方まで解説しています。
作成する前の事前準備
職務経歴書をいかにわかりやすくまとめ、いかにして印象をよくするかについては、事前準備が肝となります。ここでは職務経歴書を簡単に作る上で押さえておくべきポイントを紹介します。
- 企業側が求める人物像をチェックする
- 今までのキャリアを整理する
事前準備では以上の2つのポイントに重点を置いて準備を進めていきましょう。またテンプレートやフォーマットを用意する方法も合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
企業側が求める人物像をチェックする
企業とのミスマッチを起こさないためにも、職務経歴書に書き込む内容は企業が求める人物像に沿った内容に近づけるよう、事前にリサーチしておくことが大切です。志望する企業がどのような人材を求めているかをチェックすることは、事前準備の中でも重要な役割を果たすでしょう。
求められている人物像が見えてくることで、「私はこのような人間です」とアピールもしやすくなります。余計な情報を省き、理想的な人物像に必要なスキルや資格、経験を記入しておけば、企業にとって必要な人材だという判断材料にもつながるでしょう。職務経歴書を読むだけで「この人に会いたい」と思わせることも可能です。
今までのキャリアを整理する
自分をアピールするためには、自分がどのようなキャリアをもっているかを整理しておくことが大切です。今までのキャリアをすべて書き連ねても意味はなく、企業側が求めている人物像に沿ったキャリアだけを厳選して書き入れていきます。情報が整理されていることで、職務経歴書を書く際も見やすくまとめられるでしょう。
自分のキャリアを整理し、企業が求める人物像との共通点を探していきます。共通点を探しながら、何を書いて何を書かないかの取捨選択もしていきましょう。
まずは時系列にどのような会社で、どのような仕事をしてきたかを書き出してみてください。たくさん書き出すことで、キャリアが把握できますし、何にポイントを置いてアピールするかも見えてくるはずです。
テンプレート/フォーマットを用意する
職務経歴書にコレという正解はありませんが、望ましい書式は存在します。しかし職務経歴書を書き慣れていない場合など、どのようにまとめることが重要かをすぐに理解するのはむずかしいでしょう。そこでオススメしたいのは、テンプレートやフォーマットを用意することです。
テンプレートやフォーマットがあれば、簡単に職務経歴書に書く内容を考えたり、作成したりできます。さらには書式をどうするかに時間を取られることがありません。無料で公開されている職務経歴書などを活用し、簡単に作成できるけれど内容が濃い、採用担当者に刺さる職務経歴書を作成してください。
職務経歴書の簡単な書き方を押さえよう
ここからは4つのポイントをもとに、職務経歴書を簡単に書く方法を押さえていきましょう。
- 伝えたい実績やスキルを書く
- 業務で主に何を成し遂げたのか書く
- 工夫や取り組みを書く
- 失敗を教訓に活かしたことを書く
これら4つのポイントをそれぞれわかりやすく紹介します。
伝えたい実績やスキルを書く
事前準備としてキャリアの整理をあげましたが、同時にどのようなスキルや実績、資格などをもっているかについても整理しておきましょう。
整理したのち、企業が求める人物像とすり合わせをおこない、ご自身が強くアピールしたい実績やスキルなどを書き入れていきましょう。一見、志望する企業の職種や仕事内容に関係がないように思えるものでも、整理していくうちに武器となるアピールに変化することもあります。
たくさん書き入れてもいいですが、最も伝えたいことがぼやけてしまわないようにする必要があります。一番売り込みたい部分や、ここだけは見逃さないでもらいたい情報がきちんと伝わるような書き方も大切です。
業務で主に何を成し遂げたのか書く
今までの職務経験のなかで、どのような業務に携わり、そこで何を成し遂げたかについても、職務経歴書でアピールしていきましょう。
何も成し遂げたことがないと思い、何も書けないと感じるのなら、今までに働いた業務のなかでどのような経験をしたかを思い出してみてください。思い出した経験の数々から、なにか感じることはなかったでしょうか。
嬉しかったり、悔しかったりなど、感情はさまざまだと思います。そしてその感情をもとに次に行動したことがあれば、それらを書き加えていくといいでしょう。
このように一つのことを深堀りしていくことで、大きな結果につながらなくとも、確実に何かを成し遂げている結果へとつながっていくでしょう。
工夫や取り組みを書く
結果だけを書き連ねるのではなく、結果が導き出された過程をアピールすることも、職務経歴書の大切なポイントです。職務経歴書でアピールをすることがないとか、書くことがないと悩まれている人は、とくにどのような工夫をしていたか、結果どうなったかなどの過程を積極的に書き込んでみましょう。
工夫を重ねて失敗したとしても、そこから見えてきた問題点やさらなる改善方法、問題を解決するために動いたことなども、すべて評価につながる可能性があります。工夫や取り組みをしてきたことも自分の強みであると思い、ぜひアピールしてください。
工夫や取り組みについてアピールする場合は、他の項目よりもよりいっそう5W1H(だれがいつどこで、なにをなぜどうした)を意識するようにしてみましょう。
失敗を教訓に活かしたことを書く
業務を行なうなかで、うまくいかないことも何度もあったことでしょう。しかしその問題点や失敗したことをそのままにせず、そこから何を考え、何を得たのかのような「生かされた教訓」を書くこともオススメです。
ただ業務をこなすだけの人材ではないことがアピールできるメリットもありますし、失敗しても乗り越えていける強さをアピールできます。
先輩や同僚からのアドバイスなどをもとに、おこなった実績や過程も盛り込んでみてもいいでしょう。逆に後輩などへのアドバイスで改善したことなどがあれば、そのあたりも上手に盛り込んでください。
ここでも5W1Hを意識して、教訓から生かされたできごとを書いてみてください。
まとめ
職務経歴書は上手に書くことも大切ですが、いかに簡単に簡潔に、あなた自身の強みをアピールできるものとして完成させるかも重要です。そのためにも余計な手間を省けるテンプレートなどを使って、作業量を軽減することもときには必要になるでしょう。
大切なことは、書きはじめる前の準備に力を入れることです。必要となるキャリアの整理や、過去に得た知識や経験、実績やスキルなどを把握しておくことで、志望する企業が求める人材と自分との共通点がはっきりと見えてくるでしょう。
過去を振り返りながら一つひとつを深堀りしていくことで、あなたの強みをアピールできる職務経歴書が完成するはずです。
最後のチェックポイント
- 職務経歴書は書きはじめる前の事前準備が重要
- キャリアの整理など、過去の経験や実績をまとめる
- 企業側が求める人物像をチェックしてミスマッチを減らす
- テンプレートやフォーマットを作り、さらに作業を簡単に
- ただ書き連ねるのではなく、何を強みにするのかを明確にする