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御社と貴社の違いとは?使い分け例文や注意点を解説

date2024年09月27日
御社と貴社の違いとは?使い分け例文や注意点を解説
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はじめに

  • 「御社」は口語、「貴社」は文語
  • 御社と貴社の使い分けを間違えたら、すぐに訂正をするのがマナー
  • 御社「様」や貴社「殿」と付け加えるのは二重敬語になる
  • 一般企業以外は別の呼称になるため、事前の確認が必要
  • 「弊社」は社外の方に対する謙譲語、「当社」は自社内で使用する丁寧語

企業に提出するエントリーシートや履歴書、または面接の際に「御社」と「貴社」の使い分けについて悩んだことはないでしょうか。
本記事では、その御社と貴社の使い分けについて解説しています。また、一般企業ではない別の業界に勤める場合、それぞれに呼称がありますので、そちらもあわせてチェックしておきましょう。
それぞれの使い分けについてあらかじめ理解できていると、就職活動も自信を持って進められるでしょう。

御社貴社とは

「御社」と「貴社」とは、どちらとも相手の企業を表す敬語の一種です。「御社」と「貴社」の違いについては以下で詳しく解説しています。「御社」や「貴社」ともに就職活動でよく使われる身近な言葉ですので、この機会に正しい使い分けについて理解を深めておきましょう。

御社貴社の違い

  • 御社は、面接や企業説明会などで使用する口語です
  • 貴社は、就活メールや履歴書で使用する文語です

御社という言葉は、面接や企業説明会などで採用担当者や企業の方と直接対話する場面で使うのがマナーです。また、御社は就職活動だけでなく企業に入社してからも相手の企業に使える言葉になるので覚えておきましょう。
そして貴社という言葉は、履歴書の志望動機や自己PR文、また就職活動で企業に送るメールの文章を作成する場面で使うのがマナーです。これらの基本的な社会人のビジネスマナーを押さえて、いつでも正しく使い分けができるようにしておくと安心です。

就活での御社・貴社の使い分け例文

御社は口語、貴社は文語で使用するのがマナーだと上記で解説してきました。それらを踏まえて、実際に就職活動で「御社」と「貴社」を使い分けた例文を解説します。それぞれの例文をもとに、実際の就職活動でも「御社」と「貴社」使い方の参考にしてみてください。

御社の例文

就職活動でよく使われる「御社」の例文は以下の通りです。主に面接や企業説明会でよく耳にするフレーズです。「御社」は企業の方と直接話をする際に使用する言葉ですので、文語の貴社と混同しないように注意しておきましょう。

  • 御社が推進している環境経営改革に非常に興味があります。具体的には、どのようなエコフレンドリーな取り組みを導入しているのでしょうか?
  • 御社のチームワークを重視する社風に魅力を感じています。以前の職場でのプロジェクト管理経験を活かし、御社の一員として貢献できると考えております。
  • 御社での仕事におけるやりがいについて、具体的な例を挙げていただけますか?
  • 大学時代にサークルでリーダーシップを取って活動してきた経験があります。このスキルを御社でどのように活かせるかを教えてください。
  • 御社で求める人材像とはどのようなものですか?具体的なスキルや性格の特徴についてお聞かせください。
  • △△株式会社の採用担当者様、こんにちは。御社の最新の求人に興味を持ち、応募することにしました○○と申します。

貴社の例文

就職活動でよく使われる「貴社」の例文は以下の通りです。主に就職活動で企業に送るメールや履歴書の志望動機や日程調整でよく目にするフレーズです。「貴社」は文書で使用する言葉ですので、口語の御社と混同しないように注意しておきましょう。

  • 貴社の事業展開に大きな期待を持ち、今後も精進して参ります。
  • 貴社の先進的なIT技術に非常に興味があります。
  • 貴社の求人情報を拝見し、興味を持ち応募させていただくこととなりました。
  • 貴社の採用担当者様、予定していた面接日程の変更をお願いするために連絡いたしました。
  • 貴社の採用担当者様、面接の機会をいただき感謝しております。
  • 貴社が展開する製品に魅力を感じ、その開発に携わりたいと考えて応募しました。

使う場面を間違えてしまうとどうなる?

もしも面接で、「御社」と「貴社」の使い分けを間違えてしまったと気づいたらその場ですぐに訂正するのがマナーです。しかし採用担当者は、「御社」と「貴社」の使い分けの間違いよりも、志望の熱量やあなたの仕事に対する価値観などをチェックしています。ただし、言い間違いによりあなたの印象が下がってしまう恐れもあります。ですので、ミスをしてしまわないように、面接前や履歴書を提出する際には事前によく確認しておくことが重要です。

御社と貴社を使用時の注意点

御社と貴社を使用する際には以下のことに注意しましょう。

  • 一般企業以外だと別の呼称になる
  • 二重敬語に注意する
  • 他にも似たような間違えやすい言葉に注意

一般企業以外だと別の呼称になる

一般企業では、「御社」「貴社」を使用しますが、銀行・省庁・学校・病院・店舗では別の呼称になるためあらかじめ確認が必要です。以下の表を参考に、あなたの業界はどのような呼称になるのか確かめておきましょう。

口語文語
銀行/信用銀行御行貴行
省庁御省・御庁貴省・貴庁
学校御校貴校
病院御院貴院
店舗御店(おたな)貴店

このように「御社」と「貴社」のほかにも意味は同じですが、業界により別の呼称があります。あなたが入社する業界にあわせて、事前に押さえておくと安心して挑めるでしょう。

二重敬語に注意する

「御社」や「貴社」は、尊敬語にあたります。御社「様」や貴社「殿」と付けてしまうと、二重敬語となってしまうため不適切な表現になるので注意が必要です。相手を敬う気持ちは大切ですが敬語は適切に使用しなければ、ビジネスマナーに欠けている人材としてあなたの印象を下げてしまう恐れがあります。そのような採用にマイナスな印象を持たれないためにも、社会人のマナーとして二重敬語やその他敬語の適切な表現には細心の注意を払いましょう。

他にも似たような間違えやすい言葉に注意

企業に応募する就活生はまだ使用しない言葉ですが、似たような間違えやすい言葉に「弊社」と「当社」があります。「弊社」は相手にへりくだった表現で社外の方に使用する謙譲語の言葉です。その反対に、「当社」は社内の方に使用する丁寧語の言葉です。
あなたが就職した際には、自身の企業を「弊社」または「当社」と使い分けることになりますので、こちらも事前に使い分け方を押さえておくことをおすすめします。

まとめ

今回は、「御社」と「貴社」の基本的な違いや、それぞれの使い分け方について解説してきました。もしも面接で御社と貴社の使い分けを間違えてしまったら、小さなミスで印象を損なわないためにも、すぐに採用担当者に訂正することをおすすめします。また自分の就職が一般企業ではない場合、業界ごとの呼称も事前に把握しておき、面接や履歴書では使い分けができるようになっておくとよいでしょう。
そして御社様や貴社殿という初歩的な二重敬語の間違いをしないように、履歴書の提出前や面接前にはもう一度よく確認して、万全な状態で挑みましょう。

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