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【面接対策】よくある質問と回答例 30代以上・経験者採用の場合

date2024年01月30日
【面接対策】よくある質問と回答例 30代以上・経験者採用の場合
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はじめに

30代以上・経験者採用では、個人での活躍のみならず、チームマネジメントを期待される場面も出てきます。培ってきた経験や実績を効果的にアピールできるよう、質問の意図や答え方をチェックしておきましょう。

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マネジメントの経験はありますか。

応募者に自社の組織を任せられるだけのスキルや、豊富な経験があるかを判断するための質問です。管理職でのマネジメント経験がないという場合は、まずこれまでのキャリアを振り返ってみましょう。チームリーダーとしての実績や、業務でリーダーシップを発揮した経験、後輩社員への育成といったアピールできる材料がないか整理していきます。

回答の際は具体的な数字を盛り込み、どのようなマネジメントを行っていたのかを伝えるのがポイントです。何名規模のチームや部下がいたのか、期間や成果などを入れるとわかりやすくなります。

  • 回答例

    「前職では、3年間エリアマネージャーとして、関東エリア5店舗の売り上げ管理やシフト調整などを担当していました。アルバイトも含め50名程度の社員がおり、積極的にコミュニケーションを取って指導やフォローを行いました。」

    「管理職に就いた経験はありませんが、プロジェクトチームのリーダーを担当したことがあります。新商品発売のPRイベントで5名のチームをまとめ、半年間で企画や各種調整を進めました。ターゲットである若年層へアプローチするため、SNSのプロモーションに力を入れたことが実を結び、売り上げ目標の120%を達成できました。」

  • 失敗例

    「前職ではマネージャー職を担当し、プロジェクトリーダーも複数回経験しています。そのほか、後輩社員への育成も行いました。これらの経験に基づいたマネジメント力を活かして、御社でもリーダー職以上のポジションで活躍したいと考えております。」

    「マネジメント経験はありませんが、ポジションを全うできる自信があります。機会をいただけるのであればぜひ前向きに取り組んでいきたいと考えております。持ち前のコミュニケーション能力を発揮し、チームをまとめあげて実績へとつなげていきたいです。」

    NGポイント

    マネジメントの経験があっても、経験年数やチームの人数など、具体的な数字や業務内容がなければアピールの効果は乏しいです。マネジメント経験がない場合でも、自己評価だけを述べるのではなく、これまでの実務経験をもとに、詳細な業績や成果を伝えましょう。

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部下に接するときに心がけていることはなんですか。

部下に対する接し方や考え方から、応募者の人柄や周囲をまとめる力、コミュニケーション能力を探るための質問です。「モチベーション維持を心がける」「長所を伸ばすようにする」など、部下に接する際に何を重要視するかは応募者によって異なるものです。いずれにおいても、部下へ寄り添う姿勢や人材育成への考え方が伝わるようにアピールすることが望ましいです。

まず自分が心がけていることを述べ、その考えに至ったきっかけや実際のマネジメント状況、そして具体的な成果を伝える形で、日頃の行動やエピソードを交えながら答えましょう。

  • 回答例

    「私は普段、部下への積極的なコミュニケーションを心がけています。業務の指導を行う際はこまめに声をかけ、経験が浅いメンバーに対しては、終業前にその日の業務についてフィードバックを行うようにしています。

    私が新卒入社した際、多忙そうな先輩へ質問をしにくく、誤った手順で業務を進めてしまい、チーム全体に迷惑をかけてしまったことがありました。そのような経験を踏まえて、コミュニケーションの機会を増やし、メンバーが気兼ねせず相談や質問ができる環境作りを心がけています。

    定期的なフィードバックは部下のフォローやモチベーション管理になると同時に、進捗状況確認や業務の伝達ミスがないかのチェックも兼ねています。これまで目立ったトラブルもなくプロジェクトを進行できており、こうした普段の心がけが少なからず功を奏していると考えております。」

  • 失敗例

    「私は部下に積極性や自発性を身に付けてほしいので、あれこれ細かい指示は出さず、基本的には部下がやりたいことを尊重して見守ることを心がけています。

    また、私自身が能力を発揮し、一定の成果をきちんと出すことも、上司としての説得力を持たせるために重要な部分だと考えております。部下にはその様子を見てもらい、自主的に学んでほしいと考えております。」

    NGポイント

    この質問においては、個人主義・放任主義と受け取られるような言い回しは避けるのがベターです。企業によっては、部下に寄り添う姿勢に欠けているのではないか、ハラスメントのリスクがあるのではないかと懸念されかねません。

    普段、部下の意思に任せている部分が多いという場合は、必要な際にはフォローを行っているなど、回答を工夫しましょう。応募企業の社風に合わせて伝えるポイントを変更するのもおすすめです。

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10年後この業界はどうなっていると思いますか。

業界への理解度や先見の明、リサーチ力などを確認されている質問です。面接官は、応募者が応募業界について調べ、自分なりの考えを持っているかどうかチェックする意図でこの質問をします。

ここでは、企業研究や業界研究で得た情報を元に、自分の考えを論理的に述べることが重要となります。データの羅列にならないよう、業界全体のトレンドや流れを押さえたうえで、自分の経験や考えを交えて話すことがポイントです。漠然としたイメージで語るのではなく、根拠となるデータをあげて自分なりの展望を述べましょう。

  • 回答例

    「印刷業界は、新たな事業に取り組むことで、多様なサービスを展開していくと考えます。

    ペーパーレス化やデジタル化、昨今のコロナ禍もあり、印刷業界は依然として厳しい状況に置かれています。印刷の生産金額の推移は、20XX年にかけて緩やかな減少傾向にあり、今後もその傾向は続くと見られます。

    10年後に向けては、印刷のみならず、マーケティングやデジタルコンテンツなど、業界全体で新たな分野に挑戦していくことが必要だと考えております。」

  • 失敗例

    「業界未経験のため詳しくありませんが、今後さらに成長していくものと思われます。理由としましては、ここ数年の業界全体の売上高が右肩上がりで新規参入する企業も増えており、需要もますます増えていくと考えたからです。」

    「正直に申し上げますと、業界の先行きはあまり明るくないと捉えています。少子化による人口減少やAIによる自動化の影響もあって、最盛期より市場規模は緩やかに縮小の一途をたどっています。」

    NGポイント

    「あまり詳しくありませんが」と前置きすると、言い訳のように聞こえてしまいます。ましてや、「わかりません」はNGです。詳しくない・知らない業界だからこそ、事前の研究を怠らず、詳細を把握する姿勢が大切です。

    自分の考えを述べず、ただ業界の情報のみを羅列するだけの回答も適切ではありません。この質問で問われているのは、応募者の考えですので、データだけでなく自身の意見を伝えられるようにしましょう。

まとめ

30代以上・経験者採用では、これまでの経験や実績はもちろん、マネジメント能力やリーダーシップといった、責任あるポジションに就くためのスキルを求められます。面接においては、応募企業にどのような役割を求められているのかを理解し、それにマッチした能力や経験をアピールすることが鍵となります。

質問の意図をしっかりと理解し、具体的なエピソードを交えながら、自分の魅力を余すところなく伝えられるようにしましょう。

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