フリーランス・業務委託

【完全ガイド】フリーランスの始め方!成功するためのステップを解説

date2025年03月11日
【完全ガイド】フリーランスの始め方!成功するためのステップを解説
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はじめに

  • フリーランスとは、組織に所属せず独自の手段で収入を得る働き方
  • メリットは、時間、働く場所、取引相手などを自分で選べ、生涯現役で働ける
  • デメリットは、確定申告や時間管理、営業などすべて自分で行う必要がある
  • フリーランスを始めるためには、準備と案件の獲得が重要
  • 成功のポイントは、資金調達、セルフマネジメント、人脈、営業と、自分の技術向上である

フリーランスという働き方を選択する方が増えています。フリーランスとは、そもそもどのような働き方なのか?また、始めるための準備や案件の獲得方法は何か?などの疑問にお答えします。さらに成功の秘けつまで解説しますので、ぜひお役立てください。

フリーランスとは、どのような働き方?

フリーランスとは、特定の企業と雇用契約を結ばずに、専門スキルによって収入を獲得する働き方をいいます。たとえば企業と業務委託契約を結び案件やプロジェクトに参加したり、個人向けに作成した商品やサービスを提供したりします。さまざまな取引相手に対して、スキルや技術、成果物を提供することで収入につなげる働き方です。

フリーランスに向いている職種
エンジニアソフトウエア開発やWeb開発など、プロジェクト単位での仕事が多く、リモートでの作業も可能
デザイナーグラフィックデザインなど、成果物ベースでの契約が多く、多様なクライアントとの柔軟な働き方が可能
SNS運用代行SNSへの集客やスタッフ募集、商品やサービスの認知を行う。リモートでの作業も可能
記帳代行領収書や会計ソフトへの入力作業といった経理事務の一部を担当します。短時間の勤務が可能
ライター/編集者記事作成や編集の仕事は、場所を選ばずにできるため、フリーランスに最適
動画編集映像素材の収集、編集、プレビュー、納品までオンラインで取引可能。多様な業界からのニーズがある

フリーランスのメリット

フリーランスは比較的始めやすい働き方です。しかし継続的に収入を得るためには、メリットデメリットを理解する必要があります。はじめにメリットから紹介します。

フリーランスのメリット
  • 時間や働く場所を自由に選べる
  • 取引先や仕事相手も選択できる
  • 生涯現役で働ける

時間や働く場所を自由に選べる

大きなメリットは自由度が高いことです。たとえば介護や育児、副業などで時間に制限があるときも、短時間や限定された時間帯、深夜のみなど自分の都合に合わせた時間帯で働くことが可能です。また、自宅やコワーキングスペース、旅行先など、職種によっては働く場所も自分で選べます。

取引先や仕事相手を選択できる

次に、取引先や仕事相手を自分で選べる点もメリットといえます。フリーランスは自分のスキルや技術に共感し、必要としてくれる相手と仕事ができます。ただし、駆け出しのうちは仕事を選ぶ余裕がないこともあり、信頼できる取引先を見極める目を養うことが重要です。
また、組織の一員としてではなく個人として仕事をするため、組織内の人間関係の影響を受けにくいというメリットもあります。

生涯現役で働ける

フリーランスには定年がなく、生涯現役で働くことができます。そのためには、安定した収入を得られるように案件を確保する構造が必要です。さらに自分の健康を維持して働き続けられることも重要になります。フリーランスを始める際、しっかりとした業務計画と将来設計を行いましょう。

フリーランスのデメリット

フリーランスを始めたら多くのやるべきことがあります。詳しく見ていきましょう。

フリーランスのデメリット
  • 確定申告を自分で行う
  • タイムマネジメントが必要になる
  • 営業を自分で行う必要がある

確定申告を自分で行う

会社員のように給与から源泉徴収され年末調整で所得税が確定するわけではないので、自分で確定申告を行う必要があります。そのためには、日々の収入支出の記帳と管理や、領収書等の帳票整理などが必要です。控除などを上手に活用するために確定申告の方法を理解することも大切なため、自分ができない場合は、専門家や家族に協力をお願いしましょう。

タイムマネジメントが必要になる

フリーランスが信用を得るためには、効率よく業務を行い、期日を守る必要があります。当然のことと思うかもしれませんが、フリーランスは時間が自由だと錯覚してしまい、時間管理の重要性を失念してしまう場合があります。相手があることなので、信用を無くすと仕事が得られない可能性が生ずると覚えておきましょう。

営業を自分で行う必要がある

継続的に案件を獲得していくためには、営業活動は欠かせません。フリーランスは実務だけでなく、金銭管理、顧客管理、健康管理、人脈管理などすべてを自分で決断し実行しなければならず、その中でも案件獲得につながる営業活動は重要な業務です。良好な人間関係の構築が継続的な収入につながることを認識しましょう。

フリーランスを始めるための準備

フリーランスを始めるときの準備について紹介します。開業から提出までに期限のあるものが多いので注意が必要です。

フリーランスを始めるための準備
  • 税務署へ開業届を提出する
  • 銀行で屋号つき口座を開設する
  • 市町村の役所で国民健康保険および国民年金への加入手続きをする
  • 税務署へ青色申告承認申請書を提出する

開業届を提出する

開業から1か月以内に、税務署から「個人事業の開業・廃業等届出書」を取り寄せ、記入後提出しましょう。開業届を提出しなくても罰則はありませんが、青色申告の申請や屋号つき口座の開設にも必要となりますので、社会的な信用を得るためにも開業届の提出をおススメします。

屋号つき口座を開設する

業務専用の口座を開設しましょう。屋号があると社会的信用度があがりますので、屋号つき口座の開設がおススメです。また、業務の収支とプライベートの収支を区別するためにも、業務専用の口座開設は有効といえます。

健康保険や年金関係の手続きをする

フリーランスになると、国民健康保険や国民年金への加入手続きが必要です。会社員の場合は社会保険と厚生年金に加入しているため、退職後すぐに離職票や年金手帳を準備して切り替えを行いましょう。また、厚生年金は半額企業負担でしたが、国民年金は全額自己負担になるうえ、将来受け取れる年金額も減る可能性があります。個人年金保険に加入するなどの対策が必要になるかもしれません。

青色申告承認申請書を提出する

確定申告で、開業初年度から青色申告を行うためには、「青色申告承認申請書」を税務署に提出して、承認を受ける必要があります。「青色申告承認申請書」は、申告をしようとする年の3月15日までに提出しなければなりません。ただし、その年の1月16日以降、新たに事業を開始した場合は、事業開始等の日から2か月以内に提出してください。状況に応じて申請書の提出期限が異なるため、注意が必要です。
青色申告では、最大65万円の特別控除や専従者給与の経費計上、赤字の3年間繰り越し計上などのメリットがあり、大きな節税効果があります。

フリーランスの仕事探し、案件の獲得方法

フリーランスになって安定した収入を得るための、案件の獲得方法を紹介します。

前職からの委託や知人の紹介を受ける

これまでに培った技術やスキルを活かすためには、実力を理解している前職から委託を受ける方法が有効です。この場合は、今まで関わってきた業務の一部を委託してもらう場合が多いため、慣れた仕事を継続できます。または、築いた人間関係を活用して紹介してもらう方法です。いつ誰との関わりが、ビジネスチャンスにつながるかわかりませんので、良好な人間関係を築くことがポイントになります。

ブログやホームページ、SNSを活用する

フリーランスを始めたらブログやホームページを開設し、どのような仕事やサービスを提供できるのかを、広くアピールしましょう。消費者は、企業や個人に関わらず、購入先の安全性について確認することがあるため、ホームページや口コミで信用度を上げることも重要です。
また、SNSの活用も案件獲得に貢献してくれます。たとえば、毎日の仕事の成果を撮影してアップするなど、アイデアと工夫次第で不特定多数へのアピールが可能になります。
※成果物の公開について:契約上、制限や守秘義務などが規定されている場合、契約違反になる可能性があるため、注意が必要です。

クラウドソーシングに登録する

グラウドソーシングでは、自分のスキルや資格、技術を登録することで、それを必要とする企業から業務の紹介や委託を受けられます。さまざまな職種に対応しているため、自分の得意分野をアピールしましょう。たとえば、エンジニアならポートフォリオを作成したり、参加したプロジェクトの成果を提示したりすることで、企業側の理解を深め案件獲得につながりやすくなります。

フリーランスエージェントを利用する

アピールできる資格や技術がないときは、フリーランス向けのエージェントへの登録がおススメです。キャリアアドバイザーとの面談で、所持スキルやできることを確認し、向いている案件を紹介してくれます。自分の要望やこれまでの経験を正しく伝えることで、効率的に仕事探しができます。

フリーランスで成功するポイント

フリーランスを継続して成功させるためには、いくつかのポイントがあります。詳しく見ていきましょう。

始める前に資金を蓄える

フリーランスを始めてすぐに収入が見込めるとは限りません。数か月は無収入でも生活できるだけの資金を蓄えておきましょう。金銭的に余裕がなくなると冷静な判断ができなくなります。焦らずに継続できる業務体制を構築するためには、余裕のある資金調達が重要といえます。

セルフマネジメントを重視する

フリーランスを続けるためには、自分の能力を最大限に発揮したパフォーマンスを維持し、向上する必要があります。たとえば、食事や睡眠を十分にとって心と体を安定させることで、よいパフォーマンスが発揮できます。さらに日々のスケジュールを管理できていれば、今やるべきことが明確になり、不要なストレスを抱えることも減るでしょう。正しく自己管理を行うことが重要といえます。

スキルや経験値を高めておく

未経験歓迎の案件も多数ありますが、フリーランスとして成功するためには、スキルや経験、資格をもっている方が案件を獲得しやすくなります。そのため、フリーランスを始める前に、スキルや経験値を高めたり、資格を取得したりして準備をしましょう。資格によっては、案件獲得のみならず報酬に差が生じる場合もあります。フリーランスの仕事をしながらの資格取得も視野に入れて、常に向上心をもつことが大切です。

人脈を活かした営業力を活用する

フリーランス成功のために、もっとも重要なことが人脈と営業力といえます。高いスキルや経験をもって、案件を完遂できるだけでは将来への不安を生じるため、人脈を活かした営業力が必要となります。前職からの知人や取引先に案件の紹介や委託してもらうことも一案です。また、新規で人脈を広げるために、講演会や地元の活動に参加するのもよいでしょう。人との関わりの中で案件を獲得していくことが重要になります。

自己責任で行う意識をもつ

フリーランスを始めると、すべてを自分で考え行動する必要があります。好きな時間に好きな仕事ができる自由な働き方ですが、自分で時間を決め、仕事の獲得から実務まで完遂しなければ収入につなげることは難しくなります。上手くいかないときも、自分で解決の方法を考えたり専門家に相談したりしながら、やるべきことを選択しなければなりません。メリットばかりに目を向けず、地に足を付けた行動と覚悟が肝要になります。

まとめ

比較的始めるのが簡単なフリーランスも、準備とすべきことが多数あります。自分はどのような働き方をしたいのか、フリーランスとしてどのような仕事がしたいのかを明確にしましょう。思い付きで行動するのではなく、念入りな準備から始めてください。
フリーランスを始める際は、この記事を参考にして、継続的に収入を得られるフリーランスを目指してください。

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