生成AIパスポート/試験の勉強方法・取得メリットなど
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はじめに
- 生成AIパスポートは生成AIに関する基礎知識とそれを安全かつ効果的に活用するためのスキル所持を証明する資格
- 試験の難易度は比較的やさしく専門的な知識がなくても合格しやすい試験
- オススメ勉強方法は公式問題集を利用、講座を受講、試験対策アプリの活用
- 取得するメリットは生成AIリスクの予防、キャリアアップ・業務効率化やビジネスの可能性ができること
AIの活用が進む現代において、生成AIの知識やスキルは大きな武器になります。生成AIパスポートという資格についての知見を深め、取得を検討してみてはいかがでしょうか。
生成AIパスポートとは?
生成AI(Generative AI:大量のデータをもとに新しいコンテンツを生成する、人工知能の一種)に関する基礎知識と、それを安全かつ効果的に活用するためのスキル所持を証明する資格のひとつとして「生成AIパスポート」があります。
一般社団法人 生成AI活用普及協会(GUGA)が認定をだす民間資格で、試験はAI初心者の人でも受験できるように比較的簡単な内容になっています。この生成AIパスポートはAIに興味がある・仕事でAIを活用したい・AIの未来に関心がある人など、多くの人にオススメできる資格です。
生成AIパスポート 試験の概要
ここでは「生成AIパスポート」試験の日程・費用・会場について解説します。受験を検討している方は、しっかりチェックしておきましょう。
試験日程について
生成AIパスポートの試験は年に3回開催されます。1回の受験期間は約1か月あり、都合の良い日程で受験することができます。
受験費用について
受験料は一般で11,000円(税込)、学生は5,500円(税込)となっています。学生料金を適用するには、学生証など学生であることを証明する証明書の提示が必要になります。
試験会場について
生成AIパスポート試験は、特定の試験会場を設けず、オンラインで実施されるIBT方式です。インターネットに接続されたパソコンやスマートフォンがあれば自宅など任意の場所で受験が可能です。ただし、試験中は資料を参照したり、他の人の助けを借りたりすることは禁止されています。
生成AIパスポート試験 受験方法
ここでは生成AIパスポート試験の受験方法について詳しく解説します。
受験申込みの方法
生成AIパスポートの受験には申込みが必要です。公式サイトの「受験申込みページ」から手続きをします。案内に従って個人情報を入力し、受験料の支払いをおこないます。以上で申込み手続きは完了です。なおGUGAのアカウントを所持している場合は、マイページの「受験申込み」から簡単に受験手続きできます。
試験当日の流れ
試験当日は以下の流れで受験します。
- 受験前確認:受験環境が整っているか確認
↓
マイページログイン:GUGA公式サイト内のマイページにログインする
↓
試験ページログイン:「試験ページへ」を押して試験ページに進む
↓
試験開始:「試験開始ボタン」を押して、試験を開始(途中退出は不可)
↓
試験終了:試験が終わったら「試験終了ボタン」を押して試験を終了
試験終了後、1か月以内にGUGA会員ページで試験結果が通知されます。
試験をする際の禁止事項を以下に記載しますので注意して受験しましょう。
- 参考書・ノート・スマートフォンなどを参照すること
- 他人の助言を受けること
- 試験内容の録音・録画・配信をすること
- 試験画面を他のデバイスに共有すること
- アプリケーションを使用すること
- 上記以外にも、試験の趣旨に反すること
生成AIパスポートの難易度・合格率
生成AIパスポートの難易度は一般的に「やさしい」とされています。IT系の他資格試験と比較しても専門的な知識はそれほど必要とせず、生成AIの初心者を含め問題なく合格できる試験のため、幅広い方が挑戦できます。
公式によると、2023年10月・2024年2月・2024年6月の試験における合格者の累計は4,322名で、合格率は76.78%となっています。およそ4人に3人が合格できる計算になります。
生成AIパスポート試験の出題形式・内容
生成AIパスポート試験は四肢択一式で60問が出題され、試験時間は60分です。問題の内容としては大きく5つに分類されます。
- AI:AIの定義、AIに知能をもたらす仕組み、AIの種類、AIの歴史、シンギュラリティ
- 生成AI:生成AIとは、ChatGPTについて
- 生成AIの動向:生成AIができることと主なサービス、ディープフェイク技術について
- 情報リテラシー・基本理念とAI社会原則:インターネットリテラシー、セキュリティとプライバシー、個人情報保護、制作物に関わる権利、AIを取り巻く理念と原則・ガイドライン
- テキスト生成AIのプロンプト制作と実例:LM(言語モデル)とLLM(大規模言語モデル)、プロンプティングの基礎・実践、テキスト生成AIを用いたビジネス、テキスト生成AIの不得意なこと
生成AIパスポートの勉強方法
ここでは生成AIパスポートの勉強方法でオススメの3つを解説します。これらの方法を参考に、自分に合った学習方法を見つけてみてはいかがでしょうか。
公式問題集を利用する
オススメ勉強方法の1つめは、「GUGA公認 生成AIパスポート テキスト&問題集」「生成AIパスポート 公式テキスト」を活用する方法です。
資格試験提供者が用意する公式テキストは最も信頼できる教材です。試験範囲を網羅しており、AIの基礎知識や生成AIの仕組み、倫理的な側面など、基本的な部分からしっかりと理解することができます。
生成AIに関する講座を受講する
オススメ勉強方法の2つめは、生成AIに精通した講師の動画やセミナーを通して学ぶことです。
AIの概念や専門用語といった基礎を簡単に理解でき、リアルタイムな情報にもアクセスできます。生成AIの活用に興味がある方は、ぜひ講座の受講を検討してみてください。
試験対策アプリを活用する
オススメ勉強方法の3つめは、試験対策アプリを活用することです。
アプリを活用することで、効率的かつ効果的に試験準備を進められるほか、多くの利点があります。
- いつでもどこでも学習可能:隙間時間を有効活用できる
- パーソナライズされた学習:学習者の能力や進捗に応じて学習内容を調整してくれるものもある
- 手軽な反復学習:出勤前や寝る前など、短い時間で気軽に復習できる
- ゲーム感覚で学習:ゲーム感覚で問題を解ける
- 進捗管理機能:学習進捗状況を可視化できる
- コミュニティ機能:情報交換できるアプリもある
生成AIパスポート 取得するメリット
生成AIパスポートを取得することで得られるメリットを3つ解説します。それぞれについてしっかり見ていきましょう。
1 AIがもつリスクを予防できる
メリットの1つめは、生成AI活用におけるリスクを正しく把握することで、リスクの発生を予防できる点です。
生成AIの利用については、著作権侵害やプライバシー情報の漏洩など、さまざまなリスクを伴います。生成AIパスポートの取得により、これらのリスクを適切に管理する知識・AI生成物の検証方法・機密情報の管理方法などを身につけることができます。
2 キャリアアップができる
メリットの2つめは、キャリアアップの可能性が生まれる点です。
資格の取得は、生成AIに関する知識やスキルを有していることの証明になります。生成AIを安全に活用できる人材であることを名刺や合格証書でアピールでき、社内で生成AIを活用する部署へ転属したり、AI関連の専門職へ転職したりする可能性が生まれます。
3 業務の効率化や新規事業の立案につながる
メリットの3つめは、業務の効率化や新規事業の立案につながる点です。
従来の業務であるメール作成・データ分析・調査などにAIを活用することで、作業時間を大幅に短縮できます。また、生成AIパスポートの取得によって得た知識を活用すれば、新規事業を立案する可能性も広がります。さらには、従業員へのAI活用教育も実施でき、組織全体のデジタル化を進めることが可能です。
まとめ
おつかれさまでした。ここまで「生成AIパスポート/試験の勉強方法・取得メリットなど」というテーマで解説してきました。
「生成AIパスポート」とは、生成AIに関する基礎知識とそれを安全かつ効果的に活用するスキルを持っていることを証明できる、一般社団法人 生成AI活用普及協会(GUGA)が認定する民間資格です。
現在、生成AIはビジネスや教育、クリエイティブ領域など、さまざまな分野で活用されています。生成AIパスポート資格の勉強・取得を通して、AIに関する知見を広めてみるのもいいのではないでしょうか。