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プラントエンジニアの役割とは?年収・必要な資格と働くメリットも紹介

date2024年09月10日
プラントエンジニアの役割とは?年収・必要な資格と働くメリットも紹介
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はじめに

  • プラントエンジニアには専門知識が求められる
  • プロジェクトマネジメントスキルが必要
  • 社会基盤の構築に貢献できる
  • 国内外での勤務機会が豊富

プラントエンジニアとは

プラントとは、製造や生産活動を行う設備や機器が複数ある工場や施設を指します。プラントエンジニアは、プラントの設計、建設、運用、保守を担当するエンジニアです。機械や電気、化学や土木といったいろいろな分野に精通しており、プラントなどを安定して稼働させる際などに重要な役割を担っています。

プラントエンジニアの業務

プラントエンジニアの業務は、プラントの企画・設計、建設、保守・メンテナンスなど広範囲にわたります。プラントエンジニアリングには土木や電気、化学や機械など複数の専門知識が必要になります。
プラントエンジニアの業務は企画から始まる場合が多いです。企画段階では顧客からプラントのコンセプトなどを聞き取り、ニーズに合わせて改修案の提案をします。
次に、プラントをどう作るかなどの基本から詳細設計まで、全体の構造を設計します。必要となってくる各種機器やシステムの設定などを定める場合もあるのです。その後は必要な機材などを選定し、資材調達にも関わります。調達元の業者との契約関係の管理を担当する可能性もあります。プラント建設の際には、建設プロジェクトの管理も行います。安全性やスケジュール、品質が計画通りに進行するよう監督するのです。プラントが完成した後は、建てたばかりのプラントが正常に動くかをチェックする試運転も行い、最終的な性能テストを行います。プラントが動きはじめた後も定期的に保守・メンテナンスの作業に携わります。
障害が発生した際などは迅速に対応し、常にプラントが安定的に稼働するように運用状態の維持管理にも対応するのです。

プラントエンジニアのプロジェクト例

大手化学メーカーが新しいプラントを作ることになりました。このプロジェクトは2015年に日本での建設計画からはじまり、途中海外での建設も検討されましたが最終的に2017年に日本での建設に決定しました。このプロジェクトはとても大きく、多くの人が参画しました。

建設の際に多くの問題が起こり、毎朝チームで会議が行われました。このようにメンバーと顧客の間で頻繁にコミュニケーションを行うことで、当初の計画通り、無事プラントは完成しました。

プラントエンジニアの年収を紹介

プラントエンジニアの年収について紹介しましょう。プラントエンジニアの平均年収は約400万円から700万円ほどです。プラントエンジニアは高度な専門知識を要求されるため、収入は高い傾向があります。所属企業の規模によっても年収は異なり、大手企業では500万円から1200万円程度までの高年収を狙えます。また、専門性の高さから人材不足が問題となっているため、好条件での求人が比較的多いようです。

プラントエンジニアの年収をあげる要素

プラントエンジニアとしてより高収入を狙うために有効と考えられる方法を紹介します。

管理職を狙う

管理職になると、大幅な年収アップを狙えるでしょう。複数のプラントのプロジェクトを管理します。

海外で働く

海外のプロジェクトへの参加も、プラントエンジニアにとってはプラスに働きます。特別手当がもらえる場合も多く、国際的な仕事の経験が得られるでしょう。

資格取得

資格取得も年収をあげる方法の一つです。専門資格によって知識の証明ができ、待遇のよい求人を見つけやすくなると考えられます。

プラントエンジニアに必要な資格・スキルは

プラントエンジニアは、多岐にわたる専門知識と技術が求められます。この職種に必要となる主要なスキルと資格を紹介します。

プラントエンジニアとして役立つ資格

これらの資格は、プラントエンジニアとしての専門知識や技術を有することの証明になります。とくに施工管理系の資格は、プラントエンジニアリングの分野では重宝される可能性が高いです。

技術士・技術士補

科学技術に関する専門知識と専門的応用力を証明する国家資格です。
公益社団法人 日本技術士会:https://www.engineer.or.jp/index.html

一級建築士

大規模な建造物の設計の際に必要な国家資格です。
公益財団法人 建築技術教育普及センター:https://www.jaeic.or.jp/index.html

電気主任技術者・電気工事士

電気設備の保安、電気設備工事の施工に関わる国家資格です。
一般財団法人 電気技術者試験センター:https://www.shiken.or.jp/

ボイラー技士

ボイラーの運用などを行う国家資格です。
公益財団法人 安全衛生技術試験協会:https://www.exam.or.jp/index.htm

計装士

測定装置の設置や関連する工事を扱う資格です。
一般社団法人日本計装工業会 | 計装士の認定と技術向上を支援しております:https://www.keiso.or.jp/

放射線取扱主任者

放射線設備の安全な管理と操作を行う国家資格です。
原子力安全技術センター:https://www.nustec.or.jp/index.html

監理技術者

施工の技術上の管理などを行う資格です。
一般財団法人 建設業技術者センター:https://www.cezaidan.or.jp/

機械設計技術者試験

機械設計の技術力を認定する資格です。
JMDIA 一般社団法人 日本機械設計工業会:https://www.kogyokai.com/

機械保全技能士

機械設備の保全などに関わる資格です。
国家検定 機械保全技能検定:https://www.kikaihozenshi.jp/

CAD利用技術者試験

CADソフトウェアにおける設計技術の証明をする資格です。
CAD利用技術者試験 – ACSP 一般社団法人コンピュータ教育振興協会:https://www.acsp.jp/cad/

プラントエンジニアに必要なスキルと能力

プラントエンジニアには幅広い専門知識と関連するスキルが必要です。さらに、コミュニケーションスキルも不可欠で、チームメンバーや顧客のみならず業務関係者との円滑なコミュニケーションが求められます。国内外のプロジェクトに携わる機会も多く、語学力も非常に重要です。TOEICやTOEFLのスコアが役立つ場面もあるでしょう。

未経験でプラントエンジニアを目指すには

未経験からプラントエンジニアになるためには、資格取得と実務経験の積み重ねが必要です。まず、専門知識を証明するために資格取得を目指しましょう。次に、社内研修などを通じて実践的なスキルを習得できる企業に転職しましょう。また、専門知識が必須でない建設関係の会社に転職し、徐々にスキル獲得を狙う方法も検討してみるとよいでしょう。

プラントエンジニアとして働くメリット

プラントエンジニアはプラントの建設を通じて多くの人々の生活に関わると同時に、プロジェクトが達成された際に大きな達成感を感じられます。また、プラントエンジニアは海外のプロジェクトに携われます。国際的なキャリアを築くとともに、英語力などの語学スキルも身につけられるのです。経済的な面では、比較的高い年収である場合が多く、海外手当などが充実している点も、魅力の一つです。

まとめ

プラントエンジニアは、高い専門性と幅広い知識を必要とする職業です。プラントエンジニアとしてのキャリアを通じて、プロジェクトマネジメント能力やチームリーダーシップスキルを高められるでしょう。プラントエンジニアは、やりがいのある仕事であり、技術だけでなく、人としても成長できる職業といえます。世界を舞台に活躍したいと考えている人にとってプラントエンジニアは理想的な職業といえるでしょう。

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