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セラクの人事担当が答える「内定承諾に迷ったら」

セラクの人事担当が答える「内定承諾に迷ったら」

就職活動を経て複数の企業から内定をもらうことは、とても喜ばしいことです。しかし、その一方で「どの企業を選べばいいのか」「本当にこの会社でいいのか」と迷ってしまう学生も多いのではないでしょうか。

特に、口コミサイトやSNSなどの情報が溢れている現代では、何を信じればいいのか分からなくなり、決断に踏み切れないこともあります。また、就職活動中は「第一志望に受かること」に集中しがちで、いざ内定を得た後の「どこに行くべきか」という判断軸が曖昧なままというケースも少なくありません。

そんな時こそ、一人で悩まずに適切な指針を持つことが大切です。年間200名以上の就活生と面談をしてきたセラクの人事担当者が、内定承諾に迷った時の考え方や、納得のいく決断をするためのポイントについて率直にお伝えします。

自己分析・企業研究にも限界がある

「迷ったら自己分析や企業研究をもう一度」とよく言われますが、それにも限界があります。学生のうちに明確な将来像を持てる人は少なく、だからこそ迷うのは自然なことです。
また、企業研究を深めても、公開情報だけでは社内の実態までは分かりません。

迷った時、相談できる人がいないという声も

内定承諾を決める際、「相談できる相手がいない」と悩む学生も多いです。親とは価値観が異なり、先輩はまだ経験が浅く、エージェントも中立とは限りません。
一人で考え続けても答えが出ないこともあります。そんな時こそ、適切な相談相手を見つけることが重要です。

解決策①企業の長期ビジョンを知る

内定承諾に迷っているとき、多くの人は「初任給」「勤務地」「仕事内容」など、短期的な視点で企業を比較しがちです。しかし、社会人としてのキャリアは長く、目の前の条件だけで判断するのはリスクがあります。
そこで、企業の長期ビジョンに注目することをおすすめします。会社が10年後、20年後にどのような成長を目指しているのか、自分はそのビジョンの中でどんなキャリアを築けるのかを考えることが重要です。

具体的には、以下のような情報をチェックしてみると良いでしょう。

  • 企業の中期経営計画や長期ビジョン(IR資料や採用ページに掲載されていることが多い)
  • その会社が業界の中でどんな立ち位置を目指しているのか
  • 社員のキャリアパスや社内制度(ジョブローテーション、社内公募制度など)

解決策②人事担当に率直に相談してみる

実は、内定承諾に迷った時に企業の人事担当に直接相談するという選択肢があることを知らない学生も多いです。
「こんなこと相談していいの?」と不安に思うかもしれませんが、企業側もミスマッチを防ぎたいと考えているため、むしろ率直な悩みを伝えることは歓迎されることがほとんどです。

例えば、以下のようなことを相談すると、企業のリアルな情報を得られることがあります。

  • 「御社ではどんなキャリアパスが描けますか?」
  • 「実際に働いている社員のエピソードを教えてもらえますか?」
  • 「入社後の成長支援や研修制度について詳しく知りたいです」

また、企業によっては追加で面談をセッティングしたり、社員と直接話せる機会を提供してくれることもあります。ネットの情報だけでは分からない「実際の社風」や「働く人の考え方」に触れることで、納得感を持って意思決定できるはずです。

解決策③内定保留を打診する

それでも決断が難しい場合は、内定保留の相談をするという方法もあります。
複数の企業から内定をもらっている場合、それぞれに対して慎重に比較・検討する時間が必要です。そこで、企業に対して「もう少し考える時間がほしい」と伝えることで、焦らず納得のいく決断をすることができます。

ただし、内定保留を打診する際には、以下のポイントに注意しましょう。

  • 事前に保留の可否を確認する
    → 企業によっては「内定保留=辞退」と見なされる場合があるため、必ず事前に相談しましょう。
  • 保留期間の目安は1週間程度
    → あまり長期間の保留を求めると、企業側の印象が悪くなる可能性があります。
  • 誠実な対応を心がける
    → 企業にとっても採用活動は重要なプロセスです。曖昧な態度を取らず、感謝の気持ちを伝えながら相談することが大切です。

「内定を保留したい」と伝えるのは勇気がいるかもしれませんが、最終的に自分が納得できる選択をするための重要なステップです。

内定承諾に迷うのは、将来を真剣に考えているからこそ。自己分析や企業研究だけでは答えが出ないこともあり、相談相手が見つからず一人で悩むこともあります。
そんな時は、企業の長期ビジョンを確認し、人事担当に率直に相談してみるのも有効な方法です。それでも決めきれない場合は、内定保留を打診し、冷静に判断する時間を確保しましょう。
納得のいく決断をするために、一人で抱え込まず、適切な手段を活用することが大切です。

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