26卒就活はやばい?スケジュールやインターンについて解説
はじめに
- 「26卒」とは2024年4月時点で大学3年生のことを指す
- 求人倍率の水準は回復傾向にある
- 2022年6月から政府が策定した「インターンシップ活用」が推奨されている
- 「広報活動の開始」「採用選考活動開始」「正式な内定日」の解禁日は以前と変わらない
- 外資系企業は日系企業と比較して早い段階で準備を始めておく
26卒の就活において、どのような就活ルールがあるのか? 気になるのではないでしょうか。本選考・内々定までのスケジュールの流れやいつから何を始めるとよいのかについて、不安を抱く就活生も多いと思います。本記事では以前とどのように就活ルールが変わったのかを理解し、就活生が準備しておくべき内容をしっかりと把握していきましょう。
そもそも26卒は何年生?
就活の際に求人サイトのような場面で、「〇〇卒」というワードを見かけることはありませんか? 〇〇卒と聞いて、ふと、年齢のことだと思われがちですが、「26卒」とは2024年4月時点で大学3年生の人のことを指します。2026年3月に卒業見込みであることから、「26卒」と呼ばれているのです。
26卒就活がやばいと噂される背景
ちまたでは26卒の就活がやばいと噂されていますが、果たしてどうなのでしょうか? 記憶に新しいコロナ禍が到来する2020年の求人倍率が1.88倍でした。そこから求人倍率が低下を見せてきましたが、2025年時点では1.75倍とその水準を超えて回復傾向の状況です。
そのため、それほど「やばい」と思えるような状況ではないことが分かります。就活における早期化が背景のひとつになり、26卒大学生の間で不安が広がったのかもしれません。
参考:リクルートワークス研究所|大卒求人倍率調査(2025年卒)
26卒の就活の特徴
上段で述べた背景について理解したところで、26卒の特徴について解説していきます。
2022年6月に政府では策定された就活ルールについて、「インターンの評価を採用選考活動で活用してもよい」と発表されています。それに伴い、「インターンシップを活用した就職・採用活動日程ルールの見直しについて」と就活ルールが通達されており、一部で選考解禁日が早まるのです。
参考:内閣官房|2024(令和6)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動について(周知依頼)
参考:内閣官房|インターンシップを活用した就職・採用活動日程ルールの見直しについて
25卒と変わらない点は?
就活ルールの変更点について上段で述べましたが、その他の「広報活動の開始」「採用選考活動開始」「正式な内定日」の就活ルールにおける解禁日は25卒以前の時と変わりません。そのことから、26卒もこの3点の就活ルールについて、原則として解禁日は同じ日に設定しているのです。以下の表でそれぞれの内容と解禁日をチェックしましょう。
ルール内容 | 25卒まで | 26卒から |
---|---|---|
広報活動開始 | 卒業年度に突入する直前の3月1日から | 卒業年度に突入する直前の3月1日から |
採用選考活動開始 | 卒業年度の6月1日から | 卒業年度の6月1日以降 ※ただし、専門活用型のインターンシップの場合は3月1日から開始(専門性を判断された学生に限る) |
正式な内定日 | 卒業年度の10月1日から | 卒業年度の10月1日から |
26卒インターンはいつから?何から始める?
インターンに参加する前に自己分析・業界研究や企業研究から始めてから、インターンで就労体験後にどのような仕事に就きたいかを把握する必要があります。しっかりとスケジュールの流れを計画し、自分の軸をしっかり立てておくことが進むべき道を見極められるコツです。インターンを始めてからおおよそ1年間の期間を要するため、余裕を持って大学3年生のうちから始めましょう。
インターンシップ参加の重要性
希望する企業の社風や環境、業務内容を実際に体験することで、インターネットや書籍では得られない知識を手に入れられます。選考通過するためには、こうしたインターンへの貴重な参加は重要なことなのです。また他にもインプットした知識をインターンの場でアウトプットすることで、自己成長を促進できるメリットが得られるでしょう。
26卒の就活スケジュール
多くの業界や企業から出される選考や内定の時期はすべて同じとは限りません。志望する企業によってスケジュールの立て方も異なります。企業ごとのスケジュールをしっかり調べて、選考の期限までに準備に余裕を持たせましょう。日系企業と外資系企業それぞれに分けて、就活におけるスケジュールを紹介します。
日系企業志望の場合
日系企業を志望する場合、2024年8月から9月にサマーインターン、オータムインターンの準備が始まります。そのため、2024年3月から4月にかけて、業界研究・企業研究を進めましょう。本選考・内々定までの流れを以下で説明していきますので、参考にしてみてください。
2024年3月から4月まで
- 業界研究
- 企業研究
- 自己分析
自己分析や業界研究・企業研究にじっくり時間をかける期間です。業界研究・企業研究では情報が偏らないよう、多角的に調査していく必要があります。自己分析と研究を同時に作業することで入社時のミスマッチを防げるでしょう。
2024年4月から7月まで
- 4月から5月
ガクチカの整理・自己PRの作成
Webテスト・面接対策
グループディスカッション対策 - 5月末から6月
サマーインターンのエントリー申し込み
- 6月末から7月中旬
サマーインターン面接
オータムインターンのエントリー申し込み
6月以降は多くの大学で実施するテストの準備期間と被ってしまうため、最低でも6月末までにはいつ選考を受けても大丈夫なように余裕を持たせましょう。
2024年8月から9月まで
- サマーインターン期間
- オータムインターンの事前準備
- OB/OG訪問
7月までにエントリーしたサマーインターンへ積極的に参加しましょう。オータムインターンにエントリーしていない人は忘れずにしてください。インターン終了後はかならず、振り返りで自己分析をしておくとよいです。
2024年10月から12月まで
- オータムインターン参加の期間
- ウィンターインターンの事前準備
- 合同説明会参加
オータムインターンの時期です。ウィンターインターンにエントリーして、事前準備しておきましょう。合同説明会も積極的に参加することをおすすめします。
2024年12月から2025年2月まで
- ウィンターインターン参加の期間
- 志望動機の作成
- OB/OG訪問
ウィンターインターンの時期です。選考ルートのための志望動機を作成して、年内までに就活の軸を立てておきましょう。
2025年3月以降
日系企業の場合はこの時期に就活情報が解禁します。本選考に向けてこれまでしてきたことを振り返り、自己分析しながらしっかりと自己PRできるようにしておきましょう。
外資系企業志望の場合
外資系企業を志望する人は、日系企業よりも一足先に2023年11月から動き始めています。「外資系企業を目指していたけど、選考が終了していた……」といった予想外のことが起きないように、4月から6月の間に始まるインターンの選考対策を早めにしておきましょう。
2023年11月から2024年2月まで
- 業界研究
- 企業研究
- 自己分析
自己分析をしながら、自分に合う業界や企業を見つけるために研究を進めていく時期です。外資系企業は成果主義であるため、語学力やスキルの高さが求められます。入社後のギャップを感じて即退職することがないよう、綿密に職種研究もしておきましょう。
2024年3月から4月まで
- インターン説明会参加
- 合同説明会参加
合同説明会に参加して企業情報を得てから、インターン説明会に参加するようにしましょう。より多くの外資系企業との接点を持てば、インターンへの参加もしやすくなります。
2024年5月から7月まで
- ガクチカの整理・自己PRの作成
- Webテスト・面接対策
- グループディスカッション対策
いよいよ、サマーインターンにおける選考や準備がスタートします。OB・OG訪問で先輩の声を確認しながら、企業情報を収集することで自分自身だけの志望動機が作れるはずです。
2024年8月から9月まで
- サマーインターン参加
- インターン参加後、振り返りおよび自己分析
サマーインターンの終了後、振り返りと同時に自己分析を行いましょう。本選考に向けて、しっかりと自己PRを作ることが肝要です。
2024年10月以降
日系企業よりも早い段階で本選考の時期を迎えます。2023年11月から準備してきたことを活かして、内々定を勝ち取りましょう。
就活に必要な準備リスト
25卒以前よりも26卒の就活は早めの事前準備が重要になっています。可能な限り、スケジュールを前倒して準備を始めることで、就活もスムーズにいくはずです。以下、就活に必要な準備リストを紹介しますので、ぜひご活用ください。
業界研究・企業研究 | 書籍やインターネットなどで業界トレンドや競合との差異を調べて、研究する |
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説明会・イベントの参加 | 合同説明会やイベントなどに参加して書籍・インターネットでは得られない情報を聞いておく |
OB/OG訪問 | 志望する企業で働いている先輩社員から働き方や業務内容などを聞いておく |
自己分析・自己PR | 過去(ガクチカ)・現在(強み・弱み/就活の軸)・未来(将来像/志望動機)の3つを整理して自己分析をしておく |
まとめ
26卒就活におけるスケジュールの流れや準備について理解いただけたでしょうか? スケジュールをしっかり立てることで、焦らずに内定に向けてスムーズに行動できるはずです。インターン参加する前に業界・企業研究をすることでしっかりと志望動機につなげていく必要があります。内定を勝ち取るためには積極的にインターン参加し、実際に身をもって現場体験することで、選考や面接でも大いにアピールできるでしょう。