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日本と世界のAI市場規模は?導入状況やメリットも解説

date2024年01月31日
日本と世界のAI市場規模は?導入状況やメリットも解説
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はじめに

近年の凄まじいIT技術の発展から、さまざまな業界でAIを活用する動きが見られています。AIを導入すると、業務効率向上や生産性向上につながるため注目度が高まっています。
今回の記事では、日本と世界のAI市場規模について解説しています。また、国内のAI導入率や導入するメリット、デメリット、シェア上位を占めているAI企業とはどのような企業なのかについてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

  • 2020年は513億3000万円、前年度比では19.9%の増加になった
  • 2021年は3,827億円、前年度比では55.7%の増加になった
  • 国内でのAI導入率は、世界と比べると未だ低い状況にある
  • AI導入の際はメリットとデメリットをよく把握し、不測の事態が起きた時の対処法を決めておくと安心
  • シェア上位を占めているAI企業は、AIと成長分野を組み合わせてサービスを生み出している
  • 人間とAIの役割分けをしっかりと行い、AIを最大限有効活用する

AI市場規模状況

世界的にも注目度が高まっているAI。当然のごとく、日本においてもAIへの注目度は高く市場規模も拡大傾向にあります。それぞれどのような状況なのか詳しく見ていきましょう。

日本AI市場規模

株式会社アイ・ティ・アール(ITR)の調査によると、2020年度のAI関連の主要8市場である、画像認識、音声認識、音声合成、テキスト・マイニング、ナレッジ活用、翻訳、検索・探索、時系列データ分析、機械学習プラットフォームの市場規模推移および予測を発表しました。
全体の売上金額は513億3000万円、前年度比では19.9%の増加となりました。新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が増え、業務効率向上のために多くの企業がAIを導入したことが考えられています。
2020年度は各市場ともに非常に高い伸びを示しており、今後もさらなる拡大が見込まれています。
参考元:株式会社アイ・ティ・アール(ITR)

世界AI市場規模

総務省によると世界のAI市場規模は、2021年の売上金額は3,827億円でした。2022年には前年比55.7%増加の5,957億円まで成長すると見込まれています。その後も、2030年まで緩やかな加速度的成長が予測されています。

ウイルスパンデミックの中、AI技術は低迷したビジネスを回復させました。この傾向は今後も続くと予想され、安定的に拡大していくと予想されています。
参考元:総務省|第6節 国内外におけるサービス・アプリケーションの動向

国内のAI導入状況

国内のAI市場規模が拡大傾向にありますが、実際にAIの導入率が高まっているかというとそうではありません。以下で詳しく解説しています。

AI導入率は未だ低い状況

総務省の令和4年版情報通信白書の「IoT・AI等のシステム・サービスの導入状況」によれば、国内のAI導入率は14.9%(「予定がある」を含めれば26.5%)となっています。
また令和元年版の情報通信白書においても日本のAIの導入状況は、中国・アメリカの国々を下回っている状況です。
参考元:総務省|企業におけるIoT・AI等のシステム・サービスの導入・利用状況

AIを導入するメリット

AIを導入すると、さまざまなメリットがあります。

  • 働き手不足の解消と生産性の向上が期待できる
  • 安全に業務が遂行できる
  • データ分析と予測から市場のニーズを把握できる

といったことが挙げられます。

現場にAIを導入すると、働き手不足の解消やそれに伴った生産性の向上が期待できます。これにより、今まで人間がしてきた業務をAIに任せることができます。
まだ、すべて業務をAIに任せることはできませんが、働き手不足という問題を抱えている企業にとっては大きなメリットだと言えます。また、AIはタイムロスなく正確に業務を遂行するので、今までよりも生産性の向上が期待できるでしょう。
そして、安全性の向上にも期待できます。高所や高温などの危険な業務環境や、人間が立ち入れない場所での作業をAIに任せることで安全な作業ができます。機械の故障もすぐに検知できるため、不慮の事故も未然に防ぐことができるのです。
そして、AIがデータ分析と予測が得意な性質を活かし、常に最新の市場ニーズが把握できます。この予測をもとに、事業を展開していけば顧客満足度も向上していくでしょう。

AI導入のデメリット

AI導入は、メリットばかりではありません。導入前に必ずデメリットも把握しておきましょう。

  • 情報漏洩のリスク
  • 働き手不足解消による雇用の減少
  • AIシステムのリスク管理が困難になる

といったことが挙げられます。

AIを導入すると、インターネットを利用して機密情報を取り扱うことになります。その際にハッキングされてしまうなど、情報漏洩のリスクがあるため取り扱いには注意が必要です。
雇用減少問題では、すべての業務をAIが代わりに行うようになるわけではありません。ですが、工事関係の業務やタクシーなどのドライバー業務に関しては、今後AIがメインになっていくと予想されています。AIが導入されるにつれて、人間が行う仕事が無くなっていくかもしれません。

また、リスク管理が困難になるということでは、企業に導入しているAIシステムに問題が生じた場合、業務が一度停止してしまう恐れがあります。そのような事態が発生すると、企業は損害を被る危険性があります。そのため導入前に、あらかじめリスクや問題が起こった時の対処法を把握しておくことが大切なのです。

シェア上位を占めているAI企業とは

シェア上位を占めている企業は、AIをどのように活用して革新的なサービスを生み出しているのでしょうか。AIをどのように活用しているのかみていきましょう。

AIと成長分野を組み合わせている

2020年では、AIとスピーカーを組み合わせた対話型の「AIスピーカー」がアメリカを中心にして広がっていきました。
「AIスピーカー」に向かって話しかけることで、冷蔵庫などの家電の操作ができたり、今日の天気などの情報を取得できたりします。また、AIとドローンの組み合わせによるスマート農業の取り組みも始まっています。いまや農業では担い手不足が問題になっているため、これからはAIの利用価値が高まると予想されています。

ますます拡大するAI市場規模

今後さらに拡大していく国内AI市場ですが、AIを有効活用することで今よりも格段に生活がゆたかで便利になり、欠かせない存在に発展していくことと予想されています。
ですがここまでで説明した通り、AIを活用してメリットが得られる一方で、デメリットも忘れてはなりません。AI導入の際は、メリットとデメリットを両方理解し活用していく必要があります。

AIは今よりも身近な存在へ

今後AIはますます身近な存在になっていくことでしょう。そうなると人間とAIとの役割分担が大変重要になっていきます。例を挙げるなら、教育現場でのAI導入活用事例です。
教育現場にAIを導入すると、出席カウントや雑務を自動化させることが可能です。そのため、教師は資料の準備や生徒とのコミュニケーションなど、AIに任せることのできない業務に集中できます。このように、AIと人間の役割分けをきちんとしていくことが重要になっていきます。

まとめ

今回は、世界と日本のAI市場規模状況を解説していきました。そして、日本国内のAI導入状況や導入のメリット、デメリットも比較していきました。メリット、デメリットを把握して、どのようなトラブルが起きても、対処できるようにあらかじめ企業全体で決めておくと安心でしょう。活用次第でさまざまな恩恵をもたらしてくれるAI。今後は、どのような発展をしていくのかAI技術から目が離せません。

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