システムエンジニアはきつい？ 実態を暴露！

IT業界に入ってからの十数年間、さまざまなシステム開発を行ってきました。有名なプロジェクトにも携わってきましたので、いろいろなお話ができると思います。よろしくお願いいたします。

システム開発にはいろいろな工程があり、主には「要件定義」「設計」「システム開発」「テスト」などがあります。上流工程と言われる「要件定義」では、設計からお客様と会話することが多いです。コミュニケーションがとても重要になってきますので、コミュニケーション能力が高い人ほど活躍しているイメージがありますね。

システム開発はまず「こういうシステムを作りたい」というお客様の要望から始まります。ですが予算や内容には限りがありますので「実現するためにはどうすればいいか？ 」と言ったところを、お客様と直接相談して要件を定義していく、という感じですね。

要件定義が決まると「こういうシステムにする」という設計分野に移って、その後にプログラム開発を行います。設計や開発の工程でも役割がいろいろありますので、進捗やスケジュール管理などもシステムエンジニアの仕事の範囲だと思っています。

プロジェクトの規模にもよりますね。予算が少ない場合は人員が限られていますので、SEがプログラム開発を行う時もあります。

自分の作ったものが世に出ていて、触れたり動かしたりできた時が、システム開発を行ってきて一番達成感を覚えました。システム開発中は忙しいのですが、終わった後に「やって良かった」と思えるところが大きいですね。

あとは、人と関わることが多いので楽しいです。システム開発もコミュニケーションなしではできませんし、人によってはそこから仲良くなったり、結婚やお付き合いに発展したりすることもありますよ。

新人の年収は、300万円程が一般的ですね。上を目指すとキリはないのですが、上がる人はどんどん上がっていきますので、年収が700～800万円程の人もいますよ。

「どれだけできるのか」というような、アピール材料を持つことが重要ですね。私が必要だと感じたことは、自ら改善案の提案をしたり、面倒見のいいリーダーと仲良くなったりすることです。人間関係はとても大事ですので、有能な人だと判断されれば大きな仕事を任されることもあります。大きな仕事を頑張ればそれなりの成果が出ますので、結果として給与が上がることもあるかもしれませんね。

私自身はあまり資格を持っていませんが、資格があればアピール材料の1つになりますので、取って損はないですね。

結果を出して昇進して行く人たちに共通するイメージとしては「コミュニケーションが取れる人」というのが、一番重要だと思います。

「報連相ができる人」だと思います。あと、伝え方も大切だと思います。「コミュニケーションが取れたとしても、相手に内容が伝わっていない」と意味がありません。また「プレゼンテーションの資料がうまくできていても、相手に伝わるように話ができない」となると、アピールもできないですよね。

伝え方で一番重要だと感じるポイントは、結論をはっきりさせることです。あとは、相手が何を聞きたいのかを理解したうえで伝えることも大切だと思いますね。

十数年の期間と、何百億円もの費用がかかったプロジェクトでは、天国と地獄の両方を味わいました。辛かった地獄のエピソードからお話しすると「システムテスト」と呼ばれる、リリース直前に本番を想定したテストがありまして。当時携わっていたのが夜間に行われるバッチ処理(あらかじめ一連の処理を登録しておき、それらを自動的に実行する処理方式のこと)でした。

シフト制のため夜間組だけでは手が足らず、1人で作業を行ったのですがエラーが発生して処理が止まってしまいまして。いろいろと調べて手を尽くしたのですが、入社したばかりで何もできず、そのまま朝を迎えました。あれは辛かったですね。

天国だと感じたのは、楽しかったところですね。有名企業のとても大きなプロジェクトだったので、世間に出た時は達成感もありました。

システム開発における、中心的な役割を担うのがシステムエンジニアの役割です。システムが完成した時の達成感は最高ですので、ぜひ皆さんもこの業界に入って一緒に頑張りましょう！