自己PRの考え方|採用担当が会いたくなる職務経歴書の書き方【例文付き】
はじめに
また書類選考に落ちた。そんな方は、自己PRがただの「自己紹介」になってしまっていませんか?
企業の採用担当者は、「あなたがどんな能力を持っているのか」「どの程度のやる気があるか」を自己PRによって判断しています。魅力的な自己PRが書けなければ、書類選考を通ることはできません。
裏を返せば、採用担当者に“刺さる”自己PRが書ければ、経歴や資格欄が寂しくても採用担当の目に留まることができるということです。
この記事では、自己PRの考え方、書き方のテクニックを学ぶことができます。「そもそもアピールできることがない」「文章を考えることが難しい」という方も、考え方の3ステップを実践することで、簡単に魅力的な内容に仕上げることが可能です。
後半では、職種別の自己PR例文を紹介しています。
※この記事は、年間数百通の履歴書・職務経歴書に目を通してきた筆者が、採用担当者としての視点を踏まえて書いています。 履歴書の書き方全般がわからない方には、以下記事をオススメします。
職務経歴書の書き方について悩んでいる方はこちらの記事をご覧ください。書き方のコツや職種別の書き方例、チェックポイント、送り方まで解説しています。
自己PRとは
自己PRとは企業に対して自分を「アピールする=売り込む」ためのものです。あなたが企業にとって魅力的であるかどうかを判断してもらうためには、自己紹介にならないように注意しましょう。
今までに何をしてきたのか、企業のために何ができるのか。最終的には企業に貢献するためにどうしていきたいのか。自己分析し、明確に盛り込むことが大切です。
自己PRの考え方3ステップ
はじめから文章を書こうと思うと気が重いですよね。自己PR作成に取り組む前に、まずは自分自身と応募先企業の分析をしてみましょう。
分析といっても、難しく考える必要はありません。次の3ステップを、付箋やメモ帳などに書き込みながら実践してみてください。(実際に書きながら読むことをオススメします)
この方法であれば、未経験の職種にチャレンジする際にも効果的な自己PRを考えることができます。
ステップ1.これまでの経験や実績をリストアップする
転職の場合は、これまで経験してきた業務内容をリストアップしましょう。「実績なんてないよ」という方は、学生時代の経験や趣味などでも問題ありません。
それらの実績の中で、「これは印象に残っているな」と感じるものをいくつかピックアップしてみましょう。特に良いのは、困難な状況を乗り越えたエピソードです。
同時に「得意なこと」や「苦手なこと」を思いつくかもしれません。こちらも書き出していきましょう。
ステップ2.応募企業の職種で必要な能力は何か考える
応募する企業で担当するのはどんな仕事ですか?職種を研究してみましょう。例えば営業職なら、コミュニケーション能力、根気強さ、企画力など。事務職なら、正確な作業やExcel・Wordなどのツールの使用経験がアピールできます。
「どんな仕事を任されることになるのか」、そして、「その仕事にはどのような能力が必要になるのか」という順序で考えて書き出してみましょう。
ステップ3.自分と応募職種の重なる部分を探す
ステップ1とステップ2で洗い出した項目を並べて、共通する部分や活かせそうなものがないか探してみましょう。
未経験の業務については、視野を広げて似たような経験が無いか探してみましょう。
例えば未経験から営業職にチャレンジする場合は接客のアルバイト経験、事務職ならサークル活動の事務処理など。「未経験でもチャレンジしたい」と考えるからには、ご自身の中にそれを「やりたい」と思うきっかけとなった経験があるはずです。それを探してみましょう。
うまくできましたでしょうか?例を見ながら解説していきます。
ステップ1の例文:これまでの経験や実績
- 学生時代の学園祭協賛企業集めの経験
- 良い返事をもらえず大変だった
- 初めて1社獲得できたときの喜び
- 営業の仕事はやりがいがありそう
- 自分の強みは、あきらめない「粘り強さ」かも
- 地元に根付いた企業に的を絞ってアプローチした
- 協賛することで得られるメリットも説明した
ステップ2の例文:応募企業の職種で必要な能力
- 企業様向けの提案=コミュニケーション能力
- 提案先企業のリストアップ=戦略的に考える力
- 商品アピールのための企画=市場研究する力
- 営業経験者を優遇します=営業経験
ステップ3の例文.自分と応募職種の重なる部分を探す
- コミュニケーション能力=協賛企業開拓の経験
- 戦略的に考える力=優先順位を決めてアプローチした経験
- 市場研究する力=?
- 営業経験=協賛企業開拓の経験
この場合、学生時代とはいえ「企業に企画を売り込んだ」という経験があります。これも立派な法人営業経験です。コミュニケーション能力としても評価されるでしょう。募集要項には「営業経験者優遇」とありますが、十分に活躍できるポテンシャルがありそうです。自分自身で考えてアプローチ先企業の絞り込みをしたことも、戦略的な思考ができる点でポイントが高いと考えられます。
この例では「市場研究する力」の部分で弱いかもしれませんが、未経験という点を考えればアピール材料として充分ではないでしょうか。
ここまで、できましたでしょうか?次のパートでは、実際に文章を書いてみましょう。
自己PRのまとめ方
前のパートで考えた内容を文章にまとめましょう。「経験」「実績」「業務に活かせること」という順序で書くと読みやすい文章になります。
まずは、文字数など気にせず書いてみましょう。はじめから完成形を目指さず、とにかく文章にしてみることが重要です。書いているうちに、自分自身の実績や強みが整理され、面接で話す際にも役立ちます。 先ほどの例をもとに文章案を書いてみます。
学生時代、学園祭への協賛企業を集めるため、電話や飛び込みでアプローチした経験があります。
なかなか獲得できずに苦労しましたが、やっとの思いで協賛いただけたときの喜びがとても大きかったことを覚えています。多数の企業様の中から企画に興味のある企業を探すため、まずはアプローチ先の絞り込みを行いました。卒業生が多数働いている企業なら、「母校の応援をしよう」という想いも強いのではないかと考え、優先的に連絡を取ることにしました。企画の紹介をする際にも、協賛する場合のメリット(パンフレットやポスターへの掲載)を具体的に伝えることを心がけていました。
この経験から「将来は営業職として働きたい」という想いを抱くようになりました。
私の強みは「粘り強さ」だと考えています。貴社においても強みを活かし、お客様と商品を結びつけるため、お役に立ちたいと考えています。
文章としてはまとまっていると思いますが、若干読みにくいですよね。
そこで、箇条書きのテクニックを使います。箇条書きは、読み手が理解しやすいだけでなく、情報を整理しながら書けるというメリットもあります。1つの見出しに対し、5~6行(150文字)程度までで文章をまとめると、テンポよく書き進められます。
先ほどの文章案には、いくつかの要素が含まれていました。これらを分解して見出しを付けて書いてみましょう。文章案をパート分けしてみます。今回は「粘り強さ」「効率的なアプローチ」「お客様視点」の3つに分解します。
エピソードがあると効果的なので、以下のように導入文を付けるのもおすすめです。
学生時代、学園祭への協賛企業を集めるため、電話や飛び込みでアプローチした経験があります。やっとの思いで協賛いただけたときの喜びがとても大きく、「将来は営業職として働きたい」と考えるきっかけになりました。この経験から得た強みを活かして貢献したいと考えております。
【粘り強さ】
協賛企業開拓において、断られてもくじけず、粘り強くアプローチしました。個人で3社獲得することができたのは、この諦めない姿勢によるものです。【効率的なアプローチ】
興味を持っていただけそうな企業を効率的に探すため、アプローチ先の絞り込みを行いました。卒業生が働いている企業に優先的に連絡を取ったことで、早期の獲得につながりました。【お客様視点】
提案の際には、協賛する場合のメリットを具体的に伝えることを心がけていました。パンフレットへの掲載以外に、クーポンを配布できることも伝えたことで、前向きにご検討いただくことができました。
強みの項目は、優先度の高い順に書きましょう。ここでの優先順位は、自分自身のアピールしたいポイントではなく、応募する企業が何を重視しているかを考えて決めましょう。ここではオーソドックスに「粘り強さ」を最初に書きましたが、IT企業など効率重視の企業には「効率的なアプローチ」を、お客様を大切にしていることが感じられる企業に応募する際は「お客様視点」を先に書いたほうが良い反応が得られそうです。
職務経歴書のサイズによって短く書かざるを得ない場合は、優先順位の低いものから削りましょう。やむを得ず削った項目も無駄にはなりません。面接のときに話すネタとして取っておきましょう。
面接対策のときには、面接で志望動機を伝えるときのコツもチェックしてみてください。
自己PRの書き方のポイント
文章をさらに強化するポイントとして、以下3つを押さえておきましょう。
- 資格・スキルをアピールする
- 情報に一貫性を持たせる
- 文字数に気を付ける
資格・スキルをアピールする
応募する企業に貢献できることをアピールする際に有効なもののひとつに、資格やスキルがあります。これを使わない手はないので、自己PRに盛り込み上手にアピールしていきましょう。
持っている資格があれば、実務経験がなくても必ず記入することをオススメします。「資格を取れるほど勉強した」という証明になるため、「目標に向かって努力できる人」であることをさりげなくアピールできます。
資格がない場合は、自己分析から見えてきたご自身の経験や実績、成功体験などのなかからスキルに繋がりそうなものを見つけ出してください。例えばプログラミングやExcelスキルなど、応募する職務によっては強力な武器になります。伝える際に重要なのは、具体的な例を出すこと。プログラミングであれば「Webサイトを一人で作れます」、Excelなら「VLOOKUP関数、SUMIF関数が使えます」など、読み手のイメージしやすさも考慮しましょう。
ただし資格にせよスキルにせよ、応募する企業や職種に関連するものであることが重要です。資格やスキルであれば何を書いてもいいわけではありません。
履歴書の資格欄への記載方法については履歴書の免許/資格欄への書き方をご覧ください。
情報に一貫性を持たせる
自己PRの内容は一貫性があることも大切です。培ってきた経験や強みや志望動機、そこからアピールポイントへつながる一連の流れが完成していて、一貫性があるかどうかは大きなポイントとなります。一度書いたものは繰り返し読み、矛盾点がないかどうかも確認しておきましょう。
情報に一貫性がないと、どのような素晴らしいスキルや実績、成功体験などがあっても説得力を欠いてしまいます。矛盾点が見つかれば、書かれていることすべてに違和感を持たれてしまう可能性もあります。
一貫性を持たせるためには、何よりも「自分自身の経験をもとに書く」ということが重要です。自分の経験を前述の3ステップに当てはめて書くことで、エピソードと自己PRが強く結びつき、ゆるぎないものになります。本で読んだことや他人の体験をもとにすると、必ず矛盾が生まれます。何よりも、採用担当者が「読みたい」と思えるような面白い文章になりません。自己PRには、必ずあなた自身のことを書いてください。
自己PRの文字数に気をつける
「文字数」も、自己PRでは重要なポイントです。長文で思いの丈を綴った文字数が多い自己PR文は読みにくく、採用担当者が読むことを敬遠してしまうかもしれません。
長すぎる文章は、最も伝えたいことがぼやけて伝わりません。自己PRの文字数の目安は約300~400文字程度です。前述のように、見出し+本文の箇条書きスタイルでスッキリとまとめましょう。
もし企業側から文字数の指定があった場合は、できるだけ制限文字数以内にしてください。指定されたとおりに書けないと、「募集要項をしっかり読んでくれたのだろうか?」という余計な心配を与えてしまいます。文字数が少なすぎてもよい印象を与えませんので注意してください。 書類に書ききれないことは、面接の場で直接伝えましょう。
転職が多い場合の書き方のポイント
転職回数が多いと「入社しても続かないのでは」という懸念を持たれがちです。転職した動機や、転職した業種・職種が大きく異なり一貫性が無い場合、さらにすぐに辞めてしまうのではという懸念が広がります。
- 転職理由を明確にする
- 前向きな表現に言い換える
これら2つのポイント押さえ、転職回数が多い場合の自己PRの書き方をみていきましょう。
転職理由を明確にする
転職回数が多い場合、できる限り転職した理由を明確に伝えることが大切です。もちろん伝えにくい内容の場合は別ですが、契約満了などのケースで転職している場合などは、正当な理由となりますので、むしろきちんと伝えるほうが好印象です。
転職理由が伝えにくい場合、少しでもよく見られたいと嘘の理由を書いてしまう人もいますが、このようなことは極力避けてください。ただし、人間関係や体調不良などによる退職の場合、それを正直に記載すると「受かりにくい」職務経歴書になってしまうことは避けられません。
こんな方にオススメなのは、人間関係や体調不良という大きな要因以外の理由に目を向けるということです。多くの場合、退職理由は一つだけではないはずです。「異業種にチャレンジしたくなった」など前向きな理由があれば、それをクローズアップして伝えることをオススメします。
やむを得ず伝えにくい理由しかない場合には、そこから自分なりに考えた反省点を盛り込むことで、印象を損ねることを避ける努力をしましょう。企業側としては「長く続けてもらいたい」という希望を持っています。「この人なら大丈夫そうだな」と納得させられれば問題ありません。
前向きな表現に言い換える
自己PRだけに限らず、就職活動の際になんらかの理由で不利になると思われることは、できる限りポジティブで前向きな表現に変換することが基本です。マイナスワード、ネガティブにつながるような言葉は極力避け、失敗を乗り越えられる力強さや、前向きな姿勢をアピールしていきましょう。
たとえば転職回数が多い場合は、多くの経験を積んでいることがアピールできます。転職回数が多いことを悪いことと捉えネガティブにならず、「今までの経験があるからこそ今の自分があって、その経験がここで生かせるのだ」と力強くアピールすれば、ポジティブな印象を与えられます。
自己PRに書かない方がいいことは?
ネガティブワードや、明らかに採用に不利な影響を受けそうなことなど、自己PRに書かないほうがいいとされることはいくつかあります。これら以外にも志望する企業や直接仕事と関係がないことは書かないでおきましょう。
直接仕事と関係ないことは書かない
アピールしたいことが多いあまりに、応募先の企業や仕事内容とは明らかに関係のない話題を自己PRに盛り込むことは避けましょう。
また抽象的な表現も多用してしまうと、仕事内容とどう関係するのがわかりにくく、あまりよい印象を与えられない可能性も出てきます。例えば「コミュニケーション能力がある」ということを伝えたい場合は、その根拠となるエピソードを添えることを心がけましょう。
企業側が自己PRのなかから見つけたいのは、仕事の中身に関することです。曖昧な表現や、仕事につながらないアピールは、「アピールすることがないのではないか」と思われかねません。
仕事内容に関係ないことは書かず、きちんと一貫性のある文章に仕上げましょう。
これで悩まない!自己PR例文(職種・性格別)
自己PRに書けるような実績やスキルがないと悩んではいませんか? 自己PRでアピールできるポイントはスキルや実績だけではありません。あなたがどのような人間性であるか、どのような長所があるかも重要な役割を果たします。
前述の3ステップを実践し、あなたの長所や人間性から、企業へアピールできる強みを見つけ出しましょう。それらを踏まえて、代表的な職種別で使える自己PRの例文をご紹介します。
職種別では
同じ内容で自分の性格や長所などをアピールするにしても、職種によってはアピールポイントや、アプローチのやり方が異なります。
この中にご自身が目指す職種がない場合には、性質の近いものを当てはめて考えてみてください。
- 事務
- 製造
- 営業
- 接客
- 医療事務
- 看護師
- マネジメント系
事務での例文
・「正確性」や「責任感」をアピールする例文
【丁寧な確認作業で、正確性の高い業務を行います】
学生時代のアルバイトで2年間在庫管理をしていましたが、在庫数の入力ミスは一度もありませんでした。常に仕事に強い責任感をもち、ミスは許されないと考え、ダブルチェックやチェックリストを用いて、ミスを発見しやすい仕組みも取り入れました。このときの経験を生かし、正確性の高い業務を行います。
・「気配りができる」や「協調性」をアピールする例文
【周囲への気配りを意識し、業務の効率化をアップします】
アルバイトでのスタッフ管理や、サークルの後輩指導などから、ムダなく効率よく仕事を進めるためにはどうすればいいかを学びました。周囲の状況を把握し、作業の優先順位をつければ、効率よく業務を進められます。業務の効率化を実現するために、周囲への気配りと相手の立場に立って考えることで業務の効率化を提供します。
・「チームワーク」や「気配りができる」をアピールする例文
【チームワークを重視し、効率良く業務を行います】
学生時代に後輩の面倒をみていくなか、必要なことは現状をしっかりと把握し、チームワークを大切にすることで、問題解決への道は拓けると学習しました。コミュニケーションを十分に取ることで、相手の立場や状況も理解できます。その結果チームワークがよくなり、業務をスムーズに行えます。
製造での例文
・「協調性」をアピールする例文
【周囲の言葉に耳を傾け、業務の問題点を改善します】
アルバイトでライン作業に従事していたとき、トラブルが多発し、進捗がかなり遅れるトラブルに直面。担当のメンバーと丁寧に話し合いを繰り返し、みんなで問題点を洗い出しました。その結果見えてきた問題点を検討し、問題解決へのアドバイスを行なった結果、トラブルは激減し、信頼しあえる関係性を築きチームワークもよくなりました。
・「真面目な性格」や「コツコツ」「正確性」をアピールする例文
【地道な作業もコツコツと確実に行います】
もともと真面目な性格と言われることもあり、与えられた仕事には常に責任感をもって向き合ってきました。周りがやりたがらない細かな作業もコツコツと確実にこなし、正確な作業ができると評価されてきました。作業効率をアップするためには、作業環境を整えることも大切だと考えていますので、常に職場環境の整理整頓を心がけ、維持することにも力を注いでいければと思います。
・「体力/忍耐力」をアピールする例文
【細かな作業も丁寧に最後までやり通します】
子どもの頃からそろばんを習っており、今年で16年目を迎えました。やり続けるなかで、大変でも諦めない力や強さを習得しました。難しい問題も諦めず努力し習得できた経験は、試行錯誤を繰り返し、少しでもよいものを作ろうとコツコツと作りあげる製造業でいかせると思います。この粘り強さで、貴社の製品をさらに発展させられるよう頑張りたいです。
営業での例文
・「体力/忍耐力」をアピールする例文
【陸上部で培った体力と忍耐力で、諦めず顧客獲得に励みます】
学生時代に陸上部に所属し、コツコツと苦しい練習を乗り越えて結果へと導くための努力を行ってきました。そのため体力と忍耐力・精神力には自信があり、営業先で門前払いされたとしても、何度でも挑戦する自信もあります。今までに積み上げてきた経験で、お客様の喜ぶことは何かを常に考え、諦めず行動することが大切な営業職で生かせると考えております。
・「協調性」「気配りができる」をアピールする例文
【相手に合わせたコミュニケーションで、顧客との信頼関係を構築】
飲食店でのアルバイトでは、相手の状況を考えその人に一番あうコミュニケーションを取り、お客様への満足度をアップさせました。相手の状況に応じてコミュニケーションを変化させてきた経験は、お客様との信頼関係構築にもつながり、営業職としても生かせる経験ではないかと考えます。
・「チームワーク」「責任感」をアピールする例文
【チームメイトそれぞれのポテンシャルを高め、業務を遂行します】
大学時代のイベント運営で、さまざまな部門のリーダーの話を聞き、とりまとめるリーダーを任されたことがあります。そのとき意識したことは、各部門の魅力を最大限に引き出すことでした。イベントの目的や趣旨を丁寧に話し、実現するために自分たちで行動してもらうようサポートに徹することで、トラブルも減り、イベント当日は問題なく進行できました。
接客での例文
・「真面目な性格」「チームワーク」をアピールする例文
【チーム一丸となってお客様の笑顔を引き出します】
お話ししたことがある人の顔と名前を覚えることが得意なため、お客様のお名前や好みをデータ化し、他のスタッフとも共有するように努めていました。お好みや以前購入したものの情報を共有することで、お客様の望む商品を的確にご案内できるようになります。お客様のために入手した情報も、共有することで売上げアップにもつながりました。
・「コツコツ」「責任感」をアピールする例文
【常に情報をアップデートし、商品の魅力を伝えます】
自分の担当売り場の商品に関する情報は、常に先取りして情報収集しまとめるようにしています。お客様に気持ちよく購入してもらいたい。そのためには最善のアドバイスができるよう、日頃からアンテナを貼ることが重要です。地道に情報収集をすることが得意なので、販売促進にも貢献していけると信じております。
・「協調性」「気配りができる」をアピールする例文
【ひとりでは成し遂げられない目標も、協力しあって目標達成を目指します】
販売において売上目標を達成するためには、周囲との協力が必要不可欠です。そのためには周囲の状況を確認しながら、自分の役割やするべきことを考えるように意識しています。手の回っていない人がいればできる限りのサポートをし、自分が困ったときも早めに協力を要請することがよい結果につながりました。
医療事務での例文
・「真面目な性格」「正確性」をアピールする例文
【独学で習得した知識とスキルを実務経験にいかします】
学生時代からExcelが得意で、独学でコツコツと勉強を続けてきました。合間にタイピングソフトで入力の練習もおこない、1分間に60~65文字を間違いなく入力できます。現在は医療事務技能審査の資格取得を目指し勉強中です。独学で身につけたスキルを実務経験で生かし、御院の発展に貢献したいと思います。
・「協調性」「気配りができる」をアピールする例文
【人と人のコミュニケーションで、よりよい人間関係を目指します】
人と話すことが得意で、相手を笑顔にすることが大好きで得意です。何気ない会話のなかから信頼関係を築き、お客様から気軽に声をかけてもらえることもあります。このような強みをいかし、貴院でもコミュニケーションを円滑にし、来院される患者様や職場の仲間とよい人間関係を築いていけるよう努めたいと考えております。
・「責任感」「協調性」をアピールする例文
【責任感をもって仕事をし、周囲と助け合い効率化を行います】
仕事においてミスを最小限に抑えることは、1人ですべてを背負わないことだと考えています。仕事に責任感を持って、周囲の状況を見渡し、困っている人がいないか、自分の作業にミスはないかなど常に確認を怠らないよう意識しています。後輩にも、頼ることも仕事に向き合うために大切なことだと指導してきました。全員が同様に責任感をもつことで業務のミスやトラブルが減り、効率アップできると思います。
看護師での例文
・「体力/忍耐力」をアピールする例文
【体力には自信があります。笑顔で患者さんに接するために体力づくりは欠かせません】
学生時代から続けているバレーボールを今でも継続しています。長きに渡り培ってきたおかげで体力には自信があります。患者さんのお世話が厳しいときでも、体力があることで乗り切れたことは何度もありました。常に笑顔で患者さんに対応できるよう、これからも体力づくりを意識し、貴院で活躍できるよう貢献していきたいと思っております。
・「コツコツ」「真面目な性格」をアピールする例文
【こまめな情報のアップデートで、患者さんの不安を取り除けるよう努力します】
私はコツコツと学ぶことが得意なため、日々進化する医療の現場で少しでも役立てられるうよう、普段から情報収集と勉強を怠らないように意識しています。学ぶことが好きなので、勉強することが苦にならないことは私の強みです。少しでも患者様のお気持ちに寄り添えるよう、専門分野を広げ、さまざまなことに対応できるよう実務経験を積んでいきたいと考えております。
・「正確性」「責任感」をアピールする例文
【責任感をもち、ミスを減らすための指導をおこないます】
看護の仕事は患者さまの命を預かる仕事のため、責任感を持って努めたいと考えております。ミスを起こさないためにはカルテなどの情報を正確に読み取り、わからないことはすぐに確認するよう意識しています。質問や確認がしやすい環境を整える努力もしてきました。その結果、新人の看護師にも情報や伝達の大切さを理解してもらえ、繰り返される些細なミスが減少したこともあります。
マネジメント系での例文
・「真面目な性格」「コツコツ」をアピールする例文
【チェックリストと個人を伸ばすサポート力で結果を出します】
学習塾講師のアルバイトをしていたとき、生徒の目標設定を早めに行い、その目標に向けマネジメントを行いました。ゴールから逆算し、やることをまとめた「チェックリスト」を作成。生徒自身が自ら学ぶ環境をアドバイスし、徹底したサポートをおこなったことで、見事第一志望に合格できました。諦めず根気強く最善を尽くせた経験は、マネジメント力として今後も仕事に生かせると考えています。
・「協調性」「真面目な性格」をアピールする例文
【個人差を個性と考え、それぞれにあったサポートで売上げアップ】
アルバイト先で販売促進キャンペーンがおこなわれた際、リーダーとして8人の新人スタッフをまとめる役職に就きました。同じ新人でも能力差が激しく、個々の能力にあった課題を話し合いながら決定していくことで、30チーム中最下位と言われていたところ、第4位という結果を出せました。派手なことはせず個人を見てサポートしたことが結果につながったと思います。
・「気配りができる」「チームワーク」をアピールする例文
【個々に適したサポートとディスカッションでチームワークを強化。結果前年費120%の売上を達成】
後輩を育成するときに心がけたことは、モチベーションの維持と、個人の特徴や強みを生かせるサポートでした。コツコツと地道にディスカッションを重ね、個人に沿ったサポートをすることで、仲間同士で助け合い、伸ばし合うようになりました。結果チームワークもよくなり、2年連続で売上前年比120%を達成できました。
まとめ
よい自己PRは書けましたか?
今までの経験などを踏まえ、自己分析を徹底的に行えば、何も書くことがないと思っていた自己PRの文章も、個性的で魅力あふれるものになるはずです。大切なのは、採用担当者から「仕事を任せられそう」「一緒に働きたい」と思ってもらうこと。それを踏まえて、自信を持って自分自身を売り込んでください。
書類の書き方を見直したい場合には、以下の記事がオススメです。
最後のチェックポイント
- 自己PRとは自己紹介ではなく自分を売り込むアピール
- 自己PRの考え方3ステップで自分の魅力を再発見する
- 箇条書きの見出しをつけ、読みやすさを意識する
- 持っている資格やスキル・経験は惜しみなくアピールを
- 自己PRの内容に矛盾はないか、一貫性をもたせよう
- 長文は読みにくいので、文字数は400字程度まで
- 仕事や業務に関係ないことは書かない
- 希望する職種や性格によってアピールのやり方は異なる