AIと議論する/論理的思考力を鍛えるコツ5選
はじめに
- AIディベートとは「AIと人間が議論する」あるいは「AI同士が議論をおこなう」こと
- オススメの議題は「社会の関心が高い」「議論の余地が多い」もの
- 効果的議論には明確な「テーマ」「主張理由」、「簡潔な回答」「反論の反論」の準備が必要
- AIディベート、ディベートで使う「論理的思考力」を強化・鍛えることが重要
皆さんの中にも「論理的に話すのが苦手」という人がいるのではないでしょうか。AIを活用すると、手軽に議論やディベートができ、論理的思考力を鍛えることができます。AIディベートについての知見を深めてみてはいかがでしょうか。
「AIディベート」とは?
AI(人工知能)を活用しておこなう議論を「AIディベート」といいます。「AIディベート」とは「AIと人間が議論する」あるいは「AI同士が議論をおこなう」ことで、生産的な議論結果や洞察を生み出す技術やシステムを指します。ディベートの内容は会議や企画書に活用できます。
AIとディベートすれば論理的・具体的に話す力を鍛えられます。しかしディベート力を上げても、必ず健全な討論がおこなえるというものでもありません。相手をただ論破することは逆効果となり、建設的な議論が妨げられる可能性もあります。相手の意見を理解・尊重し、よいアイデアや解決策などを常にさがしていくことが大切です。
オススメAIディベートテーマ5選
AIディベートには「社会の関心が高い」「議論の余地が多い」といった題材を設定するといいでしょう。ここでは「オススメのAIディベートテーマ」として5つを解説します。
1 「SNSは心の健康に+か-か?」
1つめのAIディベートテーマとして「SNSは心の健康に+か-か?」をオススメします。理由として以下に3つ記載します。
- 現代社会に密接に関わる重要な関心事
- SNSの影響についてプラス、マイナス両面から意見を得ることが可能
- SNSの影響に関する研究データや統計は多く、理論だけでなく現実的なデータを活用した主張が可能
2 「義務教育にプログラミング教育は必要か?」
2つめのAIディベートテーマとして「義務教育にプログラミング教育は必要か?」をオススメします。理由として以下に3つ記載します。
- IT化、デジタル化が進む現代社会における重要なテーマ
- 現代社会で必要とされるスキルについて考えさせられる
- 教育全体の意義について考えさせられる
3 「ベーシックインカムに賛成? 反対?」
3つめのAIディベートテーマとして「ベーシックインカムに賛成? 反対?」をオススメします。理由として以下に3つ記載します。
- 社会的に重要、時事性が高いテーマ
- 経済政策や社会の在り方に深い洞察を得るよいきっかけとなる
- 社会保障、働き方、テクノロジーの影響など……幅広い視点から考えることが可能
4 「人工肉の採用で環境問題は解決できるか?」
4つめのAIディベートテーマとして「人工肉の採用で環境問題は解決できるか?」をオススメします。理由として以下に3つ記載します。
- 現代社会の関心事である「環境問題」「食糧問題」「動物福祉」について考える機会を与える
- 人工肉についてプラス、マイナス両面から意見を得ることが可能
- 人工肉に関する研究データや統計は多く、数字や事例を根拠に引用しやすい
5 「顔認識技術は推進したほうがいいのか?」
5つめのAIディベートテーマとして「顔認識技術は推進したほうがいいのか?」をオススメします。理由として以下に3つ記載します。
- 現代社会における関心事であり、一般の関心が高いテーマでもある
- 現代技術や社会問題に対する理解が深まる
- 「利便性向上とプライバシー侵害」のバランスについて考えるよい機会になる
AIディベートを成功させるポイント
効果的なディベートをおこなうには何が必要なのでしょうか。AIディベートを成功させるポイントとして4点解説します。
1 テーマを明確に設定する
AIディベート・ディベートのテーマは広範囲なものになりがちです。そしてもし、漠然としたテーマを設定してしまうと、議論全体がぼやけてしまいます。そうしないためには、事前に焦点をしぼって、具体的な論点を設定することが大切でしょう。
たとえば、特定のトピック「雇用への影響」「倫理的な課題」などについてのディベートテーマを設定すれば、より議論が深まりやすいでしょう。
2 自分の主張の理由を明確にする
AIディベート・ディベートにおいて「自分の主張の理由を明確にする」ことは、議論を効果的に進め、説得力を高めるために非常に重要です。相手に伝えたい自分の考えをはっきりさせるだけではなく、説得力を高め・議論を深め・自分の考えを整理することが可能です。
主張理由をはっきりさせることは、議論において自分の立場を強固にして相手に納得してもらいやすくするためには欠かせない要素で、加えてディベートスキルや論理的思考力の向上にもつながる、非常に有益な行動といえるでしょう。
3 簡潔かつ明確な回答を心がける
「簡潔かつ明確な回答を心がける」ことは、AIディベート・ディベートを成功させるために重要です。
なぜなら効果的なディベートをおこない、聴衆や相手にわかりやすく伝えるためには、非常に重要なことになるからです。冗長な文章よりも、明確で簡潔な表現にしておくほうが伝わりやすく、誤解を避けられるからです。
頭の中で、主張、根拠、結論をわかりやすく整理しておき、いざという時には簡潔に効率よく回答できるようにしておくといいでしょう。
4 相手の反論に備える
AIディベート・ディベートで「相手の反論に備える」ことは重要なことです。自分の主張に対して相手側がしそうな反対意見・批判を予測し、自分の反論を用意しておきましょう。ただ議論に勝つためだけではなく自分の考えを深め、よりよい議論へとつなげるために非常に重要なことです。
事前に準備することで、自信をもって議論に臨むこともでき、より充実した議論をおこなうことが可能となるでしょう。
論理的思考力を鍛える5つのコツ
ここではAIディベートで有効な「論理的思考力」を鍛える5つの方法を解説します。※ 論理的思考力:因果関係や根拠に基づいて結論を導き出す力です。
1 前提と結論をはっきりとさせる
AIディベート・ディベートで使う論理的思考力を鍛える方法の一つとして「前提と結論をはっきりとさせる」ことがあります。
前提と結論をはっきりとさせると、ディベートの流れがスムーズになり、相手に自分の主張を伝えやすくなります。議論の出発点となる前提を明確にすることで同じ基盤をもって議論ができ、結論を明確に示すことで聞き手や相手に自分の主張を強く印象づけ、あなたの主張に説得力をもたせることができます。
2 できるだけ多くのディベート・議論に参加する
次に「できるだけ多くのディベート・議論に参加する」という方法があります。
なぜなら、ディベート実践の経験が増えれば増えるほど、瞬間的に適切な反応ができるようになるからです。思考の言語化の訓練になったり、考えが深まったりします。
3 数字やデータを活用する
次に「数字やデータを活用する」という方法があります。
数字やデータの活用は論理性を高め・説得力を増すことを可能とする強力なツールです。ただ活用時には、データの信頼性や解釈に注意し、適切に使用しましょう。
4 相手の立場に立って考える
次に「相手の立場に立って考える」ことが論理的思考の強化に役立つでしょう。
理由は「ディベート相手になったつもりで思考する」ことは、より深みのある議論を展開するために非常に大切なことだからです。相手を理解することで、より効果的に説得・反論が可能になります。
5 読書習慣をつける
次に「読書習慣をつける」があります。
理由として「読書をするように心がける」ことで、論理的思考力が自然に鍛えられ、複雑な情報や問題を効率的に理解・解釈する力を身につけられるようになるからです。もちろん、単純に知識の蓄積もできます。
まとめ
「AIディベート」とは「AIと人間が議論する」あるいは「AI同士が議論をおこなう」ことです。生産的な議論結果や洞察を生み出す技術やシステムであり、ディベート内容は会議や企画書に活用できます。
AIの発展は目覚ましく議論もできるようになり、私たちの生活を大きく変えようとしています。私たちも「AIディベート」に対する知識をつけて、社会の変化に対応していく必要があるのではないでしょうか。