Webディレクターあるある5選!IT業界の実態がヤバすぎた…【転職】
今回の出演者
元役者ITエンジニア
金融系ITエンジニア
Webディレクター
ITサプリについて
この記事は動画『ITサプリ』で配信している内容をもとにテキスト配信しています。ITサプリは未経験からIT業界へ転職したい方に向けて情報配信をしているYouTubeチャンネルです。IT業界ではたらく上で役立つ知識を発信していますので動画でもお楽しみください。
てもし
今回は、Webディレクターのひっしーさんをゲストにお招きし『Webディレクターあるある5選』というテーマで、お話を伺っていきます。
1 要件定義の終わりが見えない
ひっしー
1つ目は『要件定義の終わりが見えない』ということですね。
どんな案件も最初は「要件は何ですか?」というところから入りますが、制作が始まった後にクライアントから「あれもやりたい、これもやりたい」ということがたくさん出てきます。それは『要件定義』のし直しになってしまいますし、その度に変わってしまうと、いつまで経っても制作が満足に進められなくなります。
てもし
進めていくにつれて何か見えてくるところがあると思います。今楽しく話していますけど多分、現場としては結構緊迫しているような内容ですよね?
ひっしー
はい、そこの温度感が本当に良くないですね。楽しいのは理解しつつ、そこで線引きをさせてあげることが、ディレクターの大事な仕事かなと思っています。
てもし
「こんなことできたら良いな」とか、言う方は楽しいですからね。
2 クライアント内のコミュニケーションロスに現場が振り回される
ひっしー
2つ目、クライアント内の『コミュニケーションロス』に、現場が振り回されることがよくある、ですね。
てもし
『コミュニケーションロス』とは、どういったものでしょう?
ひっしー
仕事相手であるクライアントの担当者から「仕事の情報を上司に伝えてもらえてない」ということですね。その場合「このように決まりました」と説明した後で「知らない、聞いてないよ。変えろ!」となることがあります。そうなると、我々は無茶な要件に応えなくてはなりません。そこの『コミュニケーションロス』を極力させないよう、正しい情報を分かりやすく伝えていくことが、大事なテクニックだと思います。
てもし
クライアント内でも情報を共有しやすいように正確に伝えてあげる必要がある、ということですね。それができていないと、結局自分が振り回されることになったら困りますし。
ひっしー
そうですね。「誰が見ても分かるような資料にする」とか「担当者の裏にいる、もっと詳しくない人たちにも分かる説明をする」とか、そういったことが結構大事になってきます。みなさんが気持ちよく仕事をするためにディレクターが頑張るべきポイントというのは、目に見えないそういうところだと思います。
けい
クライアントの『コミュニケーションロス』は、自分ではコントロールできないじゃないですか。正直、頭にきたりしませんか?
ひっしー
それは少しありますが、コミュニケーションロスがある前提で考えて、我々としても「少し分かりづらかったかな?」「どこか落ち度があったかな?」という気持ちは持っています。なので、ちゃんとできていたら、逆に「これは私のおかげでしょう!」と思えることもたくさんありました(笑)
そういったことを、どうポジティブに捉えるか、というのも大事なことだと思います。
3 クライアントとの距離感が近くなりすぎる
ひっしー
3つ目は『クライアントの距離が近くなりすぎる』というところですね。
Webディレクターの仕事では、コミュニケーション力が非常に大事になります。だからといって「話しやすいから」とグイグイ来られると、距離感が近くなりすぎて「エビデンス要らないですよね」とか「メールでなくても電話1本でOK」みたいなことが起きてしまう。それによって逆に『コミュニケーションロス』が発生する、という経験もたくさんありました。
てもし
なるほど。仕事上で簡易的なやりとりすることで「周りには全然伝わっていない」ということが起きてしまうのですね。
ひっしー
「周りの人がついていけるぐらいの距離感」というのが非常に大事だと思っています。やはり、みなさんが仕事しやすくないといけないですし、担当者同士だけが仕事しやすいだけだと、誰かがどこかで苦労する羽目になるのではないかな、と思います。
けい
確かに。自分の後ろの方もそうですけど、相手の後ろも仕事しづらいですよね。
ひっしー
「そこまでケアできて一流」なのかなと、思います。
てもし
かっこいいですね。上司だけで話されて「こっちには伝わってないよ」とかあると、困りますからね。
4 自分の仕事をする時間が、気がつくと無くなっている
ひっしー
4つ目は『自分の仕事をする時間が、気づいたらなくなっている』ですね。
ディレクターは、デザイナーやコーダーなどの、実際に作業をされる方々のフォローでいろいろなことをやりたくなります。質を上げるためにやっていた結果、自分が本来しないといけなかった資料作りや、するはずだった連絡というのが後回しになります。その結果スケジュールが後ろに倒れて、気づいたら「定時後にようやく手を動かせた」という日がありました。
朝に「1日のスケジュール」を想定しますが、トラブルなく想定通りに進むというのは本当に稀で、そういう理想的な日というのは、多分ないと思います。夕方になると、みなさんどうしても焦ってきちゃいますので、その前に「自分がやらないといけない仕事は極力先に片付けておく」というのが、スムーズに仕事を回すために大事なテクニックだと思っていますね。
てもし
自分のやるべきことを、優先度が下がる前に片づけておく、ということですね。
ひっしー
そうですね。自分が早めに楽になっておくことが、何かあった時すぐ動くためにも非常に大事になってきます。
てもし
その方が絶対楽だろうというのは見ている限り思いますが、当たり前のようで難しいのでしょうね。
けい
回り回って自分のことをやっていても、最後はチームのためになりますからね。そういう意識でやると、罪悪感を持ってしまう人もやりやすそうですね。
てもし
ディレクター職は特にそうなのかもしれませんね。
5 作った資料を読んでもらえない
ひっしー
最後は『自分が頑張って作った資料を、周りの人に見てもらえていないこと』ですね。クライアントや内部の制作陣に限らず、ディレクターの作った資料が「あれ、あそこで伝えたはずなのに、浸透してないな」みたいなことに気付く時があります。そういったことがあると、後になって「認識齟齬のせいで大きな問題に発展してしまう」という可能性もあります。
そこで私が気を付けているのは「資料を作って共有して終わり」ではなく、その資料を説明する場を設けてあげることですね。一緒に読み合わせする時に「この資料はこういう目的で用意しています、では内容を読んでいきます」みたいに入ると、みんなも集中して聞けるのではないかなと思います。そこまでしてあげて初めて、ちゃんとしたコミュニケーションが取れるのかな、と思っていますね。
てもし
ディレクターの腕がすごいですね。お優しい!
けい
そこまでやってもらえていたら「今こうなってないだろうな」と思っていますからね。
てもし
要件定義の資料とか見るのは、少しウッってなると言いますか、資料見るのがしんどい……
けい
「厚みこんなにあるの?」とかあるよね。
てもし
その資料を説明してくれるのは、結構ありがたいですよね。
6 本日のまとめ
ひっしー
本日話した内容をまとめますと、こちらになります。
Webディレクターあるある5選!
- 要件定義の終わりが見えない
- クライアント内のコミュニケーションロスに振り回される
- クライアントとの距離感が近くなりすぎる
- 自分の仕事をする時間がなくなってしまう
- 自分が作成した資料を周りの人に見てもらえない
まとめ
Webディレクターは、クライアント内の『コミュニケーションロス』や、制作開始後の要求による『要件定義』のやり直しなどで振り回されることが多いそうですね。対策として、情報共有をしやすいように「情報を分かりやすく伝える」ことや「誰が見ても分かるような資料を作る」ことを心掛けているとのことでした。その際にクライアントとの『距離感』も近くなりすぎないよう、周囲がついていける距離感に気を配っているそうです。
また、質を高めようとチームのフォローに入って『自分の仕事が後回しになりがち』ということもあるようです。対策として、仕事の優先度を下げる前に自身の仕事を片付けておくことが重要とのことでした。作成した資料も、説明の場を設けることで、資料の内容が伝わるように心掛けているそうです。
この方法であれば資料内容の理解だけでなく、ディレクターとチーム間で、しっかりとしたコミュニケーションも取れそうですね。
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